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2023年5月28日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
3歳 / 牡牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[6] 12  ○ タスティエーラ   牡3 57 レーン  2:25.2  4
2[3] 5  ▲ ソールオリエンス  牡3 57 横山武  クビ    1
3[6] 11  ☆ ハーツコンチェルト 牡3 57 松 山  ハナ    6
4[1] 1  △ ベラジオオペラ   牡3 57 横山和  ハナ    9
5[7] 15     ノッキングポイント 牡3 57 北村宏  1      15
6[2] 3     ホウオウビスケッツ 牡3 57 丸 田  アタマ  16
7[7] 13     シーズンリッチ   牡3 57 戸 崎  1.1/4   14
8[7] 14  △ ファントムシーフ  牡3 57  武   クビ    3
9[5] 10  ☆ シャザーン     牡3 57 岩田望  クビ    5
10[4] 7     フリームファクシ  牡3 57 吉田隼  1/2     12
11[8] 18     サトノグランツ   牡3 57 川 田  1.1/4   7
12[4] 8     メタルスピード   牡3 57 津 村  クビ    13
13[8] 16     パクスオトマニカ  牡3 57 田 辺  クビ    17
14[2] 4  ☆ トップナイフ    牡3 57 横山典  1.1/4   10
15[5] 9     グリューネグリーン 牡3 57 石 川  3/4     18
16[3] 6     ショウナンバシット 牡3 57 デムー  5      11
17[1] 2  ◎ スキルヴィング   牡3 57 ルメー  大差    2
18[8] 17     ドゥラエレーデ   牡3 57 坂 井  中止    8
  
払戻金  [単 勝]  12 830円
        [複 勝]  12 200円/ 5 120円/ 11 380円
        [枠 連]  3-6 560円
        [馬 連]  5-12 690円
        [ワイド]  5-12 360円 / 11-12 1970円 / 5-11 820円
        [馬 単]  12-5 2330円
        [3連複]  5-11-12 4700円
        [3連単]  12-5-11 29810円
  

感想と言い訳?!

 日本ダービーにあった2つのジンクス。騎手乗り替わりと青葉賞馬は勝てない。どちらも今の時代にはもうそぐわないだろうという見方でおりましたが、ここまで明暗分かれる結果になるとは…

 明暗の「明」の方ではタスティエーラ。鞍上乗り替わりが懸念されましたが、そこはさすがのレーン騎手。サートゥルナーリアの悪夢をよぎる中、見事、正攻法で叩き合いを制しました。最後は僅差の争いとなっただけに尚更、騎手の追い方の差も出たようにも思います。皐月賞の結果と逆の1、2着となりましたが、どちらが2冠馬になっていてもおかしくない、実力の高さを見せてくれました。

 一方、「暗」の方では青葉賞馬スキルヴィング。道中後ろの方で、その位置ではまずいと思っていましたが、しっかりと4角では好位に取り付き、これは有力馬同士の叩き合い決着になると思ったら、直線全く伸びずに失速。どうしたのかと頭を抱えましたが、その後、凄惨な光景を目にすることになりました。タラレバ論になりますが、3着には青葉賞2着馬ハーツコンチェルトが来ているだけに、何事もなければ上位を賑わしていたかもしれません。今後も期待の大きかった素質馬の早逝に心痛めるばかりです。

 あと、圧倒的1番人気馬ソールオリエンスは2着に敗れました。今回は前の競馬を試みました。これはある程度、予想されたこと。こうういう正攻法の競馬になった時に、どういう競馬ができるかがポイントでしたが、やはりマークされている弱みというか、直線包まれてしまい、少しだけ仕掛けが遅れたように思います。それでもほぼ完璧な競馬をしていたし、今回は勝った相手を褒めるべきでしょう。この馬としては、2着は残念な結果でしょうが、こういう競馬ができたことは収穫です。今後、まだまだG1は勝てるだろうと思っています。

 ハーツコンチェルトとベラジオオペラも好走したので、概ね予想としては満足いっています。これでスキルヴィングが来ていたら、さぞ興奮したことでしょう。まぁ、馬券云々ではありませんが…。皐月賞とはわずか1週差。青葉賞のローテがそこまで影響したとは考えづらいのですけど、それでも何か、呪いめいた因果を感じざるを得ない、後味の悪さが残ってしまいました。

2023/5/28 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ベラジオオペラ 牡3 57.0 横山和
1 02 スキルヴィング 牡3 57.0 ルメール
2 03   ホウオウビスケッツ 牡3 57.0 丸田
2 04 トップナイフ 牡3 57.0 横山典
3 05 ソールオリエンス 牡3 57.0 横山武
3 06   ショウナンバシット 牡3 57.0 Mデムーロ
4 07   フリームファクシ 牡3 57.0 吉田隼
4 08   メタルスピード 牡3 57.0 津村
5 09   グリューネグリーン 牡3 57.0 石川
5 10 シャザーン 牡3 57.0 岩田望
6 11 ハーツコンチェルト 牡3 57.0 松山
6 12 タスティエーラ 牡3 57.0 レーン
7 13   シーズンリッチ 牡3 57.0 戸崎圭
7 14 ファントムシーフ 牡3 57.0 武豊
7 15   ノッキングポイント 牡3 57.0 北村宏
8 16   パクスオトマニカ 牡3 57.0 田辺
8 17   ドゥラエレーデ 牡3 57.0 坂井
8 18   サトノグランツ 牡3 57.0 川田
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
16が逃げ、直後を先行馬つつく展開。極端なスローではないもののペースは緩めで、4角位置ではある程度前につける必要がある。
信頼度
C
地力信頼
圧倒的1強馬を巡る争いも、まだ付け入る隙はある。ただ、その争いに加わるだけの高い地力も必要。
予想本文 

~ 乗り替わり ~
 日本ダービーでは、直前の騎手乗り替わりがあった馬は勝てない。これは打破したのはシャフリヤールただ1頭のみという、割と明確なデータが出ている。早くから目をつけたお手馬で勝つ!という騎手、さらに馬主、厩舎チームが一体となったダービーへの特別な想いがそうさせていたのかもしれない。しかし、昨今は事情が異なってきた。ノーザンファーム生産馬が独占し、騎手は短期免許も含めた外国人騎手が席捲。テン乗りでも好結果を出してしまうので、勝つための騎手変更の選択は当たり前になった。今や「お手馬」という概念すら、薄れてしまっている。今回も皐月賞の2、3着馬を始め、多数の騎手乗り替わりが発生している。それでも、ダービーは依然として継続騎乗の騎手が乗る馬が勝っている。しかし、これだけ数多くいると、どうなるだろうか。

 であるならば、ソールオリエンスか?といいたいところを堪えて、スキルヴィングを本命。騎手の乗り替わりこそないが、こちらは青葉賞馬。青葉賞馬は同じ舞台設定にも関わらず、ダービーを勝てないことは有名なジンクス。やはりダービーを勝てるだけの馬であるならば、すでに皐月賞には出ているだろうことがその要因として強いが、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、フェノーメノなど、錚々たる名馬がこのジンクスに散っている。ただ、この馬については陣営がそこを承知であえてその判断を下しての参戦。トライアル勝利で権利を得たからではなく、はじめからこのローテでダービーを目標にしていた。すでに東京2400mで2勝。その内容も中身が濃く、しっかりと中団から脚を伸ばす完成度の高さ。青葉賞では着差以上の奥深さを感じた。皐月賞の1番人気馬すら袖にする鞍上の選択もその信用度に拍車をかける。仮にジンクスに敗れたとしても、大敗は考えにくく、馬券の軸としての信頼度は高い。

 皐月賞2着馬、タスティエーラは、最後ソールオリエンスの鬼脚に出し抜けをくらったものの、横綱相撲で他馬をねじ伏せる完璧な競馬をした。3着馬とも差をつけており、本来なら完勝していてもおかしくないような内容だった。それにも関わらず、今回は鞍上乗り替わり。果たしてこの乗り替わりがプラスとなるのかは、わからないところもあるが、代わる鞍上は名手だし、馬の方もどんなリクエストにも応えられるだけの馬でもあるので、それほど大きな影響もなさそう。調教も6ハロン83.3-11.0と終いを意識した中、順調な仕上がりを見せている。これなら大崩れなく力を発揮できそうか。

 ソールオリエンスはやはり強い。ものすごく強い。特に皐月賞で見せた追い込みは桁外れ。絶望的といえる位置から、大外をぶん回し。それで他馬と1秒近い早い上がりの差で差し切ってしまうのだから並大抵ではない。2走前の京成杯の時点から、その大器たる片鱗はみせていた。ただ、まだまだ荒削りで、皐月賞よりダービーで狙いたいと思っていた馬。コーナリングに不安を残すが、直線に入ってからスパートできる東京コースならその点は気にならない。とはいえ、正直、先週のオークスでのリバティアイランドに比べると、まだ完成度の点で多少の不安点はある。皐月賞はハイペースで前が総崩れの中、展開が向いたことと、比較的マークも薄かった。今回の圧倒的1強情勢の中、きっちり折り合って、正攻法の形で圧倒できるかに付け入る隙を見出したい。

 皐月賞では1番人気に応えられなかったファントムシーフ。とはいえ、落鉄がありながらの3着は立派で、やはりその地力は上位評価できる。今回、鞍上が他馬を選んだことは大きなマイナスポイントとなってしまうが、代役にダービー6勝の名手を配し、その影響は最小限に留める。左回りも2戦2勝で、コース変わりに不安はなく、状態も良好。特に最終追い切りでは、馬なりでラスト11.3と順調度をアピール。長い東京コースとはいえ、いわゆるダービーポジションの前目の位置が有利になる点も、この馬には風が向く。

 皐月賞で本命にしたベラジオオペラをもう一度。皐月賞でも距離的にギリギリなところを、さらなる距離延長。そのレース内容も言い訳があるとはいえ、10着はあまりにも負けすぎ。ここでさらなる上積みは期待しづらいが、ハイペースの中、先行し、自分の形の競馬ができていなかったことも事実。今回は縁起のいい1枠1番。前走だけで見限ってしまうのも早計で、本来の形での競馬でもう一度見極めてみたい。

 中山から広い東京に変わって良さが出そうなシャザーン。こちらもロードカナロア産駒であり、血統的にはこれ以上の距離延長は微妙な気もするが、長めの距離を意識されて使われてきており、2200m勝ちもあるのでそれほど問題はなさそう。皐月賞ではソールオリエンスに並ぶ間もなくかわされたが、かなりの外を回しながら、最後までしっかりと伸びていた。重馬場であの競馬ができるなら、良馬場でさらに期待を寄せたくなる。

 前走では出遅れてしまい、後方からの競馬を余儀なくされたトップナイフ。切れる脚がなく、先行しての粘りが身上だけに、この馬にはキツい展開となった。ただ、うまく先行できていたとしても、あのハイペースの展開だと厳しかっただろうし、今回、改めて真価を問われる一戦となる。小回り向きのタイプではあるのだが、ダービーともなると、ある程度流れて、極端な上がりの競馬にはなりづらいはず。発馬五分で、内目の枠を活かせれれば、まだチャンスは見込めそう。

 ハーツコンチェルトは青葉賞2着からの参戦だが、勝ち馬スキルヴィングと遜色ない競馬内容だった。実際、その上がりはメンバー最速のもの。内の馬群に潜り込み、そこから抜け出してきた力感も素晴らしく、ここも末脚勝負に徹してくると、なかなか侮れぬ存在。父ハーツクライ譲りの確実な末脚はやはり東京コースでは怖い。とはいえ、追い込み一辺倒でも届かないのがこのレース。そのあたり、どのように捌くかがポイントになりそう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

02=12
→05,14,01,10,04,11
(36点)

02=05
→12,14,01,10,04,11
(36点)
ソールオリエンスの圧勝の光景もかなり色濃いが、圧倒的人気を踏まえ、すこし斜め気味に見てみる。特にダービーというレースは、ある程度先行力も必要となるため、皐月賞時の追い込みでは厳しいし、そんなレース運びもおそらくしないだろう。折り合い面にまだ課題も残しており、かといって馬群に入れると包まれ、足元をすくわれる可能性もないとはいえない。そういった弱点の少なさという点で、スキルヴィングの方を軸馬に抜擢。青葉賞組は確かに気になるのだが、あまり近年向きのデータとは言えないし、複勝圏の確度ならこちらに賭けてみたい。相手に皐月賞で強い競馬をしたタスティエーラ、ソールオリエンスは押さえの2番軸で3連単マルチながしが基本線。
2023年5月21日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[3] 5  ◎ リバティアイランド 牝3 55 川 田  2:23.1  1
2[6] 12  ○ ハーパー      牝3 55 ルメー  6      2
3[7] 13  ☆ ドゥーラ      牝3 55 斎 藤  クビ    15
4[1] 1     ラヴェル      牝3 55 坂 井  3/4     10
5[8] 17  △ シンリョクカ    牝3 55 吉田豊  3/4     7
6[4] 7  ☆ ヒップホップソウル 牝3 55 津 村  ハナ    14
7[5] 9  ▲ コナコースト    牝3 55 レーン  3.1/2   3
8[5] 10  ☆ ソーダズリング   牝3 55  武   クビ    5
9[8] 16  △ ドゥアイズ     牝3 55 吉田隼  1.1/4   6
10[4] 8     レミージュ     牝3 55 荻野極  1/2     18
11[3] 6     ゴールデンハインド 牝3 55 菅原明  3.1/2   4
12[7] 14     ペリファーニア   牝3 55 横山武  クビ    8
13[7] 15     エミュー      牝3 55 デムー  1.1/4   13
14[6] 11     ミッキーゴージャス 牝3 55 戸 崎  アタマ  9
15[2] 3     キタウイング    牝3 55 杉 原  1/2     16
16[8] 18     イングランドアイズ 牝3 55 横山和  クビ    11
17[1] 2     ライトクオンタム  牝3 55 田 辺  5      12
18[2] 4     キミノナハマリア  牝3 55 三 浦  大差    17
  
払戻金  [単 勝]  5 140円
        [複 勝]  5 110円/ 12 180円/ 13 1090円
        [枠 連]  3-6 490円
        [馬 連]  5-12 590円
        [ワイド]  5-12 300円 / 5-13 2610円 / 12-13 8810円
        [馬 単]  5-12 680円
        [3連複]  5-12-13 16840円
        [3連単]  5-12-13 34140円

  

感想と言い訳?!

 まぁ、リバティアイランドは誰しもが勝つだろうとは思いながらも、オークスでは珍しい衝撃的な大楽勝を見せました。あのアーモンドアイの2馬身差完勝をも凌ぐ、6馬身差の圧勝劇。心配された折り合い面は、やはり行きたがるところは見せたものの、鞍上がうまくなだめこみました。そのせいなのか、あるいは意図的なものか、位置取りとしては好位集団の前目の位置。この馬より後方にいる他馬には、敵うはずがなく、直線ではただただ差が開くだけのワンサイド決着となりました。

 ただ、レース展開としては、多少予想外のことが起きていました。差し脚自慢のイングランドアイズがまさかの先行策で、1枠の2頭も積極的に前を伺う展開。逃げると思われたゴールデンハインドがリバティアイランドのすぐ前という絶好位に来て、先行馬組を総じて軽視していた私は、色々と慌てました。ただ、結局最後はリバティアイランドだけが強すぎて、そちらにばかり目を奪われましたが…。

 その中で対抗格のハーパーはしっかりと2着をキープ。道中、リバティアイランドだけが己の敵とばかりに直後につける密着マーク。あわよくば本命馬を潰し、そうならないようなら2着を狙うという、したたかな騎乗ぶりはさすがのルメール騎手。今回この馬の2着はこの鞍上なしにはありえなかったように思えます。

 さて、1着固定ながしとはいえ、大本命馬。そして対抗にも2番人気馬を挙げた以上、配当は期待していなかったのですが、3着ドゥーラがやってくれました。やっとスタートを決め、道中もスムーズに進み、自身の競馬をできたように思います。鞍上の斎藤新騎手にとっても、嬉しい結果だったかと思います。

 あと4着のラヴェルにも触れておきたいです。印は回まわらかったが、東京で怖かった一頭でした。差し馬有利の不利な展開の中、内枠を利した先行策で、あわやのシーンを作ったのは見事でした。この馬さえ来なかったら、きれいに印並んだんですけどねぇ。笑

2023/5/21 3歳牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ラヴェル 牝3 55.0 坂井
1 02   ライトクオンタム 牝3 55.0 田辺
2 03   キタウイング 牝3 55.0 杉原
2 04   キミノナハマリア 牝3 55.0 三浦
3 05 リバティアイランド 牝3 55.0 川田
3 06   ゴールデンハインド 牝3 55.0 菅原明
4 07 ヒップホップソウル 牝3 55.0 津村
4 08   レミージュ 牝3 55.0 荻野極
5 09 コナコースト 牝3 55.0 レーン
5 10 ソーダズリング 牝3 55.0 武豊
6 11   ミッキーゴージャス 牝3 55.0 戸崎圭
6 12 ハーパー 牝3 55.0 ルメール
7 13 ドゥーラ 牝3 55.0 斎藤
7 14   ペリファーニア 牝3 55.0 横山武
7 15   エミュー 牝3 55.0 Mデムーロ
8 16 ドゥアイズ 牝3 55.0 吉田隼
8 17 シンリョクカ 牝3 55.0 吉田豊
8 18   イングランドアイズ 牝3 55.0 横山和
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
S
スロー
桜花賞から距離が伸び、全体的にスローになる傾向。逃げる6はマイペース型で、直線の瞬発力勝負が濃厚。
信頼度
B
相手探し
本命馬の地力はかなり抜けている。折り合いさえ問題なければ、末確実。
予想本文 

~ 敵はジンクスのみ? ~
 今年すでに8戦の中央平地G1が終了したが、東の競馬場では関東馬が、西の競馬場では関西馬が勝利している。美浦と栗東の調教施設に差のなくなった今の時代。関東馬、関西馬にこだわるのもナンセンス。大本命リバティアイランドにとっては、その程度しか気になる材料がない様子。しかし、こういう一本かぶりの時こそ、あえてそういうジンクスに乗ってみるのも、うまい活用方法なのかもしれない。

 とはいえ、まともに予想をするなら、やはりリバティアイランドには逆らえない。過去4戦マイル戦しか経験してきておらず、初の2400m戦という不安がないわけではないが、桜花賞組がほとんどの中で、その順位を覆すまでの相手も見当たらない。ドゥラメンテ産駒で、早くからクラシックディスタンスを意識した調教をされており、加えてスローの上がり勝負濃厚なオークス。ここで距離云々を持ち出すのは馬鹿げている。ただ、懸念があるなら、あまりに遅いペースで折り合いを欠くリスク。気性面での幼さは、まだ内在している。状態については文句なく、最終追い切りの1ハロンは圧巻の10.8。桜花賞で見せた脅威の末脚は、より研ぎ澄まされている。

 桜花賞より、確実に上がり目が見込めそうなのがハーパー。距離不足が懸念されていた桜花賞での4着は健闘と言ってよく、間違いなく今回の距離延長は有利に働くはず。6枠12番という枠順は過去、勝馬が出ていない縁起の悪さはあるが、それが気にならないほどの好仕上がり。最終追い切りでは、坂路63.2-15.8と順調さをアピール。ハーツクライ産駒らしく、広い東京の舞台で能力全開なら、期待してもよさそう。

 桜花賞2着馬、コナコーストはレーン騎手に鞍上交代。先週のソダシに引き続き、鞍上強奪劇が相次いでいるが、これも競馬の世界。ただ、前走の鮫島騎手はうまく乗っていただけに、それ以上の結果が求められることにもなる。人馬とも、ここで無様な競馬はできないだろう。折り合いはつく馬なので、距離不安がない点は心強い。リバティアイランドにコンマ2秒差の接戦を演じた地力はやはり評価すべきで、距離延長の恩恵もこちらの方が大きいだろう。

 ドゥアイズは外枠となったが、その堅実味はやはり馬券に組み込みたい対象。桜花賞では5着に敗れはしたものの、まずまずの競馬ぶりで、距離が伸びる今回は歓迎要素の一つ。切れ味という点では、他馬に一歩譲るが、脚質に幅があるのが強み。他の有力差し馬より、前目の好位からの差しに徹すれば、混戦の中、浮上してくる可能性はある。後は道中をロスなく回ることに専念したい。

 やはり桜花賞組からシンリョクカ。サトノダイヤモンド産駒の傾向は依然つかめないところはあるが、父自身の競走成績からも距離が長い方が良さそうで、阪神JF2着の看板だけに引っ張られないようにしたい。休養明けぶっつけの桜花賞では6着も、むしろ苦手なのかもしれないマイル戦でこの成績は、今回、大きく変わり身をみせてもおかしくはない。外枠なので最初のコーナーでロスがなければ、人気的にも旨味がある。

 別路線組からはヒップホップソウルを。前走からやや間が空いたが、フレッシュな状態で臨めるのがよい。2走前の重賞では期待を裏切ってしまった。しかし、その後の前走フラワーCで巻き返しの2着。エミューの追い込みに屈したものの、十分評価できる内容だった。NHKマイルC馬のシャンパンカラーのクビ差2着の実績もあり、その地力は確か。折り合えれば、ここも一概に軽視できない。

 再び武騎手の手に戻ったソーダズリングも気になる逸材。少し間隔の詰まったローテが気になっていたが、調教後の馬体重は474kgとむしろ増えていることに好感。これまでのレース内容からも2400mの距離もこなせるはず。本格化はまだ先のようにも思えるが、桜花賞組との力関係次第ではチャンスはありそう。

穴ではもう一度ドゥーラを狙ってみたい。もう後がない前走の桜花賞で、またも出遅れて大敗。どうにも不完全燃焼が続いている。距離延長と相性の良かった鞍上復帰の環境変化で、一発大駆けを期待してみたい。出遅れがあるだけに胸を張れるほどではないが、上がりの速さはなかなか見るべきものがある。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
フォーメーション:

1着:05
2着:12,09
→12,09,16,17,07,10,13
(12点)

フォーメーション:
1着:05
3着:12,09
→12,09,16,17,07,10,13
(12点)
大本命リバティアイランド1本かぶりのレースだが、あれだけの末脚があるだけに、よほどのことがない限りは勝利は揺るがないだろう。この人気では2着以下狙いが馬券的に面白いのだが、打ち負かす相手も見つからず、ここは素直に同馬の1着ながしが妥当なところか。ただ、相手探しといっても、かなり難しい。基本的には桜花賞組から選びたいが、まだ実力差がはっきりしておらず、巻き返しが考えられる面子はかなり揃っている。印が回らなかったが、ラヴェル、ライトクオンタム、エミューなど、気になる馬はたくさんいる。ある程度は割り切りも必要だが、リバティアイランド1着固定とすることで、ヒモの選択肢を増やしたい。リバティアイランドを1着固定で、ハーバー、コナコーストを2、3着とした3連単フォーメーション馬券でヒモを手広く押さえたい。
2023年4月16日(日) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・重
3歳 / 牡牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[1] 1  ☆  ソールオリエンス  牡3 57 横山武  2:00.6  2
2[7] 14  ▲  タスティエーラ   牡3 57 松 山  1.1/4   5
3[4] 7  ○  ファントムシーフ  牡3 57 ルメー  1.3/4   1
4[8] 17     Bメタルスピード   牡3 57 津 村  アタマ  13
5[2] 4      ショウナンバシット 牡3 57 デムー  3/4     12
6[6] 11  ☆  シャザーン     牡3 57 岩田望  アタマ  8
7[4] 8  △  トップナイフ    牡3 57 横山典  1.1/4   9
8[3] 6      ウインオーディン  牡3 57 三 浦  2.1/2   15
9[3] 5  △  フリームファクシ  牡3 57 レーン  1/2     4
10[7] 15  ◎  ベラジオオペラ   牡3 57 田 辺  2.1/2   3
11[2] 3      グリューネグリーン 牡3 57 石 川  2      16
12[7] 13      グラニット     牡3 57 嶋 田  1/2     17
13[8] 16      タッチウッド    牡3 57  武   クビ    6
14[8] 18  ☆  マイネルラウレア  牡3 57 戸 崎  ハナ    11
15[1] 2      ワンダイレクト   牡3 57 藤岡佑  3      14
16[5] 10      ラスハンメル    牡3 57 石 橋  クビ    18
17[5] 9      ホウオウビスケッツ 牡3 57 横山和  1.3/4   7
18[6] 12      ダノンタッチダウン 牡3 57 川 田  大差    10
  
払戻金  [単 勝]  1 520円
        [複 勝]  1 220円/ 14 270円/ 7 160円
        [枠 連]  1-7 1280円
        [馬 連]  1-14 3510円
        [ワイド]  1-14 1290円 / 1-7 560円 / 7-14 620円
        [馬 単]  1-14 5520円
        [3連複]  1-7-14 3770円
        [3連単]  1-14-7 24780円
  

感想と言い訳?!

 いったいキタサンブラックという馬はどこまで強かったのか。この世代もまたキタサンブラック産駒、ソールオリエンスが制しました。最内枠という難しい立場を覆したのは後方待機の戦略。幸いレースも早めの流れとはなりましたが、もう展開うんうんではなく、皐月賞でこれほどの大外一気を見られるとは思いませんでした。いくら外が伸びる今の中山でも、この競馬で勝てることは普通はないでしょう。この馬にはここでは負けていただいて、ダービーで買おうと思っていましたが、はやくも三冠馬の声が聞こえるほどで、ダービーではダントツの1番人気となってしまいますね。

 2着はタスティエーラで、これはベストの競馬ができたと思います。前崩れの展開の中、ある意味、この馬が正攻法で一番強い競馬をしていました。一時は抜け出して、勝利が見えていました。悔しさは大きいでしょうが、こればかりは相手が強かったです。3着にはファントムシーフ。落鉄もあったそうですが、きっちりと3着まで持ってくるあたり、さすが信頼に応える人馬でした。

 さて、驚いたのはあわや3着のメタルスピード。結果、馬券は1、2番人気が絡む人気サイドに収まりましたが、もしこの馬が馬券に絡んでくれば、えらいことになっていただろうな大健闘。一方、本命、ベラジオオペラは見せ場なく大敗。距離が伸びるからこそ、じっくり構えると思っていただけに、あそこまで先行するとは、ちょっと不可解な負け方で、残念でした。

2023/4/16 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 B
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
スタートとゴール前の2度の坂越えがあるタフなコース。スローペースになりやすく、内回りゆえ多数頭なら差し馬は捌くのに苦労することもあり、器用さと力のある先行馬が圧倒的に有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ソールオリエンス 牡3 57.0 横山武
1 02   ワンダイレクト 牡3 57.0 藤岡佑
2 03   グリューネグリーン 牡3 57.0 石川
2 04   ショウナンバシット 牡3 57.0 Mデムーロ
3 05 フリームファクシ 牡3 57.0 レーン
3 06   ウインオーディン 牡3 57.0 三浦
4 07 ファントムシーフ 牡3 57.0 ルメール
4 08 トップナイフ 牡3 57.0 横山典
5 09   ホウオウビスケッツ 牡3 57.0 横山和
5 10   ラスハンメル 牡3 57.0 石橋脩
6 11 シャザーン 牡3 57.0 岩田望
6 12   ダノンタッチダウン 牡3 57.0 川田
7 13   グラニット 牡3 57.0 嶋田
7 14 タスティエーラ 牡3 57.0 松山
7 15 ベラジオオペラ 牡3 57.0 田辺
8 16   タッチウッド 牡3 57.0 武豊
8 17   メタルスピード 牡3 57.0 津村
8 18 マイネルラウレア 牡3 57.0 戸崎圭
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
13という明確な逃げ馬がいて、やや早めの推移。先行有利なコース形態ではあるが、包まれなければ差し馬も届く。
信頼度
D
混戦
出たとこ勝負の混戦模様。スムーズにコーナーを回ってきた馬が押し切りそうな展開だが…
予想本文 

~ 2歳王者不在 ~
 朝日杯FS覇者ドルチェモア、ホープフルS覇者ドゥラエレーデの両2歳チャンプがいずれもいない。双方2着馬こそ出走しているものの、抜けた実力差もなさそう。ただでさえ、難しい中山内回り2000mのフルゲート。加えて前日の雨も残り、良馬場も厳しく、混迷極める皐月賞となった。

 無敗の3連勝という実績よりも、その内容こそが素晴らしく、非常にマイナス点が少ないことが評価できるベラジオオペラ。阪神、東京、中山と形態の違う場所でいずれも勝利。重馬場や早い流れの中で結果を残しており、他馬が未経験であるだけに、この混戦メンバーの中ではその信頼度が高まる。脚質も自在で、どんな展開にも対応できる強みもある。テン乗り騎手への乗り替わりと、1ハロンの延長が気になるところだが、そこはもう馬を信じるしかない。

 こう言う時にすがりたいのが、「困ったらルメール」騎手。今回はパートナーもそのタイプで、抜群の安定感のファントムシーフ。先行馬で鞍上の意のままに動く完成度の高い馬。皐月賞という舞台では、この上ない安心感を与えてくれる人馬の組み合わせ。前走の共同通信杯のレベルも優秀で、力量的にもまず大崩れは考えにくい。ただ、それだけに人気を集めており、旨味は少ない。思い切って軽視してしまうのも手ではあったが、やはり大敗する姿はイメージしにくかった。

 同舞台ながら、いまいち連動性のない弥生賞を制したタスティエーラ。今世代の主力勢力のトップナイフを相手にしながら、好時計での勝利は評価していい。2走前の共同通信杯は4着とはいえ、コンマ2秒差。サトノクラウン初年度産駒でまだイメージが固まらないが、まだまだ奥がありそうな奥深さを感じる。先行力がありながら切れる脚も持ち、無敗馬でないだけに、人気的にも美味しい。

 3連勝で重賞まで制したファームファクシ。前走のきららぎ賞では最後は詰め寄られるも、正攻法の横綱相撲で好時計での押し切り勝ち。そのレースレベルは高く、G1級の力は見込めそう。多数頭で揉まれた経験こそないが、2000mに限って使われてきており、重馬場も得意なルーラーシップ産駒。脚質的にも今回の条件にもマッチする。強力な鞍上も得て、ここは勝負駆けとなる。

 7番人気でホープフルSを逃げ粘って2着にはいったトップナイフ。一転、一番人気で迎えた前走の弥生賞では、控えながらも2着を死守し、力のあるところを見せた。今回も逃げ馬が他にいるため、先行してのレースとなりそうだが、時計がかかるタフな馬場は、この馬には向くはずで、キャリア、実績的にも安定勢力の一角。

 ソールオリエンスはもしかすると圧勝すらもありえるキタサンブラック産駒。京成杯組のこのレースでの相性はよろしくないが、大外大きく膨れながらも完勝したスケールの大きさはただならぬもの。ただ、やはり器用さという点で、フルゲートの中山の、しかも最内枠はメリットよりも、心配の方が先立つ。ダービーはともかく、今回は控えめ評価が妥当か。

 実績的にはまだ見劣るが、ちょっと面白そうなのがシャザーン。1戦ごとに成長を見せており、前走は後方からの競馬で余裕を残しての勝利。相当な器の大きさが感じられ、スタート五分で、小回りコースをこなせるなら、このメンバーでも一発は十分ありえる。

 印が回らない混戦の中、それでもこの馬に印を打った大外枠のマイネルラウレア。追い込み一手で2戦2勝のゴールドシップ産駒。雨でも、中山でも、大外でも関係ない無欲の突っ込みは1票投じる価値があり、それに応える武器も持っている。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

15=07
→14,05,08,01,11,18
(36点)

15=14
→07,05,08,01,11,18
(36点)
G1ホース不在の上、無敗馬や連勝中の重賞勝ち馬も揃ったが、少数頭でのレースが多く、今一つ信頼が置けない非常に難解なレース。ただ、そのぶん自由度も高い。魅力ある馬が多く、単純にどの馬が勝つのか興味そそる一戦を期待できそう。馬券としては、かなり迷いがあったが、3戦無敗の割に人気的旨味があるベラジオオペラを軸に据えたい。相手にはやはり安定株のファントムシーフ。視点をずらしてタスティエーラの共同通信杯組2頭から3連単マルチながし馬券で挑みたい。
2023年4月2日(日) / 阪神 2000m 芝・右 内 / 晴・良
4歳以上 / (国際)(指定) / オープン / (定量)
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 9  ◎ ジャックドール   牡5 58  武   1:57.8  2
2[6] 11  ○ スターズオンアース 牝4 56 ルメー  ハナ    1
3[7] 13  ☆ ダノンザキッド   牡5 58 横山和  クビ    10
4[4] 7     マテンロウレオ   牡4 58 横山典  2      8
5[1] 2  △ マリアエレーナ   牝5 56 浜 中  3/4     6
6[1] 1  ☆ ジェラルディーナ  牝5 56 岩田望  1/2     5
7[7] 14  ▲ ヒシイグアス    牡7 58 松 山  1/2     4
8[2] 4  ☆ ノースブリッジ   牡5 58 岩田康  クビ    7
9[3] 6  △ ヴェルトライゼンデ 牡6 58 川 田  クビ    3
10[5] 10     ポタジェ      牡6 58 坂 井  ハナ    12
11[4] 8     ラーグルフ     牡4 58 戸 崎  1/2     9
12[2] 3     モズベッロ     牡7 58 西村淳  ハナ    16
13[6] 12     キラーアビリティ  牡4 58 団 野  クビ    11
14[3] 5     ワンダフルタウン  牡5 58 和田竜  4      15
15[8] 16     ノースザワールド  牡5 58 北村友  2.1/2   14
16[8] 15     ヒンドゥタイムズ  セ7 58 池 添  1.1/4   13
  
払戻金  [単 勝]  9 360円
        [複 勝]  9 150円/ 11 150円/ 13 510円
        [枠 連]  5-6 740円
        [馬 連]  9-11 830円
        [ワイド]  9-11 370円 / 9-13 1760円 / 11-13 1900円
        [馬 単]  9-11 1580円
        [3連複]  9-11-13 8980円
        [3連単]  9-11-13 31240円
  

感想と言い訳?!

 外からノースザワールドが競りかけ、前半58秒台のラップになった時には、終わったと思ったジャックドールでしたが、見事に凌ぎきってようやくG1タイトルを手にしました。このあたりのペース配分は武騎手の凄みを感じるものでしたが、逆に直線の追い比べでは人馬とも懸命に頑張る姿が印象的でもありました。5連勝で挑んだ昨年のこのレースの敗戦から、1年越しの戴冠、おめでとうございます。

 結局、ジャックドールの頭固定の馬券で挑んだこともあり、ゴール前はそちらばかり見ていました。一方で、スターズオンアースは4コーナーで包まれた後方で、飛んだんだと思っていたら、なんと猛追してきたのはこの馬。こちらも人馬とも本当に恐ろしい強さを見せてくれました。秋華賞の時もそうでしたが、この馬の勝負根性と切れ味は素晴らしい。

 3着にはダノンザキッドで、3連単とれたといっても、こりゃ安いなぁ…と思ったら、全然人気なかったんですね。思った以上の配当で嬉しかったです。前走の負けっぷりが嫌われたようです。先行馬ですが、ハイペースになったことがこの馬にとってはよかったのかもしれません。あと、無警戒だったマテンロウレオも割と驚きで、少々侮っていました。

2023/4/2 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
内回りコースで小回りとなる中、直線も短い。向正面で落ち着きやすく、スローで流れがち。直線の瞬発力勝負になり、やはりパワー型の先行馬に利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ジェラルディーナ 牝5 56.0 岩田望
1 02 マリアエレーナ 牝5 56.0 浜中
2 03   モズベッロ 牡7 58.0 西村淳
2 04 ノースブリッジ 牡5 58.0 岩田康
3 05   ワンダフルタウン 牡5 58.0 和田竜
3 06 ヴェルトライゼンデ 牡6 58.0 川田
4 07   マテンロウレオ 牡4 58.0 横山典
4 08   ラーグルフ 牡4 58.0 戸崎圭
5 09 ジャックドール 牡5 58.0 武豊
5 10   ポタジェ 牡6 58.0 坂井
6 11 スターズオンアース 牝4 56.0 ルメール
6 12   キラーアビリティ 牡4 58.0 団野
7 13 ダノンザキッド 牡5 58.0 横山和
7 14 ヒシイグアス 牡7 58.0 松山
8 15   ヒンドゥタイムズ セ7 58.0 池添
8 16   ノースザワールド 牡5 58.0 北村友
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
やはり09が先導。昨年の二の舞いは避けたく、ペースは落としてくる。他馬の動向次第か。
信頼度
C
地力決着
手薄ながら、それなりのメンバー。コース的にも大きな波乱はなさそうで、地力上位馬には一定の信頼。
予想本文 

~ 東京モンお断りやで! ~
 輸送が容易になり、ちゃんと結果も出るようになってくると、やはり賞金が高額な海外への参戦が増える。先週のドバイや、後の香港へ日本の主力ホースが大挙参戦。世界は狭くなり、国境などないに等しくなってきた。しかし、この「大阪杯」。レース名の通り、関東馬が勝てないことで有名。勝てないどころか、複勝圏にもほとんど来ない。国境すらボーダレス時代に関東馬、関西馬などと…と言いたいところだが、なかなか無視し難いほどの偏りあるデータでもある。今年はスターズオンアースやヒシイグアスなど関東馬の有力どころが揃ったが、はてさて…。

 昨年は早めのペースに苦しみながら大きくは崩れなかったジャックドール。2000mのスペシャリストといっていい逃げ馬も、大レースでマークされるとしんどい面がある。ただ、秋の天皇賞はパンサラッサの大逃げに対し、控える競馬を見せ、今や世界レベルのイクイノックス、ダノンベルーガに続く4着入線は立派。その地力はこのメンバーではやはり重みがある。香港がそうだったように、逃げからの脱却を図ってはいるが、今回はおそらくハナに立つだろうし、久しぶりに自分本来の競馬ができる展開。比較的マークは分散するだろうし、ペース配分に申し分ない名手を得て、今度こそ念願のG1タイトルが狙えるチャンス。

 秋華賞惜敗後、思わぬ一頓挫あったスターズオンアース。半年ほどの休養明けで注目された追い切りでは、不安一掃の動きを見せた。秋華賞では出負けと馬群に包まれながら、2冠馬の底力を見せる追い上げで負けて強しの内容。4歳牝馬ながらそのキレと勝負根性はこのメンバーでも随一といっていい。これもまた随一の相棒を背に春の再スタートを飾りそう。

 大レースでも安定した成績を持つヒシイグアス。前走の快勝はうまくハマった感もあり、人気的には旨味が薄いが、阪神2000mの舞台ならやはりその信頼度は高い。もう7歳馬ではあるが、そこはハーツクライ産駒。その成長力はまだまだ。やや外目の枠を引いたことと、早い時計への対応の点で、控えめの評価だが、上位2頭とそれほどの差は感じていない。

 ヴェルトライゼンデは安定した成績を残る反面、ときどきの大ポカがある。その大敗した3戦は皐月賞、菊花賞の大レースが含まれるものの、いずれも右回りコースだったことは、やはり懸念材料。全く不向きとまでは思っていないが、初の阪神コースへの対応がやはりカギとはなりそう。

 小倉記念で圧勝し、天皇賞・秋では穴人気ながら敗れたマリアエレーナ。不利もあって力は発揮できなかった。前走も包まれて脚を余す結果で、まるで競馬ができていない。ちぐはぐなところが続いているが、中距離スペシャリストとしての地力は確かで、阪神2000mなら見直していいはずのクロフネ産駒。

 前走は折り合いつかず、コーナーで力尽く大敗を喫したダノンザキッド。香港からの休養明けから1戦叩き台を置けたのは大きい。阪神コースは得意のコースで、前走の敗戦からガラリ一変も十分にありえる。

 前走、早め抜け出しから見事凌ぎきったノースブリッジも気になる存在。阪神2000mの舞台は絶対に合うはずで、内枠を引いたことも好感。近走の充実ぶりは納得の状態にあり、先行できる強みもある。

 エリザベス女王杯を制覇し、有馬記念でも3着に食い込み、いよいよ良血開花の兆しみせるジェラルディーナ。父と違って2000mはちょっと忙しい感もあるが、得意の阪神コースで、最内枠もうまく見方につければ、牡馬陣にも全くヒケはとらない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

09=11
→14,06,02,13,04,01
(36点)

09=14
→11,06,02,13,04,01
(36点)
多少、危うさも含むが、ここはジャックドールを信頼したい。今思えば超豪華メンバーだった天皇賞・秋でのレースぶりは地力上位。この馬にとってお誂え向きの舞台で、ここで勝てなければこの先は苦しくなる。少なくとも無様な競馬はしてほしくない。相手はやはりスターズオンアースの信頼度に委ねたい。休養明けでも力を出せる体勢にありそう。阪神なら信頼度高いヒシイグアスとともに、関東勢2機をジャックドールの相手として、3連単マルチながし馬券で臨む。
2022年12月28日(水) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・良
2歳オープン / 牡牝(国際)(指定) / 2歳オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[6] 11     ドゥラエレーデ   牡2 55 ムルザ  2:01.5  14
2[4] 8     トップナイフ    牡2 55 横山典  ハナ    7
3[7] 15  ○ キングズレイン   牡2 55 ルメー  1.1/4   6
4[1] 1  △ ファントムシーフ  牡2 55 福 永  クビ    2
5[8] 18  ◎ ミッキーカプチーノ 牡2 55 戸 崎  1/2     1
6[5] 9  ☆ セブンマジシャン  牡2 55 Cデム  クビ    3
7[1] 2     ハーツコンチェルト 牡2 55 松 山  1      5
8[2] 4     セレンディピティ  牡2 55  武   クビ    8
9[2] 3  △ シーウィザード   牡2 55 浜 中  アタマ  13
10[7] 14  ☆ ジェイパームス   牡2 55 イーガ  1.1/4   10
11[3] 6     グリューネグリーン 牡2 55 デムー  クビ    9
12[7] 13     ヴェルテンベルク  牡2 55 横山武  1.1/4   11
13[4] 7     ボーンイングランデ 牡2 55 斎 藤  クビ    17
14[8] 17     ジュンツバメガエシ 牡2 55 石 川  アタマ  16
15[3] 5     フェイト      牡2 55 坂 井  アタマ  12
16[5] 10  ☆ ガストリック    牡2 55 三 浦  1      4
17[6] 12     モンドプリューム  牡2 55 横山和  1.1/4   18
18[8] 16     スカパラダイス   牡2 55 今 村  アタマ  15
  
払戻金  [単 勝]  11 9060円
        [複 勝]  11 1410円/ 8 390円/ 15 480円
        [枠 連]  4-6 29300円
        [馬 連]  8-11 64580円
        [ワイド]  8-11 13070円 / 11-15 10940円 / 8-15 3350円
        [馬 単]  11-8 175230円
        [3連複]  8-11-15 232970円
        [3連単]  11-8-15 2466010円
  

感想と言い訳?!

 いやぁ、最後の最後で荒れましたね。ドゥラエレーデとトップナイフで行った行ったの前残り。横山典ジョッキーの久々の勝利かと思われたのですが、ムルザバエフ騎手が叩き合いを制し、初重賞がいきなりG1という快挙です。

 逃げる2頭を誰も追いかけず、本命ミッキーカプチーノに至ってはしっかり3番手にいながら、3コーナーで手応えが怪しくなりました。外枠うんぬんより、ローテが詰まったのが影響したのでしょうか。ちょっとよくわからない敗戦でしたね。これが2歳戦の怖さとも言えます。

 一番強い競馬をしたのはあの流れで後方から3着に突っ込んだキングズレインでしょうか?上がり3Fはメンバー最速。今回は展開にやられましたね。

 最後に欲張るもんではないですねー。完膚なきまでにやられました。ハッ!まだ明日の東京大賞典が残ってるじゃないか!!笑

2022/12/28 2歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 A
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
スタートとゴール前の2度の坂越えがあるタフなコース。スローペースになりやすく、内回りゆえ多数頭なら差し馬は捌くのに苦労することもあり、器用さと力のある先行馬が圧倒的に有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ファントムシーフ 牡2 55.0 福永
1 02 ハーツコンチェルト 牡2 55.0 松山
2 03 シーウィザード 牡2 55.0 浜中
2 04   セレンディピティ 牡2 55.0 武豊
3 05   フェイト 牡2 55.0 坂井
3 06   グリューネグリーン 牡2 55.0 Mデムーロ
4 07   ボーンイングランデ 牡2 55.0 斎藤
4 08   トップナイフ 牡2 55.0 横山典
5 09 セブンマジシャン 牡2 55.0 Cデムーロ
5 10 ガストリック 牡2 55.0 三浦
6 11   ドゥラエレーデ 牡2 55.0 ムルザバエ
6 12   モンドプリューム 牡2 55.0 横山和
7 13   ヴェルテンベルク 牡2 55.0 横山武
7 14 ジェイパームス 牡2 55.0 イーガン
7 15 キングズレイン 牡2 55.0 ルメール
8 16   スカパラダイス 牡2 55.0 今村
8 17   ジュンツバメガエシ 牡2 55.0 石川
8 18 ミッキーカプチーノ 牡2 55.0 戸崎圭
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
若駒の暴走がなければ、緩めのミドルペース。内の先行馬に利がありそう。
信頼度
D
混戦
実績少ない2歳戦の上、今年はさらに輪をかけて横一線状態。ここで一気に飛躍する馬の台頭もありえる。
予想本文 

~ 有馬の余韻の中で ~
 まだ有馬記念が終わったばかりで間髪置かずに次のG1。そして中央では今年締めくくりの最後のG1となる。予想をたてづらく、なかなか今年の負けを一気に取り返すような大勝負を打ちづらい2歳戦。だが、これは先の朝日杯FSと並び、来年のクラシックへとつながる大事なレース。無茶はしない程度に、かつ見落としのないように、注力したい。

 まだこの時期の走破タイムにあまり意味がないとは言え、前走でミッキーカプチーノが残したタイムはここでも勝利できるレベルのもの。2戦2勝はいずれも2000mで、中山も経験済み。新馬戦で負かしたグリューネグリーンはその後2連勝と出世。今回はローテが詰まるが、現状の追い切りはどう見ても調子が良さそう。問題は大外枠だが、逆にその分人気が落ちるのであれば、ここは軸に据えて、紐穴狙いに徹した方がよさそうだ。

 キングズレインはまだ馬体も緩く、これからの馬という印象の方が強いが、その将来性に期待したい。今の時点で好走できるなら先は相当明るい。追い切りでは豪快な姿を披露しており、比較的前目で競馬できるのも好感。中山への舞台変わりが多少気になるが、おそらく影響はそれほどないと見る。中6週のローテも余裕がある。

 出遅れがあったことを踏まえれば、ハーツコンチェルトの前走は十分その地力の高さを見せたと言っていい内容。もっとも東京コースだっただけに、何とかしてほしいところもあったが、小差の敗戦なら許容範囲。このレースは無敗馬に人気が集まりがちなだけに、この敗戦は馬券的には旨味も増したとも言える。今回は前走以上の状態で臨め、発馬五分なら勝ち負けを意識。

 ファントムシーフは無敗馬であることと、鞍上人気もあって、やや人気先行の感がある。ただ、それでもそれだけの根拠には満ちており、前走、野路菊Sの快勝っぷりは見事。先行しながら上がり最速で2馬身差の楽勝。相手にトップナイフやスカパラダイスが含まれており、その素質の高さは十分伺える。人気でも無視できぬ有力馬の一角。

 前走の今回と同条件にて勝利したシーウィザード。2.04.4のタイムはかなり遅いタイムではあるが、これまでと違って、道中しっかり折り合いがつき、最後に早い脚を繰り出しての勝利。クビ差の着差以上に内容があるもの。多数頭で馬群に揉まれた場合の懸念は残るが、配当的にも旨味が高く、ここは狙い目。

 ジェイパームスは、昨年のこのレースの勝ち馬キラーアビリティの半弟。父がディープインパクトから、ハーツクライ系のジャスタウェイに代わり、血統的にはより中山向きの印象も。1勝馬でタイムも平凡ながら、その勝ちっぷりがよく、ここで化けそうな雰囲気がある。

 黄菊賞からという別路線組の無敗馬、セブンマジシャンも底が知れない。中山、阪神の中間距離で余裕のある勝ち方で、重馬場もこなるパワー型。近親にクロノジェネシスがおり、強いて言えば追い切りが地味に映ったが、特にこれといった死角が見つからない。

 東京スポーツ杯2歳Sはの覇者、ガストリックは東京向きな脚質だけに、中山への対応力次第。ただ、接戦を制した前走内容は評価すべきで、新馬戦から大きな成長を見せた。ここでさらに上積みがあるようなら、期待感も増す。1ハロン伸びる距離も血統的には歓迎。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

18=15
→02,01,03,14,09,10
(36点)

18=02
→15,01,03,14,09,10
(36点)
中距離に自信のありそうな、なかなか粒ぞろいのメンバー構成。その実力差も測りにくく、かなりの混戦模様。どの馬が来ても不思議はないが、しっかりと実績を出したミッキーカプチーノは信頼したい。大外枠だけに怖さがあるが、これまで通りに走ってくれれば、上位入選は濃厚だろう。この馬の頭軸の3連複マルチが妥当なところだが、ここはオーラス、中距離で安定した力を発揮できそうなキングズレインとハーツコンチェルトを相手の3連単マルチながしの馬券で勝負。ヒモもできるだけ手広く。
2022年12月25日(日) / 中山 2500m 芝・右 内 / 晴・良
3歳以上オープン / (国際)(指定) / 3歳以上オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 9  ◎  イクイノックス   牡3 55 ルメー  2:32.4  1
2[2] 3  ○  ボルドグフーシュ  牡3 55 福 永  2.1/2   6
3[3] 5  ☆  ジェラルディーナ  牝4 55 Cデム  1.1/2   3
4[1] 2      イズジョーノキセキ 牝5 55 岩田康  3/4     13
5[4] 7     Bエフフォーリア   牡4 57 横山武  クビ    5
6[4] 8     Bウインマイティー  牝5 55 和田竜  1.1/2   15
7[5] 10  △  ジャスティンパレス 牡3 55 マーカ  クビ    7
8[8] 16  ☆  ディープボンド   牡5 57 川 田  1/2     8
9[7] 13  ▲  タイトルホルダー  牡4 57 横山和  3      2
10[3] 6  △  ヴェラアズール   牡5 57 松 山  クビ    4
11[7] 14      ボッケリーニ    牡6 57 浜 中  2.1/2   14
12[6] 12      ポタジェ      牡5 57 吉田隼  アタマ  12
13[6] 11      ラストドラフト   牡6 57 三 浦  1/2     16
14[2] 4     Bアリストテレス   牡5 57  武   1.3/4   10
15[1] 1      アカイイト     牝5 55  幸   1/2     9
16[8] 15      ブレークアップ   牡4 57 戸 崎  7      11
  
払戻金  [単 勝]  9 230円
        [複 勝]  9 120円/ 3 270円/ 5 200円
        [枠 連]  2-5 1150円
        [馬 連]  3-9 1320円
        [ワイド]  3-9 500円 / 5-9 340円 / 3-5 1030円
        [馬 単]  9-3 1770円
        [3連複]  3-5-9 2520円
        [3連単]  9-3-5 9740円
  

感想と言い訳?!


 正直、あそこまで楽勝するとは驚いたイクイノックスの完勝劇。前の動向を伺いならが徐々に進出し、3、4コーナーでは楽にタイトルホルダーに並びかけ、この時点で勝利を確信できるほどの手応えでした。キタサンブラック産駒は初年度にいきなり後継種牡馬を出したことになり、今後の人気も跳ね上がりそうですね。

 2着には期待していたボルドグフーシュ。この馬の「ワープ」っぷりには皆が驚いたのではないでしょうか。3コーナーあたりまで最後方近くで、もうダメだと思われる位置取り。すでにイクイノックスに注目が集まる中、直線でカメラが切り替わったら、何故か外目の先団。「何故そこにいるーー?!」状態でした。後で見直すと最終コーナーで大まくりを決めていて、この位置にこれるならこの結果を出せる力はある馬。ファイナル騎乗となった福永騎手は8大競争制覇こそ叶いませんでしたが、まだまだ現役でいてほしいと思えるほどの素晴らしい騎乗ぶりでした。

 3着もスタートで大きく出遅れ、圏外と思われたジェラルディーナが予想に反して猛追してきました。これもすごく驚きました。人気先行気味で、実は少し敬遠してたんですが、さすがジェンティルドンナの娘ですね。あの内容には相当の強さを感じました。

 注目馬ではタイトルホルダーが惨敗。凱旋門賞の疲れもあったのでしょうが、スタート後、追っ付けでハナを取りに行った事がラストに響いたよう。だが、外枠である以上、あの戦法しかないでしょうし、仕方ないかと思います。やはり、総じて外枠は全滅模様でした。中山2500mの外枠は絶望的だと改めて思い知らされる結果です。しかし、そう思うと、8枠から勝ったダイワスカーレットってとてつもない馬だったんですね。

 他ではエフフォーリアに復調の兆しがみられました。今回、1、2着ばっちりだったので、「何来てもオッケー!!」と油断してたところだったので、ヒヤッとしました。それなら、イズジョーノキセキなんですが、こちらは一応押さえてたんです。ただ、よく考えれば、こちらが絡んだくれた方が馬券にはなったんですよね。個人的にはもっと配当つきそうな組み合わせなのに、1-3着それぞれ人気してました。あ、そういやここに来て、1番人気がG1レース 3連勝ですね。揺り戻し、極端すぎ。笑

2022/12/25 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 A
  • 芝2500m
    内・右回り

  • 見込み
スタートはいきなりコーナーからで、内回りのコーナー6回、直線短く、急坂があるという、G1レースの中ではもっともトリッキーなコース設定。外枠不利は言うまでもなく、内枠の先行馬が有利。ただ、1番人気の信頼感は意外に高い傾向がある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   アカイイト 牝5 55.0 幸英明
1 02   イズジョーノキセキ 牝5 55.0 岩田康誠
2 03 ボルドグフーシュ 牡3 55.0 福永祐一
2 04   アリストテレス 牡5 57.0 武豊
3 05 ジェラルディーナ 牝4 55.0 C.デムーロ
3 06 ヴェラアズール 牡5 57.0 松山弘平
4 07   エフフォーリア 牡4 57.0 横山武史
4 08   ウインマイティー 牝5 55.0 和田竜二
5 09 イクイノックス 牡3 55.0 C.ルメール
5 10 ジャスティンパレス 牡3 55.0 T.マーカンド
6 11   ラストドラフト 牡6 57.0 三浦皇成
6 12   ポタジェ 牡5 57.0 吉田隼人
7 13 タイトルホルダー 牡4 57.0 横山和生
7 14   ボッケリーニ 牡6 57.0 浜中俊
8 15   ブレークアップ 牡4 57.0 戸崎圭太
8 16 ディープボンド 牡5 57.0 川田将雅
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
S
スロー

13のハナは明白で、この馬がペースをコントロールする。力のある馬だけに、他馬が楽逃げさせるとも思えず、ある程度ペースは早くなる可能性も秘める。

信頼度
B
上位拮抗
好メンバーが揃い、上位陣の地力強力。多少の穴馬余地はあるものの、概ね上位決着が濃厚。
予想本文 

~ 失われた幸福感 ~
 昨年のこのレースの覇者はエフフォーリア。このレースを制した時には、まさかこれほどの失速があろうとは思いもしなかった。まだデアリングタクトは踏ん張っているが、エピファネイア産駒の早熟説を囁かれる一翼を担ってしまった。とはいえ、敗れたのはたかが春の2戦。舞台は「復活の有馬記念」。時間をかけてじっくりと立て直しを図った。まだ負けていない中山で望みをかけるが、さて、今年は誰が制するか…。

 東京コースでこその馬たが、絶好枠を引いたイクイノックスが中山でも差し切れると見る。天皇賞・秋から有馬記念を制した馬は非常に少なく、それは両レースの性質の違いを如実に物語っている。しかし、3歳馬がこのローテをとることは極めて稀なケースにも関わらず、昨年エフフォーリアが成し遂げたというデータは心強い。切れ味には自身があるので、逃げる古馬の総大将、タイトルホルダーを捉えるのみ。とにかく注意すべきは4コーナーの回り方。大外回しではおそらく届かない。他馬の間隙を縫って真ん中あたりを割ってくる必要があるが、そこは鞍上に託すとしよう。

 ボルドグフーシュの菊花賞での頑張りはお見事だった。改めてその残した足跡は堅実そのもの。ほとんどのレースで上がりタイムはメンバー最速を記録している。ただ、ここはなんといっても有馬記念。中山内回りを追い込み一手では届きづらく、相手にもG1馬がズラリ。逃げるタイトルホルダーを、各馬が一斉に追いかけて仕掛けを早めれば、あるいは漁夫の利も…というところ。しかし、ここで最後の有馬記念となる福永騎手を配してきた。その分の人気が余計ではあるのだが、陣営の意気込みに応え、大記録に賭ける名手がうまくレースをコントロールすることに期待したい。

 失意の凱旋門賞からの復帰戦となるタイトルホルダー。それでもこのメンバーでは大将格といえよう。が、生憎、この舞台でかなりの不利とされる外枠を引いてしまった。幸いなことに他に逃げ馬がおらず、この馬はスタートダッシュも効くので、スタート後、ハナを叩いて内は楽にとれそうだ。昨年も同じような展開で5着には敗れているが、今回以上の大外枠で、パンサラッサもいたので、昨年よりは条件はいい。ただ、ミエミエの単騎逃げだけに目標にされることは間違いなく、スローに落として脚を貯めるタイプでもないので、差し馬台頭を自ら促す展開を作ることになる。それでも粘れる事がこの馬の素晴らしさでもあるので、やはり主力級であるには違いない。

 エイシンフラッシュ産駒ということもあり、本命馬と同じく、東京向きと思わえるヴェラアズール。鞍上の手替わりが多少気になるが、人気的には旨味が増すかもしれない。その切れる脚が、ごちゃつく中山で発揮できるかという点がポイントになるが、理想的な枠順を引くことができた。馬群を割る器用さとなると、やや不安もあるが、本格化を迎える今の勢いは決して無視できない。

 菊花賞の好走で、珍しいパターンで再び世代の有力ホースに返り咲いたジャスティンパレス。まだまだここから成長の余地を十分残し、マーカンド騎手の手替わりで新味も期待できる。ボルドグフーシュを上位評価したように、今回、3歳、菊花賞組は旨味がある。年長馬が相手でも、引け目を感じるほどの差はない。

 勢いならばジェラルディーナが怖い。とにかく今の状態が絶好調。母もこのレースを制した超良血馬がいよいよ本格化となれば、そのまま3連勝も十分にありえる。父モーリスはマイラー色が濃い戦績だが、スクリーンヒーロー、グラスワンダーの系統だけにこのくらいの距離はこなせる背景にはあり、折り合いもつくので、自身最長距離も問題はなさそう。

 ディープボンドは当初は強めに狙いたかった馬だったのだが、悪夢の大外枠。行き足のないこの馬にとってはたいへん厳しい戦いとなる。切れる脚がない分、しぶとさはある。その点を活かし、3コーナーから外に振られず、まくり上げることができれば、あるいは…といったところか。少なくともタイトルホルダーには海外も含め、完敗続きなだけに、相手よりも悪条件となれば、思い切った戦法も必要になってくるだろう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

09=03
→13,06,10,05,16
(30点)

09=13
→03,06,10,05,16
(30点)
狙ってみたい穴馬が軒並み外枠になり、内目の上位人気馬で決着しそうなムード。とはいえ、中山2500mは展開の影響が大きく、波乱要素は内在。鍵はやはりタイトルホルダーが握る。この馬の持ち味はスタミナ勝負に持ち込んで、なし崩し的に後続馬の脚を貯めさせない逃げを打ってくる。それを各馬がどう攻めるか。できれば他馬に突かせて、自身は脚を貯める戦法が理想だが、それができそうとなると、鞍上含め、イクイノックスに分があると見る。そして、力量的には一歩譲るが、人気的、脚質的に盲点となるボルドグフーシュの追い込み。ここに賭けてみたい。馬券はイクイノックスを軸に、相手をボルドグフーシュ、そして、すんなりタイトルホルダーのケースの3連単2頭軸マルチながし。
2022年11月27日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
3歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[3] 6  ▲  ヴェラアズール   牡5 57 ムーア  2:23.9  3
2[7] 15  △  シャフリヤール   牡4 57 Cデム  3/4     1
3[2] 3  △  ヴェルトライゼンデ 牡5 57 レーン  クビ    4
4[4] 8  ☆  デアリングタクト  牝5 55 マーカ  1/2     5
5[7] 14  ◎  ダノンベルーガ   牡3 55 川 田  2.1/2   2
6[3] 5      グランドグローリー 牝6 55 ギュイ  クビ    14
7[1] 2      オネスト      牡3 55 ルメー  クビ    6
8[6] 11      カラテ       牡6 57 菅原明  クビ    13
9[4] 7      テュネス      牡3 55 ムルザ  1.3/4   7
10[8] 17      ユーバーレーベン  牝4 55 デムー  ハナ    10
11[5] 10  ☆  ハーツイストワール 牡6 57  武   クビ    12
12[6] 12      シャドウディーヴァ 牝6 55 松 山  1/2     16
13[2] 4      トラストケンシン  牡7 57 丸 田  3/4     18
14[7] 13  ☆  テーオーロイヤル  牡4 57 菱 田  1.3/4   8
15[1] 1      シムカミル     牡3 55 ブノワ  ハナ    11
16[5] 9     Bユニコーンライオン 牡6 57 国分優  クビ    15
17[8] 18  ○  ボッケリーニ    牡6 57 浜 中  2.1/2   9
18[8] 16     Bリッジマン     牡9 57 石 川  4      17
  
払戻金  [単 勝]  6 450円
        [複 勝]  6 160円/ 15 140円/ 3 240円
        [枠 連]  3-7 470円
        [馬 連]  6-15 940円
        [ワイド]  6-15 380円 / 3-6 560円 / 3-15 530円
        [馬 単]  6-15 1920円
        [3連複]  3-6-15 2360円
        [3連単]  6-15-3 9850円
  

感想と言い訳?!

 予想より若干前掛かりもスローペースの中、上位陣は後方待機馬が独占する上がりの競馬なりました。中でもヴェラアズールは見事。馬も馬ですが、ムーア騎手も凄かった。相当ごちゃついた中で我慢しながら、切れる末脚を最後まで温存し、ゴールまで導きました。彼でなければこの結果は得られなかったようにも思いますが、G1の舞台でもメンバー最速の上がりを記録するヴェラアズールはもちろんすごい。人気も嫌って今回は見極めの場としましたが、前評判どおりの素晴らしい競馬っぷりでした。またエイシンフラッシュ産駒のスター誕生もうれしいです。

 2着シャフリヤールは、もう少し枠が内だったら…という内容。道中思ったより後ろにいたので心配しましたが、しっかりと伸びてきました。あと、4着デアリングタクトも苦しい位置からすごい伸びで、マーカンド騎手の鬼気迫る追いっぷりは、この後の反動が気になるほど。3着のヴェルトライゼンデも含め、またしても上位を外国人ジョッキーが独占。特にこういう叩き合いの展開だと外国人ジョッキーは強いですね。逆に馬の方はというと、海外参戦馬は全滅。結構なメンバーだっただけに、やはり日本の競馬場は独特で、素直に通用しそうにはありませんね。

 尚、本命に推したダノンベルーガは、希望通り前の競馬をしてくれましたが、結果、仕掛けが早くなってしまった形で、一旦は先頭に躍り出るも、後方からの末脚に賭けた有力馬に飲み込まれました。ゴール前では勝ち馬にかわされ、急に手綱を引かれていたのも心配です。

2022/11/27 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   シムカミル 牡3 55.0 ブノワ
1 02   オネスト 牡3 55.0 ルメール
2 03 ヴェルトライゼンデ 牡5 57.0 レーン
2 04   トラストケンシン 牡7 57.0 丸田
3 05   グランドグローリー 牝6 55.0 ギュイヨン
3 06 ヴェラアズール 牡5 57.0 ムーア
4 07   テュネス 牡3 55.0 ムルザバエ
4 08 デアリングタクト 牝5 55.0 マーカンド
5 09   ユニコーンライオン 牡6 57.0 国分優
5 10 ハーツイストワール 牡6 57.0 武豊
6 11   カラテ 牡6 57.0 菅原明
6 12   シャドウディーヴァ 牝6 55.0 松山
7 13 テーオーロイヤル 牡4 57.0 菱田
7 14 ダノンベルーガ 牡3 55.0 川田
7 15 シャフリヤール 牡4 57.0 Cデムーロ
8 16   リッジマン 牡9 57.0 石川
8 17   ユーバーレーベン 牝4 55.0 Mデムーロ
8 18 ボッケリーニ 牡6 57.0 浜中
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
S
スロー
09の単騎逃げ濃厚。例年通りスローな流れで、5番手までのいわゆるダービーポジションをとった馬に利がありそう。
信頼度
C
波乱含み
信頼の置ける確たる本命馬は不在。未知の外国馬も参戦し、波乱要素内在。
予想本文 

~ 天皇賞・秋 敗者復活戦? ~
 凱旋門賞馬アルピニスタをはじめ、海外組の回避馬が続出。加えて日本馬もドゥデュース、イクイノックスら多くのG1ホースが揃って有馬記念へと矛先を変え、ジャパンカップは空洞化してしまった。勝ち馬が抜けた天皇賞・秋の再戦ムードも漂うが、それでも海外参戦馬がそれなりにいてくれるおかげで、ジャパンカップとしての体裁は保つことができたと言えよう。

 今年、今一つ勝ちきれないメンバーが揃ったが、やはり勢いのある3歳世代からダノンベルーガが筆頭を務めよう。クラシックを含むG1 3連戦を一歩届かない結果に終わってはいるが、運のなさもあってのもので、強い3歳世代のトップ級の実力の持ち主。同期の他3歳馬が軒並みG1を奪取していったが、なんとかこの馬もここでG1タイトルを手にしておきたい。休養明けの前走、天皇賞・秋は逃げたパンサラッサを捉えきれずに3着も、猛追してその差はごく僅か。そのひと叩きを経て、さらに斤量が55キロに減って挑むこの舞台は取りこぼせない。ただ、近2走でみせた直線で末一手にかける戦法では苦しく、ここはそれなりに前で競馬してほしいところ。

 G2 4連戦をすべて3着以内にまとめたボッケリーニをここで抜擢したい。前走、ヴェラアズールに敗れたことで人気は控えめだが、2戦全勝のこの舞台はこの馬にはプラスとなるはず。極端な上がりの競馬となれば分が悪そうだが、G1のそこその早い流れでスタミナを要した後での追い比べなら、このメンバー相手でも面白い勝負ができるはず。6歳ながら、まだ成長の見込める晩成型。持ち前のしぶとさで馬券に絡んでくれるようなら、配当的にも旨味がある。大外枠となったが東京2400mならそこまで気にする材料でもない。

 以前はダートを走っていたエイシンフラッシュ産駒のヴェラアズール。しかし、芝に転戦後、躍進を続け、あっという間にこの舞台に上り詰めた。芝ダート兼用タイプというより、もともと脚元不安からダートを使ってきて出世が遅れてきた。その馬が芝解禁でいよいよ本領発揮。い芝のレースは常にメンバー最速という驚異的な末脚を持ち、状態も絶好調。加えて鞍上には世界的名手を迎えることができた。これで人気を集めないはずがなく、当日は1番人気もありそう。その加熱ぶりに少し冷静になりたいのが、まだ早い時計の中での経験がないことと、おそらく予想されるスローの流れで、先行馬も簡単に止まらないであろうこと。もちろん杞憂に終わるかもしれないが、現時点で絶対視までは、少し気が早い点がここにある。

 海外帰りの復帰戦を無難にこなしたシャフリヤール。昨年のこのレースの3着で、ダービー馬。やはり東京コース、それも2400mはベストで、この舞台で大崩れする姿は想像しにくい。ひと叩きされ、身が入った今なら、前走からの前進は必至。海外でも安定した成績を残し、国内でも5着以下なしの堅実さはこの混戦メンバーではやはり頼もしい存在。比較的、前で競馬できる点もこのレース向きの脚質。距離も伸びた方が落ち着いたレースができるだろう。

 ヴェルトライゼンデは前走こそ案外な内容だったが、2走前には先のエリザベス女王杯馬、ジュラルディーナに勝利。当時の鞍上、レーン騎手ともコンビ復活で、意気があがる。ダービー3着の実績があるが、皐月賞、菊花賞では大敗しており、やや当てにならないところもある。ただ、左回りでは安定した成績をしてしており、さらに直線長い東京コースは、よりこの馬の末脚が活きる舞台であるはず。前走からの巻き返しは見込めそうだ。

 デアリングタクトにとって、前走のエリザベス女王杯は気の毒な条件だった。勝ちきれないレースが続くが、条件的に恵まれていないことも事実で、まだ巻き返す余地は残っている。だた、それだけに前走の消耗が余計で、中1週の厳しいローテが今回どうでるか。また、今回、主戦騎手から手替わりしている点も結果がどうでるか、注目したいところ。

 4連勝でダイヤモンドSを制し、続く春の天皇賞でも3着でスタミナ自慢を見せつけたテーオーロイヤル。休養を挟んでの秋2戦は、今一つの結果に終わってしまった。ただ、2走前のオールカマーは外を回った不利があり、前走は前を塞がれ、他馬と接触する不利があった。この2戦を度外視すれば、まだ底割れとは言えず、その戦績は脅威。このメンバー相手なら、時計がかるようならチャンスありそうだ。

 春の天皇賞では大敗も、堅実な末脚をもつハーツイストワール。ここは相当な相手強化とはなるが、東京2400mは3.1.0.1の得意な舞台でもある。鞍上とも好相性で、見劣りする実績を今の充実度とコース相性で相殺を目論む。こちらも時計がかかった混戦になれば、上位に顔を出してくる可能性も。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:
14
→18,06,15,03
(36点)

軸2頭マルチ:

14=18
→06,15,03,08,13,10
(36点)
正直なところ、☆印群は上位馬とは少し差を感じ、◎~△のあたりでの決着の可能性が高いように感じる。その中でも、ややムラがありそうではあるが、55キロの恩恵のある3歳馬、ダノンベルーガを軸に据え、ボッケリーニを相手に高配を狙いたい。馬券はこの2頭からの3連単マルチ馬券と、ダノンベルーガからの1頭軸マルチで△までの4頭を抑えたい。印が回らず、思い切って外国馬をすべて外したが、配当的に旨味があるようなら、多少ケアしておきたい。
2022年11月13日(日) / 阪神 2200m 芝・右 内 / 曇・重
3歳以上 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[8] 18  ◎  ジェラルディーナ  牝4 56 Cデム  2:13.0  4
2[7] 13  △  ウインマリリン   牝5 56 レーン  1.3/4   5
2[7] 15      ライラック     牝3 54 デムー  同着    12
4[7] 14      アカイイト     牝5 56  幸   2.1/2   11
5[6] 11      ナミュール     牝3 54 横山武  ハナ    3
6[2] 4  ☆  デアリングタクト  牝5 56 松 山  2      1
7[3] 6      ホウオウエミーズ  牝5 56 丸 田  3/4  18
8[6] 12      ルビーカサブランカ 牝5 56 横山和  ハナ    14
9[2] 3  ▲  ピンハイ      牝3 54 川 田  1.3/4   6
10[4] 7      イズジョーノキセキ 牝5 56 ルメー  ハナ    10
11[1] 1      クリノプレミアム  牝5 56  武   アタマ  17
12[8] 16      テルツェット    牝5 56 池 添  2.1/2   16
13[1] 2     Bローザノワール   牝6 56 田中勝  1.1/2   15
14[5] 10      スタニングローズ  牝3 54 坂 井  2      2
15[5] 9  ☆  ウインキートス   牝5 56 松 岡  1.1/4   13
16[8] 17  ○ Bウインマイティー  牝5 56 和田竜  1/2     7
17[4] 8  △  アンドヴァラナウト 牝4 56 ムーア  9      9
18[3] 5  ☆  マジカルラグーン  牝3 54 フォー  2.1/2   8
  
払戻金  [単 勝]  18 810円
        [複 勝]  18 330円/ 13 370円/ 15 1160円
        [枠 連]  7-8 1410円
        [馬 連]  13-18 1920円/ 15-18 15500円
        [ワイド]  13-18 1570円 / 15-18 9180円 / 13-15 8380円
        [馬 単]  18-13 3520円/ 18-15 23140円
        [3連複]  13-15-18 90210円
        [3連単]  18-13-15 206260円/ 18-15-13 289250円
  

感想と言い訳?!

 超良血ジュラルディーナがついに覚醒といえる鮮やかな差し切り勝ち。スタートから直線が長いとはいえ、終始、外を回らされる形になりましたが、今回は距離損よりも馬場の良いところを通ることができたことが大きかった。ライラックとアカイイトもかなりの後方から外を回って脚を伸ばしてきたように、内外の馬場差は明らかでした。そういう意味では今回一番強い競馬をしたのは、ウインマリリンだったかもしれません。荒れた馬場を通りながらも一旦は抜け出す形を作りましたが、最後には勝ち馬に差されましたが、2着を譲らなかったのは立派です。

 2着は同着で、上位がデムーロ兄弟を含む、すべてが外国人騎手。また、今回は入った方が負けというほど、内側の馬場が荒れており、天候が違えば、また結果も大きく違ったように思えます。大敗した人気馬もある程度、仕方ないと割り切れるところもあるレースでした。

 一方、こういう馬場を得意に思えたウインマイティーは力を発揮できず、英国馬マジカルラグーンに至っては、3コーナーで早々と力尽く形。人気の3歳2騎を外し、デアリングタクトを軽視するところまでは良かったのですが、もう一つ予想どおりには行きませんでした。それにしても、ライラックの激走には参りました。「やればできる子」なのは知ってますけど、何も今回、やらなくても…笑

2022/11/13 3歳以上牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝2200m
    内・右回り

  • 見込み

内回りコースというのが最大のポイント。直線短いが急坂がある。本来先行有利なコース形態も、仕掛けが早まりがちで、長い脚を使える差し馬の方が活躍の傾向。

馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   クリノプレミアム 牝5 56.0 武豊
1 02   ローザノワール 牝6 56.0 田中勝
2 03 ピンハイ 牝3 54.0 川田
2 04 デアリングタクト 牝5 56.0 松山
3 05 マジカルラグーン 牝3 54.0 フォーリー
3 06   ホウオウエミーズ 牝5 56.0 丸田
4 07   イズジョーノキセキ 牝5 56.0 ルメール
4 08 アンドヴァラナウト 牝4 56.0 ムーア
5 09 ウインキートス 牝5 56.0 松岡
5 10   スタニングローズ 牝3 54.0 坂井
6 11   ナミュール 牝3 54.0 横山武
6 12   ルビーカサブランカ 牝5 56.0 横山和
7 13 ウインマリリン 牝5 56.0 レーン
7 14   アカイイト 牝5 56.0
7 15   ライラック 牝3 54.0 Mデムーロ
8 16   テルツェット 牝5 56.0 池添
8 17 ウインマイティー 牝5 56.0 和田竜
8 18 ジェラルディーナ 牝4 56.0 Cデムーロ
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
02が内枠で楽に先手。道中は緩やかに流れるも、早い段階から各馬の仕掛けが始まり、ペースは早まる。
信頼度
D
実力伯仲
3歳馬と古馬が入り混じり、各馬横一線。ある程度の割り切りも必要か。
予想本文 

~ その名は残り続け... ~
 英国エリザベス二世女王陛下の崩御後、最初のエリザベス女王杯。奇しくも英国からただ1頭、マジカルラグーンが海外参戦する。かつて、このレースに英国から参戦し、衝撃の強さを見せつけたのがスノーフェアリー。凱旋門賞馬アルピニスタの電撃引退で、ジャパンCで見られなくなっただけに、同じ愛オークス馬には実力を見せつけてほしいもの。

 3歳勢の力量は承知の上で、本命には5歳馬ジェラルディーナを抜擢。ここに来て馬体も気性も著しい成長を見せている。いよいよ良血開花か?と思わせる充実ぶりで、実際にレースでも、結果が結びついている。2走前の小倉記念ではマリアエレーナの激走に屈したが、牡馬混合のオールカマーでは、並ぶ他馬を押しのけ、伸びてくる力強さを見せた。今回は大外枠とはなるが、スタート後直線の長いコースのため、位置取りで大きな不利はなさそうで、ここは1番手評価に推したい。

 比較的、スタミナ不安が伴うメンバーの中で、この距離では全く不安がないといってよいウインマイティ。加えて、重馬場も苦にしないので、当日の雨で馬場が悪化するようなら、さらにチャンスが広がる。早い時計決着は苦手も、2走前はマーメイドSを快勝し、続く前走では牡馬相手のG2を善戦。現状の状態の良さは言わずもがな。その上、舞台適性もあるとなれば、この相手でも期待を持って上位評価してみたい。

 3歳馬の中ではピンハイに期待したい。スタニングローズ、ナミュールには及ばなかったとは言え、桜花賞5着、オークス4着と、世代の中では十分力のあるところを見せた。特にこの馬は末脚がしっかりしており、へこたれずに最後まで伸びてくるところに好感が持てる。賞金不足で秋華賞には出ること叶わなかったが、自己条件をしっかり勝利。激闘をした2頭よりはフレッシュな状態で臨める。血統的にこの距離に不安はあるが、オークスでの実績を背景に、ここは鬱憤を晴らす絶好の舞台。

 今回のメンバーでもっともデキがいいのではないだろうかと思えるウインマリリン。長らく苦しんだ肘(前肢の付け根)の不安が解消。追い切りではド迫力の調教ぶりを披露している。ただ、この馬の場合、馬場が悪くなることは歓迎とはいえず、このレースに実績のない輸送が気になる関東馬でもある。不安要素は抱えるが、名手の腕がそのあたりは補いそう。

 初距離11ハロン戦がどうかは未知ではあるが、案外こちらの方があっているかもしれないアンドヴァラナウド。前走、府中牝馬Sでは、ソダシと壮絶な叩き合い。東京の長い直線で最後は屈したが、少なくともヴィクトリアマイルでの大敗は払拭できる内容ではあった。スター血統ながらG1に届かなかった母が得意としたのが阪神コース。それは自身の成績にもしっかり反映されている。

 昨年のこのレースに大敗後、2桁着順が続いたウインキートスだが、ここ2走で再度体制を立て直してきた。牡馬混合戦でずっと戦ってきた馬だけに目立ってはいないが、前走オールカマーでは、今回の本命馬とも差のない競馬を披露。阪神の2200mはこの馬には向きそうで、少しでもペースが緩むようなら、見せ場はあるはず。

 牝馬3冠馬デアリングタクトをこの評価に留めるのは少々忍びないが、それぞれ言い訳は効くとはいえ、ここまで未勝利が続けば弱気にもなる。宝塚記念では復調を印象付ける走りを見せたが、前走が不満の残る内容。大外を回らされた不利があったのは事実だが、それでももう少し直線での伸びがほしかった。ただ、もちろん地力は最上位。コース替わりと、ひと叩きでの変わり身は期待できるし、復権かける熱心な追い切りぶりも評価したい。

 当日は雨予報だけに英国馬マジカルラグーンにも1票。同じ愛オークス馬であってもスノーフェアリーとはその背景に差を感じるが、前走は後の凱旋門賞馬アルピニスタと接戦を演じた。日本の馬場対応はともかく、世界的レベルにはある馬。勝算なく来日はしないだろうし、極端な高速馬場でなければ通用する可能性はある。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連複
軸1頭ながし:

18
→17,03,13,08,09,04,05
(21点)

前回、3歳の早熟性と斤量の利を説いたばかりなのだが、今回は一転、3歳2強を印的に切り離す。もちろん圧倒する可能性も高いが、両馬とも前走がピークの仕上がりに思え、人気を考えると今回は古馬の方に食指が動く。強い5歳世代を中心とするも、デアリングタクトは今ひとつ。そこで大外枠でも良血ジェラルディーナに賭けてみたい。相手は舞台適性のあるウインマイティ。あと3歳馬ならビンハイを狙いたい。混戦メンバーで馬券は非常に難しく、ジュラルディーナ1頭軸で3連複ながしで勝負したい。
2022年10月30日(日) / 東京 2000m 芝・左 / 晴・良
3歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[4] 7  ◎  イクイノックス   牡3 56 ルメー  1:57.5  1
2[2] 3      パンサラッサ    牡5 58 吉田豊  1      7
3[3] 5  ○  ダノンベルーガ   牡3 56 川 田  クビ    4
4[5] 9  △  ジャックドール   牡4 58 藤岡佑  1/2     3
5[5] 8  △  シャフリヤール   牡4 58 Cデム  2      2
6[2] 2      カラテ       牡6 58 菅原明  1      9
7[1] 1  ▲  マリアエレーナ   牝4 56 松 山  ハナ    6
8[8] 14      ユーバーレーベン  牝4 56 デムー  クビ    10
9[4] 6  ☆  ジオグリフ     牡3 56 福 永  クビ    5
10[7] 13      アブレイズ     牝5 56 マーカ  クビ    13
11[6] 10      ノースブリッジ   牡4 58 岩田康  アタマ  11
12[8] 15      カデナ       牡8 58 三 浦  クビ    15
13[3] 4  ☆  ポタジェ      牡5 58 吉田隼  クビ    8
14[6] 11      レッドガラン    牡7 58 横山和  1.1/2   14
15[7] 12      バビット      牡5 58 横山典  アタマ  12
  
払戻金  [単 勝]  7 260円
        [複 勝]  7 130円/ 3 470円/ 5 220円
        [枠 連]  2-4 1680円
        [馬 連]  3-7 3330円
        [ワイド]  3-7 1210円 / 5-7 320円 / 3-5 2260円
        [馬 単]  7-3 4930円
        [3連複]  3-5-7 4400円
        [3連単]  7-3-5 23370円
  

感想と言い訳?!

 いやもう、何をおいてもこのレースはパンサラッサの大逃げでしょう。マリアエレーナを無理めの上位評価しましたが、内心、イクイノックスとダノンベルーガ、ジャックドールで決まりそうと思っていただけに、パンサラッサにはやられました。ハイペースになって逃げ馬は厳しいだろうし、東京コースでもあるので、まさか残られるとは… 

 ただ、勝ったのはイクイノックス。最後の直線はものすごい脚。この馬にとっても初制覇ですが、ようやく1番人気馬がG1を制覇しました。キタサンブラックは種牡馬としてもかなりの活躍が見込まれそうですね。

 そして2着は大逃げしたパンサラッサ。ダノンベルーガ、ジャックドール、シャフリヤールと、有力馬がちゃんと差し込んで来ただけに、本当にただただパンサラッサにやられたレースでした。TV実況では「令和のツインターボ」なんて煽られてましたが、誰もが思い浮かべたのはサイレンススズカのはずです。少しだけ「If...」の世界を垣間見たように思います。

 結局、大逃げがあったものの、ペースはスローになって、勝ち馬が32秒台という完全に上がりの競馬。ジャックドールも他の差し馬とともに追い上げてきたことは、新境地を示したと言えるのですが、ある意味、この馬が鈴を付けにいかなかったことが、この結果を生んだのかもしれませんね。ただ、府中の1000mを57秒台で逃げられたら、誰でも躊躇しますわなぁ… 笑

2022/10/30 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2000m
    左回り

  • 見込み
スタートすぐのコーナーが最大のポイント。外枠は大きな不利を強いられる。意外にもペースも緩みがちで、逃げ、先行馬が有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 マリアエレーナ 牝4 56.0 松山
2 02   カラテ 牡6 58.0 菅原明
2 03   パンサラッサ 牡5 58.0 吉田豊
3 04 ポタジェ 牡5 58.0 吉田隼
3 05 ダノンベルーガ 牡3 56.0 川田
4 06 ジオグリフ 牡3 56.0 福永
4 07 イクイノックス 牡3 56.0 ルメール
5 08 シャフリヤール 牡4 58.0 Cデムーロ
5 09 ジャックドール 牡4 58.0 藤岡佑
6 10   ノースブリッジ 牡4 58.0 岩田康
6 11   レッドガラン 牡7 58.0 横山和
7 12   バビット 牡5 58.0 横山典
7 13   アブレイズ 牝5 56.0 マーカンド
8 14   ユーバーレーベン 牝4 56.0 Mデムーロ
8 15   カデナ 牡8 58.0 三浦
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MH
ミドルハイ
逃げる03を追って、12、09が続く。例年よりは多少流れる早めのペースか。
信頼度
B
軸馬信頼
少頭数で東京コース。概ね地力通りでの決着が濃厚。オッズ的に限定される絞り込みが難しいところ。
予想本文 

~ 躍進する3歳馬 ~
 3歳春のクラシック組、上位3頭が揃って参戦。迎え撃つは海外帰りの昨年のダービー馬を筆頭とする古馬勢。頭数少ないながらも、実力馬の揃った見ごたえいっぱいの今年の秋の天皇賞。3歳勢が加わって改めて世代間の力量を問われる。昨年はエフフォーリアがコントレイルとグランアレグリアに土をつけたが、今年の3歳世代の力量はどこまでか。

 G1 1番人気の連敗が続くが、それでもここはイクイノックスを本命に据える。昨今の調教技術の進化はぶっつけローテを可能にしたとともに、若駒の早期完成をも促している。近年では3歳馬の完成は早く、秋になると古馬とそれほどの大差は感じない。しかし、斤量では恩恵を受けるとあらば、やはり3歳馬が有利となろう。その中でも「無冠の帝王」と化した同馬はやはり大将格。3歳馬の中でもキャリアは浅く、東京コース、鉄砲駆けにも実績。ある程度の自在性と、切れる末脚は鞍上にとっても御しやすいはずで、崩れるイメージがない。休養明けとしては、やや軽めの調整が気になるが、ある程度信用していい仕上がりレベルにはありそう。

 強力古馬陣を差し置いてやはり3歳馬のダノンベルーガ。こちらも期待されながら、春の2冠では無冠に終わった。特にG1での2戦はちぐはぐな競馬が続いており、本来の力を出し切ったとはいえない内容。3歳世代の中では本命馬とも大差ない地力があるはず。陣営も期するものがあるのか、入念な調整で、春よりも確実に成長が感じられる力強い追い切りをみせている。ここは春の鬱憤を晴らす舞台となりそう。

 小柄な牝馬ながらも、エリザベス女王杯ではなく、果敢にこちらに駒を進めたマリアエレーナの意気を買いたい。前走小倉で圧巻の5馬身差。展開、相手にも恵まれたとはいえ、簡単にできることではない。東京コースが初めてとはなるが、左回りに不安はなく、早い時計も持っている。420キロ台の小柄な牝馬だけに、初の56キロの斤量がどう響くかの懸念はあるが、最内枠を活かせれば牡馬相手でも、好走できる可能性は秘めている。

 前走、札幌記念を終えた段階ではこの馬を本命にとまで考えていたモーリス産駒のジャックドール。当然、ここは待ちに待った得意の舞台。脚質的には東京コースはどうかとも思いがちだが、じっかり高い実績を残している。全11戦はすべて2000m戦で、内9連対を誇るスペシャリスト。特に前走で控える競馬を覚えたことも大きい。ただ一方で、ややズブくなったのか、直線仕掛けの最終追いがもう一つ伸びきれず、その点で少しトーンを下げた。

 前走の海外戦で5頭立て4着と振るわなかったシャフリヤールは、古馬代表として迎え撃つ。前走は時計のかかる日本とは大きく異る舞台でこの馬の特性にまるで合わないものだった。しかし、その海外で揉まれたタフさを身にまとい、得意の東京での早い時計での決着。場合によっては圧勝もありうるほど条件が整っている。一方で海外帰りの初戦、ほぼ1年ぶりに日本競馬となれば慎重さも要する。人気馬でもあり、3歳馬に重きを置く以上、地力は認めつつも押さえまでの評価に留めたい。

 3歳勢はいずれも怖い存在で、当然ながら、皐月賞馬ジオグリフもその一翼を担う。前走のダービーでは7着と振るわぬ敗戦ではあったが、ゴール前まではいい形で伸びており、着順ほど大敗したという内容ではない。最後の最後で力尽きた印象があるので、距離的に厳しかったのかもしれない。適距離に戻ったここは見直しの一手。

 ここ2走で評価を落とし気味のポタジェも引き続き。2走前の宝塚記念はともかく、前走の毎日王冠ではマイルの強力メンバー相手に斤量を背負いながらよく戦った。一叩きで上積み余地はあり、適距離に戻れば巻き返しも。東京コースでの切れ味勝負は分が悪いが、混戦になれば。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

07=05
→01,09,08,06,04
(30点)

07=01
→05,09,08,06,04
(30点)
ぶっつけローテが多く、力関係が難しいところだが、ここは3歳勢を中心視したい。人気であってもイクイノックスはやはり軸としての信頼度は高く、ここは本命揺るぎない。相手には同じく3歳馬、春の雪辱を果たしたいダノンベルーガを挙げたい。この2頭を厚めに、初G1、牡馬相手でも内枠魅力のマリアエレーナを加え、馬券は3連単2頭軸マルチながしで挑みたい。
2022年10月16日(日) / 阪神 2000m 芝・右 内 / 晴・良
3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[4] 7  ☆ スタニングローズ  牝3 55 坂 井  1:58.6  3
2[4] 8  ☆ ナミュール     牝3 55 横山武  1/2     2
3[5] 9  ◎ スターズオンアース 牝3 55 ルメー  ハナ    1
4[3] 6     メモリーレゾン   牝3 55 古川吉  2      13
5[5] 10  △ アートハウス    牝3 55 川 田  ハナ    4
6[6] 11     エグランタイン   牝3 55 池 添  アタマ  11
7[8] 15     サウンドビバーチェ 牝3 55 岩田望  ハナ    12
8[3] 5     ストーリア     牝3 55 松 山  ハナ    9
9[8] 16  ▲ プレサージュリフト 牝3 55 戸 崎  3/4     5
10[1] 2  △ ライラック     牝3 55 デムー  1.1/2   6
11[1] 1     ウインエクレール  牝3 55 松 岡  クビ    7
12[6] 12  ☆ ウォーターナビレラ 牝3 55  武   ハナ    10
13[7] 13  ○ エリカヴィータ   牝3 55 福 永  クビ    8
14[2] 4     ラブパイロー    牝3 55 酒 井  1.3/4   16
15[2] 3     タガノフィナーレ  牝3 55 鮫島克  1      15
16[7] 14     ブライトオンベイス 牝3 55 秋山真  3.1/2   14
  
払戻金  [単 勝]  7 570円
        [複 勝]  7 150円/ 8 140円/ 9 130円
        [枠 連]  4-4 1040円
        [馬 連]  7-8 990円
        [ワイド]  7-8 360円 / 7-9 320円 / 8-9 300円
        [馬 単]  7-8 2430円
        [3連複]  7-8-9 1090円
        [3連単]  7-8-9 6900円
  

感想と言い訳?!

 スタニングローズが坂井瑠星騎手の中央G1初勝利をもたらしました。先行から力強い足取りで抜け出し、堂々たる競馬ぶり。春以降の成長がめざましいです。「薔薇一族」と強調されるのは、マスコミの無理やり感があって、実はあまり好きでもないです。それよりもキングカメハメハ最後の直仔であることをもっと取り上げてほしかったですね。ちなみに、同じ父をもつローズキングダムは叔父で、ロゼカラー、ローズバドは一世代前なのが、少々ややこしいところです。笑

 一方、本命にしたスターズオンアースは痛恨の出遅れ!鞍上も前での競馬を望んでいただけに、スタート数秒で終戦となりました。しかし、直線では馬群を捌いてきて、まさかの3着。2冠馬の凄みを見せつける、負けて強しの内容でした。あと、2着のナミュールも20キロの馬体増で、ちゃんと良い結果を出せたことは今後の見通しが非常に明るくなりました。

 それにしても、終わってみればオークスの1~3着決着。オークスの再戦と見ていながらも、その3頭ではすんなり決まってほしくなかったのですが、期待したエリカヴィータとプレサージュリフトが全然でしたので、ダメですね。

2022/10/16 3歳牝馬オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
内回りコースで小回りとなる中、直線も短い。向正面で落ち着きやすく、スローで流れがち。直線の瞬発力勝負になり、やはりパワー型の先行馬に利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ウインエクレール 牝3 55.0 松岡
1 02 ライラック 牝3 55.0 Mデムーロ
2 03   タガノフィナーレ 牝3 55.0 鮫島駿
2 04   ラブパイロー 牝3 55.0 酒井
3 05   ストーリア 牝3 55.0 松山
3 06   メモリーレゾン 牝3 55.0 古川吉
4 07 スタニングローズ 牝3 55.0 坂井
4 08 ナミュール 牝3 55.0 横山武
5 09 スターズオンアース 牝3 55.0 ルメール
5 10 アートハウス 牝3 55.0 川田
6 11   エグランタイン 牝3 55.0 池添
6 12 ウォーターナビレラ 牝3 55.0 武豊
7 13 エリカヴィータ 牝3 55.0 福永
7 14   ブライトオンベイス 牝3 55.0 秋山真
8 15   サウンドビバーチェ 牝3 55.0 岩田望
8 16 プレサージュリフト 牝3 55.0 戸崎圭
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
逃げ馬が3頭。ただ、バチバチにやりあうようにも見えず、流れは落ち着きそう。
信頼度
D
波乱含み
本命馬には一頓挫あり、その他主力も軒並み休養明けぶっつけ。すんなり本命決着の一方で、波乱の可能性も内在。
予想本文 

~ オークスの再戦 ~
 秋華賞ではここ4年連続オークスからの直行組が勝利しており、ぶっつけローテはすっかりトレンドとなった。今回のメンバーもオークス出走組は9頭にものぼり、前哨戦であるローズSは条件異なる中京コース。今年もやはりオークス直行組が中心となるか。

 そのオークスを完勝し、2冠を手にしたスターズオンアース。ただ、その後、軽度ながらも骨折が判明し、ぶっつけは予定通りではなかったかもしれないローテ。桜花賞、オークスとも1番人気だったわけではなく、それまでもやや勝ち味に遅いところがあった。2冠馬ではありながらも、その辺で抜けたイメージこそないが、好時計のオークスでの差し切りは、それらを打ち消すほどのインパクト。やや早熟傾向の血統背景、直線の短い阪神内回り、加えて骨折ブランク明けなどの不安要素は持ちながらも、すでに決着をつけたメンバーが相手。直前気配を見る限り、鞍上に任せておけば、大崩れまでは考えづらい状態まで仕上がっている。

 未知の部分に賭けるところはあるが、エリカヴィータを抜擢。オークスでは力及ばずの内容ではあったが、夏を超え、一回り大きくなって、心身ともに成長が伺える。まだキャリア4戦のフレッシュさと、今後の伸びしろに期待したい。血統的にはマイラータイプで、勝利歴のある2000mへの距離短縮も歓迎のはず。器用なタイプで阪神内回りも心配いらない。「間違いなくG1級」と鞍上が評する器の真価をここで見定めたい。

 外枠ながらプレサージュリフトもオークス以降の成長が楽しみな逸材。切れる脚が武器で、後方からの末脚には信用できるものがある。ただ、オークスでは先着馬たちに、最後キレ負けしたあたり、距離が少し長かったように思われる。そのため今回の2ハロン短縮はこの馬には大きいはず。ゲートがあまりうまくないので、スムーズに発馬することが条件にはなるが、上位陣とはそれほど差がなく、展開次第でオークスのリベンジも果たせる。

 オークスでは2冠馬より上位人気に支持されたアートハウス。生憎7着に破れはしたものの、直線では一旦抜け出す場面もあり、着順ほど悪い内容でもなかった。もともと阪神2000mには実績のある人馬。状態も申し分なく絶好。復帰戦のローズSもしっかり勝ってみせたことで、その実力に信頼性も増した。ただ、その分、人気に拍車もかかったため、やや控えめな評価となったが、半信半疑だったオークスよりもその実力の信用度は格段に向上している。

 一発ムード漂うのがライラック。この馬の2勝を果たした鞍上とのコンビも復活。スターズオンアースにも勝利しており、ハマれば思わぬ力を発揮してくる。春のG1は惨憺たる結果に終わったが、復帰戦の前走では外からよい伸びを見せており、追い込み一辺倒だったレースぶりから成長の跡が伺えた。ジリジリと長く脚を使うタイプで、時計のかかるレース向き。実績こそないが、阪神コースは本来向くはず。

 オークス2着馬、スタニングローズは前走混戦を制し、その貫禄みせつけるさすがの内容。ローテの順調度は申し分ない。デビューからしばらくは芽が出なかったが、今年になってから急成長。オークスでは鞍上がうまく乗ったところもあるが、今ではこの牝馬世代の主力格。もしスターズオンアースが凡走するようなことがあれば、昨年のアカイトリノムスメを彷彿させ、新鋭、坂井騎手にも中央G1初制覇のチャンスが訪れる。

 阪神JF、桜花賞では1番人気の期待を裏切り、人気を落としたオークスで好走したナミュールはちょっと判断が難しい。期待先行したため、案外な結果のイメージがつきまとうが、桜花賞以外は内容は悪くなく、流れひとつ。とにかく小さな馬だけに休養を経てどこまで馬体の成長があるか、そして、それがちゃんと好影響を及ぼしてくれるかが、カギとなる。

 ウォーターナビレラは出遅れたオークスはともかく、期待された前走がひどい内容で、直線まるっきり伸びずに馬群に沈んでしまった。ただ、牧場から直接入厩となった札幌での競馬で、仕上がり途上だったことも考えると、まだ短距離馬と見限るのは早計だし、逆に旨味もある。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

09=16
→13,10,02,07,08,12
(36点)

09=13
→16,10,02,07,08,12
(36点)
ローズSと紫苑Sとの両前哨戦もオークス組が制したこともあり、別路線組からは狙いづらい。ここは素直にオークスの再戦と見たい。逆らいたい気持ちもが生じたが、2冠馬には敬意を払って本命視。一頓挫あっただけに不安もあるが、2000m以上なら世代筆頭格。ここも連軸には応えてくれるだろう。代わりに相手に面白そうなところで素質馬エリカヴィータ、外枠のプレサージュリフトを抜擢。オークスでも注目していた両馬を引き続き追いかけたい。馬券はスターズオンアースからこの2頭の3連単マルチながしで勝負。

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中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

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