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2010/6/27 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神
  • 芝2200m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
連日の雨で重馬場予想。
まだ開幕2週目で馬場そのものは良好。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × イコピコ 牡4 58.0 岩田 康誠
1 02 アーネストリー 牡5 58.0 佐藤 哲三
2 03   ネヴァブション 牡7 58.0 後藤 浩輝
2 04   スマートギア 牡5 58.0 和田 竜二
3 05   ナムラクレセント 牡5 58.0 小牧 太
3 06 セイウンワンダー 牡4 58.0 福永 祐一
4 07   マイネルアンサー 牡6 58.0 川田 将雅
4 08 ブエナビスタ 牝4 56.0 横山 典弘
5 09   ロジユニヴァース 牡4 58.0 安藤 勝己
5 10 ジャガーメイル 牡6 58.0 C.ウィリ
6 11   トップカミング 牡4 58.0 浜中 俊
6 12   メイショウベルーガ 牝5 56.0 幸 英明
7 13 フォゲッタブル 牡4 58.0 蛯名 正義
7 14   マキハタサイボーグ セン8 58.0 太宰 啓介
7 15   コパノジングー取消 牡5 58.0 藤岡 佑介
8 16 × アクシオン 牡7 58.0 藤田 伸二
8 17   ナカヤマフェスタ 牡4 58.0 柴田 善臣
8 18 × ドリームジャーニー 牡6 58.0 池添 謙一
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
02は必ずしもの逃げ馬でなく、スローに落とすことは必至。
信頼度
C
ヒモ荒れ要素あり
本命馬の軸は堅そうで、実績馬出決まる公算だが、思わぬ馬の好走はないとは言えない展開。
予想本文 

 レッドディザイアの回避は残念だが、それなりにG1ホースが揃い、グランプリらしくはなった。
京都記念の1~3着が主力を形成する今年の宝塚記念。
ジャガーメイルが天皇賞馬になったことにより、いずれもがG1ホース。
この対決には興味が持てる。
ただ、京都記念とこの宝塚記念、距離こそ同じではあるが、コースや時期、レース性質も異なるため、あまり連動性はない。
当日の馬場も芳しくはなさそうだし、新興勢力もなかなかの実力馬が揃った。
このレースの結果次第では、また秋には混戦模様が展開されることになるかもしれない。

 古馬になり、牡馬混合戦、果ては海外レースを経験しても全戦3着以下なし。
ブエナビスタのこの実績にケチをつける余地はない。
今さらの牝馬限定戦だった前走のヴィクトリアマイル、当然必勝を要求されたが、なんとかギリギリでの勝利となった。この結果をどうとるかではあるが、ウォッカでさえ敗れたことを考えると、まずは勝ちきった事を素直に評価したい。
また、マイルの忙しい流れも、決して苦手ではないが得意ともいえないだけに、及第点ではなかろうか。
そして今回、再度の牡馬との混合戦G1。
この馬の使命として古馬G1は制しておく必要はあるだろう。
地力的には申し分ないが、今回は展開がやや気になるところ。
馬場が渋化の懸念のある中、さらに間違いなくスローペース予想。
自在性があるのでさほど心配はないが、先行馬の前残りには注意する必要があり、かつ後方待機馬にも気を遣う1番人気特有のプレッシャーにさらされることにはなる。
ただ末脚は確実なので、前目中団からの競馬ができれば、複勝圏内は確実。

 対抗にアーネストリーを指名してみる。
今回、先行馬はかなりのアドバンテージがある。
有力馬は軒並み末脚勝負型。 逃げ馬不在の上、阪神、内回りコースで馬場も重。
できればロジユニバヴァースを先に行かせる展開になれば、好勝負はかなり期待できるはず。
佐藤哲騎手・逃げに近い先行馬・そして宝塚記念といえば、やはりタップダンスシチーを意識してしまう。 また、加えてこの馬はグラスワンダー産駒。 奇しくも本命馬ブエナビスタの父、スペシャルウィークとの激戦をもフィードバックさせる。
父が圧勝したこのレースで、同じくパワー型のアーネストリーにとっては、今回は絶好の舞台となる。 ただ、それゆえなのか、3番人気はやや見込まれすぎかなという印象も受ける。

 いつか必ずG1をとると見込んでいたジャガーメイルは、見事に天皇賞・春を勝利した。
ただ、父ジャングルポケットということもあり、加えて追い込みタイプでもあったことから、何となく東京2400mという印象があった。それだけに天皇賞・春の勝利はやや意外で、やはり本来は中距離あたりがベストではないではないだろうかと思われる。
スローペースで33秒台の脚を使うのが得意戦法。
阪神内回りではしんどい面もあるが、スロー必至の展開はありがたい。
加えて脚質には自在性が出てきており、最後方でなくても競馬ができるのは大きい。
とにかく調教過程も抜群で、早くから注目されていながら出世の遅れた素質馬が、今ようやく華開くところと言えよう。
前走だけで終わってしまうのか、今後もG1戦線を引っ張ってゆく存在となるか、このレースが正念場となる。

 アーネストリーと同じく、この馬もグラスワンダー産駒のセイウンワンダー
G1戦線でことごとく上位を賑わせながら、朝日杯以来の勝ち星をようやく前走でつかんだ。
格下相手で、もたもたしながらの勝利ではあったが、とにかく勝ったということが大きい。
阪神は向く力馬タイプで、混戦にも強い。
実力の割に人気の盲点になっており、旨味要素もかなり高い。
気になるのは、どうみてもマイラー体型の520キロを超える馬体重で、菊花賞3着馬に失礼ではではあるのだが、もう一絞りあればより安心感も増す。

 前走、人気を裏切ったフォゲッタブル
出負けでリズムを崩したともいえるが、期待された長距離レースでの惨敗は大きなマイナス要素。
ただ、やはりこれまでの戦績とその血統背景を考えると、前走だけで見限りもできない。
瞬発力勝負はできないので、スローペースは歓迎できないが、阪神コースというのは救いがある。
鞍上手替わりの期待感もあり、警戒対象には引き続き加えておきたい。

 2大グランプリの覇者にして、このレースの2連覇を目指すドリームジャーニー
昨年ほどの順調さを欠き、球節炎明けというのはやはり気になる材料。
上位の可能性十分の馬ではあるが、大外枠と人気を考慮すると今回は押さえまでに留めたい。

 条件戦から一気に重賞連勝まで昇り詰めたアクシオン
一呼吸おいての前走が注目されたが、見せ場無く惨敗。
落鉄もあったが、やはり休養明けが響いた感。
相手関係との実力差は未知数だが、一叩きで変わり身でどこまで通用するか注目したい。

 もう見限ろうかと思ったイコピコだが、鞍上手替わりでもう一戦様子を見たい。
神戸新聞杯の豪脚ばかり注目されるが、その後の敗れた菊花賞、鳴尾記念の末脚に確かな力を感じた。
その後は惨敗続きだが、ここでどんなレースをするかによって今後を見定めようと思う。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

08=02→10,06,13,18,16,01
(36点)

08=10→02,06,13,18,16,01
(36点)
 あまり荒れることの少ないこのレース。
やはりブエナビスタを中心とした展開となりそう。
問題は馬場と、ペース。
極端にスローになる可能性があり、その場合はどの馬でも勝負になってしまう。

 ヒモ荒れ要素はあるが、ひとまずブエナの中心は動かしがたい。勝ちきるかまでは微妙なので、ブエナの2着、3着固定ながしで狙い撃つのもおもしろい。
一応、無難に3連単、ブエナ、アーネストリーの2頭軸マルチながし、可能ならブエナから、相手をジャガーメイルに変えても押さえたいところ。
2010年5月30日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 曇・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[1] 1  X エイシンフラッシュ 牡3 57 内 田  2:26.9  7
2[4] 8  ○ ローズキングダム  牡3 57 後 藤  クビ    5
3[4] 7  ◎ ヴィクトワールピサ 牡3 57 岩 田  1.3/4   1
4[7] 13     ゲシュタルト    牡3 57 池 添  クビ    12
5[2] 3  △ ルーラーシップ   牡3 57 四 位  アタマ  4
6[5] 9  △ ペルーサ      牡3 57 横山典  1.1/4   2
7[8] 17     トゥザグローリー  牡3 57 戸 崎  ハナ    10
8[2] 4     サンディエゴシチー 牡3 57 浜 中  ハナ    15
9[6] 12  ▲ ヒルノダムール   牡3 57 藤 田  3/4     3
10[3] 5  X コスモファントム  牡3 57 松 岡  2      11
11[1] 2  X レーヴドリアン   牡3 57 藤岡佑  1/2     9
12[7] 14     リルダヴァル    牡3 57 福 永  アタマ  8
13[3] 6     アリゼオ      牡3 57 ウィリ  1.3/4   6
14[7] 15     メイショウウズシオ 牡3 57 飯 田  1.1/4   14
15[5] 10     トーセンアレス   牡3 57 江田照  2.1/2   17
16[6] 11     ハンソデバンド   牡3 57 蛯 名  2.1/2   13
17[8] 16     シャイン      牡3 57 和 田  1.3/4   16
-[8] 18     ダノンシャンティ  牡3 57 安藤勝  取消
  
払戻金 単勝 1 3190円
    複勝 1 490円 / 8 500円 / 7 120円
    枠連 1-4 1320円
    馬連 1-8 16720円 / 馬単 1-8 46210円
    3連複 1-7-8 10630円 / 3連単 1-8-7 152910円
    ワイド 1-8 4080円 / 1-7 810円 / 7-8 900円
  

感想と言い訳?!

 近年最高のダービーと言われたこのレースですが、スローペースで直線のみの瞬発力勝負となってしまいました。 だが、そのおかげで5着までが大接戦と、見応えのあるレースになったと思います。

 エイシンフラッシュのダービー制覇は7番人気ではあったけれども、それほど違和感はありません。 皐月賞の3着だけでは判断がつかなかっただけで、じっかりと地力に基づいたものといえる素晴らしいキレ味でした。

 2着のローズキングダムも立派でした。見事な復活といえる内容でした。
キレ味勝負の展開になったのはこの馬にとっては大きく有利に働きましたが、そのためにはまず直線で好位につけておく必要があり、完璧な競馬でした。
これで負けたら仕方なし。相手が強かったです。

 ごめんなさい。 ここまで予想できていながら、さすがにヴィクトワールピサの3着というシナリオは薄く、推奨することはできませんでした。 しかも3着すらも危なかったという内容でした。
上がり32秒台の攻防になると、さすがにこの馬の良さを十分に発揮できず、厳しかったですね。

2010/5/30 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
週間の雨模様もこの日は避けてくれるよう。
Cコース利用ではあるが、さすがに内の荒れが目立つようになってきた。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田 博幸
1 02 × レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡 佑介
2 03 ルーラーシップ 牡3 57.0 四位 洋文
2 04   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
3 05 × コスモファントム 牡3 57.0 松岡 正海
3 06   アリゼオ 牡3 57.0 C.ウィリ
4 07 ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田 康誠
4 08 ローズキングダム 牡3 57.0 後藤 浩輝
5 09 ペルーサ 牡3 57.0 横山 典弘
5 10   トーセンアレス 牡3 57.0 江田 照男
6 11   ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名 正義
6 12 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
7 13   ゲシュタルト 牡3 57.0 池添 謙一
7 14   リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
7 15   メイショウウズシオ 牡3 57.0 飯田 祐史
8 16   シャイン 牡3 57.0 和田 竜二
8 17   トゥザグローリー 牡3 57.0 戸崎 圭太
8 18   ダノンシャンティ 取消 牡3 57.0 安藤 勝己
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
06が行くとも限らない逃げ馬不在のメンバー構成。
コース形態を考えても、スローペースで直線の瞬発力勝負が濃厚。
信頼度
C
群雄割拠
路線を異にする最強馬が勢揃い。まさに頂上決戦。
地力ない馬での波乱は難しい。
予想本文 

 「史上最高」と呼び声高い今年のダービー。
NHKマイルC馬ダノンシャンティの戦線離脱は非常に残念ではあるが、それでも各々時代が違えば世代代表馬になったであろう馬が集結した。
とても印が足らないほどで、ある意味もったいないという気持ちがまず多分にある。
また、このメンバーの実力もそうだが、各馬血統背景がまた凄まじい。
そしてSSの貢献が大きいとはいえ、ほとんどが父内国産馬。
かつて外国馬は参加できなかった日本人にとって特別な”東京優駿”、日本ダービーも今や国際G1。
それでも海外馬やマル外馬に席巻されずにすんでおり、ここまで高くなった日本の競馬レベルについても賞賛したい。

 多士済々のメンバーにあって、やはり本命は譲れぬヴィクトワールピサ
この馬を上回る可能性の馬が揃ったといっても、期待感先行もぬぐえない。
これまでライバル馬をことごとく破っての5連勝は、群を抜く実績。
特に弥生賞、皐月賞でみせたレースぶりはハンパなものではない実力差を感じた。
高いレベルの瞬発力、馬込みを気にしない気性の二つの武器にさらに起用さとパワーも持つ。
各項目が高次元でまとまっており、騎手にとっては非常に乗りやすい「強い馬」だろう。
どれか1点に限ればこの馬よりすぐれた能力を持つ馬もいるだろうが、トータルバランスを考慮すれば軸としての信頼はこのメンバーでも絶大。
裏を返せば、皐月賞ほど頭としての信頼性は薄まるが軸としての信頼性は不動ということである。

 これだけ揃うと対抗以下が迷うところだが、騎手乗り変わりで大きく魅力が増したローズキングダムをここで見直したい。
オッズとも相談になるだろうが、単勝4~5番人気程度まで人気が落ちるようなら俄然旨味が出る。
ただし、中間に一頓挫もあったので、気配を含め、当日ギリギリまでの判断が必要であることを付け加えておく。
期待を裏切ったスプリングSは休養明け、前走皐月賞では、4着とはいえ2着とはハナ差。
騎手の優劣の問題ではなく、ここで後藤騎手に乗り変わるということも期待感は増す。
ただ「薔薇一族」と呼ばれるこの血統はマイル~中距離の印象も強く、距離には自信ありとは言えず、逆にここで大敗の可能性もある。
そこは割り切って、伝説の新馬戦を伝説たらしめるべくこの馬の復活に注目しようと思う。

 よくも悪くもこの馬が今回のレースの「もの差し」となるヒルノダムール
この馬のお陰で各馬の実力差を計ることができるといって良いほど、それぞれの実力馬と対戦し、大きな大敗が無くここまで来た。
特に前走皐月賞が素晴らしく、決して得意とはいえないコース形態でしっかりと2着に入ってことは評価したい。
母父にラムタラで、父がマンハッタンカフェ。距離が伸び、東京コースに変わるのは歓迎のはず。
怖いのは末脚封じるスローペースだが、逆に本命馬を差しきる可能性まである馬の筆頭であることには変わりない。

 ルーラーシップの前走の相手は、さすがに相手が弱すぎの感もないが、レースレベルそのものは優秀。
毎日杯で思わぬ大敗を喫し、皐月賞には出場叶わなかったが、ここにはなんとか間に合った。
いうまでもなく超良血馬。素質開花すれば、圧勝すらありあえる血統背景。
ダイナカールにトニービン、そしてキングカメハメハ。
この距離になんら不安なく、33秒台の切れる末脚も持つ。
まだ底を見せておらず、ここで能力全開すれば頭まで十分狙える。
人気次第ではもっと上位にしていい今回最大の惑星。

 上記3頭との実力差は無いと言えるだろうペルーザ
しかし、無敗と鞍上人気も手伝ってダントツ2番人気となってくるとどうにも手が出しづらい。
ヴィクトワールピサと未対戦であることは未知の魅力といえるが、力関係は不明な状態。
確かに若葉Sでヒルノダムールに勝利している実績があるが、完全にマークした上での競り落としでむしろヒルノの強さが目立ったレース。
青葉賞の圧勝は評価に値するだけのレースレベルではあるが、相手関係が明らかに格下。
2000m以上を中心にレースを経験し、気性安定でセンスもいい。
意外にもゼンノロブロイ産駒はあまり活躍馬がいないので、頑張ってほしい気持ちもある。
相当のポテンシャルを感じるが、やはりこの人気であれば、未知の魅力は逆にマイナス要素と捉えたい。

 上記4頭はやはり強力でそうそう崩れるという印象がない。
では、他馬につけいる隙がないかといえばそうではなく、むしろ3着圏内を考慮した際、今回のレース、ヒモ対象は相当に広い。

 その中でもレーヴドリアンは、やはり東京だと切ることはできない。
この馬が存分に力を発揮できる長い直線と広いコース。
目標は以前からここにあったはずで、待ちに待った舞台。
実はダービーやJCなど東京2400mは追い込みはかなり難しく、加えて今回はスローペースが予想され、そうそう甘い展開にはならない。
ただ、それでも起用さの要求される中山に比べれば格段に競馬はしやすいはず。

 コスモファントムもなんとも不気味。
ラジオたんぱ杯2着で、ヴィクトワールピサとダノンシャンティの間に入った。
今回唯一のマル外馬で、なんといっても芝では3着以下なしという実績。
この辺りのクラスの馬がこの印なのだから、今年のメンバーはつくづく恐れ入る。
どちらかといえば皐月賞で見たかった馬だが、復帰2戦目で調子も上向き。

 復帰2戦目で上向きといえばエイシンフラッシュもいる。
11番人気だった皐月賞だが、いきなり結果を出した。
混戦の中での3着だが、休養明けでヒルノダムール、ローズキングダムと互角に渡り合った事は大きい。 さらに良化するようなら怖い存在だ。

 印は上記までだが、余談として以下も考察しておきたい。
特に皐月賞で人気しておきながら、敗北したことでここで大きく人気を落としている馬には注意はしておきたい。
人間心理として、勝負付けが済んだ馬より、未対戦の実力馬に魅力移るのは当然。
たが、アリゼオやハンソデバンドなど、一戦だけの見限りも早計ともいえ、人気が落ちているなら馬券的には美味しい存在。
買う買わないは別として、実力差とオッズの格差を突くなら、おいしい存在の馬が数頭いることも覚えておきたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:07
2着:08,12,03,09
3着:08,12,03,09,02,05,01
(24点)

1着:08,12,03,09
2着:07
3着:08,12,03,09,02,05,01
(24点)
 展開でどうこうなるようなメンバー構成ではない。
地力上位馬以外は参加するだけのレースとなろうが、その地力上位馬が今回は目白押しの状態。
例えば100回レースをしたとして、最もブレが少ないと思えるのがやはりヴィクトワールピサだ。
負けることはあるかもしれないが、3着圏内ならやはり信頼度は最も高い。

 頭は決まっても、対抗格以下が難しい。
ローズキングダム、ヒルノダムール、ルーラーシップ、ペルーサが2番手グループと見る。
ここまでをボックスで買うか、内2頭選んでヴィクトワールピサとの2頭軸マルチが妥当か。
やや変則だが、ヴィクトワールピサの1着、2着固定フォーメーションを推奨としておく。
2010年5月23日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 雨・稍重
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[8] 17      アパパネ      牝3 55 蛯 名  2:29.9  1
1[8] 18      サンテミリオン   牝3 55 横山典  同着    5
3[1] 2      アグネスワルツ   牝3 55 柴田善  2      8
4[7] 13  X  アニメイトバイオ  牝3 55 後 藤  1.1/4   11
5[3] 6  ◎  オウケンサクラ   牝3 55 安藤勝  クビ    3
6[2] 3  ○  アプリコットフィズ 牝3 55 四 位  1/2     4
7[6] 11      ブルーミングアレー 牝3 55 松 岡  1/2     14
8[5] 9  X  モーニングフェイス 牝3 55 藤岡佑  4      12
9[5] 10      タガノエリザベート 牝3 55 川 田  2.1/2   15
10[3] 5  X  ギンザボナンザ   牝3 55 池 添  1.1/2   9
11[7] 14  X  シンメイフジ    牝3 55 岩 田  2.1/2   6
12[6] 12      トレノエンジェル  牝3 55 戸 崎  1.1/4   13
13[4] 8      プリンセスメモリー 牝3 55 勝 浦  クビ    17
14[7] 15  △  エーシンリターンズ 牝3 55 福 永  1/2     7
15[1] 1      コスモネモシン   牝3 55 石橋脩  1.1/2   10
16[8] 16      ステラリード    牝3 55 三 浦  クビ    18
17[2] 4  ▲  ショウリュウムーン 牝3 55 内 田  1/2     2
18[4] 7     Bニーマルオトメ   牝3 55 北村宏  10      16
  
払戻金 単勝 17 210円 / 18 380円
    複勝 17 180円 / 18 270円 / 2 450円
    枠連 8-8 1750円
    馬連 17-18 1870円 / 馬単 17-18 1520円 / 18-17 2020円
    3連複 2-17-18 10180円
    3連単 17-18-2 20460円 / 18-17-2 24290円
    ワイド 17-18 900円 / 2-17 2020円 / 2-18 2020円
  

感想と言い訳?!

 当日落ち着きを見せていたアパパネはともかく、真っ先にいらないと切ったフローラS組のワン、ツー、スリー。 まぁ、来たら仕方がないとしていた人気馬なのですが、ここまできれいに外すと逆にすがすがしいです。

 なによりこのレース特筆すべきは史上初のG1レースでの1着同着劇。
これまでどんなことがあっても1着判定を降してきたJRAだけにまさか同着になるとは思いもしませんでした。
私も長いこと競馬見てきましたが、ちょっと歴史が動いた瞬間っぽくって、感慨に深けました。
ただ、確かに名勝負には違いないのですが、今後記録とか、色々ややこしいことになりそうですね。(笑)

2010/5/23 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
依然として高速馬場。
波乱があるなら内枠先行馬。
差しは大丈夫だが、重馬場だとやはり極端な直線一気は難しい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 コスモネモシン 牝3 55.0 石橋 脩
1 02   アグネスワルツ 牝3 55.0 柴田 善臣
2 03 アプリコットフィズ 牝3 55.0 四位 洋文
2 04 ショウリュウムーン 牝3 55.0 内田 博幸
3 05   ギンザボナンザ 牝3 55.0 池添 謙一
3 06 オウケンサクラ 牝3 55.0 安藤 勝己
4 07   ニーマルオトメ 牝3 55.0 北村 宏司
4 08   プリンセスメモリー 牝3 55.0 勝浦 正樹
5 09 × モーニングフェイス 牝3 55.0 藤岡 佑介
5 10   タガノエリザベート 牝3 55.0 川田 将雅
6 11   ブルーミングアレー 牝3 55.0 松岡 正海
6 12   トレノエンジェル 牝3 55.0 戸崎 圭太
7 13   アニメイトバイオ 牝3 55.0 後藤 浩輝
7 14 × シンメイフジ 牝3 55.0 岩田 康誠
7 15 エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
8 16   ステラリード 牝3 55.0 三浦 皇成
8 17   アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
8 18   サンテミリオン 牝3 55.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
各馬未知の距離不安のある中でのレース。ほとんどスローに近いミドルペースか。
信頼度
D
実力接近
決してアパパネの独裁ではない。
各馬との実力差は僅か。
展開ひとつ。
予想本文 

 ウォッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタにレッドディザイア。
とにかく牝馬が勢いがある中において今年クラシック世代の牝馬はこれまでアパパネの一人勝ちが続いている。完成度が高い印象はあるものの、何故か上記4頭に及ぶような強いインパクトは感じない。
圧倒的な強さを見せていないことが理由だが、それは果たして周囲の同世代牝馬のレベルが低いのか、あるいは逆に高レベルでの争いなのか。
その答えは秋以降に持ち越しとはなるが、このオークスである程度は計ることができるはずだ。
オークスは桜花賞から一気に距離が伸びるが、桜花賞と連動する。
これはもう、歴然たる事実ではあるが、今年は距離よりも左周りの東京コースに変わることがポイントとなりそう。
あいにく天気は下り坂。もう一つのポイントはやはり重馬場適性になるだろう。

 思わぬ形で今年すでに5戦を消化するハメになったオウケンサクラ
その要因はチューリップ賞での敗北な訳だが、あれは重馬場というよりも位置取りが悪かったことが大きい。 強行軍が心配された前走桜花賞だったが、阪神のマイル戦をあわや逃げ切りかという2着で、好走を見せた。 勝ち馬アパパネにはあの展開では敗れても仕方のないところ。
折り合いがつき、母はリアルシャダイ産駒のランフォザドリーム。
距離は問題なさそうで、よほどハイペースに巻き込まれない限り、上位は安泰か。
不安点は前走同様、先行脚質のため目標にされやすい事だが、今の東京コースならむしろ番手から競馬を進める方がよさそうだ。

 父ジャングルポケットの資質をよく受け継いでいるのか東京コース2戦2勝のアプリコットフィズ
とにかく極端なくらいの左周り巧者っぷり。
にも関わらず、前走桜花賞でも2馬身差5着なら上出来で、今回の変わり身は怖い。
前走桜花賞では2番人気。前走の敗戦と鞍上変更で逆に買いの要素が大きくなった。
内目の枠もよく、うまく先行できれば本命馬との行った行ったの展開も。
直線が長いため、後続に飲み込まれる危険性もあり、なかなかに至難の業ではあるが、今の東京コースなら不可能ではない。
ただ、問題は馬場で、パワータイプではないため、極端な重馬場についてはやや不安も残る。

 前走桜花賞では無印にしていたショウリュウムーンの猛追には正直、肝を冷やした。
スローペースであれだけの猛追と、なにより重馬場のチューリップ賞でアパパネに勝利している点が大きく、現時点で単勝1番人気。
やや見込まれすぎの感もあるが、鞍上が変わって魅力が増したのは事実。
母父ダンスインザダークで血統的には問題なくとも、デビュー2戦は1400mで1800m以上は未経験という点は気になる。
上位を賑わす存在には違いないが、中心視に据えるまでには至らなかった。

 桜花賞では馬券を面白くした立役者のエイシンリターンズ
重馬場チューリップ賞で34秒台の脚を出したことは忘れてはならず、馬場が悪くてもいい脚が使えることは大きな強み。
やはり、チューリップ賞、桜花賞組の地力は上位とみている今回、連続3着の実績は重みを持つ。
地味な印象だが、3着以下は1度だけで常に善戦している。
混戦になるほどしぶとさを発揮するタイプで引き続き注意が必要。

 桜花賞大敗のコスモネモシンだが、フラワーCでは本命オウケンサクラの2着の実績。
シングスピールにゼンノロブロイというこれも東京2400mしかイメージできないような血統で距離延長で見直しの手。
条件が好転する今回、前走だけの敗戦だけではまだ見限ることはできない。

 シンコウラブリィにフジキセキ。いかにもマイラーという血統ではあるが、シンメイフジは折り合いがよい。桜花賞最速の上がりは脅威で、加えて左回りで見直しも必要。
強烈な末脚を持っているだけに東京コースで前が乱れれば、一気に飲み込む可能性がある。

 もし好走すればまた「伝説の新馬戦」と騒がれそうだが、別路線組ではモーニングフェイスも怖い。
スローで折り合える気性が武器で、しぶといタイプ。
重馬場がこなせるなら、時計がかればチャンス。

 穴の域を出ないが、屋根変更で新味が出そうなアニメイトバイオ、オークス馬、アドラーブルの孫、ギンザボナンザも不気味。
可能ならこの当たりまでヒモ候補には加えてたいところ。

2010年4月18日(日) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・稍重
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 13  ◎ ヴィクトワールピサ 牡3 57 岩 田  2:00.8  1
2[8] 16  △ ヒルノダムール   牡3 57 藤 田  1.1/2   6
3[6] 11     エイシンフラッシュ 牡3 57 内 田  ハナ    11
4[3] 5  ▲ ローズキングダム  牡3 57 小 牧  ハナ    2
5[8] 18  X アリゼオ      牡3 57 横山典  3/4     3
6[1] 1  △ リルダヴァル    牡3 57 福 永  1/2     5
7[3] 6     ゲシュタルト    牡3 57 勝 浦  クビ    12
8[7] 15     ダイワファルコン  牡3 57 北村宏  クビ    10
9[7] 14  X レーヴドリアン   牡3 57 藤岡佑  クビ    9
10[4] 7     レッドスパークル  牡3 57 秋 山  3/4     13
11[6] 12  ○ エイシンアポロン  牡3 57 池 添  1.3/4   4
12[4] 8     バーディバーディ  牡3 57 松 岡  1.3/4   16
13[8] 17     ガルボ       牡3 57 後 藤  1.1/4   14
14[2] 3     トーセンアレス   牡3 57 田中勝  クビ    18
15[5] 9     サンディエゴシチー 牡3 57 浜 中  クビ    15
16[5] 10     シャイン      牡3 57 和 田  2      17
17[2] 4     ネオヴァンドーム  牡3 57 安藤勝  ハナ    8
18[1] 2  X ハンソデバンド   牡3 57 蛯 名  2.1/2   7
  
払戻金 単勝 13 230円
    複勝 13 130円 / 16 280円 / 11 720円
    枠連 7-8 550円
    馬連 13-16 1260円 / 馬単 13-16 1920円
    3連複 11-13-16 11410円 / 3連単 13-16-11 35220円
    ワイド 13-16 540円 / 11-13 1440円 / 11-16 4080円		
  

感想と言い訳?!

 ヴィクトワールピサが責務を果たす完勝。
やや後方から、それも内に潜り込む競馬となり、案の定、直線ごちゃつく馬群にいながら弥生賞と同じように再現してみせました。
単純に速いとか、すごい脚というのでない、別の意味での強い馬という表現がぴったりきます。
トータル競馬能力の非常に高い馬ですね。

 2着には、気持ち的には最も肩入れしていたヒルノダムールが差し込みました。
予想にも記載しましたが、これでダービーでは非常に楽しみな存在となったことアピールできました。

 2、3着争いが微妙でしたが、ローズキングダムをハナ差交わしてエイシンフラッシュ。
休養明けを嫌って印は打ちませんでしたが、力のあるところをみせてくれました。

 意外だったのはエイシンアポロンであまり見せ場のない大敗でした。
うーん。どうしたんでしょうか。

いずれにせよ、ダービーでも今回と同様、頭ひとつ抜けているヴィクトワールピサに差が無く実力馬がひしめきあっている情勢となりそうです。
余談ですが、今年はG1レースが大きくは荒れないお陰で、私は馬券では珍しく(?!)負け知らずなのですが、押さえばかりで大きな勝ちもありません。
コツコツ貯めてドカンとやられないよう気を引き締めたいところです。

2010/4/18 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山
  • 芝2000m
    内・右回り
  • 稍重
    見込み
コース図
日本一といっていいトリッキーなコースの中山2000m。
内枠先行馬がダントツ有利だが、包まれる危険性も高く、地力通りに決まらない事も多い。
馬場がどこまで回復するかも大きなポイント。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
1 02 × ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名 正義
2 03   トーセンアレス 牡3 57.0 田中 勝春
2 04   ネオヴァンドーム 牡3 57.0 安藤 勝己
3 05 ローズキングダム 牡3 57.0 小牧 太
3 06   ゲシュタルト 牡3 57.0 勝浦 正樹
4 07   レッドスパークル 牡3 57.0 秋山 真一郎
4 08   バーディバーディ 牡3 57.0 松岡 正海
5 09   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
5 10   シャイン 牡3 57.0 和田 竜二
6 11   エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田 博幸
6 12 エイシンアポロン 牡3 57.0 池添 謙一
7 13 ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田 康誠
7 14 × レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡 佑介
7 15   ダイワファルコン 牡3 57.0 北村 宏司
8 16 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
8 17   ガルボ 牡3 57.0 後藤 浩輝
8 18 × アリゼオ 牡3 57.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
先行有利は周知だけにペースはあがりやすい。
スローになってもおかしくないメンバー構成だが、G1だけにそこまでは落ちない。
信頼度
B
軸不動
本命馬の地力優位は明白。
とはいえ、それに劣らぬ地力馬が揃い、このコースはマギレも生じやすい。
予想本文 

 昨年の皐月賞はかなり早い流れである種異様なレースとなり、アンライバルドが驚異的なコーナー抜けだしで勝利をもぎ取った。
その年、続くダービーは重馬場で、皐月賞とは全く異なる展開となり、結果も大きく変化した。
近年ない連動性のないクラシックとなったが、あれが昨年だけのものなのか、今年も引き続く傾向となるのかが見どころとなりそう。
各トライアルを別路線で勝ち抜いた精鋭が集い、かなり面白いレース構成になった。
後はやはり馬場が渋化しているので、なんとか回復してほしいところ。

 ヴィクトワールピサの本命に逆らう余地はない。
直前の武豊騎手の落馬負傷により、手替わりとなったが、ウォッカを思い出す岩田騎手の乗り変わりはむしろプラス要素と考えたい。
骨っぽい相手が揃ったが、この馬の評価したいところは、これまで接戦ながらしっかりとゴール前で差しきって勝利していること。
新馬戦はローズキングダムに敗れたが、猛追届かずで差された訳ではなく、相手の力量を見誤った感。
またこのレースと同条件の弥生賞を重馬場で勝利した点も大きい。
行き所をなくして完全に負けパターンにも関わらず、抜け出したエイシンアポロンを短い直線で差しきった。 これで馬込み、重馬場、中山内2000mへの不安要素はなくなり、死角らしい死角はなくなった。
皐月賞は波乱要素も高く、決して絶対視はできないとはいえ、複勝圏内はまず大丈夫だろう。

 決して本命馬の独裁ではないと思うが、実力差わずかの好メンバーの中で2番手はエイシンアポロン
前走でヴィクトワールピサに敗れはしたが、常に堅実な成績を残す確かな末脚と勝負根性がある。
確かに前走の敗北と、勝ちきれないという点がどうしても地味に映りがちではある。
しかし、早い流れでしっかりとした末脚を見せている実績は、条件戦を連勝してきた馬より信頼が高い。
さらにここまでの調教過程がなんとも秀逸で、先週は坂路49秒台の1番時計。
2週連続で一杯に追われ、体調面も万全。
この馬も死角の少ない一頭といえよう。

 もう少し人気を落とすかと思われたローズキングダムだが、さすがに単勝2番人気に収まりそう。
そうなるとやや買う気も失せてくるのだが、それでもこれ以下に評価するのは難しい。
前走は思わぬ敗北だが、休養明けの中、しっかりと伸びては来ていた。
どちらかというと反応が遅れたという感じで、そこが前走の一叩きで改善されてくると、やはり本命馬を脅かす存在。ただ、前走から変わらないようでは黄信号で、地力は高いが、そういった不安要素を背負っている点で、上記2頭には印を譲った。

 ヒルノダムールの末脚はかなり強烈なものがある。
若駒Sではルーラーシップを破り、若葉Sでは内容的には勝利に近いといっていいもの。
この2レースは重賞ではないが、レース内容のレベルがかなり高く、ラジオNIKKEI賞の4着も本命馬に1馬身弱の僅差。
2000mを4戦経験していることも強みで、やはり大敗が考えにくい。
ここでのレースぶりによっては、ダービーでは主役を務める可能性を秘めた一頭。

 早くからその高い素質に注目が集まっていたリルダヴァル
秋の野路菊Sでは33.2秒の脚を披露し、一躍中心馬に踊り出たところでの骨折。
その復帰初戦が気になるところだったが、2馬身差3着なら上出来といったところ。
無論、それ以上の上積みが必要とはなるが、昨秋の状態まで戻れば地力的にはトップクラス。
スローペースだけしか経験がない点が、折り合いは心配ない反面、G1の早い流れがどうかという未知の部分となる。

 いかにも皐月賞向きなのが、アリゼオ
先行して早め抜け出しができるのは大きな強みで、少しでもペースが落ちるようならこっちのものと言えよう。 外枠ではあるが、中山2000mは最初の直線が長いため、十分好位はとれるはずで、逃げるつもりでなければ気になる材料ではない。
鞍上もかつてセイウンスカイでこのレースを勝った横山典騎手。
まさに当時と同じようなレースが理想。
ただ、やはり早い流れがどうかという点と、人気を背負いすぎという印象が強い。
ヒルノダムールに勝ったとはいえ、今年の関西馬はやはり強力とみてこの評価まで。

 ハンソデバンドは評価が難しい。
実績的には申し分なく、経験したレースレベルも高い内容。
ただ、折り合いはかなり難があるレースぶりで、距離が伸びてどうかの懸念が残る。
それでもあれだけ折り合いを欠いて共同通信杯を勝つのだから、地力は十分あるとみるが、相手を考えると連下まで。

 レーヴドリアンは追い込み一手だけに突っ込みが怖い。
ただ、いかんせんこのレースでは、追い込み馬には分が悪い。
それでもきさらぎ賞でみせた後方一気はやはり押さえには必要と思わせるほどの迫力があった。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:13
2着:12,05,16,01
3着:12,05,16,01,18,02,14
(24点)
1着:12,05,16,01
2着:13
3着:12,05,16,01,18,02,14
(24点)
かなり面白いメンバー構成になったが、それゆえ馬券戦略もかなり難しい。
なにぶん、この時期では、まだ底を見せてない部分が多く、別路線で戦った馬の地力の優劣を計るには判断材料が少ない。
上記で印を打った馬はどれが勝利してもおかしくないが、1番人気は承知の上でヴィクトワールピサを中心。どのような展開でも差し込める脚はやはり信頼に足る要素。
ただ、どう絞り込むかが難しい。
上記以外にも気になる馬はいるが、そこまで手を広げられない。
オッズを考えれば、さらに絞り込む必要もあり、ここはヴィクトワールピサの1着固定を本線としたい。
他馬はかなり微妙なので、3連単は頭固定のフォーメーション。
マギレの生じやすい皐月賞だけに、できれば押さえでヴィクトワールピサの2着固定も持っておきたいところ。

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bakusuinobitaです。
一応、「小心無用」がポータルページになっております。

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中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

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