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2011年5月7日(日) / 東京 1600m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手   着差   人気
1[7] 13  ○  グランプリボス   牡3 57 ウィリ 1:32.2  1
2[8] 17  ▲  コティリオン    牡3 57 小 牧 1.1/2   2
3[1] 1  △  リアルインパクト  牡3 57 内 田 3/4     4
4[2] 3      エイシンオスマン  牡3 57 後 藤 3/4     7
5[4] 8  X  プレイ       牡3 57 柴田大 クビ    8
6[3] 5      マイネルラクリマ  牡3 57 松 岡 ハナ    16
7[8] 18  X  オメガブレイン   牡3 57 横山典 1/2     14
8[5] 10      フォーエバーマーク 牝3 55 吉田豊 1/2     11
9[2] 4  △  エーシンジャッカル 牡3 57 岩 田 1.1/2   3
10[7] 14  ◎  アイヴィーリーグ  牡3 57 福 永 クビ    6
11[8] 16     Bアドマイヤサガス  牡3 57 川 田 クビ    15
12[5] 9  X  ヘニーハウンド   牡3 57 ピンナ 1/2     5
13[6] 12      キョウエイバサラ  牡3 57 小林慎 1.1/2   18
14[6] 11      テイエムオオタカ  牡3 57 大 庭 1.1/2   12
15[3] 6      ダンスファンタジア 牝3 55 北村宏 3.1/2   9
16[4] 7      クリアンサス    牝3 55 武 豊 1/2     10
17[7] 15     Bロビンフット    牡3 57 吉田隼 2.1/2   13
18[1] 2     Bリキサンマックス  牡3 57 柴 原 3.1/2   17
  
払戻金 単勝 13 460円
    複勝 13 170円 / 17 180円 / 1 190円
    枠連 7-8 720円
    馬連 13-17 1170円 / 馬単 13-17 2160円
    3連複 1-13-17 2040円 / 3連単 13-17-1 7920円
    ワイド 13-17 530円 / 1-13 520円 / 1-17 650円
  

感想と言い訳?!

 終わってみれば何のことはない、普通にグランプリボスが快勝しました。
この馬は大舞台向きというか、やはりG1の早い流れでこその馬ですね。
当日もイレ込みが気になりましたが、早めのペースで折り合うことができました。
亡き父、サクラバクシンオーに捧げる見事な勝利です。
マイルG1を2勝したことは大きいと思います。

 2着コティリオン、3着リアルインパクトとまた、堅いところで決まりました。
奇しくも2頭はディープインパクト産駒。
個人的には、ディープインパクトは果たして本当に強い馬だったのだろうか?と懐疑的だったりもしていたのですが、初年度産駒がこれだけ結果残してくれれば、ひとまず安心でしょうか。

 本命に据えたアイヴィーリーグはやはりちょっとしんどかったですね。(笑)
1、2番人気でそのまま決まったら、おもしろくないなぁ~と欲に負けちゃいました。

2011/5/8 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 A
  • 芝1600m
    左回り

  • 見込み
コース図
最も展開による有利、不利が少ないといえる東京1600m Aコース。
道中のペース判断も重要で、落ち着くようなら前残りも十分に可能。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 リアルインパクト 牡3 57.0 内田 博幸
1 02   リキサンマックス 牡3 57.0 柴原 央明
2 03   エイシンオスマン 牡3 57.0 後藤 浩輝
2 04 エーシンジャッカル 牡3 57.0 岩田 康誠
3 05   マイネルラクリマ 牡3 57.0 松岡 正海
3 06   ダンスファンタジア 牝3 55.0 北村 宏司
4 07   クリアンサス 牝3 55.0 武 豊
4 08 × プレイ 牡3 57.0 柴田 大知
5 09 × ヘニーハウンド 牡3 57.0 N.ピンナ
5 10   フォーエバーマーク 牝3 55.0 吉田 豊
6 11   テイエムオオタカ 牡3 57.0 大庭 和弥
6 12   キョウエイバサラ 牡3 57.0 小林 慎一郎
7 13 グランプリボス 牡3 57.0 ウィリアムズ
7 14 アイヴィーリーグ 牡3 57.0 福永 祐一
7 15   ロビンフット 牡3 57.0 吉田 隼人
8 16   アドマイヤサガス 牡3 57.0 川田 将雅
8 17 コティリオン 牡3 57.0 小牧 太
8 18 × オメガブレイン 牡3 57.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
HS
ハイスロー
比較的先行勢が揃った。極端ではないにしろ、G1特有の早い流れが予想される。
信頼度
D
混戦
確たる主力馬不在の混戦レース。前走大敗組の巻き返しも警戒が必要。
予想本文 

 例年だと前哨戦であるNZTとこのNHKマイルCとは、中山と東京でコースの連動性は全くない。
しかし、今年は震災の影響で阪神競馬場外回りで行われた。
これまでも毎日杯組の連動が目立っているように、直線長い阪神外回りであれば、東京コースとの親和性はかなり高いはず。
そういう意味では、今年に限ってはNZT組は例年以上に評価する必要がある。
しかしながら、NZTは予想以上にスローペースだった。
ダンゴ状態のまますべての馬が33~34秒台の上がりであった事を踏まえると、着順が直結しないのではという思いが残る。

 ずば抜けた地力は感じないが、非常にセンスがよさそうなアイヴィーリーグ
気性は難しいが、自在性があり、馬込みも平気なタイプ。
無敗馬だけに人気を背負うのはいただけない。そして、さすがにいきなりのG1は荷が重い。
しかし、前走はNZTと同日、同条件で、ほぼ同等のタイムで勝利。
ある程度前で競馬ができ、さらに直線で2段ロケット的に末脚が発揮できる。G1での歓声にイレ込まなければ、十分通用する下地はあり、新星デビューの期待感は大きい大器。
また、抽選で滑り込んだ点にも運を感じる。例年より弱化とはいえ一気の相手強化だが、ここは試金石として本命に据える。

 1番人気になるだけあって、このメンバーではやはり最も安定した実績をもつグランプリボス
G1朝日杯制覇後、距離伸びスプリングSで4着、適距離に戻ったNZTで、1番人気での3着と今ひとつ。正直、今回も押し出され気味であることは否めないが、前走は前が止まらなかった展開で言い訳もできる。スプリングSにしても、負けた相手は皐月賞馬。
東京マイル戦はタフなコースで、確かに距離適性にはやや疑問は残る。
とはいえ、ペースが上がることで、前は必ず止まるはずで、折り合い懸念も薄まり、追える外国人ジョッキー。相手関係からも、ここで好走できる可能性はやはりかなり高いだろう。

 コティリオンは強烈な末脚が武器。ただ一方で折り合い難を持つ。
この気性のため、どうしても追い込み一手の戦法をとらざるを得ないが、このレースはいくら東京コースでも最後方からの競馬は苦しい。ただ、幸いマイル戦で、かつG1ともなればそれなりにペースはあがるはずで、我慢も効くだろう。事実、この距離では安定した成績を残しているだけに、いつもよりほんの少し前で競馬さえできれば、好勝負は必至。

 グランプリボスの2着が2回でいずれも僅差のリアルインパクト
その復帰戦が注目されたが、馬体減を伴い、大敗を喫した。
ただ、救いは着順ほど負けておらず、スローペースに泣かされた展開だった点。そんな中それなりの末脚発揮できたことは復帰戦としては上々か。
最内枠がどうかだが、前走のような無様な競馬にはおそらくならないだろう。

 前走、NZTでは先行有利の流れの中、エーシンジャッカルの2着には驚いた。
完全に前残りの展開で、スタートで不利を受けながら、混戦捌いての2着は鞍上の手腕によるところも大きいが、簡単にできる芸当でもないはず。
休養明け後のこの馬の実力は見直す必要はあるだろう。

 やはり、このメンバーだと無敗馬は目立つ。
へニーハウンド
はマイル実績は全くないが、勝ちっぷりがよい。
新馬戦は逃げ切り圧勝で、休養挟み、いきなりの重賞も後方からの差し込み勝ち。
今はすっかり勢いのないマル外ホースだが、本来、このレースはマル外ダービー。
どこまでやれるか楽しみはある。

 マイルに変わって新味がでるかプレイ。これまでは2000mの中距離を先行して粘り込むという印象だが、本当はマイラーなのではという気もする。
今回でどういうレースをするか注目したい。

 大外枠は歓迎材料ではないが、オメガブレインは不気味な存在。
前走は大敗してしまったが、あれが地力とはどうも思えない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

14=13
→17,01,04,09,08,18
(36点)

14=17
→13,01,04,09,08,18
(36点)

良くも悪くもグランプリボスが一定のもの差しになりそう。
実力差の少ないかなりの混戦であるが、かといってこれといった馬が見つからないといった情勢。
結果的に信用できそうなのはグランプリボスになる。
この馬に勝てそうな馬を探した結果、未知数であることを承知でアイヴィーリーグを本命に据えた。

問題はペースがどう進むか。これまでのスローなトライアルと異なり、ペースは早くなるとの予想に基づくが、万一ペースが落ち着くようだと、相当の波乱もありえるが馬券的にはそこまでフォローすることは難しい。
アイヴィーリーグの3着圏内狙いの軸で、相手はグランプリボスとの3連単2頭軸マルチが本線。
相手をコティリオンに代えての押さえも持っておきたい。

2011年4月24日(日) / 東京 2000m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[6] 12  ○ オルフェーヴル   牡3 57 池 添  2:00.6  4
2[2] 4  ◎ サダムパテック   牡3 57 岩 田  3      1
3[1] 2     ダノンバラード   牡3 57 武 豊  1.1/4   8
4[7] 15     デボネア      牡3 57 佐 藤  3/4     14
5[3] 5  ▲ ナカヤマナイト   牡3 57 柴田善  1/2     2
6[4] 7     ロッカヴェラーノ  牡3 57 吉田豊  アタマ  15
7[8] 16  X トーセンラー    牡3 57 蛯 名  3/4     5
8[5] 10     エイシンオスマン  牡3 57 後 藤  クビ    16
9[8] 17     プレイ       牡3 57 松 岡  ハナ    13
10[1] 1  X ステラロッサ    牡3 57 川 田  1/2     7
11[6] 11  △ ベルシャザール   牡3 57 安藤勝  1/2     3
12[7] 14  X フェイトフルウォー 牡3 57 田中勝  3/4     11
13[3] 6     ダノンミル     牡3 57 内 田  ハナ    6
14[5] 9  X カフナ       牡3 57 丸 山  クビ    12
15[2] 3     ノーザンリバー   牡3 57 四 位  1/2     9
16[8] 18     オールアズワン   牡3 57 藤 田  クビ    17
17[4] 8     ビッグロマンス   牡3 57 北村宏  大差    18
18[7] 13     リベルタス     牡3 57 横山典  大差    10
  
払戻金 単勝 12 1080円
    複勝 12 300円 / 4 130円 / 2 550円
    枠連 2-6 570円
    馬連 4-12 1260円 / 馬単 12-4 3740円
    3連複 2-4-12 9220円 / 3連単 12-4-2 55450円
    ワイド 4-12 630円 / 2-12 3840円 / 2-4 1330円
  

感想と言い訳?!

いくら東京コースでも、簡単にはいかないだろうと思っていたオルフェーブルが圧勝しました。 ここ数走で、かなりの成長を見せておりましたが、見事な競馬っぷりでした。
この勝利でおそらくダービーでの1番人気は確定と思います。

一方でサダムパテックも、もうダメかと思われた直線で突然目の覚めるような差し替えしを見せました。2着死守はさすがでしたが、勝ち馬とは差を感じる結果となってしまいました。

きれいに本線2頭が入ったとはいえ、やはりヒモ争いは難しい結果となりました。
前走のあまりにも惨敗で人気落ちしたダノンバラードが粘りきりました。

結局、最後まで切りきれず、無駄ダマとなってしまったナカヤマナイトは、一応は自分の競馬は出来たように思えます。
しかし、ホープフルS組はそこそこの結果で終わってしまいました。
やはり一歩地力が足りないのかもしれませんね。

2011/4/24 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 A
  • 芝2000m
    左回り

  • 見込み
コース図
前日までの雨もレース時までには回復の模様。
東京2000mは外枠は圧倒的に不利。
ペースも落ち着きがちで、直線長くとも、先行馬に利がある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ステラロッサ 牡3 57.0 川田 将雅
1 02   ダノンバラード 牡3 57.0 武 豊
2 03   ノーザンリバー 牡3 57.0 四位 洋文
2 04 サダムパテック 牡3 57.0 岩田 康誠
3 05 ナカヤマナイト 牡3 57.0 柴田 善臣
3 06   ダノンミル 牡3 57.0 内田 博幸
4 07   ロッカヴェラーノ 牡3 57.0 吉田 豊
4 08   ビッグロマンス 牡3 57.0 北村 宏司
5 09 カフナ 牡3 57.0 丸山 元気
5 10   エイシンオスマン 牡3 57.0 後藤 浩輝
6 11 ベルシャザール 牡3 57.0 安藤 勝己
6 12 オルフェーヴル 牡3 57.0 池添 謙一
7 13   リベルタス 牡3 57.0 横山 典弘
7 14 フェイトフルウォー 牡3 57.0 田中 勝春
7 15   デボネア 牡3 57.0 佐藤 哲三
8 16 トーセンラー 牡3 57.0 蛯名 正義
8 17   プレイ 牡3 57.0 松岡 正海
8 18   オールアズワン 牡3 57.0 藤田 伸二
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
SH
スローハイ
飛ばす馬がおらず、加えて東京コース。
各馬じっくり構えるのは間違いなく、直線での末脚勝負の上がりの競馬が濃厚。
信頼度
C
実力均衡
突出した馬がいない横並びの状態。
展開ひとつ。
予想本文 

 新馬券、「WIN5」が開始される。あまり本稿では関係性は薄いことではあるが、やはり今後は多少「単勝」ということは念頭において考慮していきたい。
さて、今週は皐月賞。
震災の影響で、1週間伸びた上、東京コース開催と異例の事態。
この影響がどう出るかは微妙ではあるが、荒れる要素の少ない力通りの結果となりそう。
とはいえ、今回のメンバーは正直、横一線ではあるので、現時点での力関係はまだはっきりしておらず、ここでの結果がそのままダービーへと反映する可能性がある。

 本命にはサダムパテック。比較的、安定感のある馬が有力馬に揃ったが、この馬はややモロさが残り、不安定さはある。それでも本命に据えたのは、鞍上の安心感を買ったというのもあるが、東京コースであること。東スポ2歳Sで圧勝した時の末脚には素晴らしいものがあった。
朝日杯では遅れをとったが、それは中山コースでやや窮屈な競馬になったことは否めない。
そこで注目された中山での弥生賞だが、うまく先行して最後はやや一杯になりながらも、なんとか勝利できたことは大きい。今回は東京コースとはいえ、前残りも十分ある展開だけに、起用さが身についた点は高く評価したい。ただ、前走がそうであったように、まだ末脚のキレには今のままではモノ足らない。このレースで目の覚めるような勝ち方ができれば、道は開けるだろう。

 もし今回が例年どおり中山開催ならここまで評価をしなかったオルフェーブル
兄ドリームジャーニーと同じく、後方からのずば抜けた末脚が武器。
東京コースでは過去大敗してしまったが、出遅れに加え、スローで前が止まらなかった事が敗因。
今回も開幕週の絶好馬場での東京コース。
ペースも期待ほど早くならないだろうし、最後方からでは届かないだろう。
ただ、この馬の場合、中山よりは絶対的に東京向きだと思われる。
レースを重ね、折り合い不安が薄れた今なら、一発に期待したい。

 もう7戦も経験しているナカヤマナイトはレースセンスと安定感が売り。
自在性があり、かつ末脚も33秒台の脚が使える。
加えて前走では東京コースで内からしぶとく伸びたあたりに逞しさ。
上記2頭より、確実に安定したレースが期待できる。
そういう意味では「○」(対抗)が印的に妥当ではあるが、人気を背負ってるだけに素直にいけない面があった。欠点の少ない馬だが、早い流れでの切れる末脚はまだ見ていないので、そこが唯一の不安材料。

 今回主力を形成しているホープフルSの覇者、ペルジャザール
もし中山開催だったらこの馬を本命にしたと思う。それほど上位との差は僅かで、力の差はないと言っていいだろう。特に先行力があるので、流れが遅い今回のメンバーなら、出し抜ける展開も期待できる。東京コースでの共同通信杯では4着だが、出遅れた上、終始外外を回らせられる展開。
SS産駒にキングカメハメハは今はトレンドともいえる血統背景。
十分頭まで伺える存在。

 トーセンラーは外枠が痛かった。
それでも前走は逃げ馬の前残り濃厚な中、オルフェーブルと同等の凄い脚で突っ込んで勝利した。
地力十分。

 フェイトフルウォーは少し間隔が空いたとはいえ、それなりに切れる脚を持つ。
特に早い流れになっても使える脚があり、このメンバーでも侮れない。

 ステラロッサはまだ未知数な面もある。
前走の3着は立派だが、展開が向いた感もある。ここでどういうレースをしてくるかが面白い。

 ホープフルSでは3馬身ほど離されたとはいえ、カフナも上位入選馬。
その後も安定したレースをしており、新鋭ジョッキーの勢いも買って1票。

 他、無印馬についても、ここで好走する可能性がある馬が多くおり、ヒモ圏内は相当に広いことも付け加えておく。特にそれまで人気だったのにも関わらず、1度の大敗で大きく人気を落とした体のダノンバラード、オールアズワン、リベルタスらのリベンジもないとは言えない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

04=12
→05,11,16,14,01,09
(36点)

04=05
→12,11,16,14,01,09
(36点)

構図としては、サダムパテックVSホープフルS組。
やはりホープフルSの上位馬はその後もしっかり成績を残している点は安心感がある。
ただ、勝ったり負けたりなので、ここでも大崩れのない信頼感はあるが、地力としてパンチに欠けるのも事実。
そういう意味ではサダムパテック、オルフェーブルには不安要素があるもの、スケール感で魅力がある。
とはいえ、当てにならない面も多分にあり、さらにどこから伏兵が飛び出すか、余談を許さぬ情勢。

馬券は3連単2頭軸マルチながし。
サダムパテックは固定だが、相手はオルフェーブルとナカヤマナイトを両方押さえておきたい。
ただ、もし軸が2頭決まっているなら、全ながしでもよいくらい。

2011年4月10日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 晴・良 サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[4] 8  ◎ マルセリーナ    牝3 55 安藤勝  1:33.9  2
2[8] 16  ○ ホエールキャプチャ 牝3 55 池 添  3/4     1
3[8] 17  X トレンドハンター  牝3 55 岩 田  3/4     4
4[7] 14     メデタシ      牝3 55 浜 中  1.1/4   11
5[1] 1     フォーエバーマーク 牝3 55 吉田豊  1.1/4   12
6[3] 6     ハブルバブル    牝3 55 藤 田  3/4     6
7[2] 4  X ダンスファンタジア 牝3 55 横山典  ハナ    3
8[2] 3     カフェヒミコ    牝3 55 柴田善  クビ    14
9[7] 15  X フレンチカクタス  牝3 55 北村宏  3/4     7
10[5] 10     スピードリッパー  牝3 55 蛯 名  1.1/2   10
11[1] 2  ▲ デルマドゥルガー  牝3 55 内 田  クビ    9
12[7] 13     ライステラス    牝3 55 四 位  1      5
13[6] 12     ウッドシップ    牝3 55 藤岡佑  クビ    18
14[4] 7     エーシンハーバー  牝3 55 武 豊  クビ    8
15[5] 9     ラテアート     牝3 55 松 岡  クビ    17
16[6] 11     サクラベル     牝3 55 吉田隼  クビ    15
17[3] 5     マルモセーラ    牝3 55 田中健  5      13
18[8] 18     マイネショコラーデ 牝3 55 和 田  1.3/4   16
  
払戻金 単勝 8 380円
    複勝 8 140円 / 16 120円 / 17 230円
    枠連 4-8 410円
    馬連 8-16 620円 / 馬単 8-16 1230円
    3連複 8-16-17 1480円 / 3連単 8-16-17 5880円
    ワイド 8-16 260円 / 8-17 560円 / 16-17 470円
  

感想と言い訳?!

 レーヴディソールがいなくとも、マルセリーナが勝利し、トレンドハンターも3着。
松田博厩舎はホントに凄いですね。

 ホエールキャプチャはやはり外枠が響いたか終始外を回されました。
それでも十分力を見せつけることができたレース内容でした。

 一方勝ったマルセリーナはコーナーを内で周り、直線で外に出すというややリスクも伴うが、経済コースを通りました。
それにしても、一旦は後方から来たホエールキャプを先にいかせて、差し返すんですから大したものです。
ディープインパクト産駒が初年度でいきなりG1を制しました。

 トレンドハンターもこの好走で地力を完全に証明しましたね。
それぞれオークスが楽しみです。

 馬券は非常に非常に堅かったんですが、絞り込んだおかけで十分なリターンを得ることができました。
メデタシの検討っぷりにドキドキしましたけど。(笑)

2011/4/10 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
湿気は残るがほぼ良馬場。
阪神単独開催が続くが、先週からBコースで、時計はそれなりに出る。
直線坂があるとはいえ、極端な追い込み馬には厳しい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   フォーエバーマーク 牝3 55.0 吉田 豊
1 02 デルマドゥルガー 牝3 55.0 内田 博幸
2 03   カフェヒミコ 牝3 55.0 柴田 善臣
2 04 ダンスファンタジア 牝3 55.0 横山 典弘
3 05   マルモセーラ 牝3 55.0 田中 健
3 06   ハブルバブル 牝3 55.0 藤田 伸二
4 07   エーシンハーバー 牝3 55.0 武 豊
4 08 マルセリーナ 牝3 55.0 安藤 勝己
5 09   ラテアート 牝3 55.0 松岡 正海
5 10   スピードリッパー 牝3 55.0 蛯名 正義
6 11   サクラベル 牝3 55.0 吉田 隼人
6 12   ウッドシップ 牝3 55.0 藤岡 佑介
7 13 ライステラス 牝3 55.0 四位 洋文
7 14   メデタシ 牝3 55.0 浜中 俊
7 15 フレンチカクタス 牝3 55.0 北村 宏司
8 16 ホエールキャプチャ 牝3 55.0 池添 謙一
8 17 トレンドハンター 牝3 55.0 岩田 康誠
8 18   マイネショコラーデ 牝3 55.0 和田 竜二
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MH
ミドルハイ
それなりに先行馬が揃い、早めの流れ。好位で流れに乗りつつ、終いがバテない結局は地力が問われる。
信頼度
D
主役不在
レーヴディソールと外国人騎手の不在で一気に混戦模様に。
波乱も一応、、頭に置いておきたい。
予想本文 

 今年の牝馬戦線は間違いなくレーヴディソールが主役だったはず。
ここに来ての戦線離脱はかなり大きい。
他馬との実力差がかけ離れていた感があっただけに残されたメンバーでの桜花賞は混戦と考えざるを得ない。

 移動が手軽になった最近ではそれほど関東馬、関西馬の意識は薄れつつあるものの、桜花賞といえば関西馬が独壇場だったレース。
昨年のアパパネがそうだったように、最近は早め入厩が当たり前になり、今年も見渡せば関東馬が主力を形成している。
他の特徴といえば、外国人ジョッキーがいないことと、ディープインパクト産駒が目立つというところか。そして、何より昨年の阪神JFの1~3着がすべて芦毛馬…。
そう思うと、主役はいなくとも、注目に値する一戦となりそう。

 関西馬だからというわけでないが、本命にはマルセリーナを推す。
まだ、実績不足と思われる状況での2番人気はいささか人気しすぎの感もないわけではない。
しかし、他馬がほとんどレーヴディソールと勝負付けがすんでしまっただけに、期待感が違う。
いずれもスローの流れでの末脚とはいえ、34秒フラット以下の脚があるのは魅力。
年明け2戦を消化し、トライアルを使わず直行も好感。
調教過程も素晴らしく、早い流れに戸惑わなければ、長い阪神の直線で切れ味を発揮するはず。
シンザン記念では後の重賞ホース、レッドデイヴィスとオルフェーヴルの差のない3着。
相手は骨っぽいが、この馬が気後れする必要はどこにもない。

 レーヴディソールがいない以上、やはりホエールキャプチャが中心とはなるだろう。
前もよし、差してもよしの自在性のある脚質で、常に安定した成績。
阪神の外回り1600mならまず大崩れはないだろう。
どっしり構えていれば問題ないとはいえ、これまでチャレンジャーの立場からマークされる側になる。また、影響度は少ないだろうが外枠もあまり歓迎とはいえない。
とはいえ、各メンバーを見渡して最も死角が少ないことも事実だ。

 3番手あたりで少し冒険してデルマドゥルガー
前走のクイーンCの末脚に目を引いた。
今回、人気を背負っているダンスファンタジアをより後ろの位置からあっという間に交わしての3着。しかも決してスムーズな展開ではなかった。
右回りの方が向くようで、直線ある阪神でペースが上がるとなれば、あの末脚には警戒すべき。

 レーヴディソールに2連敗だが、決して大負けしなかった点を評価してのライステラス
特に前走チューリップ賞では4馬身もちぎられてしまったとはいえ、他馬に負けなかったことは地力を証明できた形。
成績と同じく、常に安定した末脚を発揮できる事が大きな武器。
鞍上の手替わりが、良くも悪くも不確定要素。

 トレンドハンターは前走が強い内容。外枠だが、底知れぬ魅力に溢れる。
一方で、前走だけでは評価しきれぬ部分もあり、あまりに人気するようなら敬遠したい。

 地力はあるとみているダンスファンタジア
だが、どうにもポカが多い。良血ゆえに人気も背負っているので、あまり食指は動かない。
ただ、大駆け要素はある上に、圧勝した赤松賞の鞍上に戻ることも怖さに拍車をかける。

 フレンチカクタスも侮れない一頭。
距離がやや不安要素ではあるが、状態よく堅実でレース上手。
どんな展開でも自分のレースはこなすだろう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

1・2着ながし:

1着→08
2着→16
3着 →02,13,17,04,15
(5点)

1・3着ながし:
1着→08
2着 →02,13,17,04,15
3着→16
(5点)

1・2着ながし:
1着→16
2着→08
3着 →02,13,17,04,15
(5点)

 大本命の不在で風雲急を告げる桜花賞となったが、それでも有力馬はある程度しっかりした実績を残している。
◎~△で挙げたマルセリーナ、ホエールキャプチャ、デルマドゥルガー、ライステラスらは頭ひとつ抜けているように思える。
もちろん、人気面や不安定要素から評価を下げたとはいえ、トレンドハンター、ダンスファンタジア、フレンチカクタスらも差はほとんとないと言っていいほど僅か。

 問題は軸で、マルセリーナとホエールキャプチャには迷ったが、マルセリーナの頭で勝負したい。
マルセリーナとホエールキャプチャの1・2着ながしの裏表、1・3着ながしの3連単の少数点数に絞り込み。

2010年10月24日(日) / 京都 3000m 芝・右 外 / 小雨・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[3] 6     ビッグウィーク   牡3 57 川 田  3:06.1  7
2[5] 10  ◎ ローズキングダム  牡3 57 武 豊  1.1/4   1
3[6] 12     ビートブラック   牡3 57  幸   クビ    13
4[1] 2  X レーヴドリアン   牡3 57 福 永  3/4     5
5[7] 14     コスモラピュタ   牡3 57 津 村  クビ    11
6[7] 15  X トウカイメロディ  牡3 57 吉田隼  クビ    2
7[1] 1  △ ヒルノダムール   牡3 57 藤 田  アタマ  3
8[4] 8     トレイルブレイザー 牡3 57 和 田  1.1/4   9
9[2] 3  ▲ クォークスター   牡3 57 藤岡佑  アタマ  4
10[7] 13  ○ ゲシュタルト    牡3 57 池 添  アタマ  10
11[8] 17  △ アロマカフェ    牡3 57 柴田善  1/2     6
12[8] 18     サンディエゴシチー 牡3 57 浜 中  1.1/4   16
13[2] 4     ネオヴァンドーム  牡3 57 武 幸  クビ    14
14[6] 11  X リリエンタール   牡3 57 安藤勝  1.1/4   12
15[5] 9     シルクオールディー 牡3 57 四 位  クビ    8
16[4] 7     ミキノバンジョー  牡3 57 太 宰  2      17
17[3] 5     シルクアーネスト  牡3 57 松 山  クビ    18
18[8] 16     カミダノミ     牡3 57 小 牧  3      15
  
払戻金 単勝 6 2320円
    複勝 6 470円 / 10 130円 / 12 1150円
    枠連 3-5 1910円
    馬連 6-10 2170円 / 馬単 6-10 7440円
    3連複 6-10-12 46410円 / 3連単 6-10-12 338840円
    ワイド 6-10 850円 / 6-12 9350円 / 10-12 3140円
  

感想と言い訳?!

 先行して本命ローズキングダムの追撃を振り切ったのはビックウィーク。
神戸新聞杯では3着だったものの大差をつけられてのものだっただけに軽視をしてしまいました。
バゴ産駒でのG1制覇は初めてのことで、今後長距離適性を買われる大きな実績となりました。

 本命ローズキングダムはちょっと仕掛けが遅かった感。
2着までよく追い上げたが、やはり長距離の不安があったためか、安全策をとったのが裏目に出ました。
それだけ後方待機馬に怖いところが揃ってたので仕方ありません。
1人気がゆっくり行ったおかげで、後方にいた馬は行くに行けずの全滅でした。(笑)

 頑張ったのはビートブラック。
条件馬とはいえ、やはり兵庫特別勝ち馬は恐ろしいと改めて痛感しました。

2010/10/24 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都
  • 芝3000m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
淀の3000mの名物コース。
言うまでもなく、折り合いがすべて。逃げ馬や追い込みの極端の馬は通用しにくい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
1 02 × レーヴドリアン 牡3 57.0 福永 祐一
2 03 クォークスター 牡3 57.0 藤岡 佑介
2 04   ネオヴァンドーム 牡3 57.0 武 幸四郎
3 05   シルクアーネスト 牡3 57.0 松山 弘平
3 06   ビッグウィーク 牡3 57.0 川田 将雅
4 07   ミキノバンジョー 牡3 57.0 太宰 啓介
4 08   トレイルブレイザー 牡3 57.0 和田 竜二
5 09   シルクオールディー 牡3 57.0 四位 洋文
5 10 ローズキングダム 牡3 57.0 武 豊
6 11 × リリエンタール 牡3 57.0 安藤 勝己
6 12   ビートブラック 牡3 57.0 幸 英明
7 13 ゲシュタルト 牡3 57.0 池添 謙一
7 14   コスモラピュタ 牡3 57.0 津村 明秀
7 15 × トウカイメロディ 牡3 57.0 吉田 隼人
8 16   カミダノミ 牡3 57.0 小牧 太
8 17 アロマカフェ 牡3 57.0 柴田 善臣
8 18   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
長距離特有のスローペース。
直線だけの上がりの競馬になれば荒れにくく、道中のペースが上がってスタミナレースになると波乱も起きる。
信頼度
C
概ね順当
比較的上位陣ですんなりの可能性が高いが、別路線組に注意。
予想本文 

 ダービー馬エイシンフラッシュ、ヴィクトワールピサが不在。
ここ数年、3連単は高配が続いているが、その要因は思わぬ長距離適性馬の活躍によるもの。
今年はただでさえ、春の実績馬はコマ不足。
その代表はローズキングダムが努めるが、この馬を打倒する馬が出現するのかどうかが見所となりそう。

 もしも、前走神戸新聞杯で敗北していたなら、本命にはしなかったであろうローズキングダム
猛追するダービー馬に対し、先に抜け出しながらも決して抜かせず、「受けきって勝った」結果は相当の重み。
ケガの影響もあって、今年はG1未勝利という武豊騎手。
その名手が最も得意とする長距離レースでこの馬を駆ってのこの相手。
当然、敗れるわけにはいかない不動の本命か。
折り合いに不安ない現状なら、大崩れはないはずで、横綱相撲の勝利を期待したい。
ただ、ライバル不在の1番人気馬は危険な存在であることも付け加えておく。

 2番手以降が頭を悩ませる混戦模様だが、ゲシュタルトの巻き返しに賭けてみたい。
1番人気で迎えた前走セントライト記念では、見せ場なく大敗してしまった。
通常ならさすがにここからの巻き返しはちょっと厳しいのだが、ヤマニンエルブが大逃げをうち、かなりの乱ペースだった。
むろんその展開だけで帳消しにはできない着順ではあるが、スローでの我慢比べならもっとやれるはず。
オッズ的な旨味も考慮しての対抗扱いは否めないが、なんといってもダービー4着馬。
もちろん地力は上位陣と遜色ない。

 そのゲシュタルトが大敗したセントライト記念を鮮やかに勝利してみせたのがクォークスター
ギリギリできっちりと逃げ馬を差しきった末脚は素晴らしかった。
あのハイペースでも34.0の末脚で、ペース不問で繰り出せるのは脅威。
追い込みに近い差し馬なので、本来このレース向きではないのだが、確実な末脚というのは連下にはやはり高い信頼となる。

 ヒルノダムールは格なら2番手に異論はない。
夏の札幌記念を使っての参戦は予定通り。
その札幌記念は4着と敗れたが、負けた相手はすべて古馬一流どころ。
スタートに失敗してのこの結果は十分このメンバーなら胸を張れる内容。
ダービーでの大敗は未だに不可解ではあるが、完調ならキレはどの馬にも負けない。

 上記のクォークスターやヒルノダム-ルはいかにもキレで勝負するタイプ。
本来は中距離向きで、長距離に合う場合は超スローになった場合の直線勝負のケース。
一方でアロマカフェは長距離適性はかなり高いタイプでキレこそ劣るが平均ペース型で持続力で勝負するタイプ。
今回、どちらのタイプが有利とは言えない局面ではあるが、やはり無視はできない一頭。
ただ、大外枠というのはあまり歓迎とはいえない。

 どうしても怖いのがレーヴドリアン
追い込み一手でどうにも不器用。
前走で前に出る競馬も試みたが、やはり現状は後方から末に賭ける乗り方があっているようだ。
G1では大敗のため、大きくは出れないが、一発の期待は十分にある。

 トウカイメロディは典型的な夏の上がり馬でスタミナ自慢の典型的な菊花賞好走タイプ。
それゆえもっと上位でもよいのだが、単勝2番人気ということならやはり実績的にも旨味が少ない。
ただ、無論、勝利まで十分圏内の一頭。

 凱旋門賞馬モンジューを父に持つ、リリエンタールは血統的に面白く、穴馬として一考。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

10=13
 →03,01,17,02,15,11
(36点)

 ここ数年波乱が続く菊花賞だが、長距離レースというだけあって、ミエミエでも適性血統が活躍する傾向が顕著。
古くはリアルシャダイ、ブライアンズタイムであったり、最近ではダンスインザダークがそうだ。
今年は見渡したところ、そういう馬がいないが、強いて言えばやはりマンハッタンカフェ。
本命ローズキングダムはあきらかに中距離血統で、ここを巡っての争いになる。
また、路線的にはやはり神戸新聞杯組を信頼したいところだが、なんといっても1、2着馬が強すぎた。
ここは本命馬以外は別路線組から…ということで、セントライト記念組が上位になった。

 馬券は素直にローズキングダムを中心。
3連単の場合、2軸の相手が迷うところ。
正直○~△の差はほとんどなくどれからいってもよさそう。
一応、ゲシュタルトとの2頭軸マルチながしを推奨する。
余裕があれば、軸を替えてもう1ライン持っていてもよさそう。

2010年10月17日(日) / 京都 2000m 芝・右 内 / 晴・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 15  ○ アパパネ      牝3 55 蛯 名  1:58.4  1
2[5] 10  ◎ アニメイトバイオ  牝3 55 後 藤  3/4     6
3[2] 4     アプリコットフィズ 牝3 55 武 豊  1/2     2
4[8] 17     ワイルドラズベリー 牝3 55 池 添  クビ    4
5[1] 1     レディアルバローザ 牝3 55  幸   クビ    15
6[7] 13     ディアアレトゥーサ 牝3 55 安藤勝  1      10
7[8] 16     クラックシード   牝3 55 吉田豊  1/2     13
8[4] 7  △ レインボーダリア  牝3 55 秋 山  3/4     12
9[5] 9     アグネスワルツ   牝3 55 柴田善  アタマ  7
10[8] 18     プリンセスメモリー 牝3 55 浜 中  クビ    17
11[4] 8  X オウケンサクラ   牝3 55 内 田  クビ    8
12[1] 2     ベストクルーズ   牝3 55 三 浦  3/4     14
13[6] 12  X アンティフリーズ  牝3 55 松 岡  ハナ    18
14[3] 6  X コスモネモシン   牝3 55 和 田  クビ    11
15[6] 11  △ エーシンリターンズ 牝3 55 福 永  3/4     9
16[2] 3  ▲ ショウリュウムーン 牝3 55 四 位  1/2     5
17[7] 14     タガノエリザベート 牝3 55 小 牧  3/4     16
18[3] 5     サンテミリオン   牝3 55 藤岡佑  6      3
  
払戻金 単勝 15 230円
    複勝 15 120円 / 10 300円 / 4 230円
    枠連 5-7 670円
    馬連 10-15 1420円 / 馬単 15-10 1990円
    3連複 4-10-15 3250円 / 3連単 15-10-4 12550円
    ワイド 10-15 570円 / 4-15 400円 / 4-10 1490円
  

感想と言い訳?!

 なんと、いともあっさりとアパパネが完勝して3冠達成しました。
阪神JFを含め4冠制覇です。
出るのかどうか不明ですが、エリザベス女王杯を制するようなことがあると完全制覇です。
割とトライアルで負けたりしている馬なので、どうも個人的には周囲が弱いという印象でしっくりこないのです。
それでも悉く私の予想を裏切って完勝してくれる訳ですから、今後、ブエナビスタやレッドディザイアなどとの対決が非常に楽しみになりました。

 本命にしていたアニメイトバイオは意外と人気がなく、美味しい2着を演出してくれましたが、3着が人気馬アプリコットフィズ。
3着以下は比較的混戦気味でしたので、なにもこんな堅いのこなくても…という、とほほ加減でした。

2010/10/17 3歳牝馬オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
内回りでAコース使用。
どう考えても内枠が有利だが、ごちゃつくデメリットも。
馬群を捌けないなら外をスムーズに回るべきか。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   レディアルバローザ 牝3 55.0 幸 英明
1 02   ベストクルーズ 牝3 55.0 三浦 皇成
2 03 ショウリュウムーン 牝3 55.0 四位 洋文
2 04   アプリコットフィズ 牝3 55.0 武 豊
3 05   サンテミリオン 牝3 55.0 藤岡 佑介
3 06 × コスモネモシン 牝3 55.0 和田 竜二
4 07 レインボーダリア 牝3 55.0 秋山 真一郎
4 08 × オウケンサクラ 牝3 55.0 内田 博幸
5 09   アグネスワルツ 牝3 55.0 柴田 善臣
5 10 アニメイトバイオ 牝3 55.0 後藤 浩輝
6 11 エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
6 12 × アンティフリーズ 牝3 55.0 松岡 正海
7 13   ディアアレトゥーサ 牝3 55.0 安藤 勝己
7 14   タガノエリザベート 牝3 55.0 小牧 太
7 15 アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
8 16   クラックシード 牝3 55.0 吉田 豊
8 17   ワイルドラズベリー 牝3 55.0 池添 謙一
8 18   プリンセスメモリー 牝3 55.0 浜中 俊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
09も逃げにこだわるタイプではない。牝馬の若駒、小回りを考慮すればある程度スローとなったとしても、各馬仕掛けが早くなるはず。
信頼度
D
本命不在
2冠馬誕生もそれほどの実力の開きはなく混戦模様の春。
そこに夏を越え、別路線組も混じってくれば、計る「もの差し」はないに等しい。
予想本文 

 史上初となるまさかのG1同着となったオークス。
特に牝馬戦線は、常に関西馬が優勢だったが、今年は関東馬が席巻。
見渡せば、キングカメハメハとゼンロロブロイ産駒が大多数のメンバー。
とにかく今年の3歳牝馬戦線は例年と違うという印象がかなり強い特殊な年。
昨年のレッドディザイア、ブロードストリート、ブエナビスタのきれいな3強対決とは全く異なる混戦模様と言えよう。

 とにかく上記の通り、今年の牝馬戦線は特殊な傾向があるだけに、過去のデータがどこまで当てになるかはわからない。
だが、トライアルとしてローズS組を信用するのは、やはりセオリーと思われる。
自慢の末脚が復活し、そのローズSを見事制したアニメイトバイオをやや押し出され気味ではあるが、本命抜擢。
内枠をうまくすくって上がり33秒台でアパパネを差しきった様は一皮剥けた感。
もちろん今回も同じ様なレースができるとは限らず、1F伸びる距離も不安材料ではある。
それでも、あの末脚はここで信用するに足る説得力のあるものと言えよう。

 3冠かかるアパパネのローズS敗退をどう捉えるか。
今回のレースはここの判断が難しい。
上がりの競馬で、わずかコンマ2秒差。
プラス20Kg以上での休養明けを差し引けば一旦は先頭抜け出したのだから、十分の内容かもしれない。ただ、牝馬3冠を目論む同馬であるなら、内容はどうであれ、4着はやはり負けすぎの着とも言わざるを得ない。
ここから巻き返しての牝馬3冠までは厳しいのではないかと思われる。
つまりは勝つのは厳しいかもしれないが、複勝圏内は確率が高いという軸として対抗扱い。

 勝利という、一発の破壊力ならショウリュウムーンの方が魅力はあるかもしれない。
前走クイーンSは5着と振るわなかったが、直線前が塞がり、敢えて無理しなかったようにも思えるレース振り。
人気を考えれば勝ったアプリコットフィズよりも、同馬の方が魅力的。
オークスでは完全なる大敗を喫したが、ハマッた時の破壊力は周知の通り。
やはり単穴候補にふさわしいといえよう。

 ハイレベルのローズSをアパパネを押さえてよく3着に頑張ったエーシンリターンズ
この馬もキングカメハメハを父に持つ。
地味ながらオークス以外は堅実に駆けており、前走のレース振りも実にスムーズ。
小回りでごちゃつく展開になっても心配なさそう。

 母父ノーザンテーストにブライアンズタイム。
少し前の王道パターンの配合がそそるレインボーダリア
条件馬ではあるが、いかにもスタミナ溢れる血統背景に加え、相手なりに走る堅実味が怖い。

 穴では、前走だけでは見限れぬオウケンサクラ、まだまだ格下も晩成の血が怖いアンティフリーズ、前走敗退も言い訳の効くコスモネモシンまでを圏内としたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

10=15
 →03,11,07,08,12,06
(36点)
 先に結論を述べれば、このレースも必勝を期して勝負するべきレースではない。
確たる本命馬がおらず、ヒモ相手も限定することが困難。

 今回、有力どころではオークス馬、サンテミリオンをはじめ、アプリコットフィズ、ワイルドラズベリーを外した。
とはいえ、無論上位にからんでくる可能性は十分にある実力馬であり、人気薄でもアグネスワルツの単騎逃げやその他の馬の好走も十分にありうる。

 ガチガチの本命戦も大波乱もあり得る情勢だけに、軸を決めたら、後は馬連も3連単も手広くいきたい。
ただ、馬連なら人気あるアパパネ軸は避けたい。逆に3連単なら2頭軸マルチ相手には含めたいところ。
その軸となる本命にはアニメイトバイオを推奨とする。
2010年5月30日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 曇・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[1] 1  X エイシンフラッシュ 牡3 57 内 田  2:26.9  7
2[4] 8  ○ ローズキングダム  牡3 57 後 藤  クビ    5
3[4] 7  ◎ ヴィクトワールピサ 牡3 57 岩 田  1.3/4   1
4[7] 13     ゲシュタルト    牡3 57 池 添  クビ    12
5[2] 3  △ ルーラーシップ   牡3 57 四 位  アタマ  4
6[5] 9  △ ペルーサ      牡3 57 横山典  1.1/4   2
7[8] 17     トゥザグローリー  牡3 57 戸 崎  ハナ    10
8[2] 4     サンディエゴシチー 牡3 57 浜 中  ハナ    15
9[6] 12  ▲ ヒルノダムール   牡3 57 藤 田  3/4     3
10[3] 5  X コスモファントム  牡3 57 松 岡  2      11
11[1] 2  X レーヴドリアン   牡3 57 藤岡佑  1/2     9
12[7] 14     リルダヴァル    牡3 57 福 永  アタマ  8
13[3] 6     アリゼオ      牡3 57 ウィリ  1.3/4   6
14[7] 15     メイショウウズシオ 牡3 57 飯 田  1.1/4   14
15[5] 10     トーセンアレス   牡3 57 江田照  2.1/2   17
16[6] 11     ハンソデバンド   牡3 57 蛯 名  2.1/2   13
17[8] 16     シャイン      牡3 57 和 田  1.3/4   16
-[8] 18     ダノンシャンティ  牡3 57 安藤勝  取消
  
払戻金 単勝 1 3190円
    複勝 1 490円 / 8 500円 / 7 120円
    枠連 1-4 1320円
    馬連 1-8 16720円 / 馬単 1-8 46210円
    3連複 1-7-8 10630円 / 3連単 1-8-7 152910円
    ワイド 1-8 4080円 / 1-7 810円 / 7-8 900円
  

感想と言い訳?!

 近年最高のダービーと言われたこのレースですが、スローペースで直線のみの瞬発力勝負となってしまいました。 だが、そのおかげで5着までが大接戦と、見応えのあるレースになったと思います。

 エイシンフラッシュのダービー制覇は7番人気ではあったけれども、それほど違和感はありません。 皐月賞の3着だけでは判断がつかなかっただけで、じっかりと地力に基づいたものといえる素晴らしいキレ味でした。

 2着のローズキングダムも立派でした。見事な復活といえる内容でした。
キレ味勝負の展開になったのはこの馬にとっては大きく有利に働きましたが、そのためにはまず直線で好位につけておく必要があり、完璧な競馬でした。
これで負けたら仕方なし。相手が強かったです。

 ごめんなさい。 ここまで予想できていながら、さすがにヴィクトワールピサの3着というシナリオは薄く、推奨することはできませんでした。 しかも3着すらも危なかったという内容でした。
上がり32秒台の攻防になると、さすがにこの馬の良さを十分に発揮できず、厳しかったですね。

2010/5/30 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
週間の雨模様もこの日は避けてくれるよう。
Cコース利用ではあるが、さすがに内の荒れが目立つようになってきた。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田 博幸
1 02 × レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡 佑介
2 03 ルーラーシップ 牡3 57.0 四位 洋文
2 04   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
3 05 × コスモファントム 牡3 57.0 松岡 正海
3 06   アリゼオ 牡3 57.0 C.ウィリ
4 07 ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田 康誠
4 08 ローズキングダム 牡3 57.0 後藤 浩輝
5 09 ペルーサ 牡3 57.0 横山 典弘
5 10   トーセンアレス 牡3 57.0 江田 照男
6 11   ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名 正義
6 12 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
7 13   ゲシュタルト 牡3 57.0 池添 謙一
7 14   リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
7 15   メイショウウズシオ 牡3 57.0 飯田 祐史
8 16   シャイン 牡3 57.0 和田 竜二
8 17   トゥザグローリー 牡3 57.0 戸崎 圭太
8 18   ダノンシャンティ 取消 牡3 57.0 安藤 勝己
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
06が行くとも限らない逃げ馬不在のメンバー構成。
コース形態を考えても、スローペースで直線の瞬発力勝負が濃厚。
信頼度
C
群雄割拠
路線を異にする最強馬が勢揃い。まさに頂上決戦。
地力ない馬での波乱は難しい。
予想本文 

 「史上最高」と呼び声高い今年のダービー。
NHKマイルC馬ダノンシャンティの戦線離脱は非常に残念ではあるが、それでも各々時代が違えば世代代表馬になったであろう馬が集結した。
とても印が足らないほどで、ある意味もったいないという気持ちがまず多分にある。
また、このメンバーの実力もそうだが、各馬血統背景がまた凄まじい。
そしてSSの貢献が大きいとはいえ、ほとんどが父内国産馬。
かつて外国馬は参加できなかった日本人にとって特別な”東京優駿”、日本ダービーも今や国際G1。
それでも海外馬やマル外馬に席巻されずにすんでおり、ここまで高くなった日本の競馬レベルについても賞賛したい。

 多士済々のメンバーにあって、やはり本命は譲れぬヴィクトワールピサ
この馬を上回る可能性の馬が揃ったといっても、期待感先行もぬぐえない。
これまでライバル馬をことごとく破っての5連勝は、群を抜く実績。
特に弥生賞、皐月賞でみせたレースぶりはハンパなものではない実力差を感じた。
高いレベルの瞬発力、馬込みを気にしない気性の二つの武器にさらに起用さとパワーも持つ。
各項目が高次元でまとまっており、騎手にとっては非常に乗りやすい「強い馬」だろう。
どれか1点に限ればこの馬よりすぐれた能力を持つ馬もいるだろうが、トータルバランスを考慮すれば軸としての信頼はこのメンバーでも絶大。
裏を返せば、皐月賞ほど頭としての信頼性は薄まるが軸としての信頼性は不動ということである。

 これだけ揃うと対抗以下が迷うところだが、騎手乗り変わりで大きく魅力が増したローズキングダムをここで見直したい。
オッズとも相談になるだろうが、単勝4~5番人気程度まで人気が落ちるようなら俄然旨味が出る。
ただし、中間に一頓挫もあったので、気配を含め、当日ギリギリまでの判断が必要であることを付け加えておく。
期待を裏切ったスプリングSは休養明け、前走皐月賞では、4着とはいえ2着とはハナ差。
騎手の優劣の問題ではなく、ここで後藤騎手に乗り変わるということも期待感は増す。
ただ「薔薇一族」と呼ばれるこの血統はマイル~中距離の印象も強く、距離には自信ありとは言えず、逆にここで大敗の可能性もある。
そこは割り切って、伝説の新馬戦を伝説たらしめるべくこの馬の復活に注目しようと思う。

 よくも悪くもこの馬が今回のレースの「もの差し」となるヒルノダムール
この馬のお陰で各馬の実力差を計ることができるといって良いほど、それぞれの実力馬と対戦し、大きな大敗が無くここまで来た。
特に前走皐月賞が素晴らしく、決して得意とはいえないコース形態でしっかりと2着に入ってことは評価したい。
母父にラムタラで、父がマンハッタンカフェ。距離が伸び、東京コースに変わるのは歓迎のはず。
怖いのは末脚封じるスローペースだが、逆に本命馬を差しきる可能性まである馬の筆頭であることには変わりない。

 ルーラーシップの前走の相手は、さすがに相手が弱すぎの感もないが、レースレベルそのものは優秀。
毎日杯で思わぬ大敗を喫し、皐月賞には出場叶わなかったが、ここにはなんとか間に合った。
いうまでもなく超良血馬。素質開花すれば、圧勝すらありあえる血統背景。
ダイナカールにトニービン、そしてキングカメハメハ。
この距離になんら不安なく、33秒台の切れる末脚も持つ。
まだ底を見せておらず、ここで能力全開すれば頭まで十分狙える。
人気次第ではもっと上位にしていい今回最大の惑星。

 上記3頭との実力差は無いと言えるだろうペルーザ
しかし、無敗と鞍上人気も手伝ってダントツ2番人気となってくるとどうにも手が出しづらい。
ヴィクトワールピサと未対戦であることは未知の魅力といえるが、力関係は不明な状態。
確かに若葉Sでヒルノダムールに勝利している実績があるが、完全にマークした上での競り落としでむしろヒルノの強さが目立ったレース。
青葉賞の圧勝は評価に値するだけのレースレベルではあるが、相手関係が明らかに格下。
2000m以上を中心にレースを経験し、気性安定でセンスもいい。
意外にもゼンノロブロイ産駒はあまり活躍馬がいないので、頑張ってほしい気持ちもある。
相当のポテンシャルを感じるが、やはりこの人気であれば、未知の魅力は逆にマイナス要素と捉えたい。

 上記4頭はやはり強力でそうそう崩れるという印象がない。
では、他馬につけいる隙がないかといえばそうではなく、むしろ3着圏内を考慮した際、今回のレース、ヒモ対象は相当に広い。

 その中でもレーヴドリアンは、やはり東京だと切ることはできない。
この馬が存分に力を発揮できる長い直線と広いコース。
目標は以前からここにあったはずで、待ちに待った舞台。
実はダービーやJCなど東京2400mは追い込みはかなり難しく、加えて今回はスローペースが予想され、そうそう甘い展開にはならない。
ただ、それでも起用さの要求される中山に比べれば格段に競馬はしやすいはず。

 コスモファントムもなんとも不気味。
ラジオたんぱ杯2着で、ヴィクトワールピサとダノンシャンティの間に入った。
今回唯一のマル外馬で、なんといっても芝では3着以下なしという実績。
この辺りのクラスの馬がこの印なのだから、今年のメンバーはつくづく恐れ入る。
どちらかといえば皐月賞で見たかった馬だが、復帰2戦目で調子も上向き。

 復帰2戦目で上向きといえばエイシンフラッシュもいる。
11番人気だった皐月賞だが、いきなり結果を出した。
混戦の中での3着だが、休養明けでヒルノダムール、ローズキングダムと互角に渡り合った事は大きい。 さらに良化するようなら怖い存在だ。

 印は上記までだが、余談として以下も考察しておきたい。
特に皐月賞で人気しておきながら、敗北したことでここで大きく人気を落としている馬には注意はしておきたい。
人間心理として、勝負付けが済んだ馬より、未対戦の実力馬に魅力移るのは当然。
たが、アリゼオやハンソデバンドなど、一戦だけの見限りも早計ともいえ、人気が落ちているなら馬券的には美味しい存在。
買う買わないは別として、実力差とオッズの格差を突くなら、おいしい存在の馬が数頭いることも覚えておきたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:07
2着:08,12,03,09
3着:08,12,03,09,02,05,01
(24点)

1着:08,12,03,09
2着:07
3着:08,12,03,09,02,05,01
(24点)
 展開でどうこうなるようなメンバー構成ではない。
地力上位馬以外は参加するだけのレースとなろうが、その地力上位馬が今回は目白押しの状態。
例えば100回レースをしたとして、最もブレが少ないと思えるのがやはりヴィクトワールピサだ。
負けることはあるかもしれないが、3着圏内ならやはり信頼度は最も高い。

 頭は決まっても、対抗格以下が難しい。
ローズキングダム、ヒルノダムール、ルーラーシップ、ペルーサが2番手グループと見る。
ここまでをボックスで買うか、内2頭選んでヴィクトワールピサとの2頭軸マルチが妥当か。
やや変則だが、ヴィクトワールピサの1着、2着固定フォーメーションを推奨としておく。
2010年5月23日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 雨・稍重
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[8] 17      アパパネ      牝3 55 蛯 名  2:29.9  1
1[8] 18      サンテミリオン   牝3 55 横山典  同着    5
3[1] 2      アグネスワルツ   牝3 55 柴田善  2      8
4[7] 13  X  アニメイトバイオ  牝3 55 後 藤  1.1/4   11
5[3] 6  ◎  オウケンサクラ   牝3 55 安藤勝  クビ    3
6[2] 3  ○  アプリコットフィズ 牝3 55 四 位  1/2     4
7[6] 11      ブルーミングアレー 牝3 55 松 岡  1/2     14
8[5] 9  X  モーニングフェイス 牝3 55 藤岡佑  4      12
9[5] 10      タガノエリザベート 牝3 55 川 田  2.1/2   15
10[3] 5  X  ギンザボナンザ   牝3 55 池 添  1.1/2   9
11[7] 14  X  シンメイフジ    牝3 55 岩 田  2.1/2   6
12[6] 12      トレノエンジェル  牝3 55 戸 崎  1.1/4   13
13[4] 8      プリンセスメモリー 牝3 55 勝 浦  クビ    17
14[7] 15  △  エーシンリターンズ 牝3 55 福 永  1/2     7
15[1] 1      コスモネモシン   牝3 55 石橋脩  1.1/2   10
16[8] 16      ステラリード    牝3 55 三 浦  クビ    18
17[2] 4  ▲  ショウリュウムーン 牝3 55 内 田  1/2     2
18[4] 7     Bニーマルオトメ   牝3 55 北村宏  10      16
  
払戻金 単勝 17 210円 / 18 380円
    複勝 17 180円 / 18 270円 / 2 450円
    枠連 8-8 1750円
    馬連 17-18 1870円 / 馬単 17-18 1520円 / 18-17 2020円
    3連複 2-17-18 10180円
    3連単 17-18-2 20460円 / 18-17-2 24290円
    ワイド 17-18 900円 / 2-17 2020円 / 2-18 2020円
  

感想と言い訳?!

 当日落ち着きを見せていたアパパネはともかく、真っ先にいらないと切ったフローラS組のワン、ツー、スリー。 まぁ、来たら仕方がないとしていた人気馬なのですが、ここまできれいに外すと逆にすがすがしいです。

 なによりこのレース特筆すべきは史上初のG1レースでの1着同着劇。
これまでどんなことがあっても1着判定を降してきたJRAだけにまさか同着になるとは思いもしませんでした。
私も長いこと競馬見てきましたが、ちょっと歴史が動いた瞬間っぽくって、感慨に深けました。
ただ、確かに名勝負には違いないのですが、今後記録とか、色々ややこしいことになりそうですね。(笑)

2010/5/23 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
依然として高速馬場。
波乱があるなら内枠先行馬。
差しは大丈夫だが、重馬場だとやはり極端な直線一気は難しい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 コスモネモシン 牝3 55.0 石橋 脩
1 02   アグネスワルツ 牝3 55.0 柴田 善臣
2 03 アプリコットフィズ 牝3 55.0 四位 洋文
2 04 ショウリュウムーン 牝3 55.0 内田 博幸
3 05   ギンザボナンザ 牝3 55.0 池添 謙一
3 06 オウケンサクラ 牝3 55.0 安藤 勝己
4 07   ニーマルオトメ 牝3 55.0 北村 宏司
4 08   プリンセスメモリー 牝3 55.0 勝浦 正樹
5 09 × モーニングフェイス 牝3 55.0 藤岡 佑介
5 10   タガノエリザベート 牝3 55.0 川田 将雅
6 11   ブルーミングアレー 牝3 55.0 松岡 正海
6 12   トレノエンジェル 牝3 55.0 戸崎 圭太
7 13   アニメイトバイオ 牝3 55.0 後藤 浩輝
7 14 × シンメイフジ 牝3 55.0 岩田 康誠
7 15 エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
8 16   ステラリード 牝3 55.0 三浦 皇成
8 17   アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
8 18   サンテミリオン 牝3 55.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
各馬未知の距離不安のある中でのレース。ほとんどスローに近いミドルペースか。
信頼度
D
実力接近
決してアパパネの独裁ではない。
各馬との実力差は僅か。
展開ひとつ。
予想本文 

 ウォッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタにレッドディザイア。
とにかく牝馬が勢いがある中において今年クラシック世代の牝馬はこれまでアパパネの一人勝ちが続いている。完成度が高い印象はあるものの、何故か上記4頭に及ぶような強いインパクトは感じない。
圧倒的な強さを見せていないことが理由だが、それは果たして周囲の同世代牝馬のレベルが低いのか、あるいは逆に高レベルでの争いなのか。
その答えは秋以降に持ち越しとはなるが、このオークスである程度は計ることができるはずだ。
オークスは桜花賞から一気に距離が伸びるが、桜花賞と連動する。
これはもう、歴然たる事実ではあるが、今年は距離よりも左周りの東京コースに変わることがポイントとなりそう。
あいにく天気は下り坂。もう一つのポイントはやはり重馬場適性になるだろう。

 思わぬ形で今年すでに5戦を消化するハメになったオウケンサクラ
その要因はチューリップ賞での敗北な訳だが、あれは重馬場というよりも位置取りが悪かったことが大きい。 強行軍が心配された前走桜花賞だったが、阪神のマイル戦をあわや逃げ切りかという2着で、好走を見せた。 勝ち馬アパパネにはあの展開では敗れても仕方のないところ。
折り合いがつき、母はリアルシャダイ産駒のランフォザドリーム。
距離は問題なさそうで、よほどハイペースに巻き込まれない限り、上位は安泰か。
不安点は前走同様、先行脚質のため目標にされやすい事だが、今の東京コースならむしろ番手から競馬を進める方がよさそうだ。

 父ジャングルポケットの資質をよく受け継いでいるのか東京コース2戦2勝のアプリコットフィズ
とにかく極端なくらいの左周り巧者っぷり。
にも関わらず、前走桜花賞でも2馬身差5着なら上出来で、今回の変わり身は怖い。
前走桜花賞では2番人気。前走の敗戦と鞍上変更で逆に買いの要素が大きくなった。
内目の枠もよく、うまく先行できれば本命馬との行った行ったの展開も。
直線が長いため、後続に飲み込まれる危険性もあり、なかなかに至難の業ではあるが、今の東京コースなら不可能ではない。
ただ、問題は馬場で、パワータイプではないため、極端な重馬場についてはやや不安も残る。

 前走桜花賞では無印にしていたショウリュウムーンの猛追には正直、肝を冷やした。
スローペースであれだけの猛追と、なにより重馬場のチューリップ賞でアパパネに勝利している点が大きく、現時点で単勝1番人気。
やや見込まれすぎの感もあるが、鞍上が変わって魅力が増したのは事実。
母父ダンスインザダークで血統的には問題なくとも、デビュー2戦は1400mで1800m以上は未経験という点は気になる。
上位を賑わす存在には違いないが、中心視に据えるまでには至らなかった。

 桜花賞では馬券を面白くした立役者のエイシンリターンズ
重馬場チューリップ賞で34秒台の脚を出したことは忘れてはならず、馬場が悪くてもいい脚が使えることは大きな強み。
やはり、チューリップ賞、桜花賞組の地力は上位とみている今回、連続3着の実績は重みを持つ。
地味な印象だが、3着以下は1度だけで常に善戦している。
混戦になるほどしぶとさを発揮するタイプで引き続き注意が必要。

 桜花賞大敗のコスモネモシンだが、フラワーCでは本命オウケンサクラの2着の実績。
シングスピールにゼンノロブロイというこれも東京2400mしかイメージできないような血統で距離延長で見直しの手。
条件が好転する今回、前走だけの敗戦だけではまだ見限ることはできない。

 シンコウラブリィにフジキセキ。いかにもマイラーという血統ではあるが、シンメイフジは折り合いがよい。桜花賞最速の上がりは脅威で、加えて左回りで見直しも必要。
強烈な末脚を持っているだけに東京コースで前が乱れれば、一気に飲み込む可能性がある。

 もし好走すればまた「伝説の新馬戦」と騒がれそうだが、別路線組ではモーニングフェイスも怖い。
スローで折り合える気性が武器で、しぶといタイプ。
重馬場がこなせるなら、時計がかればチャンス。

 穴の域を出ないが、屋根変更で新味が出そうなアニメイトバイオ、オークス馬、アドラーブルの孫、ギンザボナンザも不気味。
可能ならこの当たりまでヒモ候補には加えてたいところ。

2010年5月9日(日) / 東京 1600m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 13  ◎ ダノンシャンティ  牡3 57 安藤勝  1:31.4  1
2[1] 1  △ ダイワバーバリアン 牡3 57 蛯 名  1.1/2   5
3[2] 3  ○ リルダヴァル    牡3 57 福 永  1      3
4[2] 4  ▲ サンライズプリンス 牡3 57 横山典  1/2     2
5[5] 10     キョウエイアシュラ 牡3 57 吉田豊  2      13
6[8] 18     エーシンホワイティ 牡3 57 北村友  1      16
7[8] 16  X レト        牡3 57  幸   2      9
8[5] 9     モンテフジサン   牡3 57 武士沢  1/2     18
9[6] 11  △ エイシンアポロン  牡3 57 岩 田  1.1/2   4
10[7] 14  X シゲルモトナリ   牡3 57 松 岡  1/2     12
11[1] 2     コスモセンサー   牡3 57 石橋脩  3/4     7
12[6] 12     キングレオポルド  牡3 57 伊藤工  1/2     15
13[3] 5     サウンドバリアー  牝3 55 内 田  3/4     8
14[4] 7     トシギャングスター 牡3 57 浜 中  クビ    11
15[7] 15  X ガルボ       牡3 57 後 藤  クビ    6
16[4] 8     パドトロワ     牡3 57 柴田善  クビ    17
17[3] 6  X ニシノメイゲツ   牡3 57 北村宏  1.1/2   14
18[8] 17     エーシンダックマン 牡3 57 四 位  3.1/2   10
  
払戻金 単勝 13 260円
    複勝 13 140円 / 1 340円 / 3 210円
    枠連 1-7 1250円
    馬連 1-13 2040円 / 馬単 13-1 2680円
    3連複 1-3-13 3860円 / 3連単 13-1-3 17180円
    ワイド 1-13 820円 / 3-13 400円 / 1-3 1370		
  

感想と言い訳?!

 そんなに後ろからで大丈夫なのかな?とやや不安になりましたが、何のことはない完勝で勝利したダノンシャンティ。
レコードでの勝利となり、一躍ダービーへの有力候補まで名乗りを挙げました。
今年は本当にメンバーが揃っており、ダービーは楽しみになってきましたね。

 2着以降も順当な結果。
荒れるレースも期待されていましたので、若干肩すかしともいえなくもありません。
それでも圧倒的2番人気だったサンライズプリンスは4着となりました。
有力馬の中では比較的人気薄だったダイワバーバリアンが2着、3着に対抗リルダヴァルという結果はそれなりに美味しい3連単となりました。

2010/5/9 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 A
  • 芝1600m
    左回り

  • 見込み
コース図
スタート、ゴール前いずれも直線が長い。
有利不利が少ない反面、中距離をこなす程度のスタミナ、持続力ある末脚も要求される。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ダイワバーバリアン 牡3 57.0 蛯名 正義
1 02   コスモセンサー 牡3 57.0 石橋 脩
2 03 リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
2 04 サンライズプリンス 牡3 57.0 横山 典弘
3 05   サウンドバリアー 牝3 55.0 内田 博幸
3 06 × ニシノメイゲツ 牡3 57.0 北村 宏司
4 07   トシギャングスター 牡3 57.0 浜中 俊
4 08   パドトロワ 牡3 57.0 柴田 善臣
5 09   モンテフジサン 牡3 57.0 武士沢 友治
5 10   キョウエイアシュラ 牡3 57.0 吉田 豊
6 11 エイシンアポロン 牡3 57.0 岩田 康誠
6 12   キングレオポルド 牡3 57.0 伊藤 工真
7 13 ダノンシャンティ 牡3 57.0 安藤 勝己
7 14 × シゲルモトナリ 牡3 57.0 松岡 正海
7 15 × ガルボ 牡3 57.0 後藤 浩輝
8 16 × レト 牡3 57.0 幸 英明
8 17   エーシンダックマン 牡3 57.0 四位 洋文
8 18   エーシンホワイティ 牡3 57.0 北村 友一
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
スローにはならない程度のミドルローペース。
極端な戦法の決まりにくい地力勝負濃厚。
信頼度
C
伏兵警戒
条件変わりで、思わぬ伏兵馬の好走も警戒。
予想本文 

 マル外ダービーと言われていた頃と異なり、ダービーが外国産馬に解放されてからこのレースはわからなくなった。
マイル専化の馬というより、クラシック残念組中心のレースとなり、波乱の傾向が色濃く出ている。
比較的、安心感のある本命馬でも敗れるケースもあるので、予断は許されない状況。

 本命にはダノンシャンティ
松田国厩舎で毎日杯からのローテとなると否が応でも、キングカメハメハとクロフネを思い出す。
また、このレースは皐月賞の枠と連動することでも有名であるが、今年は7枠か8枠。
とにかくゲンのいい条件が揃っているが、もちろん馬の実力を考慮しての本命。
皐月賞上位組と互角の実績にはどの馬より安心感がある。
また常に33~34秒台の末脚を持ち、特に前走は直線追わず、持ったままでの完勝。
今が最も旬の状態で、G1を取るならここしかないかもしれない。

 対抗格には迷ったもののリルダヴァル
毎日杯、皐月賞とやや強行ローテが気に掛かるが、状態はよさそう。
ディープインパクトの近親を持ち出すまでもなく、ここでは上位の実績。
本命馬には毎日杯で完敗ではあるが、当時は休養明け。
前走、皐月賞では6着とはいえ、勝ち馬と3馬身差以内にまとめ、まずまず好走といえる結果。
骨折があって休養を余儀なくされたが、叩き3走目のこの状態なら、そろそろ本領発揮してきそう。

 サンライズプリンスの取捨には迷った。
現在、1番人気で、実際のところ、本命ダノンシャンティとの一騎打ちも濃厚かとも考えていた。
それくらい前走は説得力のあるすごい競馬をしてみせた。
大外不利の中山1600mであれだけ出遅れ、強引に前をとりにいっての完勝。
確かに対戦メンバーのレベルには疑問が残るが、1分32秒台の時計ではケチのつけようがない。
本命候補の資格十分ではあるが、トライアルであるニュージーランドTの勝ち馬と、本番のこのレースの連動性は低い点が気に掛かる。 特に開催場所が中山から東京に変わることで、むしろこのレースで負けた馬の巻き返しが波乱の要因となっている。
これだけの人気の割にこれまでの対戦メンバーを考えると、やや危険な人気馬ともいえ、過信は禁物か。
それでもこれ以下の印にすることは難しい実力馬。

 皐月賞でのエイシンアポロンは期待も大きかっただけに不可解な敗戦。
マイルまでの馬だとも思えないのだが、鞍上変更で巻き返しを計る。
東京での勝利経験があるのも大きく、前走内容で魅力半減ではあるが、これまでの実績を考えるとまだ捨て切れぬ存在。逆にここでダメなら見限られてしまう真価を問う一戦。

 朝日杯3着のダイワバーバリアンは堅実さが光る。
世代代表馬と常に接戦してきた同馬だけに、ここでも3着以内を考えれば十分圏内。
真面目にしっかりと走るタイプで、大崩れはなさそう。

 以下、穴の域を出ないが、何分荒れるレースだけにやや手広く考慮したい。
ニシノメイゲツは安定した切れる脚があり、東京コースでの差し込みが怖い。
シゲルモトナリの先行力、叩き2走目で変わり身を見込めそうなガルボ、父がこのレース2着のザカリアであるレトまでを馬券対象にしたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:13
2着:03,04,11,01
3着:03,04,11,01,06,14,15,16
(28点)

1着:03,04,11,01
2着:13
3着:03,04,11,01,06,14,15,16
(28点)
やはりダノンシャンティの中心は不動。サンライズプリンスも同等で、共に前走内容が秀逸。
ただ、あっさり人気両頭で決まっては面白みに欠ける。
加えて、このレースは荒れるレース。
まだまだ判断材料に乏しい状態で、特にコース変わりを考えると波乱要素も高い。
今回はダノンシャンティのみを信頼し、中心に据えたい。
相手、ヒモが非常に難しいところ。
ダノンシャンティの1着固定のフォーメーションを本線に2着固定を押さえとしたい。
2010年4月18日(日) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・稍重
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 13  ◎ ヴィクトワールピサ 牡3 57 岩 田  2:00.8  1
2[8] 16  △ ヒルノダムール   牡3 57 藤 田  1.1/2   6
3[6] 11     エイシンフラッシュ 牡3 57 内 田  ハナ    11
4[3] 5  ▲ ローズキングダム  牡3 57 小 牧  ハナ    2
5[8] 18  X アリゼオ      牡3 57 横山典  3/4     3
6[1] 1  △ リルダヴァル    牡3 57 福 永  1/2     5
7[3] 6     ゲシュタルト    牡3 57 勝 浦  クビ    12
8[7] 15     ダイワファルコン  牡3 57 北村宏  クビ    10
9[7] 14  X レーヴドリアン   牡3 57 藤岡佑  クビ    9
10[4] 7     レッドスパークル  牡3 57 秋 山  3/4     13
11[6] 12  ○ エイシンアポロン  牡3 57 池 添  1.3/4   4
12[4] 8     バーディバーディ  牡3 57 松 岡  1.3/4   16
13[8] 17     ガルボ       牡3 57 後 藤  1.1/4   14
14[2] 3     トーセンアレス   牡3 57 田中勝  クビ    18
15[5] 9     サンディエゴシチー 牡3 57 浜 中  クビ    15
16[5] 10     シャイン      牡3 57 和 田  2      17
17[2] 4     ネオヴァンドーム  牡3 57 安藤勝  ハナ    8
18[1] 2  X ハンソデバンド   牡3 57 蛯 名  2.1/2   7
  
払戻金 単勝 13 230円
    複勝 13 130円 / 16 280円 / 11 720円
    枠連 7-8 550円
    馬連 13-16 1260円 / 馬単 13-16 1920円
    3連複 11-13-16 11410円 / 3連単 13-16-11 35220円
    ワイド 13-16 540円 / 11-13 1440円 / 11-16 4080円		
  

感想と言い訳?!

 ヴィクトワールピサが責務を果たす完勝。
やや後方から、それも内に潜り込む競馬となり、案の定、直線ごちゃつく馬群にいながら弥生賞と同じように再現してみせました。
単純に速いとか、すごい脚というのでない、別の意味での強い馬という表現がぴったりきます。
トータル競馬能力の非常に高い馬ですね。

 2着には、気持ち的には最も肩入れしていたヒルノダムールが差し込みました。
予想にも記載しましたが、これでダービーでは非常に楽しみな存在となったことアピールできました。

 2、3着争いが微妙でしたが、ローズキングダムをハナ差交わしてエイシンフラッシュ。
休養明けを嫌って印は打ちませんでしたが、力のあるところをみせてくれました。

 意外だったのはエイシンアポロンであまり見せ場のない大敗でした。
うーん。どうしたんでしょうか。

いずれにせよ、ダービーでも今回と同様、頭ひとつ抜けているヴィクトワールピサに差が無く実力馬がひしめきあっている情勢となりそうです。
余談ですが、今年はG1レースが大きくは荒れないお陰で、私は馬券では珍しく(?!)負け知らずなのですが、押さえばかりで大きな勝ちもありません。
コツコツ貯めてドカンとやられないよう気を引き締めたいところです。

2010/4/18 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山
  • 芝2000m
    内・右回り
  • 稍重
    見込み
コース図
日本一といっていいトリッキーなコースの中山2000m。
内枠先行馬がダントツ有利だが、包まれる危険性も高く、地力通りに決まらない事も多い。
馬場がどこまで回復するかも大きなポイント。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
1 02 × ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名 正義
2 03   トーセンアレス 牡3 57.0 田中 勝春
2 04   ネオヴァンドーム 牡3 57.0 安藤 勝己
3 05 ローズキングダム 牡3 57.0 小牧 太
3 06   ゲシュタルト 牡3 57.0 勝浦 正樹
4 07   レッドスパークル 牡3 57.0 秋山 真一郎
4 08   バーディバーディ 牡3 57.0 松岡 正海
5 09   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
5 10   シャイン 牡3 57.0 和田 竜二
6 11   エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田 博幸
6 12 エイシンアポロン 牡3 57.0 池添 謙一
7 13 ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田 康誠
7 14 × レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡 佑介
7 15   ダイワファルコン 牡3 57.0 北村 宏司
8 16 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
8 17   ガルボ 牡3 57.0 後藤 浩輝
8 18 × アリゼオ 牡3 57.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
先行有利は周知だけにペースはあがりやすい。
スローになってもおかしくないメンバー構成だが、G1だけにそこまでは落ちない。
信頼度
B
軸不動
本命馬の地力優位は明白。
とはいえ、それに劣らぬ地力馬が揃い、このコースはマギレも生じやすい。
予想本文 

 昨年の皐月賞はかなり早い流れである種異様なレースとなり、アンライバルドが驚異的なコーナー抜けだしで勝利をもぎ取った。
その年、続くダービーは重馬場で、皐月賞とは全く異なる展開となり、結果も大きく変化した。
近年ない連動性のないクラシックとなったが、あれが昨年だけのものなのか、今年も引き続く傾向となるのかが見どころとなりそう。
各トライアルを別路線で勝ち抜いた精鋭が集い、かなり面白いレース構成になった。
後はやはり馬場が渋化しているので、なんとか回復してほしいところ。

 ヴィクトワールピサの本命に逆らう余地はない。
直前の武豊騎手の落馬負傷により、手替わりとなったが、ウォッカを思い出す岩田騎手の乗り変わりはむしろプラス要素と考えたい。
骨っぽい相手が揃ったが、この馬の評価したいところは、これまで接戦ながらしっかりとゴール前で差しきって勝利していること。
新馬戦はローズキングダムに敗れたが、猛追届かずで差された訳ではなく、相手の力量を見誤った感。
またこのレースと同条件の弥生賞を重馬場で勝利した点も大きい。
行き所をなくして完全に負けパターンにも関わらず、抜け出したエイシンアポロンを短い直線で差しきった。 これで馬込み、重馬場、中山内2000mへの不安要素はなくなり、死角らしい死角はなくなった。
皐月賞は波乱要素も高く、決して絶対視はできないとはいえ、複勝圏内はまず大丈夫だろう。

 決して本命馬の独裁ではないと思うが、実力差わずかの好メンバーの中で2番手はエイシンアポロン
前走でヴィクトワールピサに敗れはしたが、常に堅実な成績を残す確かな末脚と勝負根性がある。
確かに前走の敗北と、勝ちきれないという点がどうしても地味に映りがちではある。
しかし、早い流れでしっかりとした末脚を見せている実績は、条件戦を連勝してきた馬より信頼が高い。
さらにここまでの調教過程がなんとも秀逸で、先週は坂路49秒台の1番時計。
2週連続で一杯に追われ、体調面も万全。
この馬も死角の少ない一頭といえよう。

 もう少し人気を落とすかと思われたローズキングダムだが、さすがに単勝2番人気に収まりそう。
そうなるとやや買う気も失せてくるのだが、それでもこれ以下に評価するのは難しい。
前走は思わぬ敗北だが、休養明けの中、しっかりと伸びては来ていた。
どちらかというと反応が遅れたという感じで、そこが前走の一叩きで改善されてくると、やはり本命馬を脅かす存在。ただ、前走から変わらないようでは黄信号で、地力は高いが、そういった不安要素を背負っている点で、上記2頭には印を譲った。

 ヒルノダムールの末脚はかなり強烈なものがある。
若駒Sではルーラーシップを破り、若葉Sでは内容的には勝利に近いといっていいもの。
この2レースは重賞ではないが、レース内容のレベルがかなり高く、ラジオNIKKEI賞の4着も本命馬に1馬身弱の僅差。
2000mを4戦経験していることも強みで、やはり大敗が考えにくい。
ここでのレースぶりによっては、ダービーでは主役を務める可能性を秘めた一頭。

 早くからその高い素質に注目が集まっていたリルダヴァル
秋の野路菊Sでは33.2秒の脚を披露し、一躍中心馬に踊り出たところでの骨折。
その復帰初戦が気になるところだったが、2馬身差3着なら上出来といったところ。
無論、それ以上の上積みが必要とはなるが、昨秋の状態まで戻れば地力的にはトップクラス。
スローペースだけしか経験がない点が、折り合いは心配ない反面、G1の早い流れがどうかという未知の部分となる。

 いかにも皐月賞向きなのが、アリゼオ
先行して早め抜け出しができるのは大きな強みで、少しでもペースが落ちるようならこっちのものと言えよう。 外枠ではあるが、中山2000mは最初の直線が長いため、十分好位はとれるはずで、逃げるつもりでなければ気になる材料ではない。
鞍上もかつてセイウンスカイでこのレースを勝った横山典騎手。
まさに当時と同じようなレースが理想。
ただ、やはり早い流れがどうかという点と、人気を背負いすぎという印象が強い。
ヒルノダムールに勝ったとはいえ、今年の関西馬はやはり強力とみてこの評価まで。

 ハンソデバンドは評価が難しい。
実績的には申し分なく、経験したレースレベルも高い内容。
ただ、折り合いはかなり難があるレースぶりで、距離が伸びてどうかの懸念が残る。
それでもあれだけ折り合いを欠いて共同通信杯を勝つのだから、地力は十分あるとみるが、相手を考えると連下まで。

 レーヴドリアンは追い込み一手だけに突っ込みが怖い。
ただ、いかんせんこのレースでは、追い込み馬には分が悪い。
それでもきさらぎ賞でみせた後方一気はやはり押さえには必要と思わせるほどの迫力があった。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:13
2着:12,05,16,01
3着:12,05,16,01,18,02,14
(24点)
1着:12,05,16,01
2着:13
3着:12,05,16,01,18,02,14
(24点)
かなり面白いメンバー構成になったが、それゆえ馬券戦略もかなり難しい。
なにぶん、この時期では、まだ底を見せてない部分が多く、別路線で戦った馬の地力の優劣を計るには判断材料が少ない。
上記で印を打った馬はどれが勝利してもおかしくないが、1番人気は承知の上でヴィクトワールピサを中心。どのような展開でも差し込める脚はやはり信頼に足る要素。
ただ、どう絞り込むかが難しい。
上記以外にも気になる馬はいるが、そこまで手を広げられない。
オッズを考えれば、さらに絞り込む必要もあり、ここはヴィクトワールピサの1着固定を本線としたい。
他馬はかなり微妙なので、3連単は頭固定のフォーメーション。
マギレの生じやすい皐月賞だけに、できれば押さえでヴィクトワールピサの2着固定も持っておきたいところ。
2010年4月11日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 晴・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 9  ○ アパパネ      牝3 55 蛯 名  1:33.3  1
2[4] 8  ▲ オウケンサクラ   牝3 55 安藤勝  1/2     3
3[6] 11  × エーシンリターンズ 牝3 55 福 永  クビ    11
4[1] 1     ショウリュウムーン 牝3 55 佐 藤  1/2     5
5[2] 3  △ アプリコットフィズ 牝3 55 横山典  3/4     2
6[8] 17  × シンメイフジ    牝3 55 岩 田  3/4     4
7[1] 2     ギンザボナンザ   牝3 55 北村宏  アタマ  10
8[7] 13  △ アニメイトバイオ  牝3 55 内 田  アタマ  6
9[2] 4  △ コスモネモシン   牝3 55 石橋脩  ハナ    9
10[3] 6     ワイルドラズベリー 牝3 55 浜 中  クビ    12
11[5] 10     レディアルバローザ 牝3 55 和 田  1.1/4   13
12[4] 7  × タガノエリザベート 牝3 55 川 田  1.1/4   8
13[8] 18     プリンセスメモリー 牝3 55 勝 浦  クビ    15
14[6] 12     ステラリード    牝3 55 藤 田  クビ    17
15[3] 5     モトヒメ      牝3 55 大 野  1/2     16
16[7] 15     サウンドバリアー  牝3 55 渡 辺  クビ    14
17[8] 16  ◎ ラナンキュラス   牝3 55 四 位  3.1/2   7
18[7] 14     ジュエルオブナイル 牝3 55  幸   2.1/2   18
  
払戻金 単勝 9 280円
    複勝 9 130円 / 8 310円 / 11 550円
    枠連 4-5 1030円
    馬連 8-9 1440円 / 馬単 9-8 2430円
    3連複 8-9-11 8500円 / 3連単 9-8-11 38520円
    ワイド 8-9 570円 / 9-11 1020円 / 8-11 3220円		
  

感想と言い訳?!

 順当といっていい、アパパネが一叩きの効果も大きく完勝の内容。
1番人気に応えました。
とにかく関東馬には辛い桜花賞なのですが、この馬が勝利したことで栗東滞在という手法は定着してゆくことになるでしょう。

 2着は前走が非常に強かったオウケンサクラ。
これも順当といえる内容で、心配された強行軍もなんのそのでした。

 配当をおいしくしてくれたのがエイシンリターンズ。
安定して繰り出せるこの末脚はやはり本物ですね。

 ややムリ目の本命だったラナンキュラスは全然ダメでした。(笑)
原因はよくわかりませんが、レース半ばで手応えのない状態。
幸い馬券は何とか押さえることができましたが、この馬の凡走は期待外れで気持ちは晴れません。

2010/4/11 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
大外不利とされるこのコースも、何故か8枠がからむこのレース。
良馬場予想で展開面での有利不利は少ない。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ショウリュウムーン 牝3 55.0 佐藤 哲三
1 02   ギンザボナンザ 牝3 55.0 北村 宏司
2 03 アプリコットフィズ 牝3 55.0 横山 典弘
2 04 コスモネモシン 牝3 55.0 石橋 脩
3 05   モトヒメ 牝3 55.0 大野 拓弥
3 06   ワイルドラズベリー 牝3 55.0 浜中 俊
4 07 × タガノエリザベート 牝3 55.0 川田 将雅
4 08 オウケンサクラ 牝3 55.0 安藤 勝己
5 09 アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
5 10   レディアルバローザ 牝3 55.0 和田 竜二
6 11 × エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
6 12   ステラリード 牝3 55.0 藤田 伸二
7 13 アニメイトバイオ 牝3 55.0 内田 博幸
7 14   ジュエルオブナイル 牝3 55.0 幸 英明
7 15   サウンドバリアー 牝3 55.0 渡辺 薫彦
8 16 ラナンキュラス 牝3 55.0 四位 洋文
8 17 × シンメイフジ 牝3 55.0 岩田 康誠
8 18   プリンセスメモリー 牝3 55.0 勝浦 正樹
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
スローにはならない程度のミドルローペース。
極端な戦法の決まりにくい地力勝負濃厚。
信頼度
C
実力伯仲
力の差がほとんどないといっていい混戦模様。
予想本文 

 昨年暮れの阪神JFが関東馬のワンツー。
「牝馬は関西馬」という定説を覆す結果で、トライアルを経た後もその勢力図は大きく変わらなかった。
ここも大挙して関東馬が参戦し、長らく続いた冬の時代を打ち砕くべく主力を形成。
この傾向はおそらく近年の牝馬の活躍と同様の理由で、輸送や体調管理の技術向上が考えられる。
今は世界で戦う時代。気難しい3歳牝馬ではあるが関東や関西という違いはもはやないのかもしれない。

 それでも本命には関西馬、ラナンキュラス
馬混み苦手なこの馬にとって、外枠は歓迎材料。
昨年暮れはどうにも馬体が細く、ひ弱な感が否めなかった。
しかし、敗れたとはいえ、前走では随分しっかりしてきた印象があった。
今の状態で十分に調教を積んだ叩き2走目の今回、これだけの良血馬が人気的にもおいしい存在になる。
父スペシャルウィークもこのレースでは結果を出していることも強み。

 対抗にはやはり安定感でこのメンバーでは頭一つ抜けているアパパネ
前走の敗戦は重馬場だったことを考えると、上々の結果。
むしろしっかりと連を確保したところに凄みを感じる。
世代チャンプの貫禄も十分で、大崩れない競馬が期待できそう。
関東馬ではあるが、阪神JFの時と同じく、早くから栗東入りして体制を整えており、ほとんど関西馬といっていいほど。
力は出せる状態にある。

 本命にしようかと思ったほど前走が強かったオウケンサクラ
先行してあれだけの脚が使えるのはこのレースでは大きな武器となる。
それほどペースも早くならないため、前で競馬して早め抜け出せれば、前走の再現は可能だろう。
問題はやはり、権利取りのための強行軍。
タフな馬とのことだが、短い期間での3連戦がどう出るかには一抹の不安。
また、名手とはいえ、騎手の手替わりもやや気に掛かる。

 あまりそういう印象はないのだが、アニメイトバイオは未だ連を外していない堅実派。
中にはG1を含め、レベルの高いレースだけに一定の信頼は置ける。
前走は案外な結果だったが、休養明けで馬体も緩んでいた。
今回絞れてくれば、順調度的にも申し分なく、怖い存在になる。
早い流れでも持続力ある末脚を発揮でき、特に阪神JFでアパパネに再度差し替えそうと迫った状態にまで戻れば好勝負必至。

 アプリコットフィズは気性面で懸念が残る。
だが、前走クイーンCはかなりのハイレベルのレースで、そこでの完勝の1着は相当に重みがある。
ただ、馬体的にはギリギリで、当日馬体重が減っているようなら、黄信号かも。
本来もっと印を重くしてもいいのだが、特に鞍上人気で現時点で2番人気となると、ここはヒモまでに留めたいところ。

 コスモネモシンは現時点では実績やや劣るも先に期待がもてそうなタイプ。
父ゼンノロブロイ、母父シングスピールという血統はなかなか奥深そうで、距離が伸びてよくなりそう。
勝負強いという印象が強く、スタミナを要求される近年の桜花賞なら、ここで先物買いしておくのも悪くない。

 マイル戦2敗、阪神も3敗と強調材料に欠けるタガノエリザベートだが、内容はそれほど悪くはない。
追い込み一手は阪神外回り1600mではやはり怖い。
今回の本命ラナンキュラスをあっという間に差しきったファンタジーSを思うと、前走長い距離を経てここで変わり身があっても驚けない。

 シンメイフジもまだ見限れぬ。
とんでもないタイムを叩き出した新潟2歳S以降、敗戦続きだが、前々走はぶっつけでのG1で出遅れ、前走はやや掛かり気味での逃げ潰れ。
それなりに言い訳はある状態で、今回で真価が問われることになる。

 人気薄でエルフィンSを勝ち、続くチューリップ賞も重馬場ながら34秒台の末脚を使ったエーシンリターンズも少々。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

16=09→08,13,03,04,07,17,11
(42点)
安定感でアパパネが抜けているが、粒ぞろいの好メンバーが揃った今回の桜花賞。
例年と異なり、関東馬が多いせいか、どうも一筋縄ではいかない雰囲気もある。
拍車をかけているのが、実力馬が揃ったとはいえいわゆる堅実派が多く、パンチに欠けるメンバー構成。
冒頭で輸送と体調管理の技術向上を述べたが、若い牝馬だけに当日の馬体重やパドックでのチェックは重要視したい。
すんなりと人気どころでまとまる公算も高いが、ここでは少し冒険してラナンキュラスに白羽の矢を立てる。各馬実力伯仲で、BOX馬券を推奨したいところではあるが、相手が多く玉砕覚悟の割り切りも必要だろう。
大きな勝負は控え、ラナンキュラスとアパパネの3連単2頭軸マルチを推奨馬券に。

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bakusuinobitaです。
一応、「小心無用」がポータルページになっております。

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中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

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