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2010/12/12 2歳牝馬オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
やや小雨もあり、湿気も含む馬場だが、良ではやれそう。
外枠はやや厳しい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 アヴェンチュラ 牝2 54.0 和田 竜二
1 02   ハピシン 牝2 54.0 酒井 学
2 03   トツゼンノハピネス 牝2 54.0 佐藤 哲三
2 04 ホエールキャプチャ 牝2 54.0 池添 謙一
3 05 × フォーエバーマーク 牝2 54.0 吉田 豊
3 06   マイネイサベル 牝2 54.0 松岡 正海
4 07 × リトルダーリン 牝2 54.0 後藤 浩輝
4 08   ピュアオパール 牝2 54.0 内田 博幸
5 09   マルモセーラ 牝2 54.0 田中 健
5 10   タガノラヴキセキ 牝2 54.0 岡部 誠
6 11 レーヴディソール 牝2 54.0 福永 祐一
6 12   ツルマルワンピース 牝2 54.0 安藤 勝己
7 13   オースミマイカ 牝2 54.0 柴原 央明
7 14 ダンスファンタジア 牝2 54.0 武 豊
7 15   クリアンサス 牝2 54.0 渡辺 薫彦
8 16 × グルーヴィクイーン 牝2 54.0 藤岡 佑介
8 17   マリアビスティー 牝2 54.0 小林 慎一郎
8 18   ライステラス 牝2 54.0 M.デムーロ
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
G1でもあり、それなりにペースは上がりそうなメンバー構成。
信頼度
B
順当
人気馬決着の公算大。
予想本文 

 ついにディープインパクト産駒が登場する今年の2歳世代。
牝馬においてはこれまで関西馬が断然だったが、関東馬の頑張りも顕著。
また、牝馬はとはいえ、最近では古馬となっても牡馬以上だったりするので、見逃せない一戦。

 本命はレーヴディソールで不動か。
今回のメンバーとは未対戦だし、わずかキャリア2戦、しかも2歳牝馬を過信するのはいただけないのは承知している。
だが、例え圧倒的人気でも、ちょっと逆らいたくないほど末の破壊力は凄まじい。
この2戦ともとても届かない位置からの爆発力のある末脚には寒気を覚えるほど。
姉のレーヴダムールも末脚自慢の追い込み馬だが、もう一回りスケールが大きい感がある。
無論、今回メンバーは強力だし、後方から届かないケースも想定されるが、阪神外回りコースであることとと、快速馬ピュアオパールの存在が波乱要素を打ち消してしまう。
おそらくは相手の力量を見誤らなければ十分差し届く力量がある。

 ホエールキャプチャを2番手に据え、芦毛ワンツーを目論む。
このレースと相性の悪いファンタジーS組だが、その中で最も目を引いたのはゴール前混戦を突っ込んできたこの馬。
それまでどちらかというと先行タイプだっただけに余計に印象に残った。
ただ、さすがに気性的な若さを残すので、当日の気配には要注意。
理想は本命馬と叩き合いで共に上がっていける展開。

 アヴェンチュラは前走1800mを経験していることが好感。
久しぶりの、しかも牡馬に混じってのいきなりの重賞でも、臆することなく2着をキープした。
小回りコースながらよく追い上げており、しかも、当日の9Rエリカ賞で人気でなるであろう、アドマイヤセプターの猛追を凌いでのものだけに価値がある。
牝馬限定のこのメンバーなら当然地力上位で威張れる存在。

 圧倒的に2番人気を嫌って4番手に留めたとはいえ、ダンスファンタジアも全く互角の存在。
むしろ本命馬を破るとすれば、この馬が先行凌ぎきった場合だろう。
現時点ではまだまだ大げさだが、ちょうどダイワスカーレットVSウォッカの構図に似ている。
ダンス一族としては珍しいファルブラウ産駒のため、まだタイプはつかめないものの、逃げ差し自在で完成度は高そう。
過去2戦は完勝の内容で、かつ早めの栗東入り、調教も動いており、死角も少ない。
ただ、この馬と本命馬の一騎打ちになると、馬券的には非常に厳しくなる。

 他馬につけいる隙がないわけではないが、今回は上記4頭がやや抜けている印象がある。
以降は少し穴目を狙って絞りたい。

 1勝馬ながらグルーヴィクイーンの前走は見所があった。
早いペースの中、先行しつつ最後もしっかり伸びており、このメンバーでも楽しみがある。

 逃げるとは思っていないが、行ききった場合のフォーエバーマークのスピードも怖い。
短距離型はこのレースに結果を残せていないが、それでも。

 距離が伸びてよさそうな奥深さならリトルダーリン
まだまだこれからの感が強いが、なんといってもオークス馬と3冠馬の良血だけに激走が怖い。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

1着ながし:

11→04,01,14,16,05,07
(30点)

2着ながし:
11→04,01,14,16,05,07
(30点)
 2歳牝馬は何があるかわからないのは昔の阪神での話。
外回りコースができてからは、波乱があっても、後に振り返ればフロックのない実力通りの結果が続いている。

 圧倒的人気を考えた際、レーヴディソールを買うならよそ見はできない。 外して人気薄よりもレーヴディソールとの心中の方が公算は高いとみる。
しかも3着もないとみて、レーヴディソールの1、2着ながし。
相手も、ホエールキャプチャ、アヴェンチュラ、ダンスファンタジアまででもよさそうだが3連単なら少し手は広げたいところ。
2010/12/5 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神
  • ダート1800m
    右回り

  • 見込み
コース図
阪神に変わっても、差し、追い込み有利は変わりない。
ただ、前残りの可能性は東京よりも高く、あまりゆっくりもしてられない。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 シルクメビウス 牡4 57.0 田中 博康
1 02 キングスエンブレム 牡5 57.0 福永 祐一
2 03 トランセンド 牡4 57.0 藤田 伸二
2 04   マルカシェンク 牡7 57.0 吉田 隼人
3 05 × ラヴェリータ 牝4 55.0 岩田 康誠
3 06   ダイショウジェット 牡7 57.0 柴山 雄一
4 07 × アリゼオ 牡3 56.0 C.ルメール
4 08   バーディバーディ 牡3 56.0 池添 謙一
5 09   トーセンブライト 牡9 57.0 勝浦 正樹
5 10   ヴァーミリアン 牡8 57.0 武 豊
6 11 × クリールパッション 牡5 57.0 津村 明秀
6 12 アドマイヤスバル 牡7 57.0 小牧 太
7 13 ダイシンオレンジ 牡5 57.0 川田 将雅
7 14   グロリアスノア 牡4 57.0 小林 慎一郎
8 15   マカニビスティー 牡3 56.0 M.デムーロ
8 16   オーロマイスター 牡5 57.0 吉田 豊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
条件戦ではスローも見かけるが、G1ではそうもいくまい。
特にスタート直後の位置取り争いはそれなりに熾烈。
信頼度
C
軸信頼
横一線の混戦模様ではあるが、ひとまず本命馬は信頼したい。
予想本文 

 好メンバーが揃ったジャパンカップから一転、弱体化したメンバーとなった今年のJCダート。
エスポワールシチーもスマートファルコンも不在で、外国馬の参戦に至っては全くない状況。
阪神の1800mとなったのはいいが、これではちょっと今後の先行きはやや不安ではある。

 本命馬は みやこSを見たときからキングスエンブレムに決めていた。
奇しくも兄ヴァーミリアンとの兄弟対決となった。
G1 9勝馬、兄弟対決もサカラートとの2度目という長く活躍している兄には敬意は表するが、現時点で最も勢いがあるのは弟のこの馬だ。
阪神コースに実績があり、道中我慢が利いて安定した末脚を持つ。
内枠のため包まれてしまう懸念はあるが、前走のレース振りをみればそれも杞憂になりそうで、まず大崩れはないだろう。

 対抗には昨年の2着馬シルクメビウス
ここまでメンバーが落ちれば当然の上位評価。
その末脚はメンバー随一で、特に2走前 門別でカネヒキリを置き去りにした姿は圧巻だった。
前走の敗戦はスマートファルコンが強すぎたのもあったが、この馬には辛い展開だった。
中央阪神でのG1のペースならまとめて差しきる地力がある。
問題は最内枠をどう捌くかがポイント。

 休養明けとはいえ、前走で大敗してしまったダイシンオレンジ
叩き2走目でどこまで変わってくれるかがカギとなるが、持ち前の粘りが戻れば先行脚質は他馬を出し抜けるチャンス。
人気もそれなりに落ち着きそうで狙いとしては旨味がある存在。
阪神ダートに好成績の鞍上も魅力。

 逃げに脚質転向してから2、2、1着のトランセンド
前走は鮮やかすぎる先行逃げ切り。
これは地力強化なしでは不可能な芸当。
外からのかぶせや絡まれるとモロそうな点からこの評価に留めてはいるが、ハナをとって36秒前半で上がれれば、おそらく後続はなす術はないだろう。

 古豪アドマイヤスバルは、勝ちきれないものの、連下に加えるべき堅実なレースぶりが持ち味。
特に今回、調教過程が素晴らしく、調子がすごぶる上向き。
このレースは高齢馬に優しくはないし、パンチに欠ける点も否めない。
しかし、今の状態なら入着どころか上位のかなりのところまで…との期待感もある。

 牝馬ならが不気味なのがラヴェリータ
前走大敗も、成績的に相性のいい岩田騎手に戻り、怖さが増した。
大レースで勝ててないので、もう一皮剥ける必要はあるが警戒は必要。

 クリールパッションの前走は落鉄に加え展開も不向き。
中央重賞での入着経験もあり、前走以外のここまでの好調さも踏まえれば、巻き返しはあってもおかしくはない。

 取捨に迷うアリゼオだが、正直今回のメンバーは強力とは言い難い。
いきなりのダートでもどうにかなってしまう可能性はある。
ただ、確かに血統的には絶対にダートは向くが、この馬は気性に難があるだけにダートに戸惑うようだと大敗の可能性ももちろんありえる。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

02=01→13,03,12,05,11,07
(36点)

02=13→01,03,12,05,11,07
(36点)
 このメンバーならキングスエンブレム軸に迷いはない。
相手もシルクメビウス、トランセンドの3強構成の様相も濃いが、やはり逃げ馬トランセンドにはつけいる隙はあるとみて、ダイシンオレンジ、アドマイヤスバルを割り込ませる。
 すんなり1~3人気で決まった場合が怖いのだが、一応キングスエンブレム→シルクメビウス、キングスエンブレム→ダイシンオレンジでの3連単 2頭軸マルチ流しが基本線となる。
2010/11/28 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
直線のみのヨーイドンとは言え、その直線が長い。
瞬発力とともに息の長い持続性のある末脚も要求される。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ヴォワライシ 牡5 57.0 M.デムーロ
1 02 × ヴィクトワールピサ 牡3 55.0 M.ギュイヨ
2 03   ダンディーノ 牡3 55.0 P.マルレナ
2 04 シンゲン 牡7 57.0 藤田 伸二
3 05   モアズウェルズ 牡6 57.0 S.マイヨ
3 06   ローズキングダム 牡3 55.0 武 豊
4 07   ペルーサ 牡3 55.0 安藤 勝己
4 08   ジャガーメイル 牡6 57.0 R.ムーア
5 09   ティモス 牡5 57.0 O.ペリエ
5 10 エイシンフラッシュ 牡3 55.0 内田 博幸
6 11   ナカヤマフェスタ 牡4 57.0 蛯名 正義
6 12   ジョシュアツリー 牡3 55.0 C.オドノヒ
7 13 × メイショウベルーガ 牝5 55.0 池添 謙一
7 14 オウケンブルースリ 牡5 57.0 C.ルメール
7 15 × フィフティープルー セン4 57.0 J.スタイン
8 16 ブエナビスタ 牝4 55.0 C.スミヨン
8 17   マリヌス 牡4 57.0 D.ボニヤ
8 18   シリュスデゼーグル セン4 57.0 F.ブロンデ
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
日本馬はすべて差し馬で外国馬が前を引っ張る展開。
超スローペースは必至で、好位取りが絶対条件。
信頼度
C
軸信頼
女王信頼も、そうそうたる顔ぶれ。
今年最高の実力馬決定戦。
予想本文 

 これだけのメンバーが揃うのは最近記憶にないほどに豪華メンバーが顔を揃えた。
特に菊花賞では揃わなかった3歳3強が軒並み揃い、さらに凱旋門賞2着のグランプリホース、ナカヤマフェスタも参戦。
海外馬は目玉不在とはいえ、比較的参戦が多く、レースとしては非常におもしろい一戦。

 ブエナビスタは天皇賞・秋では疑いの目も向けたが、あれだけのレースをすれば、さすがにここで逆らう気は失せる。
どこからでもずば抜けた瞬発力で抜け出せる脚があり、3着以下の大敗もなく堅実味十分。
東京コースならより一層の信頼感を増す。
どう考えても3着以下の想像は難しい。

 昨年のこのレースで、東京コースでは絶対のウォッカをあそこまで追い詰めたオウケンブルースリ
このメンバーでも十分胸を張れる実績馬。
ただ、一頓挫あったのも事実で、人気的にはおいしいが不安材料を抱えている事も否めない。
主戦騎手の内田騎手はエイシンフラッシュに乗るが、この鞍上ならその点を案ずることはなくなった。
ただ、問題はやはり脚質。
素晴らしい末脚の持ち主ではあるが、今回は前が止まらない。
ブエナビスタをマークして同じ位置から仕掛けないと厳しいだろう。

 3歳馬の中ではやはり、ダービー馬エイシンフラッシュを推したい。
3強だ、4強だといっても、人気薄でも、とにかくダービーを制したのはこの馬だ。
そして神戸新聞杯では、ローズキングダムとの叩き合いで敗れはしたものの、3歳世代トップクラスであることは十分に証明してみせた。
特に後方一手ではなく、ある程度前にいっての競馬ができたことも収穫。

 東京コースならやはりシンゲンは捨て切れぬ。
前走、天皇賞・秋ではやや期待はずれの結果ではあったが、不利があったのも事実。
このメンバーならやや見劣りもしそうなものだが、ハマれば一発はありえる

 メイショウベルーガは軽視されすぎではなかろうか。
確かに追い込み馬には辛い展開が予想されるが、人気的にも敢えて挙げておきたい1頭。
とにかく今は牝馬は強い。

 フランスでの敗戦で人気を落としてはいるヴィクトワールピサだが、この際、海外2戦は度外視し、国内復帰戦でもう一度見直したい。
折り合いと距離に不安がないわけではないが、ここまで人気落ちするなら帳消しするに十分。
差し馬とはいえ、比較的前で競馬する点も今回は有利ではないだろうか。

 海外馬は正直どれも同じ様なレベルで手が出しにくい。
ただ、日本勢は軒並み後方待機だけに、前残りはないわけではない。
その展開利だけでもフィルティプルーフには1票投じる価値はある。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

16=14→10,04,13,02,15
(30点)

16=10→14,04,13,02,15
(30点)

今回は消去法のレース。
それゆえ今回は各馬のコメントより、この総評が主論とさせていただく。

 まず、今回は何よりもスローの展開を十分に踏まえなければならない。
超スローぺースの中、直線での33秒台の攻防になることは間違いない。
全馬が同じ脚を使う展開なら、当然前の馬に分があり、正直追い込み馬は絶望的だろう。
ならばオウケンブルースリやメイショウベルーガらに用はないのだが、外国馬を除いてはすべて差し馬。
どの馬も後方からになり、結果的に位置取りはやってみないとわからない面がある。
ペース判断ができ、なにより追える騎手。そしてスローペースでもかかることなく好位付けができる馬。
この二つが揃うことが重要な要素で、広い東京コースだと直線では横一線になることも考えると、これまでの脚質はあまり考慮しても仕方がないと判断した。

 そして、外国参戦馬の取捨には随分迷ったが、逃げ馬フィルティプルーフ以外は基本的に見送り。
日本馬に人気集中した際には外国馬は怖い存在なのだが、今回の日本勢のメンバーに太刀打ちできる実績馬は不在といってよく、何より正直そこまで手が広げられない。
とはいえ、絡めば高配当確実でもあるので、可能であれば極力押さえてはおきたい。

 3歳馬についても触れておくが、相対的に人気集中しすぎている感が強い。
確かに実績・実力的には古馬にヒケをとるとは思えず、斤量的にも有利には違いない。
このレースでこの世代のレベルが測られる訳だが、今の段階ではオッズほど過信できる状況ではない。
また、3歳馬の中でも4強の実力差はまだ測りうる要素がなく、ほとんど互角といっていい。
ならば、より人気薄を狙いたいところだ。
勝たねばならなかった菊花賞を落としたローズキングダム、ブエナビスタに完敗しているペルーサが人気しているが、オッズ的にもエイシンフラッシュとヴィクトワールピサの方が狙いとして数倍面白い。

 そして、本命ブエナビスタと同格のナカヤマフェスタ。
事実、宝塚記念でブエナビスタを差しきって勝利しており、なんといっても凱旋門賞2着馬。
実績に申し分なく、上位人気に異論はないが、海外遠征帰りはやはりちょっと怖い。
欧州競馬と日本競馬の違いは周知の通りで、海外の実績はひとまず度外視したい。
となると宝塚記念が参考データとなるが、今回は宝塚記念のような早い流れにはならないはず。
勝っても不思議ではないが、一方で危険な人気馬であることは否めない。

 以上の点から、結局ブエナビスタ以外どの馬にも死角はあり、なかなか絞り込めない。
なんといっても先行・逃げ馬が不在ということがさらに難しくさせる。
本来ならブエナビスタながしで問題はない。
ただ、3連単の場合、極力手広くいくには、もう一頭相手を決めざるを得ない。
その相手は最終的にはオッズと騎手への信頼も手伝って、オウケンブルースリ。
2番軸にエイシンフラッシュ。
この2頭を3連単2頭軸マルチながしのブエナビスタの相手とする。

2010/11/21 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 C
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
概ね有利不利の少ないコース。
地力通りの公算は高い。
差し有利も意外と前も残る印象。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ファイングレイン 牡7 57.0 浜中 俊
1 02 スマイルジャック 牡5 57.0 川田 将雅
2 03   ライブコンサート セン6 57.0 和田 竜二
2 04   オウケンサクラ 牝3 54.0 武 豊
3 05   テイエムオーロラ 牝4 55.0 国分 恭介
3 06   ジョーカプチーノ 牡4 57.0 藤岡 康太
4 07 × ショウワモダン 牡6 57.0 後藤 浩輝
4 08 ダノンヨーヨー 牡4 57.0 C.スミヨン
5 09 × トゥザグローリー 牡3 56.0 M.デムーロ
5 10   マイネルファルケ 牡5 57.0 松岡 正海
6 11   ワイルドラズベリー 牝3 54.0 池添 謙一
6 12   アブソリュート 牡6 57.0 田中 勝春
7 13   エーシンフォワード 牡5 57.0 岩田 康誠
7 14   ガルボ 牡3 56.0 津村 明秀
7 15 ゴールスキー 牡3 56.0 福永 祐一
8 16 サプレザ 牝5 55.0 C.ルメール
8 17 キンシャサノキセキ 牡7 57.0 R.ムーア
8 18   キョウエイストーム 牡5 57.0 蛯名 正義
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
それなりに先行馬が揃った。
G1レベルの常識的な早い流れ。
折り合い懸念のある馬には助かる。
信頼度
D
混戦
新旧実力馬が揃い、地力比較も難しい。本来荒れないレースも、ここ数年伏兵が複勝圏内に絡んでいるだけに…
予想本文 

 いよいよ秋のG1戦線も後半へと佳境に向かう。

 比較的混戦だとは思うが、ダノンヨーヨーの本命は譲れないところ。
マイル限定でレースを続け、500万下から一気に重賞を獲るまでに成長した。
前走の富士Sの余裕残しの圧勝も凄いが、前々走のポートアイランドSでの勝ちっぷりもこれまた秀逸。
ある程度早い流れでも33秒が使え、後方からいつでも差し込めるのはこの上ない信頼がある。
流れが落ち着き、前残りを許したとしても、複勝圏内はおそらく安泰と思われる。

 本命馬と同じく連勝でここまで上り詰めたゴールスキーを相手筆頭に据える。
比較的このレースは格が要求される。
例え勢いがあっても重賞勝ちのない馬には厳しいのだが、それでもこの評価にするだけの調子の良さを買う。
本命馬と同じく33秒の末脚を持つ。
G1での早い流れでも同じ事ができるのかが未知の点となるが、本命馬と同様に上がってこれれば、好勝負が期待できそう。

 いきなりスプリンターズSで結果を出したキンサシャノキセキはさすがの一言。
すっかりスプリンターの印象の強い同馬だが、本来はマイルを主戦場としていた。
血統的な裏付けもマイル向きだろう。
それが結果を出せなかった理由に気性的な問題があった。
レースを重ねることである程度大人になった今なら、ここでも威張れる存在。

 前走天皇賞のスマイルジャックは肝心の直線で前が塞がってしまった。
それがなければどうと言うわけでもないが、少なくとも自身のレースができなかったことは事実。
従来、マイルが最も得意な距離で、安定した末脚が身上。
ややズブさがあるのが勝ちきれなさにつながっているが、休養明け2戦を叩きそろそろ走りごろ。
直前の三浦騎手の乗り変わりが残念だが、逆に川田騎手で新味が出ることも期待できる。

 昨年3着のザプレザは昨年よりずっと日本の馬場に自信を持っての参戦。
以前実力に衰えはなく、カンパニーがいないここなら主力候補だろう。
ただ、ちょっと人気過多のような気もしないわけではない。
とにかく海外参戦馬なので、人気がある時は疑ってかかりたい。

 安田記念以降、まるでさっぱりのショウワモダンだが、前走は不利を受けての大敗で調子自体は戻っていそうな雰囲気があった。
再び主戦騎手に戻り、いきなりの変わり身がどうしても気になる。
見限るかどうかをこの1戦で見極めたい。

 トゥザグローリーは3歳馬だが、オープン2戦を好走することで地力強化が伺えた。
今後楽しみな大器であり、ここでどこまでやれるか楽しみな存在。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

08=15→17,02,16,07,09
(30点)

08=17→15,02,16,07,09
(30点)

 未知の部分があることは確かではあるが、ダノンヨーヨーの軸は不動としたい。
この相手関係なら信用したいし、ここで大敗するようなら今後展望は開けないだろう。
なかなかの混戦メンバーではあるのだが、この軸はぶれないようにしたい。

 相手が難しいところだが、やはり地力馬はそれなりに人気も背負うので、旨味のあるゴールスキーで勝負。
ただ、決して絶対視できる存在でもないので、キンサシャノキセキを持っておきたい。

 3連単 ダノンヨーヨーとゴールスキーで2頭軸マルチながしを推奨。
ダノンヨーヨーの相手をキンサシャに変えて押さえ馬券としておく。

2010/11/14 3歳以上牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 B
  • 芝2200m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
外回りで直線も比較的長く、有利不利が少ないコース。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   コロンバスサークル 牝4 56.0 武 豊
1 02 × セラフィックロンプ 牝6 56.0 宮崎 北斗
2 03   レジネッタ 牝5 56.0 幸 英明
2 04   テイエムプリキュア 牝7 56.0 国分 恭介
3 05 アパパネ 牝3 54.0 蛯名 正義
3 06 スノーフェアリー 牝3 54.0 R.ムーア
4 07   サンテミリオン 牝3 54.0 M.デムーロ
4 08   ブライティアパルス 牝5 56.0 藤岡 康太
5 09 メイショウベルーガ 牝5 56.0 池添 謙一
5 10   ヒカルアマランサス 牝4 56.0 C.ルメール
6 11 取消 プロヴィナージュ 牝5 56.0 佐藤 哲三
6 12 アニメイトバイオ 牝3 54.0 後藤 浩輝
7 13   サンレイジャスパー 牝8 56.0 難波 剛健
7 14   アースシンボル 牝5 56.0 田中 勝春
7 15   ムードインディゴ 牝5 56.0 川田 将雅
8 16   アーヴェイ 牝4 56.0 J.カステリ
8 17 リトルアマポーラ 牝5 56.0 福永 祐一
8 18   シングライクバード 牝5 56.0 鮫島 良太
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
昨年同様04が引き離す展開に持ち込むが、他馬もある程度追いかけるはず。
信頼度
C
地力通り
波乱要素少なく、地力通りの公算が高い。ただ、その地力の優劣が判断しにくい。
予想本文 

 強い牝馬が揃うはずが強すぎるがゆえに別路線に進み、真の牝馬No1決定戦とはいかなくなってしまったエリザベス女王杯。
4冠牝馬アパパネが古馬陣と対決することによってこの世代の強さが測られる事になる。
また、個人的にはイギリス・アイルランドオークス2冠馬、スノーフェアリーの参戦が何よりうれしい。
さらに米国でレッドディザイアが敗れたアーヴェイも参戦し、外国人騎手も多数おり、国際色が豊かな華やかさがあるレースとなった。

 本命には迷い無くメイショウベルーガ
待ってましたの京都外回り。
ブエナビスタ、レッドディザイアの強力古牝馬2騎がいないここは絶好のチャンス。
3歳G1完全制覇のアパパネの相手を務めることになるが、牡馬G1ホースをも打ち負かす地力で、むしろ胸を貸す立場で挑んでもらいたい。
極端なスローは避けたいところだが、それでも切れる脚は使える。
平均ペースくらいまでペースが上がるようなら、かなり信頼度は高まるだろう。

 リトルアマポーラは前走は7着と振るわない成績だったが、その上がり3Fは絶頂期を思わせる33秒フラットという優秀なもの。
もともとスローで前残りの競馬だったことに加え、最後方からのレースとなってしまい、これでは東京コースでも厳しかろう。
G1となると、さすがにあれほどのスローペースは考えにくく、今回巻き返してくる余地は十分。
主戦騎手に戻って、復活に賭けたい。

 3歳勢ではあえてアパパネよりもアニメイトバイオを上位。
G1ではことごとくアパパネに敗れはしたが、馬体ガレていた春に比べ、とにかく今秋は絶好調。
秋華賞ではアパパネの競馬巧者ぶりに後塵を拝したが、末脚はこちらが上回っていた。
直線揉まれたことで仕掛けが遅れてしまったが、それがなければローズSの再現はあったかもしれない。
だが、きっちり本番で勝てるアパパネはやはり評価すべきで、その点で地力上位とまでは言わないが、オッズほどの開きはない。

 過去イギリスオークス馬といえば、どうしてもユーザーフレンドリーを思い出す。
競馬の元祖の国の一流馬がなんと日本にやってきたと、ジャパンカップで圧倒的1番人気であったが、トウカイテイオーの6着に敗れた。
日本と英国ではやはり馬場の軽重の関係上、かなり競馬が異なることを痛感させられたレースとなった。しかし、スノーフェアリーはそんなことは百も承知で、この地に来た。
イギリスオークスの実績など、全く当てにならないが、日本の競馬に通用すると踏んだ陣営の意気込みを買いたい。
無論、まったく未知数であることは変わりなく、希望的観測の面も否めない。
あまり大敗はしてほしくないなという気持ちが多分にある事も事実。

 G1完全制覇中のアパパネを少し評価を下げた。
だが、これまでの実績に非の打ち所はなく、馬券圏内から外すということは考えられない。。
とにかく、好位からきっちり差し込める非常にレースセンスの高い馬。
ここでも無様な競馬はしないであろう。
しかし、世代最強に異論はないが、古馬との対決にあたって1番人気となってくるとやや躊躇もする。オウケンサクラが先の天皇賞・秋で好走したことを考えると今年の3歳牝馬のレベルが低いとは決して思えない。
だが、実績通り、この馬だけが図抜けているかといわれると、トライアルでは負けることもあっただけにやや疑問は残る。
オークス馬ではあるのだが、本質的にこの距離もやや長いと思われるだけに、やはり少し疑ってかかりたい。

 昨年のこのレースは逃げ馬2頭が行ききって大波乱となったが、今年は差し馬が有利ではとみている。しかし、スローに陥りやすいコース設定のため、前残りはないともいえない。
先行勢で地力があるのはセラフィックロンプであろうか。
父マンハッタンカフェで、距離への適応力も高い。
押さえとして連下には警戒を要したい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸1頭マルチ:

09=17,12,06,05,02
(60点)

 やはりまたあっさり勝ってしまうのかもしれないのだが、それでもアパパネにはやや抵抗したい。
最も信用できるのはメイショウベルーガとみる。
ただ、対抗格にこれといった馬が不在の状況であり、混戦模様。
アパパネとの2頭軸流しでもよさそうなものではあるが、ここはメイショウの軸1頭で攻めたい。

 メイショウベルーガを軸とした3連単 軸1頭マルチが基本線。
相手は上記挙げた5頭までの60点。
今回は軸一頭の関係上、人気薄の方の外国馬、アーヴェイや、外人騎手の駆るサンテミリオン、ヒカルアマランサスらも気になる存在でもあるが見送りとする。

2010/10/31 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2000m
    左回り
  • 稍重
    見込み
コース図
当日の馬場がどこまで。
外枠不利のコース形態からもパワー型の先行馬に利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ショウワモダン 牡6 58.0 柴田 善臣
1 02 ブエナビスタ 牝4 56.0 C.スミヨン
2 03   ジャガーメイル 牡6 58.0 D.ホワイト
2 04 × エイシンアポロン 牡3 56.0 蛯名 正義
3 05   オウケンサクラ 牝3 54.0 北村 宏司
3 06 × スマイルジャック 牡5 58.0 三浦 皇成
4 07 × ペルーサ 牡3 56.0 安藤 勝己
4 08   シルポート 牡5 58.0 酒井 学
5 09   トウショウシロッコ 牡7 58.0 吉田 豊
5 10 シンゲン 牡7 58.0 藤田 伸二
6 11   アクシオン 牡7 58.0 武 豊
6 12 アーネストリー 牡5 58.0 佐藤 哲三
7 13   ヤマニンキングリー 牡5 58.0 吉田 隼人
7 14 ネヴァブション 牡7 58.0 後藤 浩輝
7 15   スーパーホーネット 牡7 58.0 藤岡 佑介
8 16 キャプテントゥーレ 牡5 58.0 小牧 太
8 17   コスモファントム 牡3 56.0 松岡 正海
8 18 × アリゼオ 牡3 56.0 福永 祐一
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
スタート直後の位置取り争いは厳しくなりそう。
だが、直線見越して早めには動きたくもなく、道中で落ち着くか。
信頼度
C
実力伯仲
この距離、このコースの得意そうな馬が揃った。
見応えのあるレースに期待。
予想本文 

 秋の天皇賞といえばやはりウォッカの印象が強く、ターフを去ってしまった寂しさも感じる。
だが、今回のメンバーは2000mという絶妙な中距離レースにふさわしいメンバーが揃ったといえよう。次世代の女傑、ブエナビスタが格的には主役だろうが、一筋縄ではいかないくせ者が顔を並べる。

 休養明けにも関わらず、ドリームジャーニーをクビ差凌ぎきったシンゲンの状態を昨年以上と見る。昨年は期待されながらも5着に敗れたが、それが骨折の影響だったのかは本当のところはわからない。
ただ、やはりこの馬にとって、このレースは距離といい、左廻りといい、最も向く舞台。
もう7歳ではあるが、遅咲きの血統で今こそ最も充実期。
パワー型の走法のため、馬場の渋化もおそらく影響は受けにくいはず。
一叩きを経て、飛躍のレースとしたい。

 近年は牝馬であることはもはやハンデではないが、休養明けに加え、騎手の手替わり。
今回、はじめてブエナビスタを無印にしようかとまで悩んだ。
しかし、その調教過程を見て、やはりこれ以上印を下げることはできなかった。
むしろ、休養前よりもよい状態かもしれないほどの仕上がり具合。
気になるのは馬場と、展開が先行有利になった場合だが、もともとキレ味が武器なだけに東京コースは申し分ないはず。
その相殺を踏まえると、やはり上位から外れるというのは少し考えづらい。

 本来なら、本命まで考えていたアーネストリー
どうにも宝塚記念でノメっていた事が気になって、良馬場でないと強気になれない背景がある。
だが、一方で先行脚質であるがゆえ、今回は東京コースでも有利となる可能性があることも見逃せない。
札幌記念からの直行は予定通りで、順調そのもの。
やや出世が遅れたが、この馬も今が充実期でG1の一つや二つは獲れる器。
とにかく馬場さえ戻れば、死角はなくなる。

 シンゲンやブエナビスタ級以外では差し馬には辛く、先行有利になる展開が予想される。
ならば、キャプテントゥーレの粘り込みは怖い。
とにかく、先行しての渋とさは驚異的。
昨年と全く同じで朝日杯を1着してのローテーションでここに望む。
昨年はここで大敗してしまったが、今年のメンバーと展開なら一波乱起こせるかもしれない。

 同様の理由でネヴァブション
善戦はできるのだが、もうひとつ足りないというイメージの強い馬だが、昨年よりは随分調子はいい。勝ちきるのは難しいかもしれないが、うまくハマれば連下に怖い存在。

 3歳勢はやや評価を下げたが、逆に無視もできない存在。
その中ではエイシンアポロンを最上位にしたい。
その理由はいうまでもなく、弥生賞でみせた不良馬場への適性。
無論、毎日王冠での2着もここでの通用の下地を裏付けるもの。

 外枠が何より痛いアリゼオだが、毎日王冠の勝利馬はとにかくこのレースとの連動性が高い。
行きたがる気性の馬が、うまく折り合って中団からレースを進め、勝利できたことは大きな収穫。
位置取りと折り合いさえつけば、好勝負はできるはず。

 3歳で地力が最もあるのはペルーサであろうことに異論はない。
前走は痛恨の出遅れがあったが、あれがなければ…という点も理解できる。
しかし、ダービー時もそうだったが、どうもこの馬は人気先行してしまうようで、現時点で単勝4番人気というならやはり躊躇してしまう。
それでも連下には加えておくべき1頭ではある。

 もう一頭だけスマイルジャックを挙げておく。
前走を見る限り、ちょっと足りない気もするが、東京巧者の叩き2走目だけに一応警戒。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

10=02
 →12,16,14,04,18,07,06
(42点)

BOX:

10,02,12,16,14
(60点)
 やはり当日の馬場が気に掛かる。
それによっては、もう少し絞りこんでもよいのだが、現時点ではやや手広く。
シンゲン、ブエナビスタの3連単2頭軸マルチが基本線。
ただ、これらの軸2頭も共に3着以下の可能性もないわけではない。
点数が増えてしまうが、可能であれば、高配狙いのBOX馬券も持っておきたい。
2010/10/24 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都
  • 芝3000m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
淀の3000mの名物コース。
言うまでもなく、折り合いがすべて。逃げ馬や追い込みの極端の馬は通用しにくい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
1 02 × レーヴドリアン 牡3 57.0 福永 祐一
2 03 クォークスター 牡3 57.0 藤岡 佑介
2 04   ネオヴァンドーム 牡3 57.0 武 幸四郎
3 05   シルクアーネスト 牡3 57.0 松山 弘平
3 06   ビッグウィーク 牡3 57.0 川田 将雅
4 07   ミキノバンジョー 牡3 57.0 太宰 啓介
4 08   トレイルブレイザー 牡3 57.0 和田 竜二
5 09   シルクオールディー 牡3 57.0 四位 洋文
5 10 ローズキングダム 牡3 57.0 武 豊
6 11 × リリエンタール 牡3 57.0 安藤 勝己
6 12   ビートブラック 牡3 57.0 幸 英明
7 13 ゲシュタルト 牡3 57.0 池添 謙一
7 14   コスモラピュタ 牡3 57.0 津村 明秀
7 15 × トウカイメロディ 牡3 57.0 吉田 隼人
8 16   カミダノミ 牡3 57.0 小牧 太
8 17 アロマカフェ 牡3 57.0 柴田 善臣
8 18   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
長距離特有のスローペース。
直線だけの上がりの競馬になれば荒れにくく、道中のペースが上がってスタミナレースになると波乱も起きる。
信頼度
C
概ね順当
比較的上位陣ですんなりの可能性が高いが、別路線組に注意。
予想本文 

 ダービー馬エイシンフラッシュ、ヴィクトワールピサが不在。
ここ数年、3連単は高配が続いているが、その要因は思わぬ長距離適性馬の活躍によるもの。
今年はただでさえ、春の実績馬はコマ不足。
その代表はローズキングダムが努めるが、この馬を打倒する馬が出現するのかどうかが見所となりそう。

 もしも、前走神戸新聞杯で敗北していたなら、本命にはしなかったであろうローズキングダム
猛追するダービー馬に対し、先に抜け出しながらも決して抜かせず、「受けきって勝った」結果は相当の重み。
ケガの影響もあって、今年はG1未勝利という武豊騎手。
その名手が最も得意とする長距離レースでこの馬を駆ってのこの相手。
当然、敗れるわけにはいかない不動の本命か。
折り合いに不安ない現状なら、大崩れはないはずで、横綱相撲の勝利を期待したい。
ただ、ライバル不在の1番人気馬は危険な存在であることも付け加えておく。

 2番手以降が頭を悩ませる混戦模様だが、ゲシュタルトの巻き返しに賭けてみたい。
1番人気で迎えた前走セントライト記念では、見せ場なく大敗してしまった。
通常ならさすがにここからの巻き返しはちょっと厳しいのだが、ヤマニンエルブが大逃げをうち、かなりの乱ペースだった。
むろんその展開だけで帳消しにはできない着順ではあるが、スローでの我慢比べならもっとやれるはず。
オッズ的な旨味も考慮しての対抗扱いは否めないが、なんといってもダービー4着馬。
もちろん地力は上位陣と遜色ない。

 そのゲシュタルトが大敗したセントライト記念を鮮やかに勝利してみせたのがクォークスター
ギリギリできっちりと逃げ馬を差しきった末脚は素晴らしかった。
あのハイペースでも34.0の末脚で、ペース不問で繰り出せるのは脅威。
追い込みに近い差し馬なので、本来このレース向きではないのだが、確実な末脚というのは連下にはやはり高い信頼となる。

 ヒルノダムールは格なら2番手に異論はない。
夏の札幌記念を使っての参戦は予定通り。
その札幌記念は4着と敗れたが、負けた相手はすべて古馬一流どころ。
スタートに失敗してのこの結果は十分このメンバーなら胸を張れる内容。
ダービーでの大敗は未だに不可解ではあるが、完調ならキレはどの馬にも負けない。

 上記のクォークスターやヒルノダム-ルはいかにもキレで勝負するタイプ。
本来は中距離向きで、長距離に合う場合は超スローになった場合の直線勝負のケース。
一方でアロマカフェは長距離適性はかなり高いタイプでキレこそ劣るが平均ペース型で持続力で勝負するタイプ。
今回、どちらのタイプが有利とは言えない局面ではあるが、やはり無視はできない一頭。
ただ、大外枠というのはあまり歓迎とはいえない。

 どうしても怖いのがレーヴドリアン
追い込み一手でどうにも不器用。
前走で前に出る競馬も試みたが、やはり現状は後方から末に賭ける乗り方があっているようだ。
G1では大敗のため、大きくは出れないが、一発の期待は十分にある。

 トウカイメロディは典型的な夏の上がり馬でスタミナ自慢の典型的な菊花賞好走タイプ。
それゆえもっと上位でもよいのだが、単勝2番人気ということならやはり実績的にも旨味が少ない。
ただ、無論、勝利まで十分圏内の一頭。

 凱旋門賞馬モンジューを父に持つ、リリエンタールは血統的に面白く、穴馬として一考。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

10=13
 →03,01,17,02,15,11
(36点)

 ここ数年波乱が続く菊花賞だが、長距離レースというだけあって、ミエミエでも適性血統が活躍する傾向が顕著。
古くはリアルシャダイ、ブライアンズタイムであったり、最近ではダンスインザダークがそうだ。
今年は見渡したところ、そういう馬がいないが、強いて言えばやはりマンハッタンカフェ。
本命ローズキングダムはあきらかに中距離血統で、ここを巡っての争いになる。
また、路線的にはやはり神戸新聞杯組を信頼したいところだが、なんといっても1、2着馬が強すぎた。
ここは本命馬以外は別路線組から…ということで、セントライト記念組が上位になった。

 馬券は素直にローズキングダムを中心。
3連単の場合、2軸の相手が迷うところ。
正直○~△の差はほとんどなくどれからいってもよさそう。
一応、ゲシュタルトとの2頭軸マルチながしを推奨する。
余裕があれば、軸を替えてもう1ライン持っていてもよさそう。

2010/10/17 3歳牝馬オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
内回りでAコース使用。
どう考えても内枠が有利だが、ごちゃつくデメリットも。
馬群を捌けないなら外をスムーズに回るべきか。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   レディアルバローザ 牝3 55.0 幸 英明
1 02   ベストクルーズ 牝3 55.0 三浦 皇成
2 03 ショウリュウムーン 牝3 55.0 四位 洋文
2 04   アプリコットフィズ 牝3 55.0 武 豊
3 05   サンテミリオン 牝3 55.0 藤岡 佑介
3 06 × コスモネモシン 牝3 55.0 和田 竜二
4 07 レインボーダリア 牝3 55.0 秋山 真一郎
4 08 × オウケンサクラ 牝3 55.0 内田 博幸
5 09   アグネスワルツ 牝3 55.0 柴田 善臣
5 10 アニメイトバイオ 牝3 55.0 後藤 浩輝
6 11 エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
6 12 × アンティフリーズ 牝3 55.0 松岡 正海
7 13   ディアアレトゥーサ 牝3 55.0 安藤 勝己
7 14   タガノエリザベート 牝3 55.0 小牧 太
7 15 アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
8 16   クラックシード 牝3 55.0 吉田 豊
8 17   ワイルドラズベリー 牝3 55.0 池添 謙一
8 18   プリンセスメモリー 牝3 55.0 浜中 俊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
09も逃げにこだわるタイプではない。牝馬の若駒、小回りを考慮すればある程度スローとなったとしても、各馬仕掛けが早くなるはず。
信頼度
D
本命不在
2冠馬誕生もそれほどの実力の開きはなく混戦模様の春。
そこに夏を越え、別路線組も混じってくれば、計る「もの差し」はないに等しい。
予想本文 

 史上初となるまさかのG1同着となったオークス。
特に牝馬戦線は、常に関西馬が優勢だったが、今年は関東馬が席巻。
見渡せば、キングカメハメハとゼンロロブロイ産駒が大多数のメンバー。
とにかく今年の3歳牝馬戦線は例年と違うという印象がかなり強い特殊な年。
昨年のレッドディザイア、ブロードストリート、ブエナビスタのきれいな3強対決とは全く異なる混戦模様と言えよう。

 とにかく上記の通り、今年の牝馬戦線は特殊な傾向があるだけに、過去のデータがどこまで当てになるかはわからない。
だが、トライアルとしてローズS組を信用するのは、やはりセオリーと思われる。
自慢の末脚が復活し、そのローズSを見事制したアニメイトバイオをやや押し出され気味ではあるが、本命抜擢。
内枠をうまくすくって上がり33秒台でアパパネを差しきった様は一皮剥けた感。
もちろん今回も同じ様なレースができるとは限らず、1F伸びる距離も不安材料ではある。
それでも、あの末脚はここで信用するに足る説得力のあるものと言えよう。

 3冠かかるアパパネのローズS敗退をどう捉えるか。
今回のレースはここの判断が難しい。
上がりの競馬で、わずかコンマ2秒差。
プラス20Kg以上での休養明けを差し引けば一旦は先頭抜け出したのだから、十分の内容かもしれない。ただ、牝馬3冠を目論む同馬であるなら、内容はどうであれ、4着はやはり負けすぎの着とも言わざるを得ない。
ここから巻き返しての牝馬3冠までは厳しいのではないかと思われる。
つまりは勝つのは厳しいかもしれないが、複勝圏内は確率が高いという軸として対抗扱い。

 勝利という、一発の破壊力ならショウリュウムーンの方が魅力はあるかもしれない。
前走クイーンSは5着と振るわなかったが、直線前が塞がり、敢えて無理しなかったようにも思えるレース振り。
人気を考えれば勝ったアプリコットフィズよりも、同馬の方が魅力的。
オークスでは完全なる大敗を喫したが、ハマッた時の破壊力は周知の通り。
やはり単穴候補にふさわしいといえよう。

 ハイレベルのローズSをアパパネを押さえてよく3着に頑張ったエーシンリターンズ
この馬もキングカメハメハを父に持つ。
地味ながらオークス以外は堅実に駆けており、前走のレース振りも実にスムーズ。
小回りでごちゃつく展開になっても心配なさそう。

 母父ノーザンテーストにブライアンズタイム。
少し前の王道パターンの配合がそそるレインボーダリア
条件馬ではあるが、いかにもスタミナ溢れる血統背景に加え、相手なりに走る堅実味が怖い。

 穴では、前走だけでは見限れぬオウケンサクラ、まだまだ格下も晩成の血が怖いアンティフリーズ、前走敗退も言い訳の効くコスモネモシンまでを圏内としたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

10=15
 →03,11,07,08,12,06
(36点)
 先に結論を述べれば、このレースも必勝を期して勝負するべきレースではない。
確たる本命馬がおらず、ヒモ相手も限定することが困難。

 今回、有力どころではオークス馬、サンテミリオンをはじめ、アプリコットフィズ、ワイルドラズベリーを外した。
とはいえ、無論上位にからんでくる可能性は十分にある実力馬であり、人気薄でもアグネスワルツの単騎逃げやその他の馬の好走も十分にありうる。

 ガチガチの本命戦も大波乱もあり得る情勢だけに、軸を決めたら、後は馬連も3連単も手広くいきたい。
ただ、馬連なら人気あるアパパネ軸は避けたい。逆に3連単なら2頭軸マルチ相手には含めたいところ。
その軸となる本命にはアニメイトバイオを推奨とする。
2010/10/2 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山
  • 芝1200m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
下りから入り、直線は短いが、かなりの昇り。逃げるに辛く、追い込みは届かず。至極当然ながら、先行抜け出しが理想。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   サンダルフォン 牡7 57.0 酒井 学
1 02 ダッシャーゴーゴー 牡3 55.0 川田 将雅
2 03 サンカルロ 牡4 57.0 吉田 豊
2 04   アイルラヴァゲイン 牡8 57.0 津村 明秀
3 05 ビービーガルダン 牡6 57.0 安藤 勝己
3 06 グリーンバーディー セン7 57.0 M.デュプ
4 07   ウルトラファンタジ セン8 57.0 H.ライ
4 08 ワンカラット 牝4 55.0 藤岡 佑介
5 09 × ローレルゲレイロ 牡6 57.0 藤田 伸二
5 10   ファイングレイン 牡7 57.0 勝浦 正樹
6 11   プレミアムボックス 牡7 57.0 幸 英明
6 12   ヘッドライナー セン6 57.0 内田 博幸
7 13   マルカフェニックス 牡6 57.0 松岡 正海
7 14 × キンシャサノキセキ 牡7 57.0 四位 洋文
8 15 × ジェイケイセラヴィ セン6 57.0 江田 照男
8 16   ウエスタンビーナス 牝7 55.0 柴田 善臣
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
H
ハイ
ガリガリのハナ争いはないが、最初からラップは早い。
信頼度
C
上位拮抗
休養馬、外国馬、加えて短距離戦。波乱要素もあるが適度に人気も割れているため、馬券的には中穴までか。
予想本文 

 「やっと!」という思いと、「もう?」という焦りが交錯する秋のG1戦線の開幕。
まだ王者は不在といっていいスプリント戦線だが、それなりの好メンバーに加え、香港馬の活躍もありそうな情勢。
今後のG1戦線で財布が苦しくならないようにするためには、やはり初戦はしっかりととりたいところ。

 G1連続ハナ差の2着での同情票がやや気に掛かるが、好枠引いたビービーガルダンを本命に据える。函館、札幌の北国シリーズでは、ワンカラットに2連敗で今ひとつ順調とは言えない結果。
ただ、2走前はともかく、前走は小回りコースの内を捌けずやや不運な展開であったのも事実。
逆に「今度こそ!」のG1本番を見据えたレースぶりのようにも思え、ここでようやくの大仕事の可能性は十分高いと言える。

 対抗には人気でもグリーンバーディー
外国馬ながら1番人気に押し上げられる十分な説得力のある前走だった。
香港での実績に加え、日本での一叩きを行ったことも好感。
そして、そこでのレースぶりはスムーズさを欠いたものであったにも関わらず、直線33.4の末脚で猛追しての2着。
先行有利の中であの脚が使えるなら、今回も十分信用に足る。
無論、短距離戦だけに油断はできないが、おそらくは恥ずかしい競馬にはならないと思われる。

 最大の不気味さでもってサンカルロ
極端な追い込みが辛いのは承知だが、前崩れの総ざらいの完全な展開頼みだけではなく、ある程度先行有利な展開でも差し込める末脚はかなり脅威。
前走では躓きもあって、結果は出せなかったが、その分人気を落としている。
中山の1200m戦なら旨味もある非常に面白い存在。
ただ、一方で大敗要素もあるのでこの評価まで。

 スプリント戦に路線変更してからは快進撃を続けるワンカラット
後方からのまくり上げも、無難先行も可能な自在性を持つ。
牝馬ながらキレよりもパワータイプなので、未知とはいえ、坂のある中山コースもこなせそう。
ただ、連勝続きで人気を背負っているので旨味は少ない。
また、このレースは純然スプリンターよりもマイルくらいはこなせるくらいの馬が好走していることも踏まえると、この辺りの評価が妥当なところか。

 やや地味な印象もあるが、ダッシャーゴーゴーも地力上位と見ている。
外に振られた前々走の北九州記念は除けば、スプリント戦では安定した成績。
うまく先行できたのでやや恵まれた感もあるが、今回1番人気のグリーンバーディに勝利している点も評価できる。
やはりこのレースは内枠有利といえるので、好枠を引いたことも食指が動いた。

 上記以外も実力馬揃い。
一頓挫があったことより外枠を嫌って評価を落としたキンサシャノキセキ、前走大敗も昨年も例もあるローレルゲレイロ、マルカフェニックスと迷ったが、勢いあるジェイケイセラヴィまでを押さえとしたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

05=06
 →03,08,02,14,09,15
(36点)
 おそらくは極端な波乱はない展開だが、それなりに上位陣の実力・人気が拮抗している状況。

 ”当てに行く”のはあまり得策とは言えない。
G1連戦の初戦だけに勝ちたいところだが、その衝動を抑えての絞り込みが正解とみる。
それでも3連単2頭軸マルチくらいは必要だろうとし、ビービーガルダンとグリーンバーディーの2頭軸マルチを推奨とする。
2010/6/27 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神
  • 芝2200m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
連日の雨で重馬場予想。
まだ開幕2週目で馬場そのものは良好。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × イコピコ 牡4 58.0 岩田 康誠
1 02 アーネストリー 牡5 58.0 佐藤 哲三
2 03   ネヴァブション 牡7 58.0 後藤 浩輝
2 04   スマートギア 牡5 58.0 和田 竜二
3 05   ナムラクレセント 牡5 58.0 小牧 太
3 06 セイウンワンダー 牡4 58.0 福永 祐一
4 07   マイネルアンサー 牡6 58.0 川田 将雅
4 08 ブエナビスタ 牝4 56.0 横山 典弘
5 09   ロジユニヴァース 牡4 58.0 安藤 勝己
5 10 ジャガーメイル 牡6 58.0 C.ウィリ
6 11   トップカミング 牡4 58.0 浜中 俊
6 12   メイショウベルーガ 牝5 56.0 幸 英明
7 13 フォゲッタブル 牡4 58.0 蛯名 正義
7 14   マキハタサイボーグ セン8 58.0 太宰 啓介
7 15   コパノジングー取消 牡5 58.0 藤岡 佑介
8 16 × アクシオン 牡7 58.0 藤田 伸二
8 17   ナカヤマフェスタ 牡4 58.0 柴田 善臣
8 18 × ドリームジャーニー 牡6 58.0 池添 謙一
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
02は必ずしもの逃げ馬でなく、スローに落とすことは必至。
信頼度
C
ヒモ荒れ要素あり
本命馬の軸は堅そうで、実績馬出決まる公算だが、思わぬ馬の好走はないとは言えない展開。
予想本文 

 レッドディザイアの回避は残念だが、それなりにG1ホースが揃い、グランプリらしくはなった。
京都記念の1~3着が主力を形成する今年の宝塚記念。
ジャガーメイルが天皇賞馬になったことにより、いずれもがG1ホース。
この対決には興味が持てる。
ただ、京都記念とこの宝塚記念、距離こそ同じではあるが、コースや時期、レース性質も異なるため、あまり連動性はない。
当日の馬場も芳しくはなさそうだし、新興勢力もなかなかの実力馬が揃った。
このレースの結果次第では、また秋には混戦模様が展開されることになるかもしれない。

 古馬になり、牡馬混合戦、果ては海外レースを経験しても全戦3着以下なし。
ブエナビスタのこの実績にケチをつける余地はない。
今さらの牝馬限定戦だった前走のヴィクトリアマイル、当然必勝を要求されたが、なんとかギリギリでの勝利となった。この結果をどうとるかではあるが、ウォッカでさえ敗れたことを考えると、まずは勝ちきった事を素直に評価したい。
また、マイルの忙しい流れも、決して苦手ではないが得意ともいえないだけに、及第点ではなかろうか。
そして今回、再度の牡馬との混合戦G1。
この馬の使命として古馬G1は制しておく必要はあるだろう。
地力的には申し分ないが、今回は展開がやや気になるところ。
馬場が渋化の懸念のある中、さらに間違いなくスローペース予想。
自在性があるのでさほど心配はないが、先行馬の前残りには注意する必要があり、かつ後方待機馬にも気を遣う1番人気特有のプレッシャーにさらされることにはなる。
ただ末脚は確実なので、前目中団からの競馬ができれば、複勝圏内は確実。

 対抗にアーネストリーを指名してみる。
今回、先行馬はかなりのアドバンテージがある。
有力馬は軒並み末脚勝負型。 逃げ馬不在の上、阪神、内回りコースで馬場も重。
できればロジユニバヴァースを先に行かせる展開になれば、好勝負はかなり期待できるはず。
佐藤哲騎手・逃げに近い先行馬・そして宝塚記念といえば、やはりタップダンスシチーを意識してしまう。 また、加えてこの馬はグラスワンダー産駒。 奇しくも本命馬ブエナビスタの父、スペシャルウィークとの激戦をもフィードバックさせる。
父が圧勝したこのレースで、同じくパワー型のアーネストリーにとっては、今回は絶好の舞台となる。 ただ、それゆえなのか、3番人気はやや見込まれすぎかなという印象も受ける。

 いつか必ずG1をとると見込んでいたジャガーメイルは、見事に天皇賞・春を勝利した。
ただ、父ジャングルポケットということもあり、加えて追い込みタイプでもあったことから、何となく東京2400mという印象があった。それだけに天皇賞・春の勝利はやや意外で、やはり本来は中距離あたりがベストではないではないだろうかと思われる。
スローペースで33秒台の脚を使うのが得意戦法。
阪神内回りではしんどい面もあるが、スロー必至の展開はありがたい。
加えて脚質には自在性が出てきており、最後方でなくても競馬ができるのは大きい。
とにかく調教過程も抜群で、早くから注目されていながら出世の遅れた素質馬が、今ようやく華開くところと言えよう。
前走だけで終わってしまうのか、今後もG1戦線を引っ張ってゆく存在となるか、このレースが正念場となる。

 アーネストリーと同じく、この馬もグラスワンダー産駒のセイウンワンダー
G1戦線でことごとく上位を賑わせながら、朝日杯以来の勝ち星をようやく前走でつかんだ。
格下相手で、もたもたしながらの勝利ではあったが、とにかく勝ったということが大きい。
阪神は向く力馬タイプで、混戦にも強い。
実力の割に人気の盲点になっており、旨味要素もかなり高い。
気になるのは、どうみてもマイラー体型の520キロを超える馬体重で、菊花賞3着馬に失礼ではではあるのだが、もう一絞りあればより安心感も増す。

 前走、人気を裏切ったフォゲッタブル
出負けでリズムを崩したともいえるが、期待された長距離レースでの惨敗は大きなマイナス要素。
ただ、やはりこれまでの戦績とその血統背景を考えると、前走だけで見限りもできない。
瞬発力勝負はできないので、スローペースは歓迎できないが、阪神コースというのは救いがある。
鞍上手替わりの期待感もあり、警戒対象には引き続き加えておきたい。

 2大グランプリの覇者にして、このレースの2連覇を目指すドリームジャーニー
昨年ほどの順調さを欠き、球節炎明けというのはやはり気になる材料。
上位の可能性十分の馬ではあるが、大外枠と人気を考慮すると今回は押さえまでに留めたい。

 条件戦から一気に重賞連勝まで昇り詰めたアクシオン
一呼吸おいての前走が注目されたが、見せ場無く惨敗。
落鉄もあったが、やはり休養明けが響いた感。
相手関係との実力差は未知数だが、一叩きで変わり身でどこまで通用するか注目したい。

 もう見限ろうかと思ったイコピコだが、鞍上手替わりでもう一戦様子を見たい。
神戸新聞杯の豪脚ばかり注目されるが、その後の敗れた菊花賞、鳴尾記念の末脚に確かな力を感じた。
その後は惨敗続きだが、ここでどんなレースをするかによって今後を見定めようと思う。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

08=02→10,06,13,18,16,01
(36点)

08=10→02,06,13,18,16,01
(36点)
 あまり荒れることの少ないこのレース。
やはりブエナビスタを中心とした展開となりそう。
問題は馬場と、ペース。
極端にスローになる可能性があり、その場合はどの馬でも勝負になってしまう。

 ヒモ荒れ要素はあるが、ひとまずブエナの中心は動かしがたい。勝ちきるかまでは微妙なので、ブエナの2着、3着固定ながしで狙い撃つのもおもしろい。
一応、無難に3連単、ブエナ、アーネストリーの2頭軸マルチながし、可能ならブエナから、相手をジャガーメイルに変えても押さえたいところ。
2010/6/6 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京
  • 芝1600m
    左回り

  • 見込み
コース図
外差しが決まるようになってきた。内枠の優位性もほぼなくなってきたといえそう。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × リーチザクラウン 牡4 58.0 安藤 勝己
1 02 スマイルジャック 牡5 58.0 三浦 皇成
2 03   アブソリュート 牡6 58.0 田中 勝春
2 04   フェローシップ セン8 58.0 Z.パート
3 05   サイトウィナー セン7 58.0 C.ウィリ
3 06 ファリダット 牡5 58.0 蛯名 正義
4 07   グロリアスノア 牡4 58.0 小林 慎一郎
4 08 キャプテントゥーレ 牡5 58.0 横山 典弘
5 09   スーパーホーネット 牡7 58.0 藤岡 佑介
5 10 × ビューティー
フラッシュ
セン5 58.0 F.コーツ
6 11   マルカシェンク 牡7 58.0 柴山 雄一
6 12   ライブコンサート セン6 58.0 和田 竜二
7 13   マイネルファルケ 牡5 58.0 松岡 正海
7 14   マルカフェニックス 牡6 58.0 福永 祐一
7 15 トライアンフマーチ 牡4 58.0 内田 博幸
8 16   サンカルロ 牡4 58.0 吉田 豊
8 17 × ショウワモダン 牡6 58.0 後藤 浩輝
8 18 エーシンフォワード 牡5 58.0 岩田 康誠
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
逃げ馬が少ないが、有力馬には先行馬揃い。
極端に早くも遅くもなる可能性がある。外国馬の動向も含め、展開判断は微妙。
信頼度
D
混戦
外国馬の参戦もあり、絶対軸も不在。人気どころだけで決着というのは想像しにくい。
予想本文 

 グレードⅠの格付け取得もあって、実はここまでのG1戦で国際レースはかなりあった。
しかし、海外馬の参戦はなく、アジアマイルチャレンジ最終戦であるこの安田記念でようやく香港勢が揃い、華が増えた。
にも関わらず、今度は日本勢がやや寂しいメンバー。
やはりウォッカの存在は大きく、マイル戦線は今後再び王者無き争いと化すかもしれない。

 今回のメンバーの主力級が揃ったトライアルのマイラーズC。
私はこのレースで先行馬の出番なしとみて、差し・追い込み馬中心で馬券を買った。
しかし、レースは典型的なスローペースに陥り、見事に先行馬にやられてしまった。
その時の1番人気馬はスマイルジャック
前々走、六甲Sの目の覚めるような復活劇を受けてのものだったが結果は5着。
だが、スローで前が止まらない中でみせたその差し脚は、六甲Sのレースぶりが気まぐれのものではないことを感じた。
東京に替わって、ペースも前走よりは必ず上がるはず。
ならば、人気となっているリーチザクラウンやキャプテントゥーレなどの当時の上位入線馬より、こちらの方が俄然旨味は増す。

 今回も逃げ・先行は避けたいと思っているが、この馬だけは外せないのがキャプテントゥーレ
前走では相当の不利を受けながら、しっかりと差し脚を伸ばし、馬群を割っての3着は相当な価値。
鞍上の手替わりには必要性を感じなかったが、今乗っている騎手に替わることも決して損ではあるまい。
スキーパラダイスにトニービンの仔、エアトゥーレにアグネスタキオン。
姉にアルティマトゥーレという良血に裏打ちされた勝負根性は並ではない。
とにかく、マイル~2000mで、先行しての粘りは相当なもの。
今の東京コースでも十分に期待できそう。

 母キョウエイマーチは先行馬だったが、その父ダンシングブレーヴの特徴を引き継いだのか、どちらかというと追い込み一手のトライアンフマーチ
その脚質ゆえ印を少し下げたとはいえ、追い込み馬ながらマイルでの安定感はなかなのもの。
前々走のダービー卿CTでは大敗だったが、あれだけスローペースなら仕方のない敗戦だったたかもしれない。
先行残る東京コースもようやく外差しが届くようになってきた。
もちろん場合によっては、マイラーズC並みのスローペースもありえるケースだが、それよりさらに遅くなることはまずないだろう。
ならば、あの不向きな流れでも、内の好位から2着をとったこの馬の注目は大きい。

 母はビリーヴ。それゆえスプリントホースの印象が強いが、母より距離はこなせそうなファリダット
なんといっても、昨年のこのレースでウォッカ、ディープスカイの3着だった点は大きい。
昨年より明らかに弱体化したこのメンバーなら、当然主力圏内。
ここのところは調子も今ひとつだが、展開に恵まれていないのは確か。
距離延長の不安点よりも、展開、ペース、コースという条件のプラス面の方が大きいと見る。

 大外枠は気になったが、エーシンフォワードもオッズ以上に怖い存在。
最近は1200~1400m戦が多かったが、マイルは守備範囲。
展開に左右されず、決して大崩れしない真面目さはこういう混戦メンバーでは怖い。
3着圏内を考慮した際、外しにくい存在。

 今回最大のポイントが、1番人気リーチザクラウンの取捨。
前走の勝利で一気にマイル戦線の主役に躍り出た。
元々、その気性からマイル向きと言われていたところでの復活劇なので当然だろう。
確かに持っている力はここでは抜けてはいるのだが、まだ信じて良いものか判断に迷う面がある。
この馬が力がありながら未だG1がとれないのは、折り合いのつかない幼さゆえなのだが、もっと突っ込めばそれゆえの先行脚質にある。
つまりスローペースで好走する典型的なトライアルホースの懸念があるということ。
ここは押さえに留め、もしここを勝利するようなら、以降マイルでは信頼できる馬と認めて良いだろう。
その場合の理想は、ダイワメジャー、ダイワスカーレット兄妹がイメージしやすい。

 ショウワモダンはこのレースメンバーとの対戦が少ないので、実力差が不明。
さすがにG1だと実績的に見劣りするが、ここ2戦の内容はなかなか秀逸で、そう捨てたものではない。
たた、現時点の単勝4番人気というのはさすがに見込まれすぎであると思うが、ヒモ候補には加えておきたい一頭。

 香港勢の外国馬からは、ビューティフラッシュを選択する。
今年の日本メンバーはレベルが低いというのが、大勢の見方。
それだけに外国馬へ票が流れるため、逆にあまり積極的に買いたくない。
実績断然は無論フェローシップだが、どうも遠征競馬に対応できるか不安が残る。
サイトウィナーも力不足の感が否めず、消去法的ではあるが、陣営の強気も手伝った。
やや最近成績を落としているが、それでもマイルでの安定感は素晴らしい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

02=08
→15,06,18,01,17,10
(36点)
 本来、安田記念は荒れるレース。
とはいえ、1番人気の勝率は悪い訳ではないので、リーチザクラウンの取捨が非常に迷うところ。
現時点の単勝4倍をどうとるかがポイント。
無論、あっさり圧勝の可能性は十分高いことは承知の上で、今回はどちらかというと見送り。
ただ、3連単ヒモ候補としては残しておく。

 本来、当てに行くなら、◎~△までのBOXも欲しいところだが、今回は馬券はかなり困難で、深入りはお勧めしない。
スマイルジャックとキャプテントゥーレの2頭軸マルチ程度押さえておき、後は見守るくらいで構えてはどうか。
2010/5/30 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
週間の雨模様もこの日は避けてくれるよう。
Cコース利用ではあるが、さすがに内の荒れが目立つようになってきた。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田 博幸
1 02 × レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡 佑介
2 03 ルーラーシップ 牡3 57.0 四位 洋文
2 04   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
3 05 × コスモファントム 牡3 57.0 松岡 正海
3 06   アリゼオ 牡3 57.0 C.ウィリ
4 07 ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田 康誠
4 08 ローズキングダム 牡3 57.0 後藤 浩輝
5 09 ペルーサ 牡3 57.0 横山 典弘
5 10   トーセンアレス 牡3 57.0 江田 照男
6 11   ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名 正義
6 12 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
7 13   ゲシュタルト 牡3 57.0 池添 謙一
7 14   リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
7 15   メイショウウズシオ 牡3 57.0 飯田 祐史
8 16   シャイン 牡3 57.0 和田 竜二
8 17   トゥザグローリー 牡3 57.0 戸崎 圭太
8 18   ダノンシャンティ 取消 牡3 57.0 安藤 勝己
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
06が行くとも限らない逃げ馬不在のメンバー構成。
コース形態を考えても、スローペースで直線の瞬発力勝負が濃厚。
信頼度
C
群雄割拠
路線を異にする最強馬が勢揃い。まさに頂上決戦。
地力ない馬での波乱は難しい。
予想本文 

 「史上最高」と呼び声高い今年のダービー。
NHKマイルC馬ダノンシャンティの戦線離脱は非常に残念ではあるが、それでも各々時代が違えば世代代表馬になったであろう馬が集結した。
とても印が足らないほどで、ある意味もったいないという気持ちがまず多分にある。
また、このメンバーの実力もそうだが、各馬血統背景がまた凄まじい。
そしてSSの貢献が大きいとはいえ、ほとんどが父内国産馬。
かつて外国馬は参加できなかった日本人にとって特別な”東京優駿”、日本ダービーも今や国際G1。
それでも海外馬やマル外馬に席巻されずにすんでおり、ここまで高くなった日本の競馬レベルについても賞賛したい。

 多士済々のメンバーにあって、やはり本命は譲れぬヴィクトワールピサ
この馬を上回る可能性の馬が揃ったといっても、期待感先行もぬぐえない。
これまでライバル馬をことごとく破っての5連勝は、群を抜く実績。
特に弥生賞、皐月賞でみせたレースぶりはハンパなものではない実力差を感じた。
高いレベルの瞬発力、馬込みを気にしない気性の二つの武器にさらに起用さとパワーも持つ。
各項目が高次元でまとまっており、騎手にとっては非常に乗りやすい「強い馬」だろう。
どれか1点に限ればこの馬よりすぐれた能力を持つ馬もいるだろうが、トータルバランスを考慮すれば軸としての信頼はこのメンバーでも絶大。
裏を返せば、皐月賞ほど頭としての信頼性は薄まるが軸としての信頼性は不動ということである。

 これだけ揃うと対抗以下が迷うところだが、騎手乗り変わりで大きく魅力が増したローズキングダムをここで見直したい。
オッズとも相談になるだろうが、単勝4~5番人気程度まで人気が落ちるようなら俄然旨味が出る。
ただし、中間に一頓挫もあったので、気配を含め、当日ギリギリまでの判断が必要であることを付け加えておく。
期待を裏切ったスプリングSは休養明け、前走皐月賞では、4着とはいえ2着とはハナ差。
騎手の優劣の問題ではなく、ここで後藤騎手に乗り変わるということも期待感は増す。
ただ「薔薇一族」と呼ばれるこの血統はマイル~中距離の印象も強く、距離には自信ありとは言えず、逆にここで大敗の可能性もある。
そこは割り切って、伝説の新馬戦を伝説たらしめるべくこの馬の復活に注目しようと思う。

 よくも悪くもこの馬が今回のレースの「もの差し」となるヒルノダムール
この馬のお陰で各馬の実力差を計ることができるといって良いほど、それぞれの実力馬と対戦し、大きな大敗が無くここまで来た。
特に前走皐月賞が素晴らしく、決して得意とはいえないコース形態でしっかりと2着に入ってことは評価したい。
母父にラムタラで、父がマンハッタンカフェ。距離が伸び、東京コースに変わるのは歓迎のはず。
怖いのは末脚封じるスローペースだが、逆に本命馬を差しきる可能性まである馬の筆頭であることには変わりない。

 ルーラーシップの前走の相手は、さすがに相手が弱すぎの感もないが、レースレベルそのものは優秀。
毎日杯で思わぬ大敗を喫し、皐月賞には出場叶わなかったが、ここにはなんとか間に合った。
いうまでもなく超良血馬。素質開花すれば、圧勝すらありあえる血統背景。
ダイナカールにトニービン、そしてキングカメハメハ。
この距離になんら不安なく、33秒台の切れる末脚も持つ。
まだ底を見せておらず、ここで能力全開すれば頭まで十分狙える。
人気次第ではもっと上位にしていい今回最大の惑星。

 上記3頭との実力差は無いと言えるだろうペルーザ
しかし、無敗と鞍上人気も手伝ってダントツ2番人気となってくるとどうにも手が出しづらい。
ヴィクトワールピサと未対戦であることは未知の魅力といえるが、力関係は不明な状態。
確かに若葉Sでヒルノダムールに勝利している実績があるが、完全にマークした上での競り落としでむしろヒルノの強さが目立ったレース。
青葉賞の圧勝は評価に値するだけのレースレベルではあるが、相手関係が明らかに格下。
2000m以上を中心にレースを経験し、気性安定でセンスもいい。
意外にもゼンノロブロイ産駒はあまり活躍馬がいないので、頑張ってほしい気持ちもある。
相当のポテンシャルを感じるが、やはりこの人気であれば、未知の魅力は逆にマイナス要素と捉えたい。

 上記4頭はやはり強力でそうそう崩れるという印象がない。
では、他馬につけいる隙がないかといえばそうではなく、むしろ3着圏内を考慮した際、今回のレース、ヒモ対象は相当に広い。

 その中でもレーヴドリアンは、やはり東京だと切ることはできない。
この馬が存分に力を発揮できる長い直線と広いコース。
目標は以前からここにあったはずで、待ちに待った舞台。
実はダービーやJCなど東京2400mは追い込みはかなり難しく、加えて今回はスローペースが予想され、そうそう甘い展開にはならない。
ただ、それでも起用さの要求される中山に比べれば格段に競馬はしやすいはず。

 コスモファントムもなんとも不気味。
ラジオたんぱ杯2着で、ヴィクトワールピサとダノンシャンティの間に入った。
今回唯一のマル外馬で、なんといっても芝では3着以下なしという実績。
この辺りのクラスの馬がこの印なのだから、今年のメンバーはつくづく恐れ入る。
どちらかといえば皐月賞で見たかった馬だが、復帰2戦目で調子も上向き。

 復帰2戦目で上向きといえばエイシンフラッシュもいる。
11番人気だった皐月賞だが、いきなり結果を出した。
混戦の中での3着だが、休養明けでヒルノダムール、ローズキングダムと互角に渡り合った事は大きい。 さらに良化するようなら怖い存在だ。

 印は上記までだが、余談として以下も考察しておきたい。
特に皐月賞で人気しておきながら、敗北したことでここで大きく人気を落としている馬には注意はしておきたい。
人間心理として、勝負付けが済んだ馬より、未対戦の実力馬に魅力移るのは当然。
たが、アリゼオやハンソデバンドなど、一戦だけの見限りも早計ともいえ、人気が落ちているなら馬券的には美味しい存在。
買う買わないは別として、実力差とオッズの格差を突くなら、おいしい存在の馬が数頭いることも覚えておきたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:07
2着:08,12,03,09
3着:08,12,03,09,02,05,01
(24点)

1着:08,12,03,09
2着:07
3着:08,12,03,09,02,05,01
(24点)
 展開でどうこうなるようなメンバー構成ではない。
地力上位馬以外は参加するだけのレースとなろうが、その地力上位馬が今回は目白押しの状態。
例えば100回レースをしたとして、最もブレが少ないと思えるのがやはりヴィクトワールピサだ。
負けることはあるかもしれないが、3着圏内ならやはり信頼度は最も高い。

 頭は決まっても、対抗格以下が難しい。
ローズキングダム、ヒルノダムール、ルーラーシップ、ペルーサが2番手グループと見る。
ここまでをボックスで買うか、内2頭選んでヴィクトワールピサとの2頭軸マルチが妥当か。
やや変則だが、ヴィクトワールピサの1着、2着固定フォーメーションを推奨としておく。
2010/5/23 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
依然として高速馬場。
波乱があるなら内枠先行馬。
差しは大丈夫だが、重馬場だとやはり極端な直線一気は難しい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 コスモネモシン 牝3 55.0 石橋 脩
1 02   アグネスワルツ 牝3 55.0 柴田 善臣
2 03 アプリコットフィズ 牝3 55.0 四位 洋文
2 04 ショウリュウムーン 牝3 55.0 内田 博幸
3 05   ギンザボナンザ 牝3 55.0 池添 謙一
3 06 オウケンサクラ 牝3 55.0 安藤 勝己
4 07   ニーマルオトメ 牝3 55.0 北村 宏司
4 08   プリンセスメモリー 牝3 55.0 勝浦 正樹
5 09 × モーニングフェイス 牝3 55.0 藤岡 佑介
5 10   タガノエリザベート 牝3 55.0 川田 将雅
6 11   ブルーミングアレー 牝3 55.0 松岡 正海
6 12   トレノエンジェル 牝3 55.0 戸崎 圭太
7 13   アニメイトバイオ 牝3 55.0 後藤 浩輝
7 14 × シンメイフジ 牝3 55.0 岩田 康誠
7 15 エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
8 16   ステラリード 牝3 55.0 三浦 皇成
8 17   アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
8 18   サンテミリオン 牝3 55.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
各馬未知の距離不安のある中でのレース。ほとんどスローに近いミドルペースか。
信頼度
D
実力接近
決してアパパネの独裁ではない。
各馬との実力差は僅か。
展開ひとつ。
予想本文 

 ウォッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタにレッドディザイア。
とにかく牝馬が勢いがある中において今年クラシック世代の牝馬はこれまでアパパネの一人勝ちが続いている。完成度が高い印象はあるものの、何故か上記4頭に及ぶような強いインパクトは感じない。
圧倒的な強さを見せていないことが理由だが、それは果たして周囲の同世代牝馬のレベルが低いのか、あるいは逆に高レベルでの争いなのか。
その答えは秋以降に持ち越しとはなるが、このオークスである程度は計ることができるはずだ。
オークスは桜花賞から一気に距離が伸びるが、桜花賞と連動する。
これはもう、歴然たる事実ではあるが、今年は距離よりも左周りの東京コースに変わることがポイントとなりそう。
あいにく天気は下り坂。もう一つのポイントはやはり重馬場適性になるだろう。

 思わぬ形で今年すでに5戦を消化するハメになったオウケンサクラ
その要因はチューリップ賞での敗北な訳だが、あれは重馬場というよりも位置取りが悪かったことが大きい。 強行軍が心配された前走桜花賞だったが、阪神のマイル戦をあわや逃げ切りかという2着で、好走を見せた。 勝ち馬アパパネにはあの展開では敗れても仕方のないところ。
折り合いがつき、母はリアルシャダイ産駒のランフォザドリーム。
距離は問題なさそうで、よほどハイペースに巻き込まれない限り、上位は安泰か。
不安点は前走同様、先行脚質のため目標にされやすい事だが、今の東京コースならむしろ番手から競馬を進める方がよさそうだ。

 父ジャングルポケットの資質をよく受け継いでいるのか東京コース2戦2勝のアプリコットフィズ
とにかく極端なくらいの左周り巧者っぷり。
にも関わらず、前走桜花賞でも2馬身差5着なら上出来で、今回の変わり身は怖い。
前走桜花賞では2番人気。前走の敗戦と鞍上変更で逆に買いの要素が大きくなった。
内目の枠もよく、うまく先行できれば本命馬との行った行ったの展開も。
直線が長いため、後続に飲み込まれる危険性もあり、なかなかに至難の業ではあるが、今の東京コースなら不可能ではない。
ただ、問題は馬場で、パワータイプではないため、極端な重馬場についてはやや不安も残る。

 前走桜花賞では無印にしていたショウリュウムーンの猛追には正直、肝を冷やした。
スローペースであれだけの猛追と、なにより重馬場のチューリップ賞でアパパネに勝利している点が大きく、現時点で単勝1番人気。
やや見込まれすぎの感もあるが、鞍上が変わって魅力が増したのは事実。
母父ダンスインザダークで血統的には問題なくとも、デビュー2戦は1400mで1800m以上は未経験という点は気になる。
上位を賑わす存在には違いないが、中心視に据えるまでには至らなかった。

 桜花賞では馬券を面白くした立役者のエイシンリターンズ
重馬場チューリップ賞で34秒台の脚を出したことは忘れてはならず、馬場が悪くてもいい脚が使えることは大きな強み。
やはり、チューリップ賞、桜花賞組の地力は上位とみている今回、連続3着の実績は重みを持つ。
地味な印象だが、3着以下は1度だけで常に善戦している。
混戦になるほどしぶとさを発揮するタイプで引き続き注意が必要。

 桜花賞大敗のコスモネモシンだが、フラワーCでは本命オウケンサクラの2着の実績。
シングスピールにゼンノロブロイというこれも東京2400mしかイメージできないような血統で距離延長で見直しの手。
条件が好転する今回、前走だけの敗戦だけではまだ見限ることはできない。

 シンコウラブリィにフジキセキ。いかにもマイラーという血統ではあるが、シンメイフジは折り合いがよい。桜花賞最速の上がりは脅威で、加えて左回りで見直しも必要。
強烈な末脚を持っているだけに東京コースで前が乱れれば、一気に飲み込む可能性がある。

 もし好走すればまた「伝説の新馬戦」と騒がれそうだが、別路線組ではモーニングフェイスも怖い。
スローで折り合える気性が武器で、しぶといタイプ。
重馬場がこなせるなら、時計がかればチャンス。

 穴の域を出ないが、屋根変更で新味が出そうなアニメイトバイオ、オークス馬、アドラーブルの孫、ギンザボナンザも不気味。
可能ならこの当たりまでヒモ候補には加えてたいところ。

2010/5/16 4歳以上牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京
  • 芝1600m
    左回り

  • 見込み
コース図
ここにきてレコード連発。
例年にない超高速馬場。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ベストロケーション 牝5 55.0 木幡 初広
1 02   ヒカルアマランサス 牝4 55.0 内田 博幸
2 03 × ラドラーダ 牝4 55.0 安藤 勝己
2 04   ウェディングフジコ 牝6 55.0 吉田 隼人
3 05   アルコセニョーラ 牝6 55.0 武士沢 友治
3 06   シセイカグヤ 牝4 55.0 丸田 恭介
4 07 × ミクロコスモス 牝4 55.0 福永 祐一
4 08   ヤマニンエマイユ 牝7 55.0 吉田 豊
5 09 ブロードストリート 牝4 55.0 藤田 伸二
5 10   ニシノブルームーン 牝6 55.0 北村 宏司
6 11 ブエナビスタ 牝4 55.0 横山 典弘
6 12 ブラボーデイジー 牝5 55.0 北村 友一
7 13 ワンカラット 牝4 55.0 藤岡 佑介
7 14   コロンバスサークル 牝4 55.0 蛯名 正義
7 15   アイアムカミノマゴ 牝4 55.0 秋山 真一郎
8 16   ムードインディゴ 牝5 55.0 上村 洋行
8 17 レッドディザイア 牝4 55.0 四位 洋文
8 18   プロヴィナージュ 牝5 55.0 佐藤 哲三
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
G1なのでスローはないが、それに近いミドルペース。
信頼度
B
一騎打ち
絶対視はできないが、それでも注目はどちらが勝つかが焦点。
予想本文 

 これで4度目の対決となるブエナビスタとレッドディザイア。
両頭はすでに日本のトップホース。今更牝馬限定戦に出る意味は希薄ではあるのだが、この2頭の直接対決が見れるのは競馬ファンとしてはうれしい限り。
また両馬の母父は奇しく同じでカーリアン。
となれば、やっぱり東京マイル戦というのは最も決着をつけるにふさわしい舞台かもしれない。

 ただ、他馬には出番がないのかといわれれば、そうでもない。
なんといっても両馬は海外遠征からの帰国初戦。帰国後間もなく調教もごく軽め程度。
本番を先に見据え、G1とはいえ、正直ここは調整過程といってもよい。
このレース、過去ウォッカが2連対してはいるが、1戦は絶対的本命で2着に敗れた。
また、それ以前はラインクラフトやカワカミプリンセスといった大本命馬がこけているレースであることも忘れてはならない。

 何が起きるかわからないのが競馬ではあるが、それでも本命はブエナビスタ
京都記念では、有馬記念馬と後の春天皇賞馬に快勝し、前走ではドバイで世界にその強さを十分に見せつけてくれた。 例え遠征帰りの疲れがあったとしても、もう国内牝馬同士では負けてはいけないだろう。
もちろんライバル、レッドディザイアとの能力は互角といえるが、やはり自在性と安定感でこちらが上と見る。
ただ、今の東京はレコード連発の高速馬場。
先行馬に早い脚で逃げられたら、例えこの馬でも届かないケースもあり、ある程度の早めの仕掛けは仕方ないだろう。

 レッドディザイアのハマッた時の力はブエナビスタをも凌ぐ。
それを見事証明してみせたエリザベス女王杯。
現在、1勝2敗だが、ここでも本命馬に勝利することができれば、立場は逆転するだろう。
「2強並び立たず」は、競馬の世界では定説ではあるが、3冠レースすべてにおいてその定説を打ち破った両馬だけに、ここは素直に一騎打ちを信じたい。
それでも心配を挙げるとすれば、やはりドバイWCでの大敗の影響がどの程度かという点。
世界最高峰のレースとはいえ、この馬にとってあれほどの大敗は初めての経験。
加えて、繰り返すが今の東京は前が止まらない。
逃げるメンバーも不在のことから、いくら直線長い東京コースでも後方一気は難しい。
不安要素もあるこの馬の評価が難しいところではあるが、結局この馬のこれまでの実績をかき消すほどの強調材料のある他有力馬が見つからなかった。

 3番手もやはり地力優位馬で面白みに欠けるがブロードストリート
展開利や、ペースを考慮して穴っぽいところを狙いたかったが、明け4歳世代のNo3ホースはやはりこの馬ではないかと思う。
ブエナビスタと互角の勝負をし続けたレッドディザイアに対し、この馬も1勝1敗と互角だった。
スローペースで力を出せなかったエリザベス女王杯以来、やや不本意なレースが続いてはいるが、いずれも言い訳が効く敗戦。
休み明け3戦目でそろそろ走り頃。

 今回は波乱があるなら先行馬とみている。中でも昨年2着のブラボーデイジーを警戒したい。
4歳勢が強いが、それらが上位独占という事はそうそう簡単ではない。
逃げ馬不在の今回、直線並んでヨーイドンになった場合は分が悪いが、もし道中、隊列状態になり直線でセーフティリードを保つことができれば、昨年の再現もありえる。

 2強以外では4月の阪神牝馬特別組がやはり大勢を占めているが、そこで人気を裏切ったワンカラット。
先行粘り込みが持ち味のこの馬にとって、出遅れたのは大きかった。
この馬は阪神1400mという印象が強いが、東京マイル戦ではNHKマイルC6着の好走がある。
人気ほど実力の開きがあるとは思えず、押さえてはおきたい一頭。

 ここにきて好調のミクロコスモスの東京での追い込みは怖い。
この馬も4歳世代の有力馬の一角。今の状態なら連下はありえる。

 いくらなんでも人気しすぎの感があるラドラーダだが、スローペース限定とはいえ33秒台の末脚実績は確かに大きな武器。
まだ底をみせておらず、過信はできないが、無視もできない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

1着流し:

11→17,09,12,13,07,03
(30点)

2着流し:
11→17,09,12,13,07,03
(30点)

 やはりブエナVSレッドの構図は覆せないだろう。
ただ、これまでと異なり、不安要素や他馬につけいる隙が多いのも事実。
極端にいえば、2強両馬とも飛ぶ可能性も無いわけではない。
その場合はやはり逃げ・先行タイプが怖いところ。

 いろいろ逆らいたくなる要素もあるにはあるのだが、ブエナビスタの安心感を信頼したい。
敗れても2着まで。かつ、対抗レッドディザイアは連下を飛ばす可能性も否めない。

 無難なところでは3連単、ブエナビスタの1着固定ながし、および2着固定ながしを押さえとして推奨しておく。
ただ、個人的にはブエナとレッドの1、3着ながしをおすすめしたい。

2010/5/9 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 A
  • 芝1600m
    左回り

  • 見込み
コース図
スタート、ゴール前いずれも直線が長い。
有利不利が少ない反面、中距離をこなす程度のスタミナ、持続力ある末脚も要求される。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ダイワバーバリアン 牡3 57.0 蛯名 正義
1 02   コスモセンサー 牡3 57.0 石橋 脩
2 03 リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
2 04 サンライズプリンス 牡3 57.0 横山 典弘
3 05   サウンドバリアー 牝3 55.0 内田 博幸
3 06 × ニシノメイゲツ 牡3 57.0 北村 宏司
4 07   トシギャングスター 牡3 57.0 浜中 俊
4 08   パドトロワ 牡3 57.0 柴田 善臣
5 09   モンテフジサン 牡3 57.0 武士沢 友治
5 10   キョウエイアシュラ 牡3 57.0 吉田 豊
6 11 エイシンアポロン 牡3 57.0 岩田 康誠
6 12   キングレオポルド 牡3 57.0 伊藤 工真
7 13 ダノンシャンティ 牡3 57.0 安藤 勝己
7 14 × シゲルモトナリ 牡3 57.0 松岡 正海
7 15 × ガルボ 牡3 57.0 後藤 浩輝
8 16 × レト 牡3 57.0 幸 英明
8 17   エーシンダックマン 牡3 57.0 四位 洋文
8 18   エーシンホワイティ 牡3 57.0 北村 友一
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
スローにはならない程度のミドルローペース。
極端な戦法の決まりにくい地力勝負濃厚。
信頼度
C
伏兵警戒
条件変わりで、思わぬ伏兵馬の好走も警戒。
予想本文 

 マル外ダービーと言われていた頃と異なり、ダービーが外国産馬に解放されてからこのレースはわからなくなった。
マイル専化の馬というより、クラシック残念組中心のレースとなり、波乱の傾向が色濃く出ている。
比較的、安心感のある本命馬でも敗れるケースもあるので、予断は許されない状況。

 本命にはダノンシャンティ
松田国厩舎で毎日杯からのローテとなると否が応でも、キングカメハメハとクロフネを思い出す。
また、このレースは皐月賞の枠と連動することでも有名であるが、今年は7枠か8枠。
とにかくゲンのいい条件が揃っているが、もちろん馬の実力を考慮しての本命。
皐月賞上位組と互角の実績にはどの馬より安心感がある。
また常に33~34秒台の末脚を持ち、特に前走は直線追わず、持ったままでの完勝。
今が最も旬の状態で、G1を取るならここしかないかもしれない。

 対抗格には迷ったもののリルダヴァル
毎日杯、皐月賞とやや強行ローテが気に掛かるが、状態はよさそう。
ディープインパクトの近親を持ち出すまでもなく、ここでは上位の実績。
本命馬には毎日杯で完敗ではあるが、当時は休養明け。
前走、皐月賞では6着とはいえ、勝ち馬と3馬身差以内にまとめ、まずまず好走といえる結果。
骨折があって休養を余儀なくされたが、叩き3走目のこの状態なら、そろそろ本領発揮してきそう。

 サンライズプリンスの取捨には迷った。
現在、1番人気で、実際のところ、本命ダノンシャンティとの一騎打ちも濃厚かとも考えていた。
それくらい前走は説得力のあるすごい競馬をしてみせた。
大外不利の中山1600mであれだけ出遅れ、強引に前をとりにいっての完勝。
確かに対戦メンバーのレベルには疑問が残るが、1分32秒台の時計ではケチのつけようがない。
本命候補の資格十分ではあるが、トライアルであるニュージーランドTの勝ち馬と、本番のこのレースの連動性は低い点が気に掛かる。 特に開催場所が中山から東京に変わることで、むしろこのレースで負けた馬の巻き返しが波乱の要因となっている。
これだけの人気の割にこれまでの対戦メンバーを考えると、やや危険な人気馬ともいえ、過信は禁物か。
それでもこれ以下の印にすることは難しい実力馬。

 皐月賞でのエイシンアポロンは期待も大きかっただけに不可解な敗戦。
マイルまでの馬だとも思えないのだが、鞍上変更で巻き返しを計る。
東京での勝利経験があるのも大きく、前走内容で魅力半減ではあるが、これまでの実績を考えるとまだ捨て切れぬ存在。逆にここでダメなら見限られてしまう真価を問う一戦。

 朝日杯3着のダイワバーバリアンは堅実さが光る。
世代代表馬と常に接戦してきた同馬だけに、ここでも3着以内を考えれば十分圏内。
真面目にしっかりと走るタイプで、大崩れはなさそう。

 以下、穴の域を出ないが、何分荒れるレースだけにやや手広く考慮したい。
ニシノメイゲツは安定した切れる脚があり、東京コースでの差し込みが怖い。
シゲルモトナリの先行力、叩き2走目で変わり身を見込めそうなガルボ、父がこのレース2着のザカリアであるレトまでを馬券対象にしたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:13
2着:03,04,11,01
3着:03,04,11,01,06,14,15,16
(28点)

1着:03,04,11,01
2着:13
3着:03,04,11,01,06,14,15,16
(28点)
やはりダノンシャンティの中心は不動。サンライズプリンスも同等で、共に前走内容が秀逸。
ただ、あっさり人気両頭で決まっては面白みに欠ける。
加えて、このレースは荒れるレース。
まだまだ判断材料に乏しい状態で、特にコース変わりを考えると波乱要素も高い。
今回はダノンシャンティのみを信頼し、中心に据えたい。
相手、ヒモが非常に難しいところ。
ダノンシャンティの1着固定のフォーメーションを本線に2着固定を押さえとしたい。
2010/5/2 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都
  • 芝3200m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
2度の坂越えが要求される長丁場コース。
屈指の難コースだが、最近ではペースはスローで上がりの競馬になりがち。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   カネトシソレイユ 牡6 58.0 幸 英明
1 02   エアジパング セン7 58.0 岩田 康誠
2 03 フォゲッタブル 牡4 58.0 内田 博幸
2 04   メイショウドンタク 牡4 58.0 武 幸四郎
3 05   フィールドベアー 牡7 58.0 秋山 真一郎
3 06   トウカイトリック 牡8 58.0 藤田 伸二
4 07   ナムラクレセント 牡5 58.0 小牧 太
4 08 × トーセンクラウン 牡6 58.0 江田 照男
5 09   メインストリーム 牡5 58.0 川田 将雅
5 10 テイエムアンコール 牡6 58.0 浜中 俊
6 11   ミッキーペトラ 牡4 58.0 池添 謙一
6 12 ジャガーメイル 牡6 58.0 C.ウィリアム
7 13 ジャミール 牡4 58.0 安藤 勝己
7 14 × メイショウベルーガ 牝5 56.0 福永 祐一
7 15   エアシェイディ 牡9 58.0 戸崎 圭太
8 16 × マイネルキッツ 牡7 58.0 松岡 正海
8 17   ゴールデンメイン セン10 58.0 太宰 啓介
8 18   ベルウッドローツェ 牡4 58.0 的場 勇人
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
SS
スロースロー
この距離特有である超スローペース。
とにかく折り合いがすべて。
信頼度
C
軸馬不在
真空地帯気味の本命馬不在のレース。
波乱要素も高い。
予想本文 

 従来は数あるG1の中でも、もっとも格を要求される王道中の王道のレース天皇賞・春。
しかし、あまりのロングディスタンスのため、ステイヤー不在の昨今では回避する馬もみられるようになってきた。
特に昨年~今年は牝馬が主役だったため一層その傾向は強く、今年の天皇賞は重賞級のレースと言われても仕方ない構成になった。
従来は「格」が問われるレースではあるが、今年に限ってはそもそも問われる「格」がない。
思わぬ馬による波乱の可能性も多分にあり得る。
ただ、長距離レースが荒れるパターンは、予想以上にハイペースになりスタミナレースになった場合。
スローペース必至の今回はやはり上がりの勝負が濃厚で一応、力通りに決まる公算は高い。
つまりは単純に地力の見極めがポイントとなりそう。

 天皇賞というG1を勝利する「格」のある馬は、私は今回2頭だけしかいないと勝手に独断している。
そのうちの1頭がフォゲッタブル
単純に血統的な背景もそうだが、クラシックディスタンスを中心に大レースで順調に好走できていることが大きなポイント。
3歳秋口から花開き、菊花賞、有馬記念の好走はここで勝利するにふさわしいローテーション。
過去の傾向からも菊花賞、もしくは有馬記念を経た明け4歳馬が、連動するのは周知の通り。
ただ、通常は菊花賞馬の話で、この馬は菊花賞は2着。
あくまでも比較的楽なこのメンバーだからという点はある。
後、なにぶん、後ろから差す馬なので、スローペースで前も止まらないことも若干憂慮しておく必要がある。

 もう1頭の勝利しそうな馬がジャガーメイル
本来ならとうにG1を勝っていてもおかしくない馬。
逆に言うと、玄人受けするタイプの馬で、昨年は圧倒的1人気ながら、京都大賞典、アルゼンチン共和国杯を連敗。
もうダメかと思わせたところで、立て直しの京都記念では、有馬記念の1、2着馬に割って入る好走。
昨年もこのレース5着で、一応のこのレースへの対応下地は見せており、加えて昨年より順調度は遙かに上。
本命馬に印を譲ったのは、ムラ駆けがあることと、名手とはいえ、騎手の手替わり。
長距離は騎手で買えと言われるように、騎手の力量のウェイトが高い。
世界的な名手とはいえ、日本の3200mをいきなり御せるものなのかと一抹の不安が残った。

 ジャミールはスローの長距離レースでも、絶対に揺るがない気性の安定感が信頼できる。
連軸には打ってつけで、本来なら対抗格に扱わねばならないだろう。
ただ、今年の阪神大賞典のレベルに若干疑問が残る。
だとするならば、前走以外は条件戦だったこの馬の地力はやや疑ってかかるべきか。
とはいえ、前走がそうだったように鞍上が信頼できるため、そう大きな大敗も考えにくい。

 テイエムアンコールが穴っぽく、なかなか面白い存在。
父オペラハウスというステイヤー血統に加え、前走、大阪杯でグランプリホースを降し、中距離でのキレをも披露した。
鞍上も好調の浜中騎手。
G2を2着、1着と乗っているところに、距離がグンと伸びるこのレースでさらに晩成の血が開眼する可能性は十分にある。

 今回唯一のG1ホースで昨年の覇者、マイネルキッツはもっと評価を高くしてもいいのだが、人気をやや嫌った感。
昨年と同じローテで、加えて相手は弱化。
折り合いには不安なく、当然地力的には最上位の存在。
ただこのレースを連覇したのは、メジロマックイーンとテイエムオペラオーのみ。
この2頭に肩を並べるかといわれると疑問も残り、外枠だったことも考慮すると押さえまでの評価が妥当か。

 唯一の牝馬メイショウベルーガも大きくはヒケをとらない。
ただ、前走は3着だったとはいえ、牝馬ゆえの距離的な限界も感じたのも事実。
前々走の日経新春杯でみせた脚は凄まじく、また鞍上が変わったことによる新味が怖いため、切るまでには至らなかった。

 穴の域を出ないが、トーセンクラウンも望みがないわけではない。
これもステイヤー血統を背景に持ち、近走が好調。
得てして波乱を起こすのはこのタイプ。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

03=12→13,10,16,14,08
(30点)
03=13→12,10,16,14,08
(30点)
とにかく、フォゲッタブルとジャガーメイル。
今回はこの2頭に注目したい。
今後、天皇賞・春が廃れてしまう懸念があるメンバー構成。
私情も交じるが、この2頭のいずれかにG1ホースになってほしいところ。
フォゲッタブルの方に安定感を感じたため、こちらを軸筆頭。
相手はもちろんジャガーメイルだが、万一を考え、ジャミール相手も持っておきたい。
というわけで、3連単フォゲッタブル-ジャガーメイルの2頭軸マルチ。
押さえで3連単フォゲッタブル-ジャミールの2頭軸マルチ。
エアシェイディや、トウカイトリックなども怖いがオッズを考えると、相手も絞りたいところ。
2010/4/18 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山
  • 芝2000m
    内・右回り
  • 稍重
    見込み
コース図
日本一といっていいトリッキーなコースの中山2000m。
内枠先行馬がダントツ有利だが、包まれる危険性も高く、地力通りに決まらない事も多い。
馬場がどこまで回復するかも大きなポイント。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
1 02 × ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名 正義
2 03   トーセンアレス 牡3 57.0 田中 勝春
2 04   ネオヴァンドーム 牡3 57.0 安藤 勝己
3 05 ローズキングダム 牡3 57.0 小牧 太
3 06   ゲシュタルト 牡3 57.0 勝浦 正樹
4 07   レッドスパークル 牡3 57.0 秋山 真一郎
4 08   バーディバーディ 牡3 57.0 松岡 正海
5 09   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
5 10   シャイン 牡3 57.0 和田 竜二
6 11   エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田 博幸
6 12 エイシンアポロン 牡3 57.0 池添 謙一
7 13 ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田 康誠
7 14 × レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡 佑介
7 15   ダイワファルコン 牡3 57.0 北村 宏司
8 16 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
8 17   ガルボ 牡3 57.0 後藤 浩輝
8 18 × アリゼオ 牡3 57.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
先行有利は周知だけにペースはあがりやすい。
スローになってもおかしくないメンバー構成だが、G1だけにそこまでは落ちない。
信頼度
B
軸不動
本命馬の地力優位は明白。
とはいえ、それに劣らぬ地力馬が揃い、このコースはマギレも生じやすい。
予想本文 

 昨年の皐月賞はかなり早い流れである種異様なレースとなり、アンライバルドが驚異的なコーナー抜けだしで勝利をもぎ取った。
その年、続くダービーは重馬場で、皐月賞とは全く異なる展開となり、結果も大きく変化した。
近年ない連動性のないクラシックとなったが、あれが昨年だけのものなのか、今年も引き続く傾向となるのかが見どころとなりそう。
各トライアルを別路線で勝ち抜いた精鋭が集い、かなり面白いレース構成になった。
後はやはり馬場が渋化しているので、なんとか回復してほしいところ。

 ヴィクトワールピサの本命に逆らう余地はない。
直前の武豊騎手の落馬負傷により、手替わりとなったが、ウォッカを思い出す岩田騎手の乗り変わりはむしろプラス要素と考えたい。
骨っぽい相手が揃ったが、この馬の評価したいところは、これまで接戦ながらしっかりとゴール前で差しきって勝利していること。
新馬戦はローズキングダムに敗れたが、猛追届かずで差された訳ではなく、相手の力量を見誤った感。
またこのレースと同条件の弥生賞を重馬場で勝利した点も大きい。
行き所をなくして完全に負けパターンにも関わらず、抜け出したエイシンアポロンを短い直線で差しきった。 これで馬込み、重馬場、中山内2000mへの不安要素はなくなり、死角らしい死角はなくなった。
皐月賞は波乱要素も高く、決して絶対視はできないとはいえ、複勝圏内はまず大丈夫だろう。

 決して本命馬の独裁ではないと思うが、実力差わずかの好メンバーの中で2番手はエイシンアポロン
前走でヴィクトワールピサに敗れはしたが、常に堅実な成績を残す確かな末脚と勝負根性がある。
確かに前走の敗北と、勝ちきれないという点がどうしても地味に映りがちではある。
しかし、早い流れでしっかりとした末脚を見せている実績は、条件戦を連勝してきた馬より信頼が高い。
さらにここまでの調教過程がなんとも秀逸で、先週は坂路49秒台の1番時計。
2週連続で一杯に追われ、体調面も万全。
この馬も死角の少ない一頭といえよう。

 もう少し人気を落とすかと思われたローズキングダムだが、さすがに単勝2番人気に収まりそう。
そうなるとやや買う気も失せてくるのだが、それでもこれ以下に評価するのは難しい。
前走は思わぬ敗北だが、休養明けの中、しっかりと伸びては来ていた。
どちらかというと反応が遅れたという感じで、そこが前走の一叩きで改善されてくると、やはり本命馬を脅かす存在。ただ、前走から変わらないようでは黄信号で、地力は高いが、そういった不安要素を背負っている点で、上記2頭には印を譲った。

 ヒルノダムールの末脚はかなり強烈なものがある。
若駒Sではルーラーシップを破り、若葉Sでは内容的には勝利に近いといっていいもの。
この2レースは重賞ではないが、レース内容のレベルがかなり高く、ラジオNIKKEI賞の4着も本命馬に1馬身弱の僅差。
2000mを4戦経験していることも強みで、やはり大敗が考えにくい。
ここでのレースぶりによっては、ダービーでは主役を務める可能性を秘めた一頭。

 早くからその高い素質に注目が集まっていたリルダヴァル
秋の野路菊Sでは33.2秒の脚を披露し、一躍中心馬に踊り出たところでの骨折。
その復帰初戦が気になるところだったが、2馬身差3着なら上出来といったところ。
無論、それ以上の上積みが必要とはなるが、昨秋の状態まで戻れば地力的にはトップクラス。
スローペースだけしか経験がない点が、折り合いは心配ない反面、G1の早い流れがどうかという未知の部分となる。

 いかにも皐月賞向きなのが、アリゼオ
先行して早め抜け出しができるのは大きな強みで、少しでもペースが落ちるようならこっちのものと言えよう。 外枠ではあるが、中山2000mは最初の直線が長いため、十分好位はとれるはずで、逃げるつもりでなければ気になる材料ではない。
鞍上もかつてセイウンスカイでこのレースを勝った横山典騎手。
まさに当時と同じようなレースが理想。
ただ、やはり早い流れがどうかという点と、人気を背負いすぎという印象が強い。
ヒルノダムールに勝ったとはいえ、今年の関西馬はやはり強力とみてこの評価まで。

 ハンソデバンドは評価が難しい。
実績的には申し分なく、経験したレースレベルも高い内容。
ただ、折り合いはかなり難があるレースぶりで、距離が伸びてどうかの懸念が残る。
それでもあれだけ折り合いを欠いて共同通信杯を勝つのだから、地力は十分あるとみるが、相手を考えると連下まで。

 レーヴドリアンは追い込み一手だけに突っ込みが怖い。
ただ、いかんせんこのレースでは、追い込み馬には分が悪い。
それでもきさらぎ賞でみせた後方一気はやはり押さえには必要と思わせるほどの迫力があった。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:13
2着:12,05,16,01
3着:12,05,16,01,18,02,14
(24点)
1着:12,05,16,01
2着:13
3着:12,05,16,01,18,02,14
(24点)
かなり面白いメンバー構成になったが、それゆえ馬券戦略もかなり難しい。
なにぶん、この時期では、まだ底を見せてない部分が多く、別路線で戦った馬の地力の優劣を計るには判断材料が少ない。
上記で印を打った馬はどれが勝利してもおかしくないが、1番人気は承知の上でヴィクトワールピサを中心。どのような展開でも差し込める脚はやはり信頼に足る要素。
ただ、どう絞り込むかが難しい。
上記以外にも気になる馬はいるが、そこまで手を広げられない。
オッズを考えれば、さらに絞り込む必要もあり、ここはヴィクトワールピサの1着固定を本線としたい。
他馬はかなり微妙なので、3連単は頭固定のフォーメーション。
マギレの生じやすい皐月賞だけに、できれば押さえでヴィクトワールピサの2着固定も持っておきたいところ。
2010/4/11 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
大外不利とされるこのコースも、何故か8枠がからむこのレース。
良馬場予想で展開面での有利不利は少ない。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ショウリュウムーン 牝3 55.0 佐藤 哲三
1 02   ギンザボナンザ 牝3 55.0 北村 宏司
2 03 アプリコットフィズ 牝3 55.0 横山 典弘
2 04 コスモネモシン 牝3 55.0 石橋 脩
3 05   モトヒメ 牝3 55.0 大野 拓弥
3 06   ワイルドラズベリー 牝3 55.0 浜中 俊
4 07 × タガノエリザベート 牝3 55.0 川田 将雅
4 08 オウケンサクラ 牝3 55.0 安藤 勝己
5 09 アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
5 10   レディアルバローザ 牝3 55.0 和田 竜二
6 11 × エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
6 12   ステラリード 牝3 55.0 藤田 伸二
7 13 アニメイトバイオ 牝3 55.0 内田 博幸
7 14   ジュエルオブナイル 牝3 55.0 幸 英明
7 15   サウンドバリアー 牝3 55.0 渡辺 薫彦
8 16 ラナンキュラス 牝3 55.0 四位 洋文
8 17 × シンメイフジ 牝3 55.0 岩田 康誠
8 18   プリンセスメモリー 牝3 55.0 勝浦 正樹
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
スローにはならない程度のミドルローペース。
極端な戦法の決まりにくい地力勝負濃厚。
信頼度
C
実力伯仲
力の差がほとんどないといっていい混戦模様。
予想本文 

 昨年暮れの阪神JFが関東馬のワンツー。
「牝馬は関西馬」という定説を覆す結果で、トライアルを経た後もその勢力図は大きく変わらなかった。
ここも大挙して関東馬が参戦し、長らく続いた冬の時代を打ち砕くべく主力を形成。
この傾向はおそらく近年の牝馬の活躍と同様の理由で、輸送や体調管理の技術向上が考えられる。
今は世界で戦う時代。気難しい3歳牝馬ではあるが関東や関西という違いはもはやないのかもしれない。

 それでも本命には関西馬、ラナンキュラス
馬混み苦手なこの馬にとって、外枠は歓迎材料。
昨年暮れはどうにも馬体が細く、ひ弱な感が否めなかった。
しかし、敗れたとはいえ、前走では随分しっかりしてきた印象があった。
今の状態で十分に調教を積んだ叩き2走目の今回、これだけの良血馬が人気的にもおいしい存在になる。
父スペシャルウィークもこのレースでは結果を出していることも強み。

 対抗にはやはり安定感でこのメンバーでは頭一つ抜けているアパパネ
前走の敗戦は重馬場だったことを考えると、上々の結果。
むしろしっかりと連を確保したところに凄みを感じる。
世代チャンプの貫禄も十分で、大崩れない競馬が期待できそう。
関東馬ではあるが、阪神JFの時と同じく、早くから栗東入りして体制を整えており、ほとんど関西馬といっていいほど。
力は出せる状態にある。

 本命にしようかと思ったほど前走が強かったオウケンサクラ
先行してあれだけの脚が使えるのはこのレースでは大きな武器となる。
それほどペースも早くならないため、前で競馬して早め抜け出せれば、前走の再現は可能だろう。
問題はやはり、権利取りのための強行軍。
タフな馬とのことだが、短い期間での3連戦がどう出るかには一抹の不安。
また、名手とはいえ、騎手の手替わりもやや気に掛かる。

 あまりそういう印象はないのだが、アニメイトバイオは未だ連を外していない堅実派。
中にはG1を含め、レベルの高いレースだけに一定の信頼は置ける。
前走は案外な結果だったが、休養明けで馬体も緩んでいた。
今回絞れてくれば、順調度的にも申し分なく、怖い存在になる。
早い流れでも持続力ある末脚を発揮でき、特に阪神JFでアパパネに再度差し替えそうと迫った状態にまで戻れば好勝負必至。

 アプリコットフィズは気性面で懸念が残る。
だが、前走クイーンCはかなりのハイレベルのレースで、そこでの完勝の1着は相当に重みがある。
ただ、馬体的にはギリギリで、当日馬体重が減っているようなら、黄信号かも。
本来もっと印を重くしてもいいのだが、特に鞍上人気で現時点で2番人気となると、ここはヒモまでに留めたいところ。

 コスモネモシンは現時点では実績やや劣るも先に期待がもてそうなタイプ。
父ゼンノロブロイ、母父シングスピールという血統はなかなか奥深そうで、距離が伸びてよくなりそう。
勝負強いという印象が強く、スタミナを要求される近年の桜花賞なら、ここで先物買いしておくのも悪くない。

 マイル戦2敗、阪神も3敗と強調材料に欠けるタガノエリザベートだが、内容はそれほど悪くはない。
追い込み一手は阪神外回り1600mではやはり怖い。
今回の本命ラナンキュラスをあっという間に差しきったファンタジーSを思うと、前走長い距離を経てここで変わり身があっても驚けない。

 シンメイフジもまだ見限れぬ。
とんでもないタイムを叩き出した新潟2歳S以降、敗戦続きだが、前々走はぶっつけでのG1で出遅れ、前走はやや掛かり気味での逃げ潰れ。
それなりに言い訳はある状態で、今回で真価が問われることになる。

 人気薄でエルフィンSを勝ち、続くチューリップ賞も重馬場ながら34秒台の末脚を使ったエーシンリターンズも少々。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

16=09→08,13,03,04,07,17,11
(42点)
安定感でアパパネが抜けているが、粒ぞろいの好メンバーが揃った今回の桜花賞。
例年と異なり、関東馬が多いせいか、どうも一筋縄ではいかない雰囲気もある。
拍車をかけているのが、実力馬が揃ったとはいえいわゆる堅実派が多く、パンチに欠けるメンバー構成。
冒頭で輸送と体調管理の技術向上を述べたが、若い牝馬だけに当日の馬体重やパドックでのチェックは重要視したい。
すんなりと人気どころでまとまる公算も高いが、ここでは少し冒険してラナンキュラスに白羽の矢を立てる。各馬実力伯仲で、BOX馬券を推奨したいところではあるが、相手が多く玉砕覚悟の割り切りも必要だろう。
大きな勝負は控え、ラナンキュラスとアパパネの3連単2頭軸マルチを推奨馬券に。
2010/3/28 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中京
  • 芝1200m
    左回り

  • 見込み
コース図
断然内枠先行有利に映るコース設定だが、差しもそれなりに決まる。
かなり内が荒れてきており、そろそろ外差しも決まってくる頃。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   セブンシークィーン 牝4 55.0 北村 友一
1 02   アイルラヴァゲイン 牡8 57.0 秋山 真一郎
2 03 × アルティマトゥーレ 牝6 55.0 横山 典弘
2 04 × ショウナンカザン 牡5 57.0 柴田 善臣
3 05   トウショウカレッジ 牡8 57.0 川田 将雅
3 06 キンシャサノキセキ 牡7 57.0 四位 洋文
4 07   カノヤザクラ 牝6 55.0 小牧 太
4 08   エーシンエフダンズ 牡6 57.0 佐藤 哲三
5 09   ファイングレイン 牡7 57.0 勝浦 正樹
5 10   ヘッドライナー セン6 57.0 酒井 学
6 11 エイシンタイガー 牡4 57.0 池添 謙一
6 12   グランプリエンゼル 牝4 55.0 熊沢 重文
7 13 サンカルロ 牡4 57.0 吉田 豊
7 14   スズカコーズウェイ 牡6 57.0 古川 吉洋
7 15 プレミアムボックス 牡7 57.0 幸 英明
8 16 エーシンフォワード 牡5 57.0 岩田 康誠
8 17 × ビービーガルダン 牡6 57.0 安藤 勝己
8 18   ピサノパテック 牡8 57.0 田中 勝春
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
HM
ハイミドル
当然のハイペースだが、どうしても行く馬は少ない。
最高方からの追い込みが決まる展開までは望めない。
信頼度
C
実力伯仲
出遅れたらおしまいのレース。
波乱要素はないわけではない。
予想本文 

 日本の誇る最強牝馬軍団がドバイへ参戦。
必然的に興味はそちらにそそられなくもないが、国内では春のスプリント王決定戦を迎える。
短距離戦戦は中心馬不在の混戦模様がずっと続いているが、それゆえに馬券的な旨味がある。
今回の舞台の中京1200mは内枠先行馬に断然有利なはずが、何故か意外と差しも決まる。
有利であることがわかっている事が招くハイペースが原因ともいえ、G1レースともなればその傾向に拍車がかかる。
ただ、今年のメンバーは絶対的ハナを主張する馬が少なく、そこまでペースが上がるかどうか。
逆にこれだけ馬場が荒れてくると軽いスピード系先行馬には厳しいともいえ、展開予想は困難を極める。
いずれにせよペースと力勝負への対応の読みがカギとなりそう。

 本命にはエーシンフォワード
ベストが1400mであることは誰が見ても明らかではあるが、今の荒れた中京コースなら、このくらいの距離をこなしてくれる方が心強い。
実績十分とは言えないが、曲がりなりにもレッドスパーダに及ばずながら接戦を演じてきた器、その地力はここでヒケをとるとは思えない。
問題は1200mの早い流れでどれだけの末脚を出せるかによるが、うまく先行勢が喧嘩してくれれば、かなりレースはやりやすくなるはず。
極端すぎない中団待機からの差し脚質も好感。
前走の再現を期待する。

 7歳にして重賞3連勝。ここにきて再び勢いにのるキンシャサノキセキ
成長したのは主に気性面。折り合いがつくようになってきて、どのような展開でも安心してみていられるレースぶり。
1番人気なのは、やや気にくわないもののそれも仕方のない実績と言えよう。
調教過程は軽く流しただけとはいえ、順調そのもの。
大敗もある馬だが、今回大崩れすることは少し想像しがたい。
やはり連軸としては最も安心感がある。

 スプリント適性を問うなら、エイシンタイガー
まさに1200専科のスプリンター。
前走は大敗だが、最近珍しいほどのスローペースで外を回っての後方差しではさすがに困難で、度外視してもよい内容だろう。
平坦コースの1200m戦なら、自信の持てるベストロケーション。
この大舞台で好走できれば、それはより揺るぎないものになるだろう。
4歳馬だけに成長の余地がある分、楽しみも大きい。

 サンカルロも同様に勢いある4歳馬。
1200mは初経験になり、その点が不安点でもあり、期待感も沸くところ。
母系から短距離は問題ないと思われ、気性的にも早い流れが向くはず。
となれば1400mでのここ2戦の重賞での好走は重みを増してくる。
うまく馬群を捌ければ、台頭してきそうな怖い一頭。

 ほぼ追い込みに近いレースをするプレミアムボックス
毎度のその強襲に肝を冷やされたライバル馬は多い。
直線短い中京コースでは必然まくっていかねばならず、いかにコーナーをスムーズにこなせるかがポイント。
とにかく、ハマれば頭まである一発タイプだけに必ず押さえておきたい。

 アルティマトゥーレは人気ほどには評価しなかった。
地力筆頭であることは否定しないが、京阪杯での大敗が説明がつかない。
今回このレースに似た展開になりそうで、ハイペースに巻き込まれないか不安が残る。
ただ、スプリンターズSでは僅差の5着。
展開気にせず、先行して行ききるだけという脚質は騎手にとっては非常に乗りやすい。
過去の勝ち馬、ローレルゲレイロやショウナンカンプのように先行あっさりの場面も十分にありえる。

 短距離での安定感は特筆もののショウナンカザン
父ショウナンカンプはこのレースの勝ち馬で、スプリントでは近年最強クラスに位置するだろう。
1200m戦は滅法得意で、重馬場はからっきしというその特性をよく引き継いでいるだけに想像もしやすい。
前走の大敗は重馬場だけでなく、競馬そのものをやめたフシがあったので心配したがひとまず気にするほどでもなかったよう。
勝ちきるまでのインパクトはないが連下にはしっかり入ってきそうな堅実味を買いたい。

 ビービーガルダンは取捨が難しい。
前走は期待はずれもいいとこだが、自分のレースはできていたし、休養明けという言い訳もある。
折り合いつけば、早い流れを先行して34秒台の脚でフィニッシュできるだけに、当日のパドック気配のチェックは必須だろう。
ただいかんせん勝ち味に遅く、不利があったとはいえ昨年の大敗を見せつけられては、あまり強気にはいけないところ。

 他、印こそつけないが、トウショウカレッジピサノパテックの8歳、追い込みコンビも穴で一考。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

16=06→11,13,15,03,17,04
(36点)
 基本差し馬が中心と見た予想。
中京1200mのG1というハイペースを見越してのものであるが、スローペースで行った行ったの展開に終わったシルクロードSの人気の偏りの裏を取りたい。
特に今の中京コースなら、差し決着は十分にあり得るとみる。
そういう意味では、人気を背負うアルティマトゥーレやビービーガルダンよりも、トウショウカレッジ、ピサノパテックの方を重く取るかもしれないが、一応地力・実績も考慮にいれた。
男らしく先行馬は全部切るのも戦略としては間違ってないだろう。
当日の気配や馬場次第の側面も多分にあるが、一応ここではエーシンフォワードとキンシャサノキセキの3連単2頭軸マルチ流しを推奨する。
2010/2/21 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京
  • ダート1600m
    左回り

  • 見込み
コース図
極端な追い込みでない限り、他場と比べるとダントツに差し馬が有利。
外枠が好結果が多いが、外はスタートの芝部分が長いという点も考慮には入れたい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × ダイショウジェット 牡7 57.0 柴山 雄一
1 02   ケイアイテンジン 牡4 57.0 四位 洋文
2 03 テスタマッタ 牡4 57.0 岩田 康誠
2 04 エスポワールシチー 牡5 57.0 佐藤 哲三
3 05 スーパーホーネット 牡7 57.0 藤岡 佑介
3 06 サクセスブロッケン 牡5 57.0 内田 博幸
4 07   トーセンブライト 牡9 57.0 北村 宏司
4 08 レッドスパーダ 牡4 57.0 横山 典弘
5 09   ザレマ 牝6 55.0 M.デムーロ
5 10 × オーロマイスター 牡5 57.0 吉田 豊
6 11 × スーニ 牡4 57.0 川田 将雅
6 12   グロリアスノア 牡4 57.0 小林 慎一郎
7 13   ローレルゲレイロ 牡6 57.0 藤田 伸二
7 14   リーチザクラウン 牡4 57.0 武 豊
8 15   ミリオンディスク 牡6 57.0 C.ルメール
8 16   ワイルドワンダー 牡8 57.0 蛯名 正義
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
HS
ハイスロー
芝組の動きが読めないが、砂かぶりは避けたいはずで、加えて行きたい馬が揃った。スローはありえない状態で相当力量がないと逃げ切りは難しい。
信頼度
E
予測不能
芝有力組の参戦が多く、不確定要素が多すぎる。 大きな勝負は控えめに。
予想本文 

 なんと芝のG1級の馬がズラリと参戦するという異様なメンバー構成。。
叶わなかったがダイワスカーレットが昨年参戦を表明したり、ウォッカの影響もあり、やはり「ドバイ」を明確に意識し始めている傾向は喜ばしい。
今年のフェブラリーSは、今後こういった傾向が続く元年ともなるレースになるかもしれない。
一方で、日本はまだまだ芝レース中心で、ダート界は一歩劣るという認識も露呈しているともいえ、今後ダート界を盛り上げていくためには、ダート専科組もここで返り討ちにして大いに頑張ってもらいたい。

 さて、このような状況で予想などできようはずもなく、全く未知での状態での本稿などまるで意味をなさない。それでも予想するにあたって、頼れる根拠はペースや脚質といったレース展開になるだろう。
おそらくハイペースが予想される中、差しが決まる東京コースで各馬の位置取りと結果に注目してみてみたい。

 ダートの現王者はこのレースを回避したG1 10勝馬ヴァーミリアンではなく、間違いなくエスポワールシチーだろう。
ずば抜けた近走の成績だが、その実、今回の圧倒的な人気ほどの実力差はまだ確定していない。
持続力のある脚で逃げて勝利してきただけに今回不安要素はさらに高まる。
ハイペースでおそらくハナには立つことはなく、僅かとはいえ、スタート直後の芝コースも気になる。
それでも本命に据えたのは、凌駕する相手が不在というのが大きな理由。
次いで特にハナにこだわるタイプではなく、控えても競馬ができる点か。
ダート組では相手になるのはサクセスブロッケンぐらいで、軸としての安心感は随一。
芝組の中に思わぬダート適正を持つ馬の存在が怖いが、順当の主軸。

 いくら芝実績馬でもダートでは簡単にいかないというのが私の持論ではあるが、やはりダート馬ではあまり食指が動く馬が少なく、どうしても芝組に目がいく。
その中で実績の割に人気の低さが目立つのがスーパーホーネット
リーチザクラウンが人気を背負っているお陰で甚だ地味ではあるが、芝での実績ならこちらが上だろう。
とはいえ、なんといっても休養明けに加え、差し脚勝負する馬だけにダートでは甚だ疑問は確かにある。
加えて、調整過程において筋肉痛という一頓挫もあった。
ただ、軽いスピードよりパワーで勝負してきた馬で鉄砲の実績もあり、無論マイル実績は言うに及ばず。
最終追い切りでは、相変わらず掛かり気味ではあるものの、体制は整っている。
どうせわからないレースならオッズ期待値の高い方がいいという安易な考えでもあるが、この馬をこのオッズで買えるのは逆に休養明けの今しかない。
もちろん惨敗は十分ありえるし、当日大きな馬体重変化がないことが大前提となるが、他の芝実績馬よりは旨味はかなり高い。

 通常、芝とダートを両方こなせる馬はそうはいない。
ダートで圧勝を繰り返し、後に芝へ転身、あげく海外G1まで取ったタイキシャトルを父に持つレッドスパーダ。ただ父はダートでは格下に負けることもあったし、アグネスデジタルやイーグルカフェなどとはまた印象も異なる。

ただ、「マイル適性」は間違いなく高く、強い4歳世代のマイルホースの代表格。
その点が魅力に映った。血統ではどうにもならない「砂かぶり」を嫌がる性格でなければ、芝組の中では最も安定した成績が期待できそう。

 フェブラリーSの連覇は史上例がない。とはいえ、3着圏内で考えれば割と多くみかけるので偶然の要素も強く、それほど気にする材料ではない。
昨年このレースを勝ったサクセスブロッケンは、その後どこまで活躍できるかと大いに期待したが今ひとつ飛躍できなかった。
前走、ヴァーミリアンを退け勝利したとはいえ、ハナ差の接戦ではここではやや不安も残る。
加えてこの馬は掛かり癖があり、昨年は間にもう一走して叩いてきたが、やや間が空いてしまった。
ただ、以前より気性的に随分安定してきたことと、エスポワールシチーを徹底マークできる位置につけることができるという点は大きい。
地力的にもそれほど開きはなく、十分単まで狙える存在だろう。

 4歳世代でレッドスパーダに印を譲ったとはいえ、ダート実績ならなっといってもジャパンダートダービー覇者のテスタマッタ
浦和記念では3着とはいえ4馬身差。前走ではサクセスブロッケン、ヴァーミリアンの後塵を拝したが、距離短縮と差しの展開利を考えれば、そう悲観するものではない。
ローテーション的にも今がピークで好勝負はありえそう。

 以下、差し馬で今回ベストの条件のオーロマイスター、コース実績あるダイショウジェット、折り合った際のスーニを押さえに一考。


馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸1頭マルチ:

04→05,08,06,03
(36点)>

軸2頭マルチ:
04=05→08,06,03,10,01,11
(36点)

とにかく、芝組とダート専科組との力関係はまだ誰にもわからない。
今回無印にしたリーチザクラウンが圧勝してしまうことだってありえる。
ダート組より地力は芝組が圧倒しているとの観点で、いっそ割り切って芝組のみで馬券を買うのも一興。

 ただ本来このレースは荒れる要素の少ないレース。
それゆえ飽くまでも正当に現材料で判断すれば、やはりエスポワールシチーの軸は不動と言わざるを得ない。
では、2番手はというともちろんサクセスブロッケンになるのだが、不確定要素が強い中それではあまりに面白みが少ない。
そこで対抗格に芝組、それも人気的旨味のあるスーパーホーネットを相手に据える。
とはいえ、遊びの要素も含むため、勝ちにいくなら、エスポワールシチーの馬連ながしが妥当だろう。

 一歩進んで、エスポワールシチーの1頭軸マルチながしを推奨とする。
遊びならエスポワールシチーとスーパーホーネットの2頭軸マルチながし。

 余談だが、このレースは叩き合いがモノを言い、外国人ジョッキーの活躍が顕著。
馬の実績的に印は打たなかったがザレマ、ミリオンディスクも余裕があれば押さえてみても面白い。

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Profile

bakusuinobitaです。
一応、「小心無用」がポータルページになっております。

About

中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

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