タグ「中距離」の一覧

2017年4月2日(日) / 阪神 2000m 芝・右 内 / 晴・良
サラ系4歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[4] 5  ○ キタサンブラック  牡5 57 武 豊  1:58.9  1
2[3] 4  ☆ ステファノス    牡6 57 川 田  3/4     7
3[8] 13  ☆ ヤマカツエース   牡5 57 池 添  1/2     4
4[8] 14  ◎ マカヒキ      牡4 57 ルメー  1.1/2   2
5[7] 12  △ アンビシャス    牡5 57 福 永  アタマ  5
6[5] 7  ▲ サトノクラウン   牡5 57 デムー  ハナ    3
7[1] 1  ☆ ミッキーロケット  牡4 57 和 田  1/2     6
8[6] 10     モンドインテロ   牡5 57 内 田  2.1/2   11
9[2] 2     アングライフェン  牡5 57 岩 田  1.1/4   14
10[6] 9     ディサイファ    牡8 57 四 位  1/2     13
11[3] 3     スズカデヴィアス  牡6 57 藤岡佑  1.1/2   12
12[7] 11     マルターズアポジー 牡5 57 武士沢  1/2     8
13[4] 6     サクラアンプルール 牡6 57 横山典  3      9
14[5] 8     ロードヴァンドール 牡4 57 太 宰  3      10
  
払戻金 単勝 5 240円
    複勝 5 110円 / 4 280円 / 13 280円
    枠連 3-4 2130円
    馬連 4-5 2320円 / 馬単 5-4 3390円
    3連複 4-5-13 4830円 / 3連単 5-4-13 23910円
    ワイド 4-5 540円 / 5-13 480円 / 4-13 1800円
  

感想と言い訳?!

 予想されたハイペースよりは落ち着いた流れとなりました。それでも控える形となったキタサンブラックでしたが、手応えに余裕すら感じる貫禄の勝利となりました。G1昇格となり、他馬の本気度には一歩譲る所はあったのですが、それでも圧勝です。見事としか言いようがありません。

 後方待機馬には苦しい流れとはいえ、期待されたマカヒキはもう一つ伸びが足らず。ちょっと今後に暗雲が立ち込めました。

 まぁ、見事に上位人気馬決着となりましたが、3連単は微妙は組み合わせで馬券はハズレ。ちょっと私には買えない馬券でした。

2017/4/2 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
内回りコースというのが最大のポイント。直線短いが急坂がある。パワー型の先行馬に利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ミッキーロケット 牡4 57.0 和田竜二
2 02   アングライフェン 牡5 57.0 岩田康誠
3 03   スズカデヴィアス 牡6 57.0 藤岡佑介
3 04 ステファノス 牡6 57.0 川田将雅
4 05 キタサンブラック 牡5 57.0 武豊
4 06   サクラアンプルール 牡6 57.0 横山典弘
5 07 サトノクラウン 牡5 57.0 M.デムーロ
5 08   ロードヴァンドール 牡4 57.0 太宰啓介
6 09   ディサイファ 牡8 57.0 四位洋文
6 10   モンドインテロ 牡5 57.0 内田博幸
7 11   マルターズアポジー 牡5 57.0 武士沢友
7 12 アンビシャス 牡5 57.0 福永祐一
8 13 ヤマカツエース 牡5 57.0 池添謙一
8 14 マカヒキ 牡4 57.0 ルメール
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
H
ハイ

テンから飛ばす馬が2頭。前半は流れる傾向のコース形態からも、ハイペースが濃厚。

信頼度
B
順当
頭数少なくマギレが少ない展開。上位決着濃厚も、3連単はそれなりに難しい。
予想本文 

~ 打倒王者! ~
 今年から新設された大阪杯。名物重賞レースではあったが、まさかG1昇格になる日が来るとは思わなかった。頭数は少ないものの、年度代表馬にダービー馬も顔を揃え、G1レースとして恥ずかしくないメンバー構成となった。王者キタサンブラックはここから始動となるが、他有力馬はすでに1戦を経て、準備万端。どう迎え撃つかが見どころとなりそうだ。

 期待された凱旋門賞の敗北で、多少トーンダウン気味のマカヒキ。国内復帰戦で注目を集めた前走の京都記念ではあったが、結果は3着に終わってしまった。ただ、仕掛け所の差が影響したと感じる内容で、力負けだったとは思えない。一叩きで迎える本番としては上々と言えよう。ただ、3歳時に比べ、ややジリ脚っぽい印象を受けたため、あの驚異的な末脚が今回どこまで戻ってくるかがポイント。サトノダイヤモンドと雌雄を決するにはここは無様な競馬はできない。

 全12戦のうち、3着以下に敗れたのはダービーのたった1回だけ。さすがに王者といっていい昨年の年度代表馬キタサンブラック。当然ここも最上位格ではあるが、ぶっつけとなる始動戦。他有力馬は一度叩いて新設G1を取りに来ており、本気度では劣ると言わざるをえない。しかし、この馬の強みは先行してさらに突き放す競馬。この競馬には大崩れはない。極端なハイペースの不安はあるが、複勝圏にはやはり高確率で絡んでくるには違いない。

 昨年のほとんどは精彩を欠いてしまっていたサトノクラウンだが、香港でのG1勝利から再びの上昇ムード。特に前走、京都記念は相手が揃っていただけにお見事な内容。今回、ほぼ顔ぶれも変わらず、引き続きの鞍上であれば当然主力候補。脚質的にキタサンブラックと真っ向勝負になるのはこの馬。ハイペース予想の中、後続馬を気にしながらの王者への仕掛けは難しいが、そこはヤネ任せとなろう。

 2000mといえばやはりアンビシャス。昨年のこのレースでキタサンブラックを破っての勝利はまだ記憶に新しい。宝塚記念の大敗後は決め手を活かす戦法に変え、展開に泣かされ、勝利には及ばぬものの、安定して好成績を収めた。休養明けの前走も敗れたとはいえ、33秒の脚を使って、脚を余しながらの敗戦。先行した昨年とは違う形での連覇も見ることができるかもしれない。

 先行有利な阪神内回りも、今回は差し馬の出番がありそう。ならばステファノスが気にかかる。前走こそ案外な内容ではあったが、叩いての上積みは当然見込める。阪神の坂も苦にしない。

 4歳世代の層の厚さを証明する存在がミッキーロケット。菊花賞こそ敗れたが、典型的な夏の上り馬で古馬となってすっかり本格化。このメンバーでも侮れない存在となった。

 有馬記念の好走で一躍注目浴びるようになったヤマカツエース。阪神での好走例がないことが気になるが、本来のベストディスタンスである2000mではやはり怖い存在。状態もピークに近い。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着ながし:

14
→05,07,12,04,01,13
(30点)
2着ながし:
14
→05,07,12,04,01,13
(30点)
京都記念のレベルが一段高く、この上位組 VS キタサンブラックの構図。頭数も少なく荒れる要素は少ない。順当な結果が濃厚。無難に当てに行くなら、2頭軸マルチが妥当ではあるが、ここはマカヒキの3連単1着流しで勝負してみたい。配当的に許されれば2着ながしを押さえ。
2016年12月25日(日) / 中山 2500m 芝・右 内 / 晴・良
サラ系3歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[6] 11  ◎ サトノダイヤモンド 牡3 55 ルメー  2:32.6  1
2[1] 1  ○ キタサンブラック  牡4 57 武 豊 クビ     2
3[1] 2  △ ゴールドアクター  牡5 57 吉田隼 1/2      3
4[2] 4  ☆ ヤマカツエース   牡4 57 池 添 1.1/4    8
5[4] 8  ☆ ミッキークイーン  牝4 55 浜 中 クビ     7
6[7] 14  ☆ シュヴァルグラン  牡4 57 福 永 1/2      5
7[8] 15     アルバート     牡5 57 戸 崎 1.1/2    10
8[3] 6  ▲ サウンズオブアース 牡5 57 Mデム 1/2      4
9[7] 13     デニムアンドルビー 牝6 55 バルザ クビ     11
10[8] 16     マリアライト    牝5 55 蛯 名 1.1/2    6
11[5] 10     アドマイヤデウス  牡5 57 岩 田 ハナ     9
12[5] 9     ヒットザターゲット 牡8 57 田 辺 3       15
13[6] 12     サトノノブレス   牡6 57 シュミ 4       13
14[2] 3     ムスカテール    牡8 57 中 谷 1/2      16
15[4] 7  ☆ マルターズアポジー 牡4 57 武士沢 1/2      12
16[3] 5     サムソンズプライド 牡6 57 横山典 3.1/2    14
  
払戻金 単勝 11 260円
    複勝 11 120円 / 1 120円 / 2 200円
    枠連 1-6 330円
    馬連 1-11 440円 / 馬単 11-1 770円
    3連複 1-2-11 1050円 / 3連単 11-1-2 3940円
    ワイド 1-11 200円 / 2-11 450円 / 1-2 420円
  

感想と言い訳?!

 見ごたえのある良いレースでした。前を行くキタサンブラックに、道中いったんはじわりと詰め寄るサトノダイヤモンド。直線ではゴールドアクターが突き放しにかかったところで、キタサンブラックがさすがの二の脚のエンジン点火。そして、かかりが遅かったのか、それとも敢えてこの瞬間を待っていたのか、サトノダイヤモンドが全力で襲いかかって、交わしたところがゴールとなりました。

 1,2,3番人気どおりの着順で、3連単でも全然面白くない結果とはなりましたが、多くの人が勝ってハッピーとでも思いましょうかね。(笑)

2016/12/25 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 10R
    中山 A
  • 芝2500m
    内・右回り

  • 見込み
スタートはいきなりコーナーからで、内回りのコーナー5回、直線短く、急坂があるという、G1レースの中ではもっともトリッキーなコース設定。外枠不利は言うまでもなく、内枠の先行馬が有利。ただ、1番人気の信頼感は意外に高い傾向がある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 キタサンブラック 牡4 57.0 武豊
1 02 ゴールドアクター 牡5 57.0 吉田隼人
2 03   ムスカテール 牡8 57.0 中谷雄太
2 04 ヤマカツエース 牡4 57.0 池添謙一
3 05   サムソンズプライド 牡6 57.0 横山典弘
3 06 サウンズオブアース 牡5 57.0 M.デムーロ
4 07 マルターズアポジー 牡4 57.0 武士沢友
4 08 ミッキークイーン 牝4 55.0 浜中俊
5 09   ヒットザターゲット 牡8 57.0 田辺裕信
5 10 アドマイヤデウス 牡5 57.0 岩田康誠
6 11 サトノダイヤモンド 牡3 55.0 ルメール
6 12   サトノノブレス 牡6 57.0 シュミノ
7 13   デニムアンドルビー 牝6 55.0 バルザロ
7 14 シュヴァルグラン 牡4 57.0 福永祐一
8 15   アルバート 牡5 57.0 戸崎圭太
8 16   マリアライト 牝5 55.0 蛯名正義
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
SH
スローハイ
01は逃げる07を追いかけないが、各馬が早めにまくってくる。前後半の流れがかなり急変する可能性も。
信頼度
B
ヒモ穴注
有力馬決着が濃厚もヒモ穴がからむことが多いのもこのレースの特徴。
予想本文 

~ Betの選択 ~
 古馬と3歳がここで初めて相対することの多い有馬記念。今年も古馬代表馬クラスに、3歳代表馬が挑む形が見られる。やはり競馬ファンとしては楽しみなところであり、来年を占う意味でもこのレースは重要。今年は比較的上位馬の実力がはっきりしており、低オッズを見据えての絞り込みが要求される。少ない配当でもとにかく勝って最後を迎えるか、一か八かの大勝負に出るか、が各々過ごした1年にも影響されるだろうし、まさにこれが有馬記念の醍醐味かも知れない。

 3歳代表、サトノダイヤモンドを本命に据える。いくら斤量差があるとは言え、3歳馬がそのまま有馬記念を制するのはハードルは高く、3冠馬クラスの力が必要。だがこの馬はそれに匹敵する力の持ち主と見る。皐月賞で3着と敗れた中山コースではあるが、直線僅かとは言え、不利があったもの。ダービーでは落鉄があった。何より前走菊花賞の勝ちっぷりが素晴らしく、まだ余裕があるほど。本来この馬には長めの距離とは思うが、それは微々たる問題。むしろ不安があるとすれば、中山内回りだけにあまり後すぎると届かない懸念が残る。前を行くキタサンをどう捉えにいくのかが見ものとなりそう。逆に前が崩れる展開なら、菊花賞と同様、圧勝する可能性もある。

 キタサンブラックは強い。前走、JCにて現役最強馬の座を手にしたと言っていいだろう。東京2400mを自らペースを作っての逃げ切り完勝は圧倒的な価値があり、中山2500mはこの馬にとっては、さらに条件が良くなる。そして、何と言っても、またまた1枠1番を引いたこと。偶然の要素ではあるが、この枠に入った時の結果は周知の通り。後世まで語り継がれるためには、ここでは負けられないところだろう。強いて本命を譲った点としては、やはり前を行く馬の存在。控えて競馬できる馬ではあるが、マークもキツくなること、JCからの連勝が少ないことから少し割引きした。ただ、これまでダービー以外はすべて複勝圏内に入った馬だけに、その点の信頼は厚い。

  長らく勝ち星から遠ざかっているサウンズオブアースだが、当然その力はG1級であることは言うまでもない。特に前走JC2着は秋初戦の京都大賞典で敗れた後だけに、意義ある2着となった。昨年2着のこの舞台で引き続き注目が集まるのも必然と言えよう。状態も依然好調で、やはり連下にはうってつけの有力候補。有力各馬とは勝負付け済んだ感もあるが、まだ逆転の目も展開一つ。

 ゴールドアクターは前走のJCにでは、弾けることができず4着に終わった。しかし、それでも力を見せた4着ともいえ、大きく崩れなかったところはさすが。相性のいい中山に戻って、このレースの連覇への期待も高まる。ただ、やはり前走敗れてしまったことと、昨年のこのレースではうまく行き過ぎた点も考慮すると、多少控えめな評価とならざるをえない。

牝馬と侮れぬミッキークイーン。ぶっつけで臨んだエリザベス女王杯は3着とはいえ、格好はつけた形。一叩きの上積みはかなり見込める所で、今の状態は絶好調のはず。ただ、中山向きの器用さには疑問が残り、後からの競馬が身上でもあるため、短い中山の直線でどういう競馬を行うかが難しいところ。

 シュバルグランも上位陣と引けはとらない。ただ、枠がやや外過ぎてしまった。相手が強力なだけに何か一つ展開利を味方につけたいところ。やはりキタサンを意識して、各馬、早仕掛けによる前崩れが起きることが望ましい。いずれにせよ確実な末脚があるので、連下には十分脅威の存在。

 波乱があるならやはり内目の枠の先行馬。ならば金鯱賞を勝って勢いに乗るヤマカツエース。距離適性には少々不安があるが、時計がかかる展開なら面白い。

 キタサンを差し置き、ハナを切るだろうマルターズアポジー。さすがに直後に本命馬にぴったりつけられる展開はしんどいが、3連勝中の勢いもあり、前残りの展開もありえなくはない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

11=01
→06,02,08,14,04,07
(36点)

11=06
→01,02,08,14,04,07
(36点)
抜けた1、2番人気となったキタサンブラックと、サトノダイヤモンド。どちらも3着以下に敗れる姿はちょっと想像できない。そしてこの2頭に割り込みそうな馬も限られている。負けないことを望むなら馬券的には簡単。だが、当然配当との戦いになるため、大きくゲインするには絞り込みも必要になる。穴馬も挙げたため、推奨馬券は3連単2頭軸マルチとした。主軸にはサトノダイヤモンドを据え、相手にはキタサンか、サウンズオブアースのどちらかは絡むと見る。後は1着ながしで厚めに重ねたい。
2016年11月27日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 小雨・良
サラ系3歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[1] 1  ▲ キタサンブラック  牡4 57 武 豊  2:26.3  1
2[6] 12  △ サウンズオブアース 牡5 57 Mデム  2.1/2   5
3[8] 17  ☆ シュヴァルグラン  牡4 57 福 永  クビ    6
4[2] 3  ○ ゴールドアクター  牡5 57 吉田隼  1/2     3
5[8] 16  ◎ リアルスティール  牡4 57 ムーア  クビ    2
6[7] 14  ☆ レインボーライン  牡3 55 ルメー  クビ    8
7[3] 5     イキートス     牡4 57 ファー  ハナ    16
8[4] 7     ワンアンドオンリー 牡5 57 田 辺  1      14
9[2] 4  ☆ ルージュバック   牝4 55 戸 崎  1      7
10[3] 6     ラストインパクト  牡6 57 川 田  3/4     13
11[5] 10     トーセンバジル   牡4 57 内 田  クビ    12
12[8] 15     ナイトフラワー   牝4 55 シュタ  アタマ  9
13[5] 9  △ ディーマジェスティ 牡3 55 蛯 名  3/4     4
14[4] 8     イラプト      牡4 57 ブドー  クビ    10
15[7] 13     ヒットザターゲット 牡8 57 小 牧  1/2     17
16[1] 2     ビッシュ      牝3 53  幸   アタマ  11
17[6] 11     フェイムゲーム   セ6 57 北村宏  クビ    15
  
払戻金 単勝 1 380円
    複勝 1 150円 / 12 290円 / 17 330円
    枠連 1-6 2340円
    馬連 1-12 2570円 / 馬単 1-12 3990円
    3連複 1-12-17 8050円 / 3連単 1-12-17 36260円
    ワイド 1-12 910円 / 1-17 930円 / 12-17 2070円
  

感想と言い訳?!

 もう脱帽するしかないキタサンブラックの逃げ切り圧勝劇でした。前半61秒というスローペース。それを見越してゴールドアクター、リアルスティールも前につけての徹底マーク。それを見事に返り討ち。本命にしたリアルスティールなどは、結果的に自分のスタイルを崩したリスクの方が大きく出た形。逆にサウンズオブアース、シュバルグランは後方からの差し込みをはかり、キタサンには2馬身以上も差をつけられましたが、2、3着入線の結果に繋がったと思います。

 結果、人気どころで決まっていますが、想定したものとは大きく違いました。完敗です。

2016/11/27 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り
  • 稍重
    見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 キタサンブラック 牡4 57.0 武豊
1 02   ビッシュ 牝3 53.0 幸英明
2 03 ゴールドアクター 牡5 57.0 吉田隼人
2 04 ルージュバック 牝4 55.0 戸崎圭太
3 05   イキートス 牡4 57.0 ファーガ
3 06   ラストインパクト 牡6 57.0 川田将雅
4 07   ワンアンドオンリー 牡5 57.0 田辺裕信
4 08   イラプト 牡4 57.0 ブドー
5 09 ディーマジェスティ 牡3 55.0 蛯名正義
5 10   トーセンバジル 牡4 57.0 内田博幸
6 11   フェイムゲーム セ6 57.0 北村宏司
6 12 サウンズオブアース 牡5 57.0 M.デムーロ
7 13   ヒットザターゲット 牡8 57.0 小牧太
7 14 レインボーライン 牡3 55.0 ルメール
8 15   ナイトフラワー 牝4 55.0 シュタル
8 16 リアルスティール 牡4 57.0 ムーア
8 17 シュヴァルグラン 牡4 57.0 福永祐一
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
S
スロー
内枠から押し出され気味の01が作るスローペース。直線の上がりの競馬が濃厚。
信頼度
C
上位拮抗
有力各馬の実力の差は紙一重。上がりがかかるか、瞬発力勝負かの展開ひとつで結果も大きく変わりそう。
予想本文 

~ 大ポカ注意 ~
 好メンバーが揃った今年ジャパンカップ。主力上位の選択に非常に迷いが生じる混戦模様を呈する。特に堅実な安定勢力でありながら、キタサンブラックのダービー、ゴールドアクターの天皇賞・春、リアルスティールの安田記念と、揃って大ポカをやらかしてる過去があるだけに今ひとつ全幅の信頼を置けないのがその理由か。

 主力互角の難しい一戦だが、リアルスティールに賭けてみる。気難しい馬だけに2400mは正直不安があるし、外枠も歓迎材料とは言えない。ただ、菊花賞2着の実績があるように、うまく折り合いさえつけば、この距離が長いということはないはず。安田記念の大敗こそあるが、常にG1で安定した実績で、ぶっつけで臨んだ前走は人気薄でもしっかり2着をキープ。当然今回の状態はさらなる上積みがあり、海外G1を勝ったコンビで悲願の国内G1をゲットできるか。

 菊花賞3着後、条件級から破竹の勢いで有馬記念まで獲ったゴールドアクターの強さと成長力には脱帽するしかない。天皇賞・春でのまさかの大敗があったものの、いくつかの不利があったことは事実だし、それを除けば負け知らず。今は現役最強馬といっていい位置にいる。中山巧者のイメージが強いが、昨年のアルゼンチン共和国杯勝ちがあり、父はこのレースの勝ち馬。特に気にする必要もないだろう。当日天候が微妙なため、重馬場実績がある点も心強い。

 今回のレースはキタサンブラックが作るといっても過言ではないだろう。ここのところ1枠を良く引き、その都度勝利しているだけに、今回も心強い。逃げても後続馬と変わらぬ脚色を使い、加えて差し返す勝負根性を持つ点がこの馬の素晴らしいところ。その点が大敗なく安定した成績に結びついている。連軸としては理想的なのだが、周囲にその特性がバレている状態で東京2400mで目標にされる点では少々不安もある。また、京都大賞典が僅差だったことも気になるが、叩いての上積みは大きそうで、その点で相殺したい。

 前走、京都大賞典ではその脚色が目立ったサウンズオブアース。キタサンブラック、ゴールドアクターらとはすでに勝負付けが済んだ印象を持っていたが、この前走内容でその評価を改めた。引き続き、M.デムーロ騎手をヤネに迎え、一叩きされ、その状態も更に上向くとあらば、その期待は大きく膨らむ。

 菊花賞では4着と人気には応えることのできなかったディーマジェスティだが、その高い実力は未だ健在。初の古馬との対戦となるが、最強世代といわれた3強の一角。何ら臆する所はなく、加えて斤量差も味方する。長く良い脚を使うタイプのため、スローからの瞬発力には分が悪いが、東京コースとキタサンが引く流れなら、そこまで極端にもならないだろう。

 宝塚記念こそ9着も、こちらもずっと堅実なレース振りのシュバルグラン。特に前走アルゼンチン共和国杯では、スローの上がり勝負で33秒台キレを見せたことが大きい。大外枠は痛いが、ここも好勝負が期待できる。

 札幌記念の1、2着馬のその後の活躍を見ると、レインボーラインの菊花賞2着は大いに頷ける結果。ルメール騎手への鞍上強化で3歳は3強だけではないところを見せつける良いチャンスが巡ってきた。

 近年はなぜかジャパンカップは牝馬が勝っている。それはスローの瞬発力勝負の傾向と連動していると言ってもいいだろう。ならば前走大敗したとはいえ、ルージュバックは見直すべき。特に東京コースでは警戒すべき怖い存在。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着ながし:

16
→03,01,12,09,17,14,04
(42点)
2着ながし:
16
→03,01,12,09,17,14,04
(42点)
 実力均衡のメンバーが揃い、加えて海外参戦馬という不確定要素も加わり、非常に難しいレースとなった。キタサン、ゴールド、リアルあたりは実績的には申し分ないが、今ひとつ信用しきれない面もある。これらの優劣をつけることは難しく、展開一つといったところ。思わぬ伏兵の可能性も潜んでおり、軸馬一頭を決めて、そこから流したい。その中では人気面も多少考慮し、リアルスティールを抜擢する。3連単1着流しで勝負。
2016年11月13日(日) / 京都 2200m 芝・右 外 / 晴・良
サラ系3歳以上 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[2] 3  ▲  クイーンズリング  牝4 56 Mデム  2:12.9  3
2[5] 9      シングウィズジョイ 牝4 56 ルメー  クビ    12
3[1] 1  ◎  ミッキークイーン  牝4 56 浜 中  1.1/4   2
4[8] 15  △  パールコード    牝3 54 川 田  3/4     5
5[7] 13      プリメラアスール  牝4 56  幸   1.1/4   14
6[2] 2  △  マリアライト    牝5 56 蛯 名  1/2     1
6[6] 10  ☆  シュンドルボン   牝5 56 吉田豊  同着    6
8[5] 8  ○  タッチングスピーチ 牝4 56 ムーア  1.1/4   4
9[4] 7  ☆  マキシマムドパリ  牝4 56 武 豊  クビ    7
10[7] 12      アスカビレン    牝4 56 松 田  ハナ    10
11[6] 11      デンコウアンジュ  牝3 54 松 山  1.1/4   9
12[3] 5      メイショウマンボ  牝6 56 池 添  3/4     13
13[3] 4  ☆  ヒルノマテーラ   牝5 56 四 位  1/2     8
14[4] 6     Bプロレタリアト   牝5 56 杉 原  2      15
15[8] 14      シャルール     牝4 56 福 永  1      11
  
払戻金 単勝 3 610円
    複勝 3 230円 / 9 1200円 / 1 150円
    枠連 2-5 720円
    馬連 3-9 13710円 / 馬単 3-9 22570円
    3連複 1-3-9 20680円 / 3連単 3-9-1 158930円
    ワイド 3-9 3670円 / 1-3 520円 / 1-9 4640円
  

感想と言い訳?!

 スタート少し遅れたクイーンズリング。ただ、ひと夏越して見せた逞しさは本物だった。直線狭いところを素晴らしい脚色で抜け出し、見事に勝利をもぎ取りました。2着には先行粘って、あわや?!の場面も演出したシングウィズジョイ。本命ミッキークイーンは内にささるところも見せてはいましたが、よく3着に入ってくれました。

 1番人気マリアライトはやはりちょっと元気ないですね。コーナーでしごかざるをえない苦しい競馬になりました。

 予想としてはハズレなんですが、乗り替わりルメールはやはり怖かったので、馬券は押さえていました。予想以上に配当がついて、大当たりの先週よりも大きな儲けに…(^^;

2016/11/13 3歳以上牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 B
  • 芝2200m
    外・右回り

  • 見込み
コーナーまでの直線が長く、前半はスロー。基本的には先行有利。後方待機馬は早めのスパートが要求される。ここが遅くなると、逃げ馬の逃げ切りを誘発してしまう。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ミッキークイーン 牝4 56.0 浜中俊
2 02 マリアライト 牝5 56.0 蛯名正義
2 03 クイーンズリング 牝4 56.0 M.デムーロ
3 04 ヒルノマテーラ 牝5 56.0 四位洋文
3 05   メイショウマンボ 牝6 56.0 池添謙一
4 06   プロレタリアト 牝5 56.0 杉原誠人
4 07 マキシマムドパリ 牝4 56.0 武豊
5 08 タッチングスピーチ 牝4 56.0 ムーア
5 09   シングウィズジョイ 牝4 56.0 ルメール
6 10 シュンドルボン 牝5 56.0 吉田豊
6 11   デンコウアンジュ 牝3 54.0 松山弘平
7 12   アスカビレン 牝4 56.0 松田大作
7 13   プリメラアスール 牝4 56.0 幸英明
8 14   シャルール 牝4 56.0 福永祐一
8 15 パールコード 牝3 54.0 川田将雅
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
S
スロー
例年どおりのスローペースも、それゆえ差し馬勢の仕掛けも早く、近年は前残りは難しい。
信頼度
D
ヒモ穴注
有力馬に不安あるものの、例年堅めの傾向。ただ、混戦模様で、ヒモ荒れの可能性は高い。
予想本文 

~ 秋G1シリーズ後半戦 ~
 秋のG1シリーズも後半戦を迎え、古牝馬を交えた牝馬最強決定戦、エリザベス女王杯がその皮切りとなる。3歳女王こそ不在も、4歳、5歳の代表馬が揃い、伏兵勢も彩りを添える。

 一頓挫明けでもミッキークイーンを本命。休養明けは今ひとつのところがあるだけに、捻挫の影響もさることながら、今回のぶっつけローテはマイナス材料には違いない。それでも、このメンバーなら。昨年のJCこそ8着とはいえ、実は勝ち馬とはコンマ3秒差。それ以外は完全連対で、やはり連軸としての信頼はかなり厚い。春はマイル戦中心だったが、本来はミドルディスタンスでこその馬。最内枠が、吉凶どちらに転ぶがのリスクはあるが、無様な競馬はしないはず。

 最近は凡走続きも京都外回りなら、タッチングスピーチの末脚はやはり脅威。ここ数戦は思うような結果が出ていないが、力の衰えではなく、得意の舞台での復活は濃厚。ただ、それでも極端に後ろからの競馬はやはり苦しい。そのあたりを強化された鞍上の手腕に委ねたい。

 クイーンズリングはG1レベルでは大敗を喫しているため、強気にはなりにくい。だが、今回、多くのメンバーが出ている府中牝馬Sを制覇し、ここにきて一段と成長を遂げた姿を見せた。引き続き好調をキープしており、京都、右回りに不安もない。

 本来は本命候補であろう、マリアライトを評価下げた。前走オールカマーは昨年と同じく5着であり、不安はないはずなのだが、その時の様子がどうにも気がかり。特に根拠があるものではないのだが、ちょっと覇気がないように見えた。当日の気配によって変わるが、現時点では地力を買っての押さえ評価どまりとしたい。

 前走、馬体絞れて一気に戴冠の目もあったパールコード。多少、うまく乗った感はあるが、秋華賞で好走した3歳馬はやはり警戒しておきたい。前走と同じ形で運べれば、斤量面の有利も活かして再度、上位は狙える。

 追い切り評価抜群のシュンドルボン。このところはずっと重賞でそれなりの実績を残しており、好位差しのできるタイプで今回の舞台は向くはず。前走増えた馬体重が輸送で戻るようなら、期待をかけても良さそうだ。

 重賞2着の実績に加え、ずっと堅実なレースを続けているヒルノマテーラ。前走は今回と同じ京都コースで33秒の末脚を駆使して、大外一気を決めた。ここ数戦は追い込みが主戦法も、前での競馬もでき、スローの上がり勝負は得意。

 マキシマムドパリは未だ条件馬の身ながら、秋華賞ではミッキークイーンの3着の実績もある。相手なりに走るタイプで混戦模様の今回ならチャンスもある。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

01=08
→03,02,15,10,04,07
(36点)

01=03
→08,02,15,10,04,07
(36点)
実績、地力では、マリアライトだとは思うが、ここはミッキークイーンで勝負したい。不安要素は抱えるものの、牝馬限定戦ならこの馬の安定感を頼りにしたい。ヒモ争いは熾烈で、どの馬にもチャンスはありそう。手広く逝くにはやはり3連単 2頭軸マルチで、相手はタッチングスピーチとクイーンズリングから。
2016年10月30日(日) / 東京 2000m 芝・左 / 曇・良
サラ系3歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 8  ◎ モーリス      牡5 58 ムーア  1:59.3  1
2[7] 12  ○ リアルスティール  牡4 58 Mデム  1.1/2   7
3[8] 14  ▲ ステファノス    牡5 58 川 田  1.1/4   6
4[2] 3  ☆ アンビシャス    牡4 58 横山典  1      4
5[3] 5     ロゴタイプ     牡6 58 田 辺  アタマ  9
6[4] 6     アドマイヤデウス  牡5 58 岩 田  ハナ    11
7[5] 9  △ ルージュバック   牝4 56 戸 崎  クビ    3
8[6] 11     ヒストリカル    牡7 58 田中勝  1.1/4   12
9[8] 15  ☆ ラブリーデイ    牡6 58 ルメー  1.1/4   5
10[4] 7     サトノノブレス   牡6 58 シュタ  3/4     10
11[2] 2     クラレント     牡7 58 内 田  1      14
12[1] 1  △ エイシンヒカリ   牡5 58 武 豊  ハナ    2
13[6] 10     カムフィー     牡7 58 蛯 名  3/4     15
14[3] 4     サトノクラウン   牡4 58 福 永  1/2     8
15[7] 13     ヤマカツエース   牡4 58 池 添  クビ    13
  
払戻金 単勝 8 360円
    複勝 8 150円 / 12 350円 / 14 240円
    枠連 5-7 1510円
    馬連 8-12 2420円 / 馬単 8-12 3700円
    3連複 8-12-14 7430円 / 3連単 8-12-14 32400円
    ワイド 8-12 900円 / 8-14 630円 / 12-14 1760円
  

感想と言い訳?!

 なんとまぁ、見事に◎-○-▲で本線的中してしまいました。が、モーリスの軸は不動ではあったんですが、どうも2着の予感が拭えず、つい、リアルスティールの方を頭でしこたま買ってしまいました。くぅ~残念。が、それでも大きく勝てたので、これ以上は欲張りかもしれません。とにかくも勝ったのはモーリス。期待通り、ある程度前につけながらの競馬ぶりで、直線では余裕すら感じる楽勝でした。そして、2着には復活のリアルスティール。本来の地力を考えれば驚く結果ではありませんでした。

 敗戦組では、エイシンヒカリとルージュバックが大敗しました。エイシンは負けるときはこんなものかもしれないですが、ルージュの方は少々案外な結果となりました。

2016/10/30 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2000m
    左回り

  • 見込み
スタートすぐのコーナーが最大のポイント。外枠は大きな不利を強いられる。意外にもペースも緩みがちで、逃げ、先行馬が有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 エイシンヒカリ 牡5 58.0 武豊
2 02   クラレント 牡7 58.0 内田博幸
2 03 アンビシャス 牡4 58.0 横山典弘
3 04   サトノクラウン 牡4 58.0 福永祐一
3 05   ロゴタイプ 牡6 58.0 田辺裕信
4 06   アドマイヤデウス 牡5 58.0 岩田康誠
4 07   サトノノブレス 牡6 58.0 シュタル
5 08 モーリス 牡5 58.0 ムーア
5 09 ルージュバック 牝4 56.0 戸崎圭太
6 10   カムフィー 牡7 58.0 蛯名正義
6 11   ヒストリカル 牡7 58.0 田中勝春
7 12 リアルスティール 牡4 58.0 M.デムーロ
7 13   ヤマカツエース 牡4 58.0 池添謙一
8 14 ステファノス 牡5 58.0 川田将雅
8 15 ラブリーデイ 牡6 58.0 ルメール
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
SH
スローハイ
01が一応の逃げ。他馬を前に行かせる可能性あるも、ペースの鍵を握る。 超スローにまではならないと思われる。
信頼度
C
実力拮抗
実力伯仲の好メンバーも、抜けた馬の存在はなく、波乱の可能性も内在。
予想本文 

~ 粒ぞろい ~
 昨年の上位組に加え、復帰する実力馬に海外遠征帰りも合流し、フルゲートにこそ満たないものの、個性的なタレントが揃った今年の天皇賞・秋。ドゥラメンテが引退し、キタサンブラックが不在であってもこれなら十分楽しめそうだ。

 迷うメンバー構成ではあったが、モーリスの本命にはあまり躊躇いはなかった。前走、札幌記念はあっさり勝利してほしいところではあったが、勝ち馬に逃げ切られた展開では仕方がない。そこから少し間隔が空いての参戦となるので、スローの中距離戦では折り合い面を考慮すると多少不安は残る。ただ、予定通りのローテでもあり、そもそも今の充実ぶりなら、杞憂の範囲か。展開的には怖いのは後よりも前の馬。できるだけ前にはつけて、直線上がり勝負に持ち込みたい。

 リアルスティールは、状態がどこまで戻っているかがポイント。毎日王冠を回避し、ぶっつけでここに臨まざるを得なくなった点は痛い。折り合いに不安のある馬ゆえ、当日の状態についてはしっかり見極める必要がある。やはりかなりの割引は必要だが、それでも現役トップクラスの実力馬に、当代一の騎手が駆る。キタサンブラック、ドゥラメンテとクラシックで凌ぎを削った一翼。両馬が不在となれば、いきなりの好走があっても驚けない。

 前走は5馬身差完敗も、直線で前が塞がる不利があったステファノス。前が開いてからは十分伸びていたので、やはり中距離ではさすがの実力馬。今回は一叩きの効果も十分見込まれ、追い切りも絶好調。外枠の不利はあるが、昨年2着した際と同じで、それほど気になる材料とはならない。前走の大敗で多少でも人気が落ちるようなら旨味も大きい。

 毎日王冠でのルージュバックは、鮮やかな勝ちっぷり。落ち着いたペースだったにも関わらず、長い東京の直線を利して、後方待機から差し切った。牝馬らしい切れ味を活かした勝利。これだけの実力馬でありながらここまで無冠。牡馬混合戦ではあるが、東京2000mは絶好の舞台でここは要注目。

 脚質上、どうしても負けるときは大敗となるエイシンヒカリ。ただ、自分のペースに持ち込めれば実に強く、香港、フランスでのG1の勲章はその賜物。芝の重い英国では力を出せなかったが、当然、国内での巻き返しは見込める情勢。しかも同型不在の上、最内枠を引いたことも後押し。海外帰りで間が空いている点のみ気がかりではあるが、あっさり完勝してもおかしくはない。

 昨年の覇者、ラブリーデイ。近走は好走止まりではあるものの、この馬自体の力のピークを超えているとみるか、単なる相手関係とみるかは微妙なところ。ただ、自身の競馬はしっかりこなし着実に着を拾う実績は信頼に足るもの。外枠は歓迎しないが、得意距離で再び花を開くことも。

 宝塚記念では期待に応えられなかったアンビシャス。前走の毎日王冠ではルージュバックと叩き合い、中距離では高い地力があることを再度アピール。大阪杯でキタサンブラックを降したその力は、折り合いさえつけばG1級。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸1頭マルチ:

08
→12,14,01,09,15,03
(90点)
今回のメンバー感の実力差は拮抗しており、多分に展開による影響が大きい。やはり鍵となるのはエイシンヒカリ。ハナにはこだわらないがこの馬の出方次第のところは否めない。おおよそは平均以下のスローでの瞬発力勝負となる。前も止まらないため、あまり後方に位置しては届かない。理想は前に位置しながら、早い上がりを使えるタイプで、必然モーリスを中心視したい。ただ、相手候補はかなり絞りづらい。推奨としては3連単、モーリスの一頭軸マルチ馬券とする。
2016年10月16日(日) / 京都 2000m 芝・右 内 / 晴・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[4] 7  △ ヴィブロス     牝3 55 福 永  1:58.6  3
2[2] 3  ▲ パールコード    牝3 55 川 田  1/2     4
3[7] 15  △ カイザーバル    牝3 55 四 位  1/2     8
4[1] 2  ○ ジュエラー     牝3 55 Mデム  クビ    2
5[3] 5     レッドアヴァンセ  牝3 55 武 豊  1.3/4   5
6[5] 9     クロコスミア    牝3 55 岩 田  1/2     10
7[2] 4  ☆ パーシーズベスト  牝3 55 ルメー  クビ    9
8[7] 14  ☆ ミエノサクシード  牝3 55 川 島  クビ    7
9[4] 8     デンコウアンジュ  牝3 55 内 田  クビ    6
10[5] 10  ◎ ビッシュ      牝3 55 戸 崎  クビ    1
11[8] 18     キンショーユキヒメ 牝3 55 松 若  1/2     14
12[6] 12     ウインファビラス  牝3 55 松 岡  3/4     15
13[3] 6     ゲッカコウ     牝3 55 和 田  アタマ  18
14[6] 11  ☆ フロンテアクイーン 牝3 55 蛯 名  1.1/4   12
15[8] 16     ダイワドレッサー  牝3 55 川 須  1.1/4   13
16[1] 1     エンジェルフェイス 牝3 55 浜 中  9      11
17[8] 17     ネオヴェルザンディ 牝3 55 松 山  1.1/4   17
18[7] 13     ワンダーピルエット 牝3 55 小 牧  1.1/2   16
  
払戻金 単勝 7 630円
    複勝 7 220円 / 3 380円 / 15 480円
    枠連 2-4 1870円
    馬連 3-7 3550円 / 馬単 7-3 6170円
    3連複 3-7-15 20940円 / 3連単 7-3-15 95520円
    ワイド 3-7 1110円 / 7-15 1790円 / 3-15 2950円
  

感想と言い訳?!

 主力不在の混戦模様の秋華賞は好位から直線で鋭く伸びたヴィブロスが戴冠。姉が涙を飲んだこのタイトルをあっさり獲ってしまいました。2着にはパールコード、そして3着はカイザーバルと、概ね有力どころが上位独占の結果になりましたが、1、2番人気が飛んだことでそれなりの配当になりました。特にビッシュは418キロと遠征もあって馬体重を落としたことも影響したか、不完全燃焼な内容となりました。

2016/10/16 3歳牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
スタート後の1コーナーがカギ。小回りの内回りコースゆえ、基本的には内枠有利も包まれると厄介。直線短くコーナーでの仕掛けを要するが、外の差し馬も極端な不利はない。とにかく器用さが要求されるコース。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   エンジェルフェイス 牝3 55.0 浜中俊
1 02 ジュエラー 牝3 55.0 M.デム
2 03 パールコード 牝3 55.0 川田将雅
2 04 パーシーズベスト 牝3 55.0 ルメール
3 05   レッドアヴァンセ 牝3 55.0 武豊
3 06   ゲッカコウ 牝3 55.0 和田竜二
4 07 ヴィブロス 牝3 55.0 福永祐一
4 08   デンコウアンジュ 牝3 55.0 内田博幸
5 09   クロコスミア 牝3 55.0 岩田康誠
5 10 ビッシュ 牝3 55.0 戸崎圭太
6 11 フロンテアクイーン 牝3 55.0 蛯名正義
6 12   ウインファビラス 牝3 55.0 松岡正海
7 13   ワンダーピルエット 牝3 55.0 小牧太
7 14 ミエノサクシード 牝3 55.0 川島信二
7 15 カイザーバル 牝3 55.0 四位洋文
8 16   ダイワドレッサー 牝3 55.0 川須栄彦
8 17   ネオヴェルザンディ 牝3 55.0 松山弘平
8 18   キンショーユキヒメ 牝3 55.0 松若風馬
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MH
ミドルハイ
各馬、様子を伺いながらではあるが、京都内回りを意識すると、必然ペースが早まる。
信頼度
D
混戦
本命馬不在の混戦レース。京都内回りのコース形態も手伝い、波乱含み。
予想本文 

~ 主役欠席 ~
 トライアルで鬼脚を見せたシンハライト。間違いなくこの馬がこのレースの中心を担うはずが、まさかの屈腱炎。メジャーエンブレムも戦線離脱しており、非常に残念ではあるが、有力馬不在の混戦模様を呈してきた今年の秋華賞。2番手候補だったジュエラーもトライアル大敗でさらに混迷を極める。

 オークス3着、秋初戦の紫苑Sでは圧勝劇を見せたビッシュ。後方からコーナーで楽にまくって、直線では突き放す完勝で、実に強い内容。シンハライトら、クラシック組有力馬と、どこまでやれるか楽しみな素材ではあったが、軒並み不在となれば、ここは大きなチャンス。小柄な馬だが、馬体はしっかりしてきており、後は関西遠征がどうでるか。

 桜花賞馬、ジュエラー。骨折からの注目の復帰戦のローズSは大敗を喫した。無論、本番を見据えての叩き台であることは承知の上だが、暗雲が立ち込めたには違いない。ローズSは重馬場だったことの影響も多少はあるかもしれない。また、展開を見越して初めて先行という戦法もとった。シンハライトが後方に控えながら、それでも豪脚で差し切ったことに比べると、明暗の差が大きく出てしまった。大型馬ゆえ、当然、叩いての良化は十分に考えられるが、オークスを経験していない以上、どうしても「距離の壁」もちらつくのも否めない。

 秋初戦の前走は人気の割には案外な5着に終わったバールコード。叩いての上積みがどこまで見込めるかだが、今の情勢であれば期待感の方が大きい。瞬発力勝負となると、少々不安が残るが、本調子なら地力上位。

 前走紫苑Sでは不利がありながらも2着に食い込んだヴィブロス。ヴィルシーナの全妹で血統的な裏付けもあり、思った以上に器用なタイプのようだ。脚質的にも安定した競馬が望めるだろう。

 本来、このレースはデータ的にローズS組の方が相性がいい。そこで3着のカイザーバル。勝ち馬の圧倒的末脚に目を奪われたが、この馬も34秒台で上がっている。そして、その勝ち馬が不在となれば、必然注目の存在。

 春の大舞台を含めて、常に安定した成績を残してきたフロンテアクイーン。秋もまずまずの始動となり、相手なりに走る安定した末脚はここでも通用するはず。

 上がり馬ミエノサクシードも面白い。追い込み一手の脚質が京都内回りではネックとなるが、ここ2走の末脚をみると期待も高まる。

 条件馬ながら、鞍上に期待のパーシーズベスト。今回主力を形成する紫苑S組での4着は軽視できず要警戒。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

10=02
→03,07,15,11,14,04
(36点)
ともかくも、大本命馬が不在。トライアルでは紫苑SよりローズSの方が圧倒的に分がいいが、勝ち馬の強さばかりが目立ってこれといった候補がいない。必然的に叩いて変わり身期待のジュエラーに目が行く。一方の紫苑Sではやはりビッシュの強さが際立った。かなり押し出され気味だが、馬券はこの2頭から。3連単2頭軸マルチながし。相手は手広く。
2016年6月26日(日) / 阪神 2200m 芝・右 内 / 晴・稍重
サラ系3歳以上 / (国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[8] 16  ☆ マリアライト    牝5 56 蛯 名  2:12.8  8
2[5] 9  ◎ ドゥラメンテ    牡4 58 Mデム  クビ    1
3[2] 3  ▲ キタサンブラック  牡4 58 武 豊  ハナ    2
4[4] 7  ☆ ラブリーデイ    牡6 58 ルメー  1.1/4   4
5[4] 8     ステファノス    牡5 58 戸 崎  2.1/2   7
6[8] 15     サトノクラウン   牡4 58 岩 田  3/4     9
7[3] 6  ☆ ラストインパクト  牡6 58 川 田  1.3/4   11
8[6] 12  △ サトノノブレス   牡6 58 和 田  1/2     10
9[3] 5  △ シュヴァルグラン  牡4 58 福 永  1.3/4   5
10[7] 14     ヒットザターゲット 牡8 58 小 牧  クビ    17
11[5] 10     カレンミロティック セ8 58 ベリー  アタマ  14
12[7] 13     タッチングスピーチ 牝4 56 浜 中  クビ    16
13[8] 17     ヤマカツエース   牡4 58 池 添  1/2     15
14[2] 4     ワンアンドオンリー 牡5 58 田 辺  2.1/2   13
15[6] 11     トーホウジャッカル 牡5 58 酒 井  クビ    6
16[1] 2  ○ アンビシャス    牡4 58 横山典  クビ    3
17[1] 1     フェイムゲーム   牡6 58 柴 山  1      12
  
払戻金 単勝 16 2510円
    複勝 16 350円 / 9 110円 / 3 150円
    枠連 5-8 1050円
    馬連 9-16 2440円 / 馬単 16-9 8460円
    3連複 3-9-16 2800円 / 3連単 16-9-3 26250円
    ワイド 9-16 770円 / 3-16 1150円 / 3-9 250円
  

感想と言い訳?!

 なんとなく、ディープインパクト産駒が絡んでくるような気はしていましたが、差しきったのは牝馬のマリアライト。ずっと大外をぶん回しての勝利ですので、これは素晴らしい内容です。お見事でした。注目のドゥラメンテは、スタート後手を踏み、思ったより後方での競馬。それでも幸いペースは早くなっており、最後猛追しましたが、直線は塞がり、先に仕掛けた勝ち馬も止まらなかった。差のない3着に粘ったキタサンブラックも流石でした。意外だったのはアンビシャスの大敗。懸念された気性的な部分の問題なのか、ちょっとよくわかりませんね。

 そして・・・ドゥラメンテはゴール後は残念な結果となりました。凱旋門賞は見たかったのですが、そのまま引退となりそうです。

2016/6/26 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝2200m
    内・右回り
  • 稍重
    見込み
内回りコースというのが最大のポイント。直線短いが急坂がある。パワー型の先行馬に利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   フェイムゲーム 牡6 58.0 柴山雄一
1 02 アンビシャス 牡4 58.0 横山典弘
2 03 キタサンブラック 牡4 58.0 武豊
2 04   ワンアンドオンリー 牡5 58.0 田辺裕信
3 05 シュヴァルグラン 牡4 58.0 福永祐一
3 06 ラストインパクト 牡6 58.0 川田将雅
4 07 ラブリーデイ 牡6 58.0 ルメール
4 08   ステファノス 牡5 58.0 戸崎圭太
5 09 ドゥラメンテ 牡4 58.0 M.デムーロ
5 10   カレンミロティック セ8 58.0 ベリー
6 11   トーホウジャッカル 牡5 58.0 酒井学
6 12 サトノノブレス 牡6 58.0 和田竜二
7 13   タッチングスピーチ 牝4 56.0 浜中俊
7 14   ヒットザターゲット 牡8 58.0 小牧太
8 15   サトノクラウン 牡4 58.0 岩田康誠
8 16 マリアライト 牝5 56.0 蛯名正義
8 17   ヤマカツエース 牡4 58.0 池添謙一
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
S
スロー
03がスローに落としこむ展開は明白。当日の馬場状態も気になるところだが、直線短い阪神内回りで基本的には先行馬に利。
信頼度
C
ヒモ穴注
均衡した粒揃いの実力馬が揃う。一方で現時点で抜けた存在もおらず、波乱の可能性も否定出来ない。
予想本文 

~ 2冠馬始動 ~
 春の総決算のレースではあるが、昨年の2冠馬ドゥラメンテにとっては、国内始動のリスタートの一戦となる。迎え撃つは不在だった残る1冠を制したキタサンブラック。今年の春のグランプリはやはり4歳勢が中心となりそうだが、取り巻き陣も力のある馬が揃って見応え充分。

 ドゥラメンテは故障明けの復帰戦、今思い返せばかなりの豪華メンバーだった中山記念を完勝。その勢いでドバイに飛び、落鉄しながらも人気以上の好走を見せ、その実力が世界レベルにあることを証明した。良血を背景とした力もキレも一級品のその実力は疑う余地はない。依然2着以下なしの同馬に逆らうつもりはなく、本命は致し方ないところか。ただ、なんといっても今回は海外帰り。決して絶好調と言える状態ではないだろう。また復帰後の国内戦も1戦のみとなれば、不安がないわけではないが、先を見据えればここで立ち止まる訳にはいかない。ここはすんなりと期待に応えてほしい。

 気性的に難しいところは抱えているが、折り合えばその強さは折り紙つきのアンビシャスに期待したい。2走前の中山記念ではドゥラメンテをクビ差追い詰め、前走大阪杯ではキタサンブラックに競り勝った。出遅れた毎日王冠、折り合い欠いた天皇賞・秋。そこで落とした株を再上昇させてきた点は評価したい。前走後、一旦放牧に出されて休養明けとはなるが、心身ともリフレッシュされ、かえって状態は良い。前走同様、キタサンをマークする形になれば理想的。

 気づけば菊花賞、春の天皇賞と、見事な立派なステイヤーの勲章を得たキタサンブラック。当然本質的にはステイヤーではなく、距離短縮は歓迎材料のはず。ただ、この馬のスローペースの逃げという特性を考えれば、一概に手放しでも喜べない側面もある。とはいえ、ダービー以外はどんな展開でも簡単に崩れない実績の持ち主。その並々ならぬ勝負根性がこの馬の素晴らしいところ。内回りの阪神でスロー濃厚となれば、おそらく大きく崩れることはないだろう。

 好調、シュバルグランも引き続き。前走、天皇賞・春では3着という結果ではあったが、展開的に厳しいものがある中、よく差し込んできてのもの。G1レースでの目処もたち、ここも大きなチャンス。今回もスローが予想されるとはいえ、元来はもう少し前で競馬ができる馬。うまく立ち回れば上位食い込みは十分可能。

 鳴尾記念をレコード完勝のサトノブレス。前走こそ大敗したが、展開的にもこの馬の望むものではなかった。先行できればしぶとさがあり、それ以外はきっちりとまとめた実績を誇っている。このレースと鳴尾記念の連動性は周知の通り。その割には人気がなく、オッズ的には美味しい1枚。

 ラブリーデイはM.デムーロが駆り必勝を期す大阪杯でも勝てなかった点が大きく陰を落とす。どうしてもピークを過ぎてしまったた印象もあるが、まだ見限っていいという根拠が揃っていない。逆に旨味を狙って押さえておきたい昨年の覇者。

 牝馬ながら牡馬一線級と渡り合っても大きく崩れないマリアライト。前走は不利があったとはいえ、敗戦は痛いところ。しかし、やはり無視のできないディープ産駒。このレースは牝馬も好相性で侮れない。

 あと一頭、ラストインパクトを加えておきたい。どうしても本命ドゥラメンテの陰に隠れるが、内容は悪くない。この馬もディープ産駒の一角。まだJCでの激走が頭から離れない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

09=02
→03,05,12,07,16,06
(36点)

09=03
→02,05,12,07,16,06
(36点)
ドゥラメンテの実績を素直に信頼。そろそろ国内G1を再度獲って、世界に挑戦してほしい想いを込めての本命。
対抗格がキタサンでは少々面白みにかけるので、アンビシャスをより上位に抜擢した。基本はそれぞれの3連単 2頭軸マルチ馬券。ヒモには無印馬も含め、手広く行きたいところ。点数を考慮すれば、ドゥラメンテは1着固定で決め打ちしてもよいかもしれない。
2016年5月29日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[2] 3  ▲ マカヒキ      牡3 57 川 田  2.24.0  3
2[4] 8  ○ サトノダイヤモンド 牡3 57 ルメー  ハナ    2
3[1] 1  ☆ ディーマジェスティ 牡3 57 蛯 名  1/2     1
4[3] 5  ☆ エアスピネル    牡3 57 武 豊  2      7
5[6] 12  ◎ リオンディーズ   牡3 57 Mデム  1/2     4
6[5] 10  ☆ スマートオーディン 牡3 57 戸 崎  ハナ    5
7[5] 9     マウントロブソン  牡3 57 ベリー  1/2     10
8[2] 4     レインボーライン  牡3 57 福 永  クビ    12
9[7] 13     レッドエルディスト 牡3 57 四 位  3/4     8
10[8] 18     プロディガルサン  牡3 57 田 辺  クビ    11
11[4] 7     ロードクエスト   牡3 57 岩 田  3/4     9
12[6] 11     アジュールローズ  牡3 57 ボウマ  1/2     13
13[7] 14     ヴァンキッシュラン 牡3 57 内 田  1.3/4   6
14[3] 6     アグネスフォルテ  牡3 57 松 山  クビ    16
15[7] 15     イモータル     牡3 57 石 川  2.1/2   15
16[1] 2     マイネルハニー   牡3 57 柴田大  クビ    14
17[8] 17     プロフェット    牡3 57 浜 中  1.1/2   18
18[8] 16     ブレイブスマッシュ 牡3 57 横山典  大差    17
  
払戻金 単勝 3 400円
    複勝 3 130円 / 8 120円 / 1 140円
    枠連 2-4 700円
    馬連 3-8 700円 / 馬単 3-8 1420円
    3連複 1-3-8 850円 / 3連単 3-8-1 4600円
    ワイド 3-8 240円 / 1-3 280円 / 1-8 310円
  

感想と言い訳?!

 注目された史上最高レベルの競馬の祭典を制したのはマカヒキでした。従来と異なりこの馬にしてはかなり前での競馬を試みました。結果それが大成功。サトノダイヤモンドを射程にいれながらハナ差の争いをしのいでの見事な戴冠となりました。もっと後ろからの競馬で届かないケースを懸念していたのですが、実にお見事なレースでした。一方、逆に後方に控え、敗れてしまったのが本命リオンディーズ。皐月賞とは逆の競馬で、これもまた裏目になりました。ただ、当日入れ込みがキツく、どうしようもない面もあったのかもしれません。

 予想通り、上位人気馬同士の決着となりましたが、ここは絞り込みが必要なレース。上位陣の中では人気が落ちるリオンディーズとエアスピネルに期待してました。ずばり馬券は1着リオン、2着サトノ、3着エアスピネルの1点にドカンといきましたが、見事に散りました!(笑)まぁこの結果は仕方ありませんね。大敗喫しましたが、悔いはありません!(負け惜しみw)

2016/5/28 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ディーマジェスティ 牡3 57.0 蛯名正義
1 02   マイネルハニー 牡3 57.0 柴田大知
2 03 マカヒキ 牡3 57.0 川田将雅
2 04   レインボーライン 牡3 57.0 福永祐一
3 05 エアスピネル 牡3 57.0 武豊
3 06   アグネスフォルテ 牡3 57.0 松山弘平
4 07   ロードクエスト 牡3 57.0 岩田康誠
4 08 サトノダイヤモンド 牡3 57.0 ルメール
5 09   マウントロブソン 牡3 57.0 ベリー
5 10 スマートオーディン 牡3 57.0 戸崎圭太
6 11   アジュールローズ 牡3 57.0 ボウマン
6 12 リオンディーズ 牡3 57.0 M.デムーロ
7 13   レッドエルディスト 牡3 57.0 四位洋文
7 14   ヴァンキッシュラン 牡3 57.0 内田博幸
7 15   イモータル 牡3 57.0 石川裕紀
8 16   ブレイブスマッシュ 牡3 57.0 横山典弘
8 17   プロフェット 牡3 57.0 浜中俊
8 18   プロディガルサン 牡3 57.0 田辺裕信
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
皐月賞ほどのハイペースとはならないまでも、道中はある程度流れるはず。とはいえ、先行勢がバテるような期待はできず、後方待機馬も自力で動いていく必要あり。
信頼度
B
実力伯仲
ハイレベルの高メンバー。複勝圏までの軸としては本命馬を信頼。低配当を絞り込んでの馬券戦略となる。
予想本文 

~ 史上最高のダービー?! ~
 皐月賞では、3強ではなく、4強だと述べた。そして他馬とは群を抜くレベルゆえ、この4頭での勝負とも断言した。しっかりその4頭は上位を独占したが、なんと、その4強に勝つ馬が現れた。1分57秒台という3歳馬として破格の時計。ならば、今度はこの5頭での争いになるかと思いきや、トライアルに目を移すと、こちらにも新星が登場。時代が違えば、おそらくどれもが三冠馬クラスかもと思われる馬がゴロゴロと揃った。近年にない最高のメンバーが揃ったダービーに胸躍る。

 降着もあり、5強の中での最下位に甘んじたリオンディーズの逆襲に賭けてみる。皐月賞は鞍上も騎乗ミスを認める暴走ペース。それでもこの馬なら押しきれた可能性はあったが、いかんせん相手も強かった。この敗戦で人気を落としているならば逆に狙い目となる。気性的に問題があるわけではなく、スペシャルウィーク産駒シーザリオの仔で、エピファネイアの半弟。父はキングカメハメハ。血統的にはまさに「THE 東京2400m」。自在性もある上に、ヤネには当代一の騎手。確かに相手は強く、切れ味と言う点では一歩劣る部分があることも否めない。しかし、長く持続力ある脚を考慮すれば、連軸を想定した場合、もっとも強固な軸馬と思われる。

 2番手も比較的安定性重視でサトノダイヤモンド。皐月賞での本命視は今でも間違っているとは思っていない。超ハイペースの中、後方待機馬のキレには屈したが、むしろよくあの不利を受けながらの展開での3着は評価に値する。皐月賞組の中ではこの馬が一番上積みが見込める。きさらぎ賞から間があいていた事、初の長距離輸送、それらの問題がクリアになり、調教も絶好調。初の左回りは懸念点ではあるが、大跳びゆえ中山よりも東京の方が合うだろう。前後に他有力馬を見ながら競馬ができることも強み。ちょっとこの馬が大きく順位を落とす姿は想像できない。

 おそらくは私を含め、最も多くの者を惹きつけているのがマカヒキだろう。やはりこの切れ味は非常に魅力的で、こと東京コースではその期待は一層膨らむ。単勝であれば、1番人気もありえるだろう。とにかく追えば追うだけ伸びる末脚は他馬の追随を許さず、前走、皐月賞でのディーマジェスティとは位置取りの差。決して追い込み一辺倒の馬ではなく、広い東京コースを利して確実な差し脚を披露するはず。

 「○強」という表現からは完全に外されてしまっているエアスピネルだが、悲観するほどの大きな差はない。確かに近3走は勝利に見放されていることは事実だが、自身の競馬はできており、負けた相手も恥ずべき相手ではない。この馬こそ時代が違えばG1をいくつも獲っていたかもしれない実力馬。勝負付け済んだと判断するにはまだ早い。ダービー最多勝ジョッキーはまだ諦めてはいないはず。こなす下地はあるとはいえ、距離適性の部分で多少不安を残す。この僅かの弱点がこのメンバーでどこまで影響するかがカギ。

 ディーマジェスティの前走には本当に驚いた。いくら展開が向き、他馬の脚が止まっていたとはいえ、あれだけのそうそうたるメンバーをゴール前まるで次元の違う勢いでまとめて差し切ルトは思わなかった。3歳馬の1分57秒台の時計は破格で、以降の人気通りの着順を踏まえても、フロックなどではありようもない。ただ、今度は前回とは異なりマークもきつくなる。展開に恵まれる可能性も少ないだろう。それでもより得意の東京コースに戻れる強みで相殺できると考えることもできる。ある意味ここが真価を問われる形なるが、十分期待に応える力は備えている。

 別路線組では唯一スマートオーディンを選抜。共同通信杯ではディーマジェスティだけでなく、大敗を喫する内容だったが、その後、きちんと立てなおして重賞2連勝。かつてのダービー馬、キズナを彷彿させるローテでここダービーに挑んできた。一気の相手強化で、早いペースへの対応に不安は残るものの、常に繰り出す32~33秒台の末脚はやはり脅威。この相手でも食い込む可能性も十分残している。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
BOX:
12=08=03
(6点)

軸2頭マルチ:
12=08
→03,05,01,10
(24点)
中山と東京という違いから、皐月賞よりもダービーの方が差し馬が有利に思えるが、東京2400m、それもタフなG1での消耗戦となると、ある程度前に付ける必要性もある。加えて今年の皐月賞は異例のハイペースで後方待機馬に利がある展開だった。その点でマカヒキや、ディーマジェスティは今度は前回同様にうまく運ぶとは思えない要素を残す。また、人気的にも今回は皐月賞の敗戦組の巻き返しを見込んだシナリオを想定したい。
とはいえ、これらはあくまでも僅差の範囲での話で、ハイレベルな上位陣の力は高いレベルで拮抗し、かつ他馬より抜きん出ているもの。皐月賞同様、限られた上位陣の馬での争いは濃厚といえよう。
馬券は3連単ではリオンディーズから。サトノダイヤモンドとの2頭軸マルチながし。特に、リオン、サトノ、マカヒキの3頭BOXを本線で勝負したい。このレースに限っては単勝勝負も面白いだろう。
2016年5月22日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / オープン / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[2] 3  ◎ シンハライト    牝3 55 池 添  2:25.0  1
2[7] 13  ○ チェッキーノ    牝3 55 戸 崎  クビ    2
3[7] 14  ☆ ビッシュ      牝3 55 Mデム  1/2     5
4[8] 16     ジェラシー     牝3 55 横山典  1.1/2   10
5[3] 5     ペプチドサプル   牝3 55 四 位  ハナ    8
6[6] 12  △ フロンテアクイーン 牝3 55 蛯 名  クビ    12
7[7] 15     レッドアヴァンセ  牝3 55 田 辺  ハナ    11
8[8] 18     ダイワドレッサー  牝3 55 三 浦  クビ    17
9[4] 8  △ デンコウアンジュ  牝3 55 川 田  ハナ    6
10[6] 11  ▲ エンジェルフェイス 牝3 55 ルメー  1      3
11[2] 4  ☆ アットザシーサイド 牝3 55 福 永  3/4     4
12[1] 2     アウェイク     牝3 55 吉田豊  1.3/4   13
13[8] 17  ☆ ロッテンマイヤー  牝3 55 ベリー  1.1/2   7
14[5] 9     ウインファビラス  牝3 55 松 岡  1.1/2   16
15[3] 6     アドマイヤリード  牝3 55 岩 田  アタマ  9
16[1] 1     フロムマイハート  牝3 55 石 橋  1.1/4   14
17[4] 7     ゲッカコウ     牝3 55 柴田大  4      15
18[5] 10     ダンツペンダント  牝3 55 古 川  4      18
  
払戻金 単勝 3 200円
    複勝 3 110円 / 13 130円 / 14 320円
    枠連 2-7 300円
    馬連 3-13 420円 / 馬単 3-13 650円
    3連複 3-13-14 2070円 / 3連単 3-13-14 5790円
    ワイド 3-13 200円 / 3-14 660円 / 13-14 910円
  

感想と言い訳?!

 またしても、ミルコ!ビッシュの勝利かと思いきや、シンハライトが差し切り。予想以上に後方からの競馬となり、直線では包まれ気味。半ば強引なライン取りも、怯むことなく馬群をこじ開け、前を捉えきりました。この馬の根性は物凄いとしかいいようがないですね。これで桜花賞時の3強は揃ってG1を取りました。秋の再戦が非常に楽しみになりました。

 尚、シンハライトを徹底マークした形のチェッキーノは、同じ脚色で差してきましたが、一歩届かず。悔しい結果ではありますが、あの形で勝てなかったことは相手が強かったとしか言いようが無いですね。

 馬券は当たりはしましたがものすごく安い配当。もう少しヒモ荒れを期待したんですが、まぁ良しとしましょう。

2016/5/22 3歳牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   フロムマイハート 牝3 55.0 石橋脩
1 02   アウェイク 牝3 55.0 吉田豊
2 03 シンハライト 牝3 55.0 池添謙一
2 04 アットザシーサイド 牝3 55.0 福永祐一
3 05   ペプチドサプル 牝3 55.0 四位洋文
3 06   アドマイヤリード 牝3 55.0 岩田康誠
4 07   ゲッカコウ 牝3 55.0 柴田大知
4 08 デンコウアンジュ 牝3 55.0 川田将雅
5 09   ウインファビラス 牝3 55.0 松岡正海
5 10   ダンツペンダント 牝3 55.0 古川吉洋
6 11 エンジェルフェイス 牝3 55.0 ルメール
6 12 フロンテアクイーン 牝3 55.0 蛯名正義
7 13 チェッキーノ 牝3 55.0 戸崎圭太
7 14 ビッシュ 牝3 55.0 M.デムーロ
7 15   レッドアヴァンセ 牝3 55.0 田辺裕信
8 16   ジェラシー 牝3 55.0 横山典弘
8 17 ロッテンマイヤー 牝3 55.0 ベリー
8 18   ダイワドレッサー 牝3 55.0 三浦皇成
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
10の逃げに内から01が絡む展開が予想されるも、ペース自体はおそらく落ち着きそう。
信頼度
C
軸馬信頼
無冠の本命馬が意地をみせる一戦。取り巻き陣も多士済々。穴馬が食い込む余地もある情勢。
予想本文 

~ 3 - 2 = ? ~
 桜花賞の3強のうち、その覇者ジュエラーは戦線離脱、メジャーエンブレムは路線変更して二つ目の戴冠。残ったのは無冠のシンハライトのみ。連動性は高いとはいえ、桜花賞から一気の距離延長となるオークス。シンハライトが貫禄をみせるか、あるいは新たなヒロインが台頭するかが見どころ。

 少々迷いも生じたが、ここはシンハライトに敬意を払いたい。距離の面で不安がないわけではないが、気性的には問題なくこなせそう。母父シングスピールの血統も後押し。桜花賞は2着に敗れはしたが、勝利に等しいと言える内容で、3着馬との着差も十分なもの。長くいい脚を使うため、東京コースも向くはず。ただ、懸念材料もないわけではなく、初となる長距離輸送は気にかかる。あと、マイル戦での強すぎる内容が却ってこの舞台での不安を誘う。

 チェッキーノは権利がありながら、敢えて桜花賞を回避し、オークス一本に絞ってきたローテに好感。桜花賞組との力関係は明瞭でないが、レコードとなったフローラSのレースレベルは高く、桜花賞組とも遜色ないと見る。血統的には2400mに少々不安も残すが、気性的な部分で補えるレベルだろう。3強の一角の本命馬の相手は十分務めることができよう。

 2戦連続逃げ切り勝ちを収め、勢いにのるエンジェルフェイス。正直なところ、前走のレースメンバー的に他路線組との力関係は微妙なところがある。ただ、今回、有力馬に瞬発力ある差し馬が揃っているだけに、この馬の脚質がやはり目立つ。ここ2戦のマイル戦G1とは異なり、この舞台での前残りは困難とも思えるが、今の前が残る東京コースはちょっとわからないところもある。

 G1 2勝のメジャーエンブレムに勝利実績のあるデンコウアンジュ。メイショウサムソン産駒で距離適性については申し分ない。ここ3戦は凡走が続いているものの、左回りの距離延長でガラッと変わってくる可能性がある。ハマった時の強烈な末脚が印象にあるだけに無視できぬ存在。

 同じくメイショウサムソン産駒のフロンティアクイーンも不気味な存在。フローラSは4着とは言え、すこし間が開いていたこの馬にとっては上々の内容。さらに距離が伸びることは歓迎材料のはずで、先行してしぶとい競馬を見せれば、上位食い込みも有り得そう。

 ビワハイジ、アーデルハイトと、ハイジシリーズを継ぐ名のロッテンマイヤー。クロフネ産駒とはいえ、近親にブエナビスタを持つだけに一概にマイラーとは決めつけられない。前走はスローペースながら、前に行っての33秒台の末を披露。ここは試金石となるが、未知ゆえの期待と不安が同居する。

 ビッシュは前走フローラSでは最後方からの追い上げとなったが、5着まで追い上げた末脚は勝ち馬と遜色ない脚色だった。もう少し前で競馬ができていれば、かなりの接戦に持ち込めたかもしれない内容。400キロ台という小柄な牝馬ではあるが、強力な鞍上に恵まれたのが魅力。

 桜花賞で1,2着馬と少々離されたとはいえ、後方から追い上げての3着は見事だったアットザシーサイド。血統的にこの距離はさすがにしんどいところかと思われるが、まだ底を見せていない分、警戒は必要か。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸1頭マルチ:

03
→13,11,08,12,17,14,04
(128点)
桜花賞での3強が崩れ、一気に混戦模様に拍車がかかった今年のオークス。色々な思案が巡ったが、結局のところシンハライトを信頼することが妥当と判断した。後方からの競馬を身上とするだけに、届かないケースは想定されたが、これまで見せた勝負根性なら勝ち負けまで持ってくるはず。2番軸もチェッキーノで事足りそうではあるが、馬券的に面白みがなくなるので、ここは少々点数が多くとも、シンハライトの3連単一頭軸マルチ馬券を推奨としたい。
2016年4月17日(日) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差    人気
1[8] 18     ディーマジェスティ 牡3 57 蛯 名  1:57.9   8
2[2] 3  △ マカヒキ      牡3 57 川 田  1.1/4    3
3[6] 11  ◎ サトノダイヤモンド 牡3 57 ルメー  1.1/4    1
4[7] 15  ▲ エアスピネル    牡3 57 武 豊  1/2+ハナ 4
5[8] 16  ○ リオンディーズ   牡3 57 Mデム  4位降着  2
6[3] 5     マウントロブソン  牡3 57 ベリー  1.1/4    6
7[5] 9     ナムラシングン   牡3 57 田 辺  1/2      9
8[7] 14     ロードクエスト   牡3 57 池 添  2.1/2    5
9[2] 4     アドマイヤダイオウ 牡3 57 福 永  2.1/2    7
10[4] 7     ウムブルフ     牡3 57 柴 山  3/4      16
11[7] 13     プロフェット    牡3 57 戸 崎  1.1/4    10
12[3] 6     ミライヘノツバサ  牡3 57 柴田大  1/2      11
13[4] 8     ミッキーロケット  牡3 57 横山典  1/2      14
14[5] 10     トーアライジン   牡3 57 大 野  2       18
15[1] 1     ドレッドノータス  牡3 57 藤岡佑  1.1/4    13
16[1] 2     ジョルジュサンク  牡3 57 吉田隼  3       12
17[6] 12     リスペクトアース  牡3 57 石 川  10       15
18[8] 17     アドマイヤモラール 牡3 57 内 田  4       17
  
払戻金 単勝 12 350円
    複勝 12 160円 / 13 220円 / 5 220円
    枠連 6-7 480円
    馬連 12-13 1100円 / 馬単 12-13 2040円
    3連複 5-12-13 3200円 / 3連単 12-13-5 12240円
    ワイド 12-13 490円 / 5-12 560円 / 5-13 860円	
  

感想と言い訳?!

 いやぁ、参りました。レースは4強!もっといえば、2強+2強!紛れがあっても勝つのはこの中からと決めつけていただけにディーマジェスティの勝利には正直驚きました。大外枠は嫌ったものの、決して過小評価していたわけでもないのですが…。それだけ4強は抜けた存在と見ていました。さすが皐月賞ですね。競馬は難しい。

 本命、サトノダイヤモンドは敗れはしましたが、次回に繋がるいい内容でした。リオンディーズは暴走ともいえる超ハイペースでレースを引きましたが、これはさすがに予想外でした。他馬はついてこれないと見たのでしょうか。エアスピネルは自身の競馬はできてましたが、やはり不利を被ったとはいえ、一歩地力で劣る感。ただ、NHKマイルに出るなら注目の存在。マカヒキは理想的な展開で、さすがの32秒台の最速の豪脚。しかし前に位置した勝ち馬には届かなかった。

 4強の短評としてはこんなものでしょうか。それらをあざ笑うかのように好位から差しきったディーマジェスティ。当然、ダービーでも注目されることにはなるのでしょうが、ちょっと扱いに困ってます。(^^;

2016/4/17 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 B
  • 芝2000m
    内・右回り
  • 稍重
    見込み
スタートとゴール前の2度の坂越えがあるタフなコース。スローペースになりやすく、内回りゆえ多数頭なら差し馬は捌くのに苦労することもあり、器用さと力のある先行馬が圧倒的に有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ドレッドノータス 牡3 57.0 藤岡佑介
1 02   ジョルジュサンク 牡3 57.0 吉田隼人
2 03 マカヒキ 牡3 57.0 川田将雅
2 04   アドマイヤダイオウ 牡3 57.0 福永祐一
3 05   マウントロブソン 牡3 57.0 ベリー
3 06   ミライヘノツバサ 牡3 57.0 柴田大知
4 07   ウムブルフ 牡3 57.0 柴山雄一
4 08   ミッキーロケット 牡3 57.0 横山典弘
5 09   ナムラシングン 牡3 57.0 田辺裕信
5 10   トーアライジン 牡3 57.0 大野拓弥
6 11 サトノダイヤモンド 牡3 57.0 ルメール
6 12   リスペクトアース 牡3 57.0 石川裕紀
7 13   プロフェット 牡3 57.0 戸崎圭太
7 14   ロードクエスト 牡3 57.0 池添謙一
7 15 エアスピネル 牡3 57.0 武豊
8 16 リオンディーズ 牡3 57.0 M.デムーロ
8 17   アドマイヤモラール 牡3 57.0 内田博幸
8 18   ディーマジェスティ 牡3 57.0 蛯名正義
*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
コーナー4回でペースは緩みがちでも、例年、スローまでには至らない。差し馬も勝負できる。
信頼度
C
一騎打ち
上位陣のレベルは一段上と見る。波乱のない決着が濃厚だが、配当も期待できないため、絞り込んでのリスクを覚悟。
予想本文 

~ 桜花賞再現?! ~
 直結のトライアルをレコードで駆け抜けた1、2着馬と、別路線組の圧倒的1番人気馬という構図は、鞍上も含め、奇しくも先週の桜花賞と同じ構成。桜花賞と同じなら、リオンディーズの戴冠となる。ただ、今回は3強と呼ぶことはできぬほど、近年ないくらいのメンバーが揃った。今年の皐月賞はどの馬が勝つのか、心踊るレースとなった。

 実績不足の上、弥生賞組との力関係は未知でも、皐月賞という舞台においてなら、サトノダイヤモンドの完成度を信頼したい。とにかくこの3戦が文句のつけようのない完勝っぷり。相手が楽すぎて、未だ本気を出した競馬をしていないかのようで、底が知れない。気性的に落ち着きがあり、センスもよく大物感に溢れている。弥生賞組の実力馬に対し、どこまで通用するかは確かに不明の余地が残る。また、きさらぎ賞からの直行は、皐月賞での連動が皆無に等しく、この馬自身の重賞経験もこの一戦のみ。データ的には非常に厳しいが、それでも本命を張れるだけの馬と見る。相手も相当強いが、それをも超える超大物であることに期待したい。

 朝日杯では直線一気を決めたリオンディーズ。注目された復帰戦の弥生賞では敗れたとはいえ、この本番へ向けての予行練習として申し分のないものであった。前走から一転、皐月賞を意識した積極的に前につける競馬で、直線先頭から押し切る横綱相撲を試みた。結果、末に徹したマカヒキには屈したものの、相手のあの末脚は計算外で、2分を切った時計は十分勝利に値する内容。相変わらず、かかり気味で気性に不安は残すが、それでも前で競馬ができたことは、ここで非常に大きな意味を持つ。今回は前走を教訓に、鞍上もアジャストしてくる。ひと叩きの上積みも見込め、態勢は十分整った。

 本質的にはマイラーであることは承知の上で、エアスピネルを3番手。朝日杯の1番人気であったように、本来、この馬が世代代表馬であり、それに見合う十分な実力の持ち主でもある。ただ、今年は他にも匹敵する傑出馬がゴロゴロ出てきた。すでにリオンディーズとは勝負付けが済んでしまった感もあるが、まだ安定感ではこちらが上だろう。高いレベルでまとまっていて、完成度高く、器用さが要求される中山内回りなら、付け入る余地は十分にある。3強から外れ、人気的にも旨味十分。

 弥生賞を2分を切るという信じられない時計で勝利したマカヒキ。それも上がり3ハロンを32~33秒前半の脚を使うとんでもない豪脚の持ち主。中山の内回りでは不向きと思える脚質だが、逆にコーナー4回の2000mでは瞬発力勝負になりやすく、そういう展開であれば、この馬の末脚はうってつけ。ただ、前走はリオンディーズに勝利はしたものの、かなりスムーズにレース展開が出来たことを踏まえると、鞍上も変わる今回、どうしてもひとつ躊躇が残る。加えて、馬場渋化も気になるところ。それでもクラシック級の実力馬であることは間違いなく、相手強力でも展開一つ。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単 :
11-16-15
11-16-03
16-11-15
16-11-03
(4点)
 3強とは言われているが、実質はサトノダイヤモンドと、リオンディーズの一騎打ちと見る。そして、エアスピネルとマカヒキがそれに続いた「4強」という見解に至った。この4頭はいずれも世代代表馬クラスで、他馬とは一線を画するだろう。ロードクエスト、マウントロブソン、アドマイヤダイオウら取り巻き陣も気になるところではあるが、配当的にもここは大胆に4強のみの馬券で勝負したい。さらに1,2着もサトノダイヤモンド、リオンディーズ固定で、4点馬券で大きく勝負。ボックス馬券は押さえまで。

このページの上部へ

Profile

bakusuinobitaです。
一応、「小心無用」がポータルページになっております。

About

中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

サイト内検索

月別アーカイブ

  1. 2023年6月 [4]
  2. 2023年5月 [9]
  3. 2023年4月 [7]
  4. 2023年3月 [2]
  5. 2023年2月 [2]
  6. 2022年12月 [10]
  7. 2022年11月 [6]
  8. 2022年10月 [8]
  9. 2022年6月 [4]
  10. 2022年5月 [9]
  11. 2022年4月 [7]
  12. 2022年3月 [2]
  13. 2022年2月 [2]
  14. 2021年12月 [10]
  15. 2021年11月 [7]
  16. 2021年10月 [7]
  17. 2021年6月 [4]
  18. 2021年5月 [10]
  19. 2021年4月 [6]
  20. 2021年3月 [2]
  21. 2021年2月 [2]
  22. 2020年12月 [11]
  23. 2020年11月 [6]
  24. 2020年10月 [7]
  25. 2020年6月 [5]
  26. 2020年5月 [9]
  27. 2020年4月 [6]
  28. 2020年3月 [2]
  29. 2020年2月 [2]
  30. 2020年1月 [1]
  31. 2019年12月 [8]
  32. 2019年11月 [7]
  33. 2019年10月 [7]
  34. 2019年9月 [1]
  35. 2019年6月 [4]
  36. 2019年5月 [9]
  37. 2019年4月 [6]
  38. 2019年3月 [4]
  39. 2019年2月 [1]
  40. 2019年1月 [1]
  41. 2018年12月 [9]
  42. 2018年11月 [7]
  43. 2018年10月 [6]
  44. 2018年9月 [1]
  45. 2018年6月 [5]
  46. 2018年5月 [8]
  47. 2018年4月 [6]
  48. 2018年3月 [3]
  49. 2018年2月 [2]
  50. 2017年12月 [10]
  51. 2017年11月 [7]
  52. 2017年10月 [6]
  53. 2017年9月 [1]
  54. 2017年7月 [1]
  55. 2017年6月 [4]
  56. 2017年5月 [8]
  57. 2017年4月 [7]
  58. 2017年3月 [2]
  59. 2017年2月 [2]
  60. 2017年1月 [1]
  61. 2016年12月 [8]
  62. 2016年11月 [6]
  63. 2016年10月 [7]
  64. 2016年7月 [1]
  65. 2016年6月 [4]
  66. 2016年5月 [8]
  67. 2016年4月 [6]
  68. 2016年3月 [1]
  69. 2016年2月 [2]
  70. 2016年1月 [1]
  71. 2015年12月 [8]
  72. 2015年11月 [6]
  73. 2015年10月 [7]
  74. 2015年6月 [4]
  75. 2015年5月 [9]
  76. 2015年4月 [5]
  77. 2015年3月 [2]
  78. 2015年2月 [2]
  79. 2014年12月 [8]
  80. 2014年11月 [8]
  81. 2014年10月 [6]
  82. 2014年6月 [5]
  83. 2014年5月 [9]
  84. 2014年4月 [5]
  85. 2014年3月 [2]
  86. 2014年2月 [1]
  87. 2013年12月 [7]
  88. 2013年11月 [8]
  89. 2013年10月 [6]
  90. 2013年9月 [1]
  91. 2013年6月 [4]
  92. 2013年5月 [8]
  93. 2013年4月 [6]
  94. 2013年3月 [2]
  95. 2013年2月 [2]
  96. 2012年12月 [8]
  97. 2012年11月 [7]
  98. 2012年10月 [7]
  99. 2012年9月 [1]
  100. 2012年6月 [5]
  101. 2012年5月 [7]
  102. 2012年4月 [6]
  103. 2012年3月 [2]
  104. 2012年2月 [2]
  105. 2012年1月 [1]
  106. 2011年12月 [8]
  107. 2011年11月 [6]
  108. 2011年10月 [9]
  109. 2011年7月 [1]
  110. 2011年6月 [4]
  111. 2011年5月 [8]
  112. 2011年4月 [5]
  113. 2011年3月 [3]
  114. 2011年2月 [2]
  115. 2010年12月 [8]
  116. 2010年11月 [7]
  117. 2010年10月 [7]
  118. 2010年6月 [4]
  119. 2010年5月 [10]
  120. 2010年4月 [4]
  121. 2010年3月 [2]
  122. 2010年2月 [2]

地方競馬購入(楽天競馬)

データ分析(KLAN)

Adsence