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2011年10月23日(日) / 京都 3000m 芝・右 外 / 曇・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 14  ◎  オルフェーヴル   牡3 57 池 添  3:02.8  1
2[7] 13  ▲  ウインバリアシオン 牡3 57 安藤勝  2.1/2   2
3[1] 1      トーセンラー    牡3 57 蛯 名  1.3/4   3
4[6] 12      ハーバーコマンド  牡3 57 木村健  クビ    14
5[6] 11  △  サダムパテック   牡3 57 岩 田  1.1/2   7
6[4] 7      ゴットマスタング  牡3 57 国分恭  アタマ  13
7[3] 5  ×  フェイトフルウォー 牡3 57 柴田善  1.1/4   4
8[8] 18  ×  ショウナンマイティ 牡3 57 武 豊  ハナ    8
9[2] 4      ユニバーサルバンク 牡3 57 田 辺  1.1/4   11
10[8] 17  △  フレールジャック  牡3 57 福 永  1.3/4   5
11[5] 10      ロッカヴェラーノ  牡3 57 川 田  2.1/2   17
12[1] 2      ルイーザシアター  牡3 57 岡 部  3      16
13[2] 3     Bスーサングレート  牡3 57 和 田  3.1/2   18
14[3] 6      シゲルリジチョウ  牡3 57 藤 田  1.3/4   15
15[8] 16  ×  ダノンマックイン  牡3 57 小 牧  3/4     9
16[5] 9      ダノンミル     牡3 57 浜 中  8      10
17[4] 8  ○  ベルシャザール   牡3 57 後 藤  2.1/2   6
18[7] 15      サンビーム     牡3 57 秋 山  大差    12
  
払戻金 単勝 14 140円
    複勝 14 110円 / 13 140円 / 1 230円
    枠連 7-7 320円
    馬連 13-14 330円 / 馬単 14-13 400円
    3連複 1-13-14 1050円 / 3連単 14-13-1 2190円
    ワイド 13-14 170円 / 1-14 320円 / 1-13 740円
  

感想と言い訳?!

 オルフェーブル3冠達成おめでとうございます。
もう、予想通りではなく、予定通りといったような圧勝っぷりでした。
母父メジロマックイーン、父ステイゴールド、兄にドリームジャーニー。
なんとも競馬ファンの心をくすぐる血統ですが、実に感無量です。
これ以上述べる言葉なないです。

 2着はなんと最後方待機という安藤勝騎手の大胆な騎乗でウインバリアシオン。
菊花賞での追い込みはかなり難度が高いだけにこれも凄いことだと思います。

 3着には私が敢えて見送っていたトーセンラーがあざ笑うかのように入選しました。
ベルシャザールとフレールジャックを相手本線としてたんですが、どちらも振るいませんでした。

 馬券は3連単1,2着の全流しを100円だけ買ってまして、購入した馬券の中で最も恥ずかしい、ひどい元本割れの堅い馬券となりました。
せめてハーバーコマンドが3着だったらよかったんですけど。(笑)

まぁ、とはいえ、この結果はしょうがないですね。

2011/10/23 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝3000m
    外・右回り
  • 稍重
    見込み
コース図
スタート後、すぐに1度目の3コーナー。やはり好位先行できる内枠の馬が有利といわざるを得ない。
折り合いも重要な要素。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   トーセンラー 牡3 57.0 蛯名 正義
1 02   ルイーザシアター 牡3 57.0 岡部 誠
2 03   スーサングレート 牡3 57.0 和田 竜二
2 04   ユニバーサルバンク 牡3 57.0 田辺 裕信
3 05 × フェイトフルウォー 牡3 57.0 柴田 善臣
3 06   シゲルリジチョウ 牡3 57.0 藤田 伸二
4 07   ゴットマスタング 牡3 57.0 国分 恭介
4 08 ベルシャザール 牡3 57.0 後藤 浩輝
5 09   ダノンミル 牡3 57.0 浜中 俊
5 10   ロッカヴェラーノ 牡3 57.0 川田 将雅
6 11 サダムパテック 牡3 57.0 岩田 康誠
6 12   ハーバーコマンド 牡3 57.0 木村 健
7 13 ウインバリアシオン 牡3 57.0 安藤 勝己
7 14 オルフェーヴル 牡3 57.0 池添 謙一
7 15   サンビーム 牡3 57.0 秋山 真一郎
8 16 × ダノンマックイン 牡3 57.0 小牧 太
8 17 フレールジャック 牡3 57.0 福永 祐一
8 18 × ショウナンマイティ 牡3 57.0 武 豊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
長距離ゆえのスローペース直線で並びさえすれば、後は決め手勝負の公算高。
信頼度
B
3冠濃厚
14の地力上位は明らか。波乱があるならクラシック不出走の夏の上がり馬か。
予想本文 

 セントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト…。 先日、皇帝シンボルルドルフが逝ったが、この史上6頭の3冠馬に比肩すべくオルフェーブルが王手をかけた。
オルフェーブルはデビュー直後は敗戦も多く、どちらかといえば最初から地力で圧倒していた歴代3冠馬とはちょっと印象が異なる。
強いて言えばクラシックまでは叩き上げだったナリタブライアンが近いといえば近いだろうか。
豪脚を持つものの、どうにも不器用という印象だった馬が完全な強さを手に入れ、いよいよ偉業に挑む。

 上述の通り、オルフェーブルは菊花賞は少し難しいのではという予感が強かった。
印象論でしかないが、過去の3冠馬と比べて、どうにも3冠を制するという想像が困難だったことや、後方一気の差し馬は長距離スローペースは向いてないことがその要因だったかもしれない。
そんな不安を払拭する前走の完勝劇。馬体が一回り大きくなり、スローの中しっかりと折り合い、5番手から競馬を進めて上がりは32秒台。 恐れ入ったと言わざるを得ない強さを見せつけた。
加えて晴雨不問でもあり、今回の相手とはすでに勝負付けは済んでいる感。
全く非のつけようがなく、アクシデントがない限りは偉業達成はかなり濃厚といわざるを得ない。

 絶対の本命馬がいる以上、問題は対抗格を努める相手となるが、ペルシャザールを抜擢。
ダービー3着馬の秋初戦は案外といえば案外の結果。思ったよりハイペースで直線で失速し、フェイトフルウォーやトーセンラーに差されての4着。本来であれば本番のここでここまで強く押せる成績ではないが、今回はスロー必至の菊花賞だ。となれば、一叩きされた先行脚質のこの馬の巻き返しは十分ありえるのではないだろうか。。
正直、本命馬以外は実力差は接近しており、乗り方や展開ひとつで変わってくる状況。
敗戦しているだけに人気的な旨味も大きく、ここは思い切って狙ってみたい。

 オルフェーブルに完敗とはいえ、ダービー2着の体裁は保った形のウインバリアシオン
当日の馬場がどこまで戻るかはわからないが、重馬場で著しく着順が乱れたダービーでの2着は相当の重み。前走においても、オルフェーブルに完敗とはいえ、最後はよく追い詰めていた。
実績的な部分を考慮しても、2番手候補の人気に異論はない。
ただ、本命馬に3連敗している以上、その人気を考慮すればやや魅力に乏しいことも否めない。

 外枠は痛いところだが、フレールジャックは前走3着だが恥ずべき内容ではない。
格下の身でありながら、ダービー1、2着馬相手に十分健闘した。
阪神から京都に舞台を移し、さらなる距離延長。すでに、ある程度の地力は証明されているので、プラスマイナスはともかく、未知の魅力に溢れる。

 サダムパテックもまだ捨てきれない。
重馬場のダービー以外は安定した成績で、地力上位であることは疑いの余地はない。
ただ、最近は随分マシになったとはいえ、折り合い難を抱える馬だけに、長距離レースではどうしても不安は残ってしまう。それゆえに大きくは推しがたいが、連下には注意が必要。

 稀代のステイヤー、メジロマックイーンとは何の関係もないダノンマックインだが、この馬はいかにもな夏の上がり馬。スタミナ、長距離線の折り合いには自信があるタイプで、いわゆる菊花賞で波乱を起こす穴馬の典型的なタイプ。少々穴人気したとしてもやはり外せない1頭。

 ショウナンマイティは地味ながら、上位人気馬と遜色ない地力を有する。
大外枠を嫌って評価は落としたが、長距離レースではやはり名手が手綱を取る馬は怖いところ。

 このレースと連動性が薄いセントライト記念馬の取捨にはかなり迷ったが、フェイトフルウォーも最後に加えておく。本命馬とかなり似た血統だが、どちらかといえば、こちらの方がステイヤー色が強い。距離伸びてさらに伸びる要素に1票を投じたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

1着2着ながし:

1着:14
2着:08
→13,17,11,16,18,05
(6点)

1着3着ながし:
1着:14
3着:08
→13,17,11,16,18,05
(6点)

 大波乱の可能性も無きにしも非ずながら、ガチガチの本命馬券で決まる公算も非常に高く、馬券的な割り切りは非常に難しい。
神戸新聞杯でさらなる成長と凄みをみせたオルフェーブル。あのレースを見せられてはさすがに逆らう気は失せる。
複勝圏内は絶対視してよいだろう。ただ、3冠達成までは楽観視してよい状況でもない。

 それでも皐月賞、ダービーとこれまで比較的推してきた馬でもあるし、祝儀の意味と素直に応援したいという意図で臨みたい。
つまりは、オルフェーブルの1着固定。相手が難しいところだが、ペルシャザールの決め打ちで勝負する。
3連単、1着2着ながしと1着3着ながし。
私情を挟むのはあまり良い結果を生まない事は承知している。
またオッズ的な期待もないが、ここまで絞り込めば益も期待できるはず。

 ただ、軸を絞りこんだ分、後は出来るだけ手広くいきたい。
穴馬が紛れる要素も十分あるので、特にヒモは100円全流しも押さえたいところ。

2011年5月29日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 雨・不良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[3] 5  ◎ オルフェーヴル   牡3 57 池 添  2:30.5  1
2[1] 1     ウインバリアシオン 牡3 57 安藤勝  1.3/4   10
3[4] 7  X ベルシャザール   牡3 57 後 藤  7      8
4[5] 10  ○ ナカヤマナイト   牡3 57 柴田善  クビ    4
5[3] 6     クレスコグランド  牡3 57 浜 中  アタマ  9
6[7] 14     ショウナンパルフェ 牡3 57 三 浦  3.1/2   14
7[1] 2  ▲ サダムパテック   牡3 57 岩 田  1.1/4   2
8[2] 3     オールアズワン   牡3 57 藤 田  クビ    15
9[8] 16  X トーセンレーヴ   牡3 57 ウィリ  1/2     5
10[8] 17     ユニバーサルバンク 牡3 57 福 永  ハナ    11
11[7] 15     トーセンラー    牡3 57 蛯 名  アタマ  7
12[6] 11  △ デボネア      牡3 57 デット  3/4     3
13[4] 8  △ フェイトフルウォー 牡3 57 田中勝  クビ    13
14[5] 9  X コティリオン    牡3 57 小 牧  ハナ    6
15[7] 13     ロッカヴェラーノ  牡3 57 武 豊  3/4     12
16[6] 12     エーシンジャッカル 牡3 57 川 田  2      18
17[8] 18     ノーザンリバー   牡3 57 ピンナ  9      16
-[2] 4     リベルタス     牡3 57 四 位  中止    17
  
払戻金 単勝 5 300円
    複勝 5 150円 / 1 660円 / 7 450円
    枠連 1-3 580円
    馬連 1-5 3380円 / 馬単 5-1 4540円
    3連複 1-5-7 22950円 / 3連単 5-1-7 100300円
    ワイド 1-5 1290円 / 5-7 990円 / 1-7 5390円
  

感想と言い訳?!

 稀に見る不良馬場でどうなることかと思いましたが、オルフェーブルがまたも圧勝。
2着馬とは僅差だが、3着以下には8馬身差もつけました。
位置取りもいつも通りで、直線では挟まれる場面もありましたが、そんなものを一笑に付す勝ちっぷりでした。ステイゴールド産駒でここまで強い馬が出たことは何か感慨深いものがありますね。

 その競った2着を演じたのがウインバリアシオン。うーん…。決してノーマークという訳ではなかったのですが、正直あそこまでの競馬は予想外でした。 3着、4着に心の本命、ベルシャザールとナカヤマナイトが続いてくれただけに、なんとも憎たらしいです。安藤騎手も先週のマルセリーナの借りを何もこんなところで返してくれなくても…です。(笑)

2011/5/29 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り
  • 不良
    見込み
コース図
皐月賞と同様の東京コース。
距離は伸び、Cコースに変わるが、本来なら皐月賞の再現濃厚。だが、当日の雨模様がすべてを変えてしまう雰囲気も漂う。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ウインバリアシオン 牡3 57.0 安藤 勝己
1 02 サダムパテック 牡3 57.0 岩田 康誠
2 03   オールアズワン 牡3 57.0 藤田 伸二
2 04   リベルタス 牡3 57.0 四位 洋文
3 05 オルフェーヴル 牡3 57.0 池添 謙一
3 06   クレスコグランド 牡3 57.0 浜中 俊
4 07 ベルシャザール 牡3 57.0 後藤 浩輝
4 08 フェイトフルウォー 牡3 57.0 田中 勝春
5 09 コティリオン 牡3 57.0 小牧 太
5 10 ナカヤマナイト 牡3 57.0 柴田 善臣
6 11 デボネア 牡3 57.0 デットーリ
6 12   エーシンジャッカル 牡3 57.0 川田 将雅
7 13   ロッカヴェラーノ 牡3 57.0 武 豊
7 14   ショウナンパルフェ 牡3 57.0 三浦 皇成
7 15   トーセンラー 牡3 57.0 蛯名 正義
8 16 トーセンレーヴ 牡3 57.0 ウィリアムズ
8 17 ユニバーサルバンク 牡3 57.0 福永 祐一
8 18   ノーザンリバー 牡3 57.0 ピンナ
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
名手がハナを切る展開でスローは間違いなさそう。
前残り濃厚も我慢できない馬による乱ペースも警戒。
信頼度
C
上位拮抗
皐月賞で3馬身つけた本命馬もまだ立場は盤石とはいえない。特に当日の馬場には注意。
予想本文 

 いよいよ今年も日本ダービーが始まり、春のG1戦線も佳境へと向かう。
ダービーと皐月賞との連動性はそれなりに高いといえるが、今年は皐月賞も東京コースで行われたことにより、その連動性はより高いものとなるというのが一般的な見立て。
しかし、当日は不良馬場まで予想される状況。皐月賞もやや重め残りだったが、不良馬場とまでとなると影響は大きなものになりそう。
また皐月賞のペースは予想以上に速かった。
今回も似た展開になる可能性もないわけではないが、2400mという距離を考えるとペースは落ち着きそう。となれば、皐月賞とはガラッと結果が変わるという懸念も残されてはいる。

 皐月賞では2着に3馬身差という圧勝劇を演じたオルフェーヴル
元々その破壊力は世代随一とはみていたが、気性的にスムーズな競馬ができずに取りこぼしもあった。だが、レースを重ねることで安定感を増していき、東京コースで開催された皐月賞ではついに本領発揮することができた。本来はこのダービーでこそと考えていた馬で、個人的には一つ早かったが、当然ここでも引き続き本命に据える。
当日の重馬場は気になるが、ある程度であれば血統的に問題ないと思われる。年明け後にマイル戦を使ってはいるものの、距離への適性も母系上、全く問題あるまい。それよりも、何より怖いのはスローペースによる前残り。皐月賞では速いペースの恩恵をもらったのは事実で、ペースが落ちるようであれば、今回は前走ほど楽にはいかない可能性もある。「ダービーポジション」とまでは言わないが、できるだけ前での競馬は心がけたいところ。

 東京ならやはりナカヤマナイトの堅実さは無視できない。
皐月賞では5馬身差の5着だが、2着馬とはコンマ4秒差。そして、その前走以外は東京コースを中心に常に堅実駆け。 加えてここでは有利な先行脚質で、しかも、先行しつつ34秒台の脚が繰り出せる。
皐月賞は予想以上に速い展開になったが、今回時計がかかってくるようなら皐月賞2番人気馬の逆襲はありえる。この馬自身の不良馬場適性が定かではないが、末脚が殺される馬場だと後方待機馬は何も出来ず、そのまま悠々先行から押し切ってしまうかもしれない。

 本来なら本命でもおかしくないサダムパテック。ここまでの足跡に申し分はなく、取りこぼした朝日杯以外は、ほぼ完璧な内容。この世代での完成度はかなり高く、地力最上位といってもよいだろう。ただ、オルフェーブルにつけられた3馬身差はややショックな内容ともいえる。安定感はともかく、スケールという点では本命馬には現状一歩譲るのは仕方あるまい。
さらに不安要素を抱えるのがやはり距離と馬場。気性的にはまだ不安なところも残っており、加えてフジキセキ産駒だけに水を含んだ2400mをこなせるのだろうかという不安はつきまとう。それでも皐月賞ではオルフェーブル以外の他馬とは着差以上の地力差を感じた。悪い癖が出なければ上位入賞は安泰のはず。

 2400mの東京コース、不良馬場、スローぺースとなれば、デボネアがクローズアップされてくる。1勝馬の身でありながら、G1含む重賞3戦を2、3、4着。徐々に地力強化されてきている印象があり、ここにきての調教過程も素晴らしい。
特に皐月賞はフロックでどうこうできる展開ではなく、そこでの4着は相当に重みがある。
母父シングスピールで父がアグネスタキオン。東京コース向きの重厚な血統を背景に強力な鞍上を得て、ここで一気に開花というシナリオも十分ありえるだろう。
一見地味ながら軽視できぬ馬とみているが、思ったより人気もあるので、その兼ね合いが難しいところ。

 フェイトフルウォーは叩き2走目で雰囲気がかなり変わって来た。
奇しくも本命馬オルフェーヴルとよく似た血統構成で、母父メジロマックイーンで、父がステイゴールド。休養明けぶっつけで挑んだ皐月賞こそ大敗してしまい、確かに負けすぎの印象もあるが、休養前はここでの上位人気馬と勝ち負けしていた実力馬。
ここで一変しても何ら不思議はない。

 外枠でもユニヴァーサルバンクの先行脚質と堅実味を買いたい。
前走、京都新聞杯での勝利馬、クレスコランドが3連勝で人気しているが、その着差のハナ差以上に人気の方で差が出ており、圧倒的にこちらが旨味がある。
ラジオNIKKEI賞では不利のあっての大敗で、それ以外では常に安定した成績。無論、この舞台ではこれまでより遙かにレベルの高いレースにはなるが、それでも期待感の方が大きい。

 皐月賞3番人気馬ペルシャザール。大敗してしまったことにより大きく人気落ちしているが、まだ見限れぬ面もある。やや乱ペースに巻き込まれ少々展開は向かなかったという言い訳があり、ナカヤマナイトの先着経験や、オルフェーブルにもコンマ1秒差だった実績はそう安いものではないはずだ。

 超良血馬が叩いて叩いてここまできたトーセンレーヴ。無茶なローテとはいえ、逆にそのダービーに掛ける執念が怖い。勝ちきれていないが、届かないだけで常にいい脚を使っている。比喩的な表現だが、スパルタ教育されてたエリートはやはり怖い。

 少々手が広がってしまうが、決してマイラーではないコティリオンの豪脚がどうしても切りきれなかった。もちろん追い込み一辺倒でどうにかなるレースではないが、末脚不発に終わる姿も想像しがたく、ここは押さえておきたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

05=10
→02,11,08,17,07,16,09
(42点)

 皐月賞の再現…。これがやはり最も可能性は高い。別路線組よりもやはり皐月賞組が中心となりそう。とはいえ、当日の馬場やペースが異なってくる以上、皐月賞の着順通りともいくまい。
それでもやはり、オルフェーヴルを軸としたい。しかし問題はその相手。サダムパテックが相手筆頭とは内心思うが、オッズと確率を天秤にかければ今回はさすがに分が悪い。そこで、前走敗退による人気落ちと、展開利が見込めそうなナカヤマナイトを相手とし、ステイゴールド産駒のワンツーを目論む。
3連単 2頭軸マルチながしで勝負。

 余談だが、今回の情勢はなんとなく先週のオークスと似た雰囲気を感じた。というのは、オルフェーヴル→マルセリーナ、サダムパテック→ホエールキャプチャ、ナカヤマナイト→ピュアブリーゼという印象をなんとなく持ってしまった。
無論、馬のタイプは全く異なるし、あくまで個人的主観に過ぎないのだが…。
ただ、もしそうであるならば、エリンコートは果たしているのだろうか。私には結局見つけられなかった…。

2011年5月22日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 雨・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[2] 4  △ エリンコート    牝3 55 後 藤  2:25.7  7
2[8] 18     ピュアブリーゼ   牝3 55 柴田善  クビ    8
3[6] 12  ○ ホエールキャプチャ 牝3 55 池 添  ハナ    2
4[5] 9  ◎ マルセリーナ    牝3 55 安藤勝  2.1/2   1
5[7] 14     スピードリッパー  牝3 55 蛯 名  クビ    14
6[8] 17  X マイネイサベル   牝3 55 松 岡  ハナ    6
7[6] 11     アカンサス     牝3 55 北村宏  クビ    10
8[7] 15     ハッピーグラス   牝3 55 松 田  3/4     17
9[1] 1  ▲ ハブルバブル    牝3 55 ウィリ  クビ    4
10[5] 10     デルマドゥルガー  牝3 55 ピンナ  1.3/4   11
11[1] 2  X メデタシ      牝3 55 浜 中  ハナ    9
12[4] 8     マイネソルシエール 牝3 55 柴田大  1.1/4   16
13[4] 7     ライステラス    牝3 55 丸 田  アタマ  12
14[8] 16  X グルヴェイグ    牝3 55 四 位  3/4     3
15[3] 6     サイレントソニック 牝3 55 田中勝  1.1/2   15
16[3] 5     カルマート     牝3 55 吉田豊  1.1/2   18
17[2] 3     バウンシーチューン 牝3 55 三 浦  7      5
18[7] 13     シシリアンブリーズ 牝3 55 藤岡佑  クビ    13
  
払戻金 単勝 4 3720円
    複勝 4 800円 / 18 780円 / 12 140円
    枠連 2-8 2770円
    馬連 4-18 42750円 / 馬単 4-18 104460円
    3連複 4-12-18 45120円 / 3連単 4-18-12 548190円
    ワイド 4-18 9510円 / 4-12 1720円 / 12-18 1810円
  

感想と言い訳?!

 大本命マルセリーナは4着、やはり懸念された後方からの追走の不安が表れた形でした。
あの位置からでも十分届くと思っていたが、伸びがなかったとは鞍上の言葉。
距離の壁…とは思いたくないですね。
それを裏付けるのがエリンコートの快勝っぷり。
この馬の父は名スプリンター、デュランダル。よほどこちらの方が距離の壁がありそうなものですが、見事な勝利でした。やはり忘れな草賞での時計は本物でした。

 外枠に入ったため敬遠したピュアブリーゼでしたが、うまく内を先行して見事な粘りをみせてくれました。鞍上の好騎乗が光ったと思います。ホエールキャプチャも自分のレースはきっちりしているのですが…なかなか勝ちきれませんねぇ。(笑)

2010/5/22 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
以前、先行馬が残る傾向の続く東京Bコース。
ほとんど枠順、脚質の有利不利はないとはいえ、内枠先行馬には要注意。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ハブルバブル 牝3 55.0 ウィリアムズ
1 02 メデタシ 牝3 55.0 浜中 俊
2 03   バウンシーチューン 牝3 55.0 三浦 皇成
2 04 エリンコート 牝3 55.0 後藤 浩輝
3 05   カルマート 牝3 55.0 吉田 豊
3 06   サイレントソニック 牝3 55.0 田中 勝春
4 07   ライステラス 牝3 55.0 丸田 恭介
4 08   マイネソルシエール 牝3 55.0 柴田 大知
5 09 マルセリーナ 牝3 55.0 安藤 勝己
5 10   デルマドゥルガー 牝3 55.0 ピンナ
6 11   アカンサス 牝3 55.0 北村 宏司
6 12 ホエールキャプチャ 牝3 55.0 池添 謙一
7 13   シシリアンブリーズ 牝3 55.0 藤岡 佑介
7 14   スピードリッパー 牝3 55.0 蛯名 正義
7 15   ハッピーグラス 牝3 55.0 松田 大作
8 16 グルヴェイグ 牝3 55.0 四位 洋文
8 17 マイネイサベル 牝3 55.0 松岡 正海
8 18   ピュアブリーゼ 牝3 55.0 柴田 善臣
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
距離に自身の持てないメンバーがちらほら。
差しタイプのマイラーが望むスローペース。
信頼度
C
軸安定
ひとまず桜花賞と変わらぬ勢力図。
2強地力優位も距離延長も考慮すべきか。
予想本文 

 桜花賞では差し馬有利の流れになったとはいえ、上位入選馬の地力上位は顕著に思えた。
桜花賞3着馬、トレンドハンターの骨折引退は非常に残念だが、1、2着馬は揃って参戦。
別路線組からも強烈なインパクトを残した馬もなく、やはり桜花賞組が中心となろう情勢。

 前走桜花賞では、やや後手を踏んだスタートから、見事に差しきりを演じたマルセリーナ
レーヴディソールの代役ではなく、十分に主役を担う事が可能であることを証明してみせた。
前走と同様のレースができるなら、当然ここでの本命視は致し方ない。
多少、折り合い懸念が残るだけに、距離延長と、輸送による馬体重、当日気配には気を配る必要があるだろう。不安定要素もないとはいえず、桜花賞ほど簡単ではないかも知れないが、現状これ以上の本命馬は不在。

 問題はホエールキャプチャの扱いだった。どうしてもこの2強が人気になるだけに、素直にこの馬を対抗格に据えるのは正直抵抗があった。よほど▲印にしようかとも考えたが、今回のメンバーならやはりこの評価以下に落とせなかった。
これまでの実績も申し分なく、むしろ、本命馬の方が不確定要素は強いかもしれない。
つけいる隙があるとすれば、やはり距離だろう。折り合い懸念のある方でもなく、後方からの差し馬だけにペースが遅くなりそうな今回、あまり影響は少ないとは思える。ただ、それでも父クロフネという点は、距離という点でやはり一抹の不安を抱かずにはいられない。

 不安要素もあるとはいえ、マルセリーナとホエールキャプチャは強力。
そこに割って入るならやはり内枠先行馬。さらに勢いのある外国人ジョッキーが駆るとなれば、ハブルバブルは怖い存在。最内枠というのはやや計算外も、うまく内枠を先行できれば、後方の2強を凌ぎきり、ゴールすることも十分に可能なはず。
戦ってきた相手とその着差を考慮すれば、それほど気後れする実績ではない。

 前走のわすれな草賞はハイペースの高時計決着でレベルはかなり高い。当然そのレースの勝ち馬エリンコートは侮れないだろう。事実、このレースでエリンコートに敗れたシシリアンブリーズや、ハッピーグラスはそれぞれ次走のトライアルでも好走している。
マルセリーナとホエールキャプチャの2強だけが目を奪われがちで、他馬では探した際に最も魅力に映った。騎手の手替わりがないのも好感。

 前走、桜花賞ではあわや馬券にからむかの見せ場をつくったメデタシ
走破時計とレース内容からフロックとは言えず、十分に実力を秘めているとみていいだろう。
ここ3走、34秒台に上がりをコンスタントに繰り出しており、レースをこなすたび成長してくる勢いが怖い。ただ、馬体的にはギリギリ。これ以上の馬体減は好ましくない。

 超良血馬、グルヴェイグ。もしこの馬がこのレースを勝てば、ダイナカール、エアグルーブとの3代制覇というとんでもない大偉業になる。良血馬らしい重厚感があるが、反面、勝ち味に遅い印象もある。ただ、前走の33秒台の末脚は秀逸で、ここで一気に良血開花のシーンも。

 東京巧者というとクロフネよりもジャングルポケットよりもテレグノシス。
取り立てて根拠があるわけではないが、その仔、マイネイサベルがどうにも気になる。
早い流れで大敗をしないしぶとさがあり、ペースが落ちる今回、左回りで化けるか、あるいは大敗か、是非注目したい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

09=12
→01,04,02,16,17
(30点)

2強絶対ではない。マルセリーナとホエールキャプチャには克服すべき課題や不安点もある。たが、距離が伸びたとはいえ、それゆえのスローペースになる情勢で、結局は上がりの攻防になる可能性が高い。となれば、単純に上がりの切れ脚勝負となり、その点において、距離実績よりも単純に桜花賞の上位組が優勢と言わざるを得ない。
逆に、スローであるということ、加えて東京Bコースであるならば、内枠先行馬の前残りが警戒され、必然的にハブルバブルにスポットが当たる。ただ、これも人気馬の一角だけにいずれにせよ、手広く勝負は難しいだろう。

馬券は3連単2頭軸マルチながし。
逆らいたい欲望を抑えてのマルセリーナとホエールキャプチャを軸。
もちろん金額は調整したいところ。ただ、ここのところ堅いレースが続くが、このレースも大きなリターンは難しそうだ。

2011年4月24日(日) / 東京 2000m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[6] 12  ○ オルフェーヴル   牡3 57 池 添  2:00.6  4
2[2] 4  ◎ サダムパテック   牡3 57 岩 田  3      1
3[1] 2     ダノンバラード   牡3 57 武 豊  1.1/4   8
4[7] 15     デボネア      牡3 57 佐 藤  3/4     14
5[3] 5  ▲ ナカヤマナイト   牡3 57 柴田善  1/2     2
6[4] 7     ロッカヴェラーノ  牡3 57 吉田豊  アタマ  15
7[8] 16  X トーセンラー    牡3 57 蛯 名  3/4     5
8[5] 10     エイシンオスマン  牡3 57 後 藤  クビ    16
9[8] 17     プレイ       牡3 57 松 岡  ハナ    13
10[1] 1  X ステラロッサ    牡3 57 川 田  1/2     7
11[6] 11  △ ベルシャザール   牡3 57 安藤勝  1/2     3
12[7] 14  X フェイトフルウォー 牡3 57 田中勝  3/4     11
13[3] 6     ダノンミル     牡3 57 内 田  ハナ    6
14[5] 9  X カフナ       牡3 57 丸 山  クビ    12
15[2] 3     ノーザンリバー   牡3 57 四 位  1/2     9
16[8] 18     オールアズワン   牡3 57 藤 田  クビ    17
17[4] 8     ビッグロマンス   牡3 57 北村宏  大差    18
18[7] 13     リベルタス     牡3 57 横山典  大差    10
  
払戻金 単勝 12 1080円
    複勝 12 300円 / 4 130円 / 2 550円
    枠連 2-6 570円
    馬連 4-12 1260円 / 馬単 12-4 3740円
    3連複 2-4-12 9220円 / 3連単 12-4-2 55450円
    ワイド 4-12 630円 / 2-12 3840円 / 2-4 1330円
  

感想と言い訳?!

いくら東京コースでも、簡単にはいかないだろうと思っていたオルフェーブルが圧勝しました。 ここ数走で、かなりの成長を見せておりましたが、見事な競馬っぷりでした。
この勝利でおそらくダービーでの1番人気は確定と思います。

一方でサダムパテックも、もうダメかと思われた直線で突然目の覚めるような差し替えしを見せました。2着死守はさすがでしたが、勝ち馬とは差を感じる結果となってしまいました。

きれいに本線2頭が入ったとはいえ、やはりヒモ争いは難しい結果となりました。
前走のあまりにも惨敗で人気落ちしたダノンバラードが粘りきりました。

結局、最後まで切りきれず、無駄ダマとなってしまったナカヤマナイトは、一応は自分の競馬は出来たように思えます。
しかし、ホープフルS組はそこそこの結果で終わってしまいました。
やはり一歩地力が足りないのかもしれませんね。

2011/4/24 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 A
  • 芝2000m
    左回り

  • 見込み
コース図
前日までの雨もレース時までには回復の模様。
東京2000mは外枠は圧倒的に不利。
ペースも落ち着きがちで、直線長くとも、先行馬に利がある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ステラロッサ 牡3 57.0 川田 将雅
1 02   ダノンバラード 牡3 57.0 武 豊
2 03   ノーザンリバー 牡3 57.0 四位 洋文
2 04 サダムパテック 牡3 57.0 岩田 康誠
3 05 ナカヤマナイト 牡3 57.0 柴田 善臣
3 06   ダノンミル 牡3 57.0 内田 博幸
4 07   ロッカヴェラーノ 牡3 57.0 吉田 豊
4 08   ビッグロマンス 牡3 57.0 北村 宏司
5 09 カフナ 牡3 57.0 丸山 元気
5 10   エイシンオスマン 牡3 57.0 後藤 浩輝
6 11 ベルシャザール 牡3 57.0 安藤 勝己
6 12 オルフェーヴル 牡3 57.0 池添 謙一
7 13   リベルタス 牡3 57.0 横山 典弘
7 14 フェイトフルウォー 牡3 57.0 田中 勝春
7 15   デボネア 牡3 57.0 佐藤 哲三
8 16 トーセンラー 牡3 57.0 蛯名 正義
8 17   プレイ 牡3 57.0 松岡 正海
8 18   オールアズワン 牡3 57.0 藤田 伸二
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
SH
スローハイ
飛ばす馬がおらず、加えて東京コース。
各馬じっくり構えるのは間違いなく、直線での末脚勝負の上がりの競馬が濃厚。
信頼度
C
実力均衡
突出した馬がいない横並びの状態。
展開ひとつ。
予想本文 

 新馬券、「WIN5」が開始される。あまり本稿では関係性は薄いことではあるが、やはり今後は多少「単勝」ということは念頭において考慮していきたい。
さて、今週は皐月賞。
震災の影響で、1週間伸びた上、東京コース開催と異例の事態。
この影響がどう出るかは微妙ではあるが、荒れる要素の少ない力通りの結果となりそう。
とはいえ、今回のメンバーは正直、横一線ではあるので、現時点での力関係はまだはっきりしておらず、ここでの結果がそのままダービーへと反映する可能性がある。

 本命にはサダムパテック。比較的、安定感のある馬が有力馬に揃ったが、この馬はややモロさが残り、不安定さはある。それでも本命に据えたのは、鞍上の安心感を買ったというのもあるが、東京コースであること。東スポ2歳Sで圧勝した時の末脚には素晴らしいものがあった。
朝日杯では遅れをとったが、それは中山コースでやや窮屈な競馬になったことは否めない。
そこで注目された中山での弥生賞だが、うまく先行して最後はやや一杯になりながらも、なんとか勝利できたことは大きい。今回は東京コースとはいえ、前残りも十分ある展開だけに、起用さが身についた点は高く評価したい。ただ、前走がそうであったように、まだ末脚のキレには今のままではモノ足らない。このレースで目の覚めるような勝ち方ができれば、道は開けるだろう。

 もし今回が例年どおり中山開催ならここまで評価をしなかったオルフェーブル
兄ドリームジャーニーと同じく、後方からのずば抜けた末脚が武器。
東京コースでは過去大敗してしまったが、出遅れに加え、スローで前が止まらなかった事が敗因。
今回も開幕週の絶好馬場での東京コース。
ペースも期待ほど早くならないだろうし、最後方からでは届かないだろう。
ただ、この馬の場合、中山よりは絶対的に東京向きだと思われる。
レースを重ね、折り合い不安が薄れた今なら、一発に期待したい。

 もう7戦も経験しているナカヤマナイトはレースセンスと安定感が売り。
自在性があり、かつ末脚も33秒台の脚が使える。
加えて前走では東京コースで内からしぶとく伸びたあたりに逞しさ。
上記2頭より、確実に安定したレースが期待できる。
そういう意味では「○」(対抗)が印的に妥当ではあるが、人気を背負ってるだけに素直にいけない面があった。欠点の少ない馬だが、早い流れでの切れる末脚はまだ見ていないので、そこが唯一の不安材料。

 今回主力を形成しているホープフルSの覇者、ペルジャザール
もし中山開催だったらこの馬を本命にしたと思う。それほど上位との差は僅かで、力の差はないと言っていいだろう。特に先行力があるので、流れが遅い今回のメンバーなら、出し抜ける展開も期待できる。東京コースでの共同通信杯では4着だが、出遅れた上、終始外外を回らせられる展開。
SS産駒にキングカメハメハは今はトレンドともいえる血統背景。
十分頭まで伺える存在。

 トーセンラーは外枠が痛かった。
それでも前走は逃げ馬の前残り濃厚な中、オルフェーブルと同等の凄い脚で突っ込んで勝利した。
地力十分。

 フェイトフルウォーは少し間隔が空いたとはいえ、それなりに切れる脚を持つ。
特に早い流れになっても使える脚があり、このメンバーでも侮れない。

 ステラロッサはまだ未知数な面もある。
前走の3着は立派だが、展開が向いた感もある。ここでどういうレースをしてくるかが面白い。

 ホープフルSでは3馬身ほど離されたとはいえ、カフナも上位入選馬。
その後も安定したレースをしており、新鋭ジョッキーの勢いも買って1票。

 他、無印馬についても、ここで好走する可能性がある馬が多くおり、ヒモ圏内は相当に広いことも付け加えておく。特にそれまで人気だったのにも関わらず、1度の大敗で大きく人気を落とした体のダノンバラード、オールアズワン、リベルタスらのリベンジもないとは言えない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

04=12
→05,11,16,14,01,09
(36点)

04=05
→12,11,16,14,01,09
(36点)

構図としては、サダムパテックVSホープフルS組。
やはりホープフルSの上位馬はその後もしっかり成績を残している点は安心感がある。
ただ、勝ったり負けたりなので、ここでも大崩れのない信頼感はあるが、地力としてパンチに欠けるのも事実。
そういう意味ではサダムパテック、オルフェーブルには不安要素があるもの、スケール感で魅力がある。
とはいえ、当てにならない面も多分にあり、さらにどこから伏兵が飛び出すか、余談を許さぬ情勢。

馬券は3連単2頭軸マルチながし。
サダムパテックは固定だが、相手はオルフェーブルとナカヤマナイトを両方押さえておきたい。
ただ、もし軸が2頭決まっているなら、全ながしでもよいくらい。

2011年4月10日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 晴・良 サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[4] 8  ◎ マルセリーナ    牝3 55 安藤勝  1:33.9  2
2[8] 16  ○ ホエールキャプチャ 牝3 55 池 添  3/4     1
3[8] 17  X トレンドハンター  牝3 55 岩 田  3/4     4
4[7] 14     メデタシ      牝3 55 浜 中  1.1/4   11
5[1] 1     フォーエバーマーク 牝3 55 吉田豊  1.1/4   12
6[3] 6     ハブルバブル    牝3 55 藤 田  3/4     6
7[2] 4  X ダンスファンタジア 牝3 55 横山典  ハナ    3
8[2] 3     カフェヒミコ    牝3 55 柴田善  クビ    14
9[7] 15  X フレンチカクタス  牝3 55 北村宏  3/4     7
10[5] 10     スピードリッパー  牝3 55 蛯 名  1.1/2   10
11[1] 2  ▲ デルマドゥルガー  牝3 55 内 田  クビ    9
12[7] 13     ライステラス    牝3 55 四 位  1      5
13[6] 12     ウッドシップ    牝3 55 藤岡佑  クビ    18
14[4] 7     エーシンハーバー  牝3 55 武 豊  クビ    8
15[5] 9     ラテアート     牝3 55 松 岡  クビ    17
16[6] 11     サクラベル     牝3 55 吉田隼  クビ    15
17[3] 5     マルモセーラ    牝3 55 田中健  5      13
18[8] 18     マイネショコラーデ 牝3 55 和 田  1.3/4   16
  
払戻金 単勝 8 380円
    複勝 8 140円 / 16 120円 / 17 230円
    枠連 4-8 410円
    馬連 8-16 620円 / 馬単 8-16 1230円
    3連複 8-16-17 1480円 / 3連単 8-16-17 5880円
    ワイド 8-16 260円 / 8-17 560円 / 16-17 470円
  

感想と言い訳?!

 レーヴディソールがいなくとも、マルセリーナが勝利し、トレンドハンターも3着。
松田博厩舎はホントに凄いですね。

 ホエールキャプチャはやはり外枠が響いたか終始外を回されました。
それでも十分力を見せつけることができたレース内容でした。

 一方勝ったマルセリーナはコーナーを内で周り、直線で外に出すというややリスクも伴うが、経済コースを通りました。
それにしても、一旦は後方から来たホエールキャプを先にいかせて、差し返すんですから大したものです。
ディープインパクト産駒が初年度でいきなりG1を制しました。

 トレンドハンターもこの好走で地力を完全に証明しましたね。
それぞれオークスが楽しみです。

 馬券は非常に非常に堅かったんですが、絞り込んだおかけで十分なリターンを得ることができました。
メデタシの検討っぷりにドキドキしましたけど。(笑)

2011/4/10 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
湿気は残るがほぼ良馬場。
阪神単独開催が続くが、先週からBコースで、時計はそれなりに出る。
直線坂があるとはいえ、極端な追い込み馬には厳しい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   フォーエバーマーク 牝3 55.0 吉田 豊
1 02 デルマドゥルガー 牝3 55.0 内田 博幸
2 03   カフェヒミコ 牝3 55.0 柴田 善臣
2 04 ダンスファンタジア 牝3 55.0 横山 典弘
3 05   マルモセーラ 牝3 55.0 田中 健
3 06   ハブルバブル 牝3 55.0 藤田 伸二
4 07   エーシンハーバー 牝3 55.0 武 豊
4 08 マルセリーナ 牝3 55.0 安藤 勝己
5 09   ラテアート 牝3 55.0 松岡 正海
5 10   スピードリッパー 牝3 55.0 蛯名 正義
6 11   サクラベル 牝3 55.0 吉田 隼人
6 12   ウッドシップ 牝3 55.0 藤岡 佑介
7 13 ライステラス 牝3 55.0 四位 洋文
7 14   メデタシ 牝3 55.0 浜中 俊
7 15 フレンチカクタス 牝3 55.0 北村 宏司
8 16 ホエールキャプチャ 牝3 55.0 池添 謙一
8 17 トレンドハンター 牝3 55.0 岩田 康誠
8 18   マイネショコラーデ 牝3 55.0 和田 竜二
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MH
ミドルハイ
それなりに先行馬が揃い、早めの流れ。好位で流れに乗りつつ、終いがバテない結局は地力が問われる。
信頼度
D
主役不在
レーヴディソールと外国人騎手の不在で一気に混戦模様に。
波乱も一応、、頭に置いておきたい。
予想本文 

 今年の牝馬戦線は間違いなくレーヴディソールが主役だったはず。
ここに来ての戦線離脱はかなり大きい。
他馬との実力差がかけ離れていた感があっただけに残されたメンバーでの桜花賞は混戦と考えざるを得ない。

 移動が手軽になった最近ではそれほど関東馬、関西馬の意識は薄れつつあるものの、桜花賞といえば関西馬が独壇場だったレース。
昨年のアパパネがそうだったように、最近は早め入厩が当たり前になり、今年も見渡せば関東馬が主力を形成している。
他の特徴といえば、外国人ジョッキーがいないことと、ディープインパクト産駒が目立つというところか。そして、何より昨年の阪神JFの1~3着がすべて芦毛馬…。
そう思うと、主役はいなくとも、注目に値する一戦となりそう。

 関西馬だからというわけでないが、本命にはマルセリーナを推す。
まだ、実績不足と思われる状況での2番人気はいささか人気しすぎの感もないわけではない。
しかし、他馬がほとんどレーヴディソールと勝負付けがすんでしまっただけに、期待感が違う。
いずれもスローの流れでの末脚とはいえ、34秒フラット以下の脚があるのは魅力。
年明け2戦を消化し、トライアルを使わず直行も好感。
調教過程も素晴らしく、早い流れに戸惑わなければ、長い阪神の直線で切れ味を発揮するはず。
シンザン記念では後の重賞ホース、レッドデイヴィスとオルフェーヴルの差のない3着。
相手は骨っぽいが、この馬が気後れする必要はどこにもない。

 レーヴディソールがいない以上、やはりホエールキャプチャが中心とはなるだろう。
前もよし、差してもよしの自在性のある脚質で、常に安定した成績。
阪神の外回り1600mならまず大崩れはないだろう。
どっしり構えていれば問題ないとはいえ、これまでチャレンジャーの立場からマークされる側になる。また、影響度は少ないだろうが外枠もあまり歓迎とはいえない。
とはいえ、各メンバーを見渡して最も死角が少ないことも事実だ。

 3番手あたりで少し冒険してデルマドゥルガー
前走のクイーンCの末脚に目を引いた。
今回、人気を背負っているダンスファンタジアをより後ろの位置からあっという間に交わしての3着。しかも決してスムーズな展開ではなかった。
右回りの方が向くようで、直線ある阪神でペースが上がるとなれば、あの末脚には警戒すべき。

 レーヴディソールに2連敗だが、決して大負けしなかった点を評価してのライステラス
特に前走チューリップ賞では4馬身もちぎられてしまったとはいえ、他馬に負けなかったことは地力を証明できた形。
成績と同じく、常に安定した末脚を発揮できる事が大きな武器。
鞍上の手替わりが、良くも悪くも不確定要素。

 トレンドハンターは前走が強い内容。外枠だが、底知れぬ魅力に溢れる。
一方で、前走だけでは評価しきれぬ部分もあり、あまりに人気するようなら敬遠したい。

 地力はあるとみているダンスファンタジア
だが、どうにもポカが多い。良血ゆえに人気も背負っているので、あまり食指は動かない。
ただ、大駆け要素はある上に、圧勝した赤松賞の鞍上に戻ることも怖さに拍車をかける。

 フレンチカクタスも侮れない一頭。
距離がやや不安要素ではあるが、状態よく堅実でレース上手。
どんな展開でも自分のレースはこなすだろう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

1・2着ながし:

1着→08
2着→16
3着 →02,13,17,04,15
(5点)

1・3着ながし:
1着→08
2着 →02,13,17,04,15
3着→16
(5点)

1・2着ながし:
1着→16
2着→08
3着 →02,13,17,04,15
(5点)

 大本命の不在で風雲急を告げる桜花賞となったが、それでも有力馬はある程度しっかりした実績を残している。
◎~△で挙げたマルセリーナ、ホエールキャプチャ、デルマドゥルガー、ライステラスらは頭ひとつ抜けているように思える。
もちろん、人気面や不安定要素から評価を下げたとはいえ、トレンドハンター、ダンスファンタジア、フレンチカクタスらも差はほとんとないと言っていいほど僅か。

 問題は軸で、マルセリーナとホエールキャプチャには迷ったが、マルセリーナの頭で勝負したい。
マルセリーナとホエールキャプチャの1・2着ながしの裏表、1・3着ながしの3連単の少数点数に絞り込み。

2010年10月24日(日) / 京都 3000m 芝・右 外 / 小雨・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[3] 6     ビッグウィーク   牡3 57 川 田  3:06.1  7
2[5] 10  ◎ ローズキングダム  牡3 57 武 豊  1.1/4   1
3[6] 12     ビートブラック   牡3 57  幸   クビ    13
4[1] 2  X レーヴドリアン   牡3 57 福 永  3/4     5
5[7] 14     コスモラピュタ   牡3 57 津 村  クビ    11
6[7] 15  X トウカイメロディ  牡3 57 吉田隼  クビ    2
7[1] 1  △ ヒルノダムール   牡3 57 藤 田  アタマ  3
8[4] 8     トレイルブレイザー 牡3 57 和 田  1.1/4   9
9[2] 3  ▲ クォークスター   牡3 57 藤岡佑  アタマ  4
10[7] 13  ○ ゲシュタルト    牡3 57 池 添  アタマ  10
11[8] 17  △ アロマカフェ    牡3 57 柴田善  1/2     6
12[8] 18     サンディエゴシチー 牡3 57 浜 中  1.1/4   16
13[2] 4     ネオヴァンドーム  牡3 57 武 幸  クビ    14
14[6] 11  X リリエンタール   牡3 57 安藤勝  1.1/4   12
15[5] 9     シルクオールディー 牡3 57 四 位  クビ    8
16[4] 7     ミキノバンジョー  牡3 57 太 宰  2      17
17[3] 5     シルクアーネスト  牡3 57 松 山  クビ    18
18[8] 16     カミダノミ     牡3 57 小 牧  3      15
  
払戻金 単勝 6 2320円
    複勝 6 470円 / 10 130円 / 12 1150円
    枠連 3-5 1910円
    馬連 6-10 2170円 / 馬単 6-10 7440円
    3連複 6-10-12 46410円 / 3連単 6-10-12 338840円
    ワイド 6-10 850円 / 6-12 9350円 / 10-12 3140円
  

感想と言い訳?!

 先行して本命ローズキングダムの追撃を振り切ったのはビックウィーク。
神戸新聞杯では3着だったものの大差をつけられてのものだっただけに軽視をしてしまいました。
バゴ産駒でのG1制覇は初めてのことで、今後長距離適性を買われる大きな実績となりました。

 本命ローズキングダムはちょっと仕掛けが遅かった感。
2着までよく追い上げたが、やはり長距離の不安があったためか、安全策をとったのが裏目に出ました。
それだけ後方待機馬に怖いところが揃ってたので仕方ありません。
1人気がゆっくり行ったおかげで、後方にいた馬は行くに行けずの全滅でした。(笑)

 頑張ったのはビートブラック。
条件馬とはいえ、やはり兵庫特別勝ち馬は恐ろしいと改めて痛感しました。

2010/10/24 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都
  • 芝3000m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
淀の3000mの名物コース。
言うまでもなく、折り合いがすべて。逃げ馬や追い込みの極端の馬は通用しにくい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
1 02 × レーヴドリアン 牡3 57.0 福永 祐一
2 03 クォークスター 牡3 57.0 藤岡 佑介
2 04   ネオヴァンドーム 牡3 57.0 武 幸四郎
3 05   シルクアーネスト 牡3 57.0 松山 弘平
3 06   ビッグウィーク 牡3 57.0 川田 将雅
4 07   ミキノバンジョー 牡3 57.0 太宰 啓介
4 08   トレイルブレイザー 牡3 57.0 和田 竜二
5 09   シルクオールディー 牡3 57.0 四位 洋文
5 10 ローズキングダム 牡3 57.0 武 豊
6 11 × リリエンタール 牡3 57.0 安藤 勝己
6 12   ビートブラック 牡3 57.0 幸 英明
7 13 ゲシュタルト 牡3 57.0 池添 謙一
7 14   コスモラピュタ 牡3 57.0 津村 明秀
7 15 × トウカイメロディ 牡3 57.0 吉田 隼人
8 16   カミダノミ 牡3 57.0 小牧 太
8 17 アロマカフェ 牡3 57.0 柴田 善臣
8 18   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
長距離特有のスローペース。
直線だけの上がりの競馬になれば荒れにくく、道中のペースが上がってスタミナレースになると波乱も起きる。
信頼度
C
概ね順当
比較的上位陣ですんなりの可能性が高いが、別路線組に注意。
予想本文 

 ダービー馬エイシンフラッシュ、ヴィクトワールピサが不在。
ここ数年、3連単は高配が続いているが、その要因は思わぬ長距離適性馬の活躍によるもの。
今年はただでさえ、春の実績馬はコマ不足。
その代表はローズキングダムが努めるが、この馬を打倒する馬が出現するのかどうかが見所となりそう。

 もしも、前走神戸新聞杯で敗北していたなら、本命にはしなかったであろうローズキングダム
猛追するダービー馬に対し、先に抜け出しながらも決して抜かせず、「受けきって勝った」結果は相当の重み。
ケガの影響もあって、今年はG1未勝利という武豊騎手。
その名手が最も得意とする長距離レースでこの馬を駆ってのこの相手。
当然、敗れるわけにはいかない不動の本命か。
折り合いに不安ない現状なら、大崩れはないはずで、横綱相撲の勝利を期待したい。
ただ、ライバル不在の1番人気馬は危険な存在であることも付け加えておく。

 2番手以降が頭を悩ませる混戦模様だが、ゲシュタルトの巻き返しに賭けてみたい。
1番人気で迎えた前走セントライト記念では、見せ場なく大敗してしまった。
通常ならさすがにここからの巻き返しはちょっと厳しいのだが、ヤマニンエルブが大逃げをうち、かなりの乱ペースだった。
むろんその展開だけで帳消しにはできない着順ではあるが、スローでの我慢比べならもっとやれるはず。
オッズ的な旨味も考慮しての対抗扱いは否めないが、なんといってもダービー4着馬。
もちろん地力は上位陣と遜色ない。

 そのゲシュタルトが大敗したセントライト記念を鮮やかに勝利してみせたのがクォークスター
ギリギリできっちりと逃げ馬を差しきった末脚は素晴らしかった。
あのハイペースでも34.0の末脚で、ペース不問で繰り出せるのは脅威。
追い込みに近い差し馬なので、本来このレース向きではないのだが、確実な末脚というのは連下にはやはり高い信頼となる。

 ヒルノダムールは格なら2番手に異論はない。
夏の札幌記念を使っての参戦は予定通り。
その札幌記念は4着と敗れたが、負けた相手はすべて古馬一流どころ。
スタートに失敗してのこの結果は十分このメンバーなら胸を張れる内容。
ダービーでの大敗は未だに不可解ではあるが、完調ならキレはどの馬にも負けない。

 上記のクォークスターやヒルノダム-ルはいかにもキレで勝負するタイプ。
本来は中距離向きで、長距離に合う場合は超スローになった場合の直線勝負のケース。
一方でアロマカフェは長距離適性はかなり高いタイプでキレこそ劣るが平均ペース型で持続力で勝負するタイプ。
今回、どちらのタイプが有利とは言えない局面ではあるが、やはり無視はできない一頭。
ただ、大外枠というのはあまり歓迎とはいえない。

 どうしても怖いのがレーヴドリアン
追い込み一手でどうにも不器用。
前走で前に出る競馬も試みたが、やはり現状は後方から末に賭ける乗り方があっているようだ。
G1では大敗のため、大きくは出れないが、一発の期待は十分にある。

 トウカイメロディは典型的な夏の上がり馬でスタミナ自慢の典型的な菊花賞好走タイプ。
それゆえもっと上位でもよいのだが、単勝2番人気ということならやはり実績的にも旨味が少ない。
ただ、無論、勝利まで十分圏内の一頭。

 凱旋門賞馬モンジューを父に持つ、リリエンタールは血統的に面白く、穴馬として一考。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

10=13
 →03,01,17,02,15,11
(36点)

 ここ数年波乱が続く菊花賞だが、長距離レースというだけあって、ミエミエでも適性血統が活躍する傾向が顕著。
古くはリアルシャダイ、ブライアンズタイムであったり、最近ではダンスインザダークがそうだ。
今年は見渡したところ、そういう馬がいないが、強いて言えばやはりマンハッタンカフェ。
本命ローズキングダムはあきらかに中距離血統で、ここを巡っての争いになる。
また、路線的にはやはり神戸新聞杯組を信頼したいところだが、なんといっても1、2着馬が強すぎた。
ここは本命馬以外は別路線組から…ということで、セントライト記念組が上位になった。

 馬券は素直にローズキングダムを中心。
3連単の場合、2軸の相手が迷うところ。
正直○~△の差はほとんどなくどれからいってもよさそう。
一応、ゲシュタルトとの2頭軸マルチながしを推奨する。
余裕があれば、軸を替えてもう1ライン持っていてもよさそう。

2010年5月30日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 曇・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[1] 1  X エイシンフラッシュ 牡3 57 内 田  2:26.9  7
2[4] 8  ○ ローズキングダム  牡3 57 後 藤  クビ    5
3[4] 7  ◎ ヴィクトワールピサ 牡3 57 岩 田  1.3/4   1
4[7] 13     ゲシュタルト    牡3 57 池 添  クビ    12
5[2] 3  △ ルーラーシップ   牡3 57 四 位  アタマ  4
6[5] 9  △ ペルーサ      牡3 57 横山典  1.1/4   2
7[8] 17     トゥザグローリー  牡3 57 戸 崎  ハナ    10
8[2] 4     サンディエゴシチー 牡3 57 浜 中  ハナ    15
9[6] 12  ▲ ヒルノダムール   牡3 57 藤 田  3/4     3
10[3] 5  X コスモファントム  牡3 57 松 岡  2      11
11[1] 2  X レーヴドリアン   牡3 57 藤岡佑  1/2     9
12[7] 14     リルダヴァル    牡3 57 福 永  アタマ  8
13[3] 6     アリゼオ      牡3 57 ウィリ  1.3/4   6
14[7] 15     メイショウウズシオ 牡3 57 飯 田  1.1/4   14
15[5] 10     トーセンアレス   牡3 57 江田照  2.1/2   17
16[6] 11     ハンソデバンド   牡3 57 蛯 名  2.1/2   13
17[8] 16     シャイン      牡3 57 和 田  1.3/4   16
-[8] 18     ダノンシャンティ  牡3 57 安藤勝  取消
  
払戻金 単勝 1 3190円
    複勝 1 490円 / 8 500円 / 7 120円
    枠連 1-4 1320円
    馬連 1-8 16720円 / 馬単 1-8 46210円
    3連複 1-7-8 10630円 / 3連単 1-8-7 152910円
    ワイド 1-8 4080円 / 1-7 810円 / 7-8 900円
  

感想と言い訳?!

 近年最高のダービーと言われたこのレースですが、スローペースで直線のみの瞬発力勝負となってしまいました。 だが、そのおかげで5着までが大接戦と、見応えのあるレースになったと思います。

 エイシンフラッシュのダービー制覇は7番人気ではあったけれども、それほど違和感はありません。 皐月賞の3着だけでは判断がつかなかっただけで、じっかりと地力に基づいたものといえる素晴らしいキレ味でした。

 2着のローズキングダムも立派でした。見事な復活といえる内容でした。
キレ味勝負の展開になったのはこの馬にとっては大きく有利に働きましたが、そのためにはまず直線で好位につけておく必要があり、完璧な競馬でした。
これで負けたら仕方なし。相手が強かったです。

 ごめんなさい。 ここまで予想できていながら、さすがにヴィクトワールピサの3着というシナリオは薄く、推奨することはできませんでした。 しかも3着すらも危なかったという内容でした。
上がり32秒台の攻防になると、さすがにこの馬の良さを十分に発揮できず、厳しかったですね。

2010/5/30 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
週間の雨模様もこの日は避けてくれるよう。
Cコース利用ではあるが、さすがに内の荒れが目立つようになってきた。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田 博幸
1 02 × レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡 佑介
2 03 ルーラーシップ 牡3 57.0 四位 洋文
2 04   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
3 05 × コスモファントム 牡3 57.0 松岡 正海
3 06   アリゼオ 牡3 57.0 C.ウィリ
4 07 ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田 康誠
4 08 ローズキングダム 牡3 57.0 後藤 浩輝
5 09 ペルーサ 牡3 57.0 横山 典弘
5 10   トーセンアレス 牡3 57.0 江田 照男
6 11   ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名 正義
6 12 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
7 13   ゲシュタルト 牡3 57.0 池添 謙一
7 14   リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
7 15   メイショウウズシオ 牡3 57.0 飯田 祐史
8 16   シャイン 牡3 57.0 和田 竜二
8 17   トゥザグローリー 牡3 57.0 戸崎 圭太
8 18   ダノンシャンティ 取消 牡3 57.0 安藤 勝己
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
06が行くとも限らない逃げ馬不在のメンバー構成。
コース形態を考えても、スローペースで直線の瞬発力勝負が濃厚。
信頼度
C
群雄割拠
路線を異にする最強馬が勢揃い。まさに頂上決戦。
地力ない馬での波乱は難しい。
予想本文 

 「史上最高」と呼び声高い今年のダービー。
NHKマイルC馬ダノンシャンティの戦線離脱は非常に残念ではあるが、それでも各々時代が違えば世代代表馬になったであろう馬が集結した。
とても印が足らないほどで、ある意味もったいないという気持ちがまず多分にある。
また、このメンバーの実力もそうだが、各馬血統背景がまた凄まじい。
そしてSSの貢献が大きいとはいえ、ほとんどが父内国産馬。
かつて外国馬は参加できなかった日本人にとって特別な”東京優駿”、日本ダービーも今や国際G1。
それでも海外馬やマル外馬に席巻されずにすんでおり、ここまで高くなった日本の競馬レベルについても賞賛したい。

 多士済々のメンバーにあって、やはり本命は譲れぬヴィクトワールピサ
この馬を上回る可能性の馬が揃ったといっても、期待感先行もぬぐえない。
これまでライバル馬をことごとく破っての5連勝は、群を抜く実績。
特に弥生賞、皐月賞でみせたレースぶりはハンパなものではない実力差を感じた。
高いレベルの瞬発力、馬込みを気にしない気性の二つの武器にさらに起用さとパワーも持つ。
各項目が高次元でまとまっており、騎手にとっては非常に乗りやすい「強い馬」だろう。
どれか1点に限ればこの馬よりすぐれた能力を持つ馬もいるだろうが、トータルバランスを考慮すれば軸としての信頼はこのメンバーでも絶大。
裏を返せば、皐月賞ほど頭としての信頼性は薄まるが軸としての信頼性は不動ということである。

 これだけ揃うと対抗以下が迷うところだが、騎手乗り変わりで大きく魅力が増したローズキングダムをここで見直したい。
オッズとも相談になるだろうが、単勝4~5番人気程度まで人気が落ちるようなら俄然旨味が出る。
ただし、中間に一頓挫もあったので、気配を含め、当日ギリギリまでの判断が必要であることを付け加えておく。
期待を裏切ったスプリングSは休養明け、前走皐月賞では、4着とはいえ2着とはハナ差。
騎手の優劣の問題ではなく、ここで後藤騎手に乗り変わるということも期待感は増す。
ただ「薔薇一族」と呼ばれるこの血統はマイル~中距離の印象も強く、距離には自信ありとは言えず、逆にここで大敗の可能性もある。
そこは割り切って、伝説の新馬戦を伝説たらしめるべくこの馬の復活に注目しようと思う。

 よくも悪くもこの馬が今回のレースの「もの差し」となるヒルノダムール
この馬のお陰で各馬の実力差を計ることができるといって良いほど、それぞれの実力馬と対戦し、大きな大敗が無くここまで来た。
特に前走皐月賞が素晴らしく、決して得意とはいえないコース形態でしっかりと2着に入ってことは評価したい。
母父にラムタラで、父がマンハッタンカフェ。距離が伸び、東京コースに変わるのは歓迎のはず。
怖いのは末脚封じるスローペースだが、逆に本命馬を差しきる可能性まである馬の筆頭であることには変わりない。

 ルーラーシップの前走の相手は、さすがに相手が弱すぎの感もないが、レースレベルそのものは優秀。
毎日杯で思わぬ大敗を喫し、皐月賞には出場叶わなかったが、ここにはなんとか間に合った。
いうまでもなく超良血馬。素質開花すれば、圧勝すらありあえる血統背景。
ダイナカールにトニービン、そしてキングカメハメハ。
この距離になんら不安なく、33秒台の切れる末脚も持つ。
まだ底を見せておらず、ここで能力全開すれば頭まで十分狙える。
人気次第ではもっと上位にしていい今回最大の惑星。

 上記3頭との実力差は無いと言えるだろうペルーザ
しかし、無敗と鞍上人気も手伝ってダントツ2番人気となってくるとどうにも手が出しづらい。
ヴィクトワールピサと未対戦であることは未知の魅力といえるが、力関係は不明な状態。
確かに若葉Sでヒルノダムールに勝利している実績があるが、完全にマークした上での競り落としでむしろヒルノの強さが目立ったレース。
青葉賞の圧勝は評価に値するだけのレースレベルではあるが、相手関係が明らかに格下。
2000m以上を中心にレースを経験し、気性安定でセンスもいい。
意外にもゼンノロブロイ産駒はあまり活躍馬がいないので、頑張ってほしい気持ちもある。
相当のポテンシャルを感じるが、やはりこの人気であれば、未知の魅力は逆にマイナス要素と捉えたい。

 上記4頭はやはり強力でそうそう崩れるという印象がない。
では、他馬につけいる隙がないかといえばそうではなく、むしろ3着圏内を考慮した際、今回のレース、ヒモ対象は相当に広い。

 その中でもレーヴドリアンは、やはり東京だと切ることはできない。
この馬が存分に力を発揮できる長い直線と広いコース。
目標は以前からここにあったはずで、待ちに待った舞台。
実はダービーやJCなど東京2400mは追い込みはかなり難しく、加えて今回はスローペースが予想され、そうそう甘い展開にはならない。
ただ、それでも起用さの要求される中山に比べれば格段に競馬はしやすいはず。

 コスモファントムもなんとも不気味。
ラジオたんぱ杯2着で、ヴィクトワールピサとダノンシャンティの間に入った。
今回唯一のマル外馬で、なんといっても芝では3着以下なしという実績。
この辺りのクラスの馬がこの印なのだから、今年のメンバーはつくづく恐れ入る。
どちらかといえば皐月賞で見たかった馬だが、復帰2戦目で調子も上向き。

 復帰2戦目で上向きといえばエイシンフラッシュもいる。
11番人気だった皐月賞だが、いきなり結果を出した。
混戦の中での3着だが、休養明けでヒルノダムール、ローズキングダムと互角に渡り合った事は大きい。 さらに良化するようなら怖い存在だ。

 印は上記までだが、余談として以下も考察しておきたい。
特に皐月賞で人気しておきながら、敗北したことでここで大きく人気を落としている馬には注意はしておきたい。
人間心理として、勝負付けが済んだ馬より、未対戦の実力馬に魅力移るのは当然。
たが、アリゼオやハンソデバンドなど、一戦だけの見限りも早計ともいえ、人気が落ちているなら馬券的には美味しい存在。
買う買わないは別として、実力差とオッズの格差を突くなら、おいしい存在の馬が数頭いることも覚えておきたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:07
2着:08,12,03,09
3着:08,12,03,09,02,05,01
(24点)

1着:08,12,03,09
2着:07
3着:08,12,03,09,02,05,01
(24点)
 展開でどうこうなるようなメンバー構成ではない。
地力上位馬以外は参加するだけのレースとなろうが、その地力上位馬が今回は目白押しの状態。
例えば100回レースをしたとして、最もブレが少ないと思えるのがやはりヴィクトワールピサだ。
負けることはあるかもしれないが、3着圏内ならやはり信頼度は最も高い。

 頭は決まっても、対抗格以下が難しい。
ローズキングダム、ヒルノダムール、ルーラーシップ、ペルーサが2番手グループと見る。
ここまでをボックスで買うか、内2頭選んでヴィクトワールピサとの2頭軸マルチが妥当か。
やや変則だが、ヴィクトワールピサの1着、2着固定フォーメーションを推奨としておく。
2010年5月23日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 雨・稍重
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[8] 17      アパパネ      牝3 55 蛯 名  2:29.9  1
1[8] 18      サンテミリオン   牝3 55 横山典  同着    5
3[1] 2      アグネスワルツ   牝3 55 柴田善  2      8
4[7] 13  X  アニメイトバイオ  牝3 55 後 藤  1.1/4   11
5[3] 6  ◎  オウケンサクラ   牝3 55 安藤勝  クビ    3
6[2] 3  ○  アプリコットフィズ 牝3 55 四 位  1/2     4
7[6] 11      ブルーミングアレー 牝3 55 松 岡  1/2     14
8[5] 9  X  モーニングフェイス 牝3 55 藤岡佑  4      12
9[5] 10      タガノエリザベート 牝3 55 川 田  2.1/2   15
10[3] 5  X  ギンザボナンザ   牝3 55 池 添  1.1/2   9
11[7] 14  X  シンメイフジ    牝3 55 岩 田  2.1/2   6
12[6] 12      トレノエンジェル  牝3 55 戸 崎  1.1/4   13
13[4] 8      プリンセスメモリー 牝3 55 勝 浦  クビ    17
14[7] 15  △  エーシンリターンズ 牝3 55 福 永  1/2     7
15[1] 1      コスモネモシン   牝3 55 石橋脩  1.1/2   10
16[8] 16      ステラリード    牝3 55 三 浦  クビ    18
17[2] 4  ▲  ショウリュウムーン 牝3 55 内 田  1/2     2
18[4] 7     Bニーマルオトメ   牝3 55 北村宏  10      16
  
払戻金 単勝 17 210円 / 18 380円
    複勝 17 180円 / 18 270円 / 2 450円
    枠連 8-8 1750円
    馬連 17-18 1870円 / 馬単 17-18 1520円 / 18-17 2020円
    3連複 2-17-18 10180円
    3連単 17-18-2 20460円 / 18-17-2 24290円
    ワイド 17-18 900円 / 2-17 2020円 / 2-18 2020円
  

感想と言い訳?!

 当日落ち着きを見せていたアパパネはともかく、真っ先にいらないと切ったフローラS組のワン、ツー、スリー。 まぁ、来たら仕方がないとしていた人気馬なのですが、ここまできれいに外すと逆にすがすがしいです。

 なによりこのレース特筆すべきは史上初のG1レースでの1着同着劇。
これまでどんなことがあっても1着判定を降してきたJRAだけにまさか同着になるとは思いもしませんでした。
私も長いこと競馬見てきましたが、ちょっと歴史が動いた瞬間っぽくって、感慨に深けました。
ただ、確かに名勝負には違いないのですが、今後記録とか、色々ややこしいことになりそうですね。(笑)

2010/5/23 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
依然として高速馬場。
波乱があるなら内枠先行馬。
差しは大丈夫だが、重馬場だとやはり極端な直線一気は難しい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 コスモネモシン 牝3 55.0 石橋 脩
1 02   アグネスワルツ 牝3 55.0 柴田 善臣
2 03 アプリコットフィズ 牝3 55.0 四位 洋文
2 04 ショウリュウムーン 牝3 55.0 内田 博幸
3 05   ギンザボナンザ 牝3 55.0 池添 謙一
3 06 オウケンサクラ 牝3 55.0 安藤 勝己
4 07   ニーマルオトメ 牝3 55.0 北村 宏司
4 08   プリンセスメモリー 牝3 55.0 勝浦 正樹
5 09 × モーニングフェイス 牝3 55.0 藤岡 佑介
5 10   タガノエリザベート 牝3 55.0 川田 将雅
6 11   ブルーミングアレー 牝3 55.0 松岡 正海
6 12   トレノエンジェル 牝3 55.0 戸崎 圭太
7 13   アニメイトバイオ 牝3 55.0 後藤 浩輝
7 14 × シンメイフジ 牝3 55.0 岩田 康誠
7 15 エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
8 16   ステラリード 牝3 55.0 三浦 皇成
8 17   アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
8 18   サンテミリオン 牝3 55.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
各馬未知の距離不安のある中でのレース。ほとんどスローに近いミドルペースか。
信頼度
D
実力接近
決してアパパネの独裁ではない。
各馬との実力差は僅か。
展開ひとつ。
予想本文 

 ウォッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタにレッドディザイア。
とにかく牝馬が勢いがある中において今年クラシック世代の牝馬はこれまでアパパネの一人勝ちが続いている。完成度が高い印象はあるものの、何故か上記4頭に及ぶような強いインパクトは感じない。
圧倒的な強さを見せていないことが理由だが、それは果たして周囲の同世代牝馬のレベルが低いのか、あるいは逆に高レベルでの争いなのか。
その答えは秋以降に持ち越しとはなるが、このオークスである程度は計ることができるはずだ。
オークスは桜花賞から一気に距離が伸びるが、桜花賞と連動する。
これはもう、歴然たる事実ではあるが、今年は距離よりも左周りの東京コースに変わることがポイントとなりそう。
あいにく天気は下り坂。もう一つのポイントはやはり重馬場適性になるだろう。

 思わぬ形で今年すでに5戦を消化するハメになったオウケンサクラ
その要因はチューリップ賞での敗北な訳だが、あれは重馬場というよりも位置取りが悪かったことが大きい。 強行軍が心配された前走桜花賞だったが、阪神のマイル戦をあわや逃げ切りかという2着で、好走を見せた。 勝ち馬アパパネにはあの展開では敗れても仕方のないところ。
折り合いがつき、母はリアルシャダイ産駒のランフォザドリーム。
距離は問題なさそうで、よほどハイペースに巻き込まれない限り、上位は安泰か。
不安点は前走同様、先行脚質のため目標にされやすい事だが、今の東京コースならむしろ番手から競馬を進める方がよさそうだ。

 父ジャングルポケットの資質をよく受け継いでいるのか東京コース2戦2勝のアプリコットフィズ
とにかく極端なくらいの左周り巧者っぷり。
にも関わらず、前走桜花賞でも2馬身差5着なら上出来で、今回の変わり身は怖い。
前走桜花賞では2番人気。前走の敗戦と鞍上変更で逆に買いの要素が大きくなった。
内目の枠もよく、うまく先行できれば本命馬との行った行ったの展開も。
直線が長いため、後続に飲み込まれる危険性もあり、なかなかに至難の業ではあるが、今の東京コースなら不可能ではない。
ただ、問題は馬場で、パワータイプではないため、極端な重馬場についてはやや不安も残る。

 前走桜花賞では無印にしていたショウリュウムーンの猛追には正直、肝を冷やした。
スローペースであれだけの猛追と、なにより重馬場のチューリップ賞でアパパネに勝利している点が大きく、現時点で単勝1番人気。
やや見込まれすぎの感もあるが、鞍上が変わって魅力が増したのは事実。
母父ダンスインザダークで血統的には問題なくとも、デビュー2戦は1400mで1800m以上は未経験という点は気になる。
上位を賑わす存在には違いないが、中心視に据えるまでには至らなかった。

 桜花賞では馬券を面白くした立役者のエイシンリターンズ
重馬場チューリップ賞で34秒台の脚を出したことは忘れてはならず、馬場が悪くてもいい脚が使えることは大きな強み。
やはり、チューリップ賞、桜花賞組の地力は上位とみている今回、連続3着の実績は重みを持つ。
地味な印象だが、3着以下は1度だけで常に善戦している。
混戦になるほどしぶとさを発揮するタイプで引き続き注意が必要。

 桜花賞大敗のコスモネモシンだが、フラワーCでは本命オウケンサクラの2着の実績。
シングスピールにゼンノロブロイというこれも東京2400mしかイメージできないような血統で距離延長で見直しの手。
条件が好転する今回、前走だけの敗戦だけではまだ見限ることはできない。

 シンコウラブリィにフジキセキ。いかにもマイラーという血統ではあるが、シンメイフジは折り合いがよい。桜花賞最速の上がりは脅威で、加えて左回りで見直しも必要。
強烈な末脚を持っているだけに東京コースで前が乱れれば、一気に飲み込む可能性がある。

 もし好走すればまた「伝説の新馬戦」と騒がれそうだが、別路線組ではモーニングフェイスも怖い。
スローで折り合える気性が武器で、しぶといタイプ。
重馬場がこなせるなら、時計がかればチャンス。

 穴の域を出ないが、屋根変更で新味が出そうなアニメイトバイオ、オークス馬、アドラーブルの孫、ギンザボナンザも不気味。
可能ならこの当たりまでヒモ候補には加えてたいところ。

2010年4月18日(日) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・稍重
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 13  ◎ ヴィクトワールピサ 牡3 57 岩 田  2:00.8  1
2[8] 16  △ ヒルノダムール   牡3 57 藤 田  1.1/2   6
3[6] 11     エイシンフラッシュ 牡3 57 内 田  ハナ    11
4[3] 5  ▲ ローズキングダム  牡3 57 小 牧  ハナ    2
5[8] 18  X アリゼオ      牡3 57 横山典  3/4     3
6[1] 1  △ リルダヴァル    牡3 57 福 永  1/2     5
7[3] 6     ゲシュタルト    牡3 57 勝 浦  クビ    12
8[7] 15     ダイワファルコン  牡3 57 北村宏  クビ    10
9[7] 14  X レーヴドリアン   牡3 57 藤岡佑  クビ    9
10[4] 7     レッドスパークル  牡3 57 秋 山  3/4     13
11[6] 12  ○ エイシンアポロン  牡3 57 池 添  1.3/4   4
12[4] 8     バーディバーディ  牡3 57 松 岡  1.3/4   16
13[8] 17     ガルボ       牡3 57 後 藤  1.1/4   14
14[2] 3     トーセンアレス   牡3 57 田中勝  クビ    18
15[5] 9     サンディエゴシチー 牡3 57 浜 中  クビ    15
16[5] 10     シャイン      牡3 57 和 田  2      17
17[2] 4     ネオヴァンドーム  牡3 57 安藤勝  ハナ    8
18[1] 2  X ハンソデバンド   牡3 57 蛯 名  2.1/2   7
  
払戻金 単勝 13 230円
    複勝 13 130円 / 16 280円 / 11 720円
    枠連 7-8 550円
    馬連 13-16 1260円 / 馬単 13-16 1920円
    3連複 11-13-16 11410円 / 3連単 13-16-11 35220円
    ワイド 13-16 540円 / 11-13 1440円 / 11-16 4080円		
  

感想と言い訳?!

 ヴィクトワールピサが責務を果たす完勝。
やや後方から、それも内に潜り込む競馬となり、案の定、直線ごちゃつく馬群にいながら弥生賞と同じように再現してみせました。
単純に速いとか、すごい脚というのでない、別の意味での強い馬という表現がぴったりきます。
トータル競馬能力の非常に高い馬ですね。

 2着には、気持ち的には最も肩入れしていたヒルノダムールが差し込みました。
予想にも記載しましたが、これでダービーでは非常に楽しみな存在となったことアピールできました。

 2、3着争いが微妙でしたが、ローズキングダムをハナ差交わしてエイシンフラッシュ。
休養明けを嫌って印は打ちませんでしたが、力のあるところをみせてくれました。

 意外だったのはエイシンアポロンであまり見せ場のない大敗でした。
うーん。どうしたんでしょうか。

いずれにせよ、ダービーでも今回と同様、頭ひとつ抜けているヴィクトワールピサに差が無く実力馬がひしめきあっている情勢となりそうです。
余談ですが、今年はG1レースが大きくは荒れないお陰で、私は馬券では珍しく(?!)負け知らずなのですが、押さえばかりで大きな勝ちもありません。
コツコツ貯めてドカンとやられないよう気を引き締めたいところです。

2010/4/18 3歳オープン 牡57キロ 牝55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山
  • 芝2000m
    内・右回り
  • 稍重
    見込み
コース図
日本一といっていいトリッキーなコースの中山2000m。
内枠先行馬がダントツ有利だが、包まれる危険性も高く、地力通りに決まらない事も多い。
馬場がどこまで回復するかも大きなポイント。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 リルダヴァル 牡3 57.0 福永 祐一
1 02 × ハンソデバンド 牡3 57.0 蛯名 正義
2 03   トーセンアレス 牡3 57.0 田中 勝春
2 04   ネオヴァンドーム 牡3 57.0 安藤 勝己
3 05 ローズキングダム 牡3 57.0 小牧 太
3 06   ゲシュタルト 牡3 57.0 勝浦 正樹
4 07   レッドスパークル 牡3 57.0 秋山 真一郎
4 08   バーディバーディ 牡3 57.0 松岡 正海
5 09   サンディエゴシチー 牡3 57.0 浜中 俊
5 10   シャイン 牡3 57.0 和田 竜二
6 11   エイシンフラッシュ 牡3 57.0 内田 博幸
6 12 エイシンアポロン 牡3 57.0 池添 謙一
7 13 ヴィクトワールピサ 牡3 57.0 岩田 康誠
7 14 × レーヴドリアン 牡3 57.0 藤岡 佑介
7 15   ダイワファルコン 牡3 57.0 北村 宏司
8 16 ヒルノダムール 牡3 57.0 藤田 伸二
8 17   ガルボ 牡3 57.0 後藤 浩輝
8 18 × アリゼオ 牡3 57.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
先行有利は周知だけにペースはあがりやすい。
スローになってもおかしくないメンバー構成だが、G1だけにそこまでは落ちない。
信頼度
B
軸不動
本命馬の地力優位は明白。
とはいえ、それに劣らぬ地力馬が揃い、このコースはマギレも生じやすい。
予想本文 

 昨年の皐月賞はかなり早い流れである種異様なレースとなり、アンライバルドが驚異的なコーナー抜けだしで勝利をもぎ取った。
その年、続くダービーは重馬場で、皐月賞とは全く異なる展開となり、結果も大きく変化した。
近年ない連動性のないクラシックとなったが、あれが昨年だけのものなのか、今年も引き続く傾向となるのかが見どころとなりそう。
各トライアルを別路線で勝ち抜いた精鋭が集い、かなり面白いレース構成になった。
後はやはり馬場が渋化しているので、なんとか回復してほしいところ。

 ヴィクトワールピサの本命に逆らう余地はない。
直前の武豊騎手の落馬負傷により、手替わりとなったが、ウォッカを思い出す岩田騎手の乗り変わりはむしろプラス要素と考えたい。
骨っぽい相手が揃ったが、この馬の評価したいところは、これまで接戦ながらしっかりとゴール前で差しきって勝利していること。
新馬戦はローズキングダムに敗れたが、猛追届かずで差された訳ではなく、相手の力量を見誤った感。
またこのレースと同条件の弥生賞を重馬場で勝利した点も大きい。
行き所をなくして完全に負けパターンにも関わらず、抜け出したエイシンアポロンを短い直線で差しきった。 これで馬込み、重馬場、中山内2000mへの不安要素はなくなり、死角らしい死角はなくなった。
皐月賞は波乱要素も高く、決して絶対視はできないとはいえ、複勝圏内はまず大丈夫だろう。

 決して本命馬の独裁ではないと思うが、実力差わずかの好メンバーの中で2番手はエイシンアポロン
前走でヴィクトワールピサに敗れはしたが、常に堅実な成績を残す確かな末脚と勝負根性がある。
確かに前走の敗北と、勝ちきれないという点がどうしても地味に映りがちではある。
しかし、早い流れでしっかりとした末脚を見せている実績は、条件戦を連勝してきた馬より信頼が高い。
さらにここまでの調教過程がなんとも秀逸で、先週は坂路49秒台の1番時計。
2週連続で一杯に追われ、体調面も万全。
この馬も死角の少ない一頭といえよう。

 もう少し人気を落とすかと思われたローズキングダムだが、さすがに単勝2番人気に収まりそう。
そうなるとやや買う気も失せてくるのだが、それでもこれ以下に評価するのは難しい。
前走は思わぬ敗北だが、休養明けの中、しっかりと伸びては来ていた。
どちらかというと反応が遅れたという感じで、そこが前走の一叩きで改善されてくると、やはり本命馬を脅かす存在。ただ、前走から変わらないようでは黄信号で、地力は高いが、そういった不安要素を背負っている点で、上記2頭には印を譲った。

 ヒルノダムールの末脚はかなり強烈なものがある。
若駒Sではルーラーシップを破り、若葉Sでは内容的には勝利に近いといっていいもの。
この2レースは重賞ではないが、レース内容のレベルがかなり高く、ラジオNIKKEI賞の4着も本命馬に1馬身弱の僅差。
2000mを4戦経験していることも強みで、やはり大敗が考えにくい。
ここでのレースぶりによっては、ダービーでは主役を務める可能性を秘めた一頭。

 早くからその高い素質に注目が集まっていたリルダヴァル
秋の野路菊Sでは33.2秒の脚を披露し、一躍中心馬に踊り出たところでの骨折。
その復帰初戦が気になるところだったが、2馬身差3着なら上出来といったところ。
無論、それ以上の上積みが必要とはなるが、昨秋の状態まで戻れば地力的にはトップクラス。
スローペースだけしか経験がない点が、折り合いは心配ない反面、G1の早い流れがどうかという未知の部分となる。

 いかにも皐月賞向きなのが、アリゼオ
先行して早め抜け出しができるのは大きな強みで、少しでもペースが落ちるようならこっちのものと言えよう。 外枠ではあるが、中山2000mは最初の直線が長いため、十分好位はとれるはずで、逃げるつもりでなければ気になる材料ではない。
鞍上もかつてセイウンスカイでこのレースを勝った横山典騎手。
まさに当時と同じようなレースが理想。
ただ、やはり早い流れがどうかという点と、人気を背負いすぎという印象が強い。
ヒルノダムールに勝ったとはいえ、今年の関西馬はやはり強力とみてこの評価まで。

 ハンソデバンドは評価が難しい。
実績的には申し分なく、経験したレースレベルも高い内容。
ただ、折り合いはかなり難があるレースぶりで、距離が伸びてどうかの懸念が残る。
それでもあれだけ折り合いを欠いて共同通信杯を勝つのだから、地力は十分あるとみるが、相手を考えると連下まで。

 レーヴドリアンは追い込み一手だけに突っ込みが怖い。
ただ、いかんせんこのレースでは、追い込み馬には分が悪い。
それでもきさらぎ賞でみせた後方一気はやはり押さえには必要と思わせるほどの迫力があった。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

フォーメーション:

1着:13
2着:12,05,16,01
3着:12,05,16,01,18,02,14
(24点)
1着:12,05,16,01
2着:13
3着:12,05,16,01,18,02,14
(24点)
かなり面白いメンバー構成になったが、それゆえ馬券戦略もかなり難しい。
なにぶん、この時期では、まだ底を見せてない部分が多く、別路線で戦った馬の地力の優劣を計るには判断材料が少ない。
上記で印を打った馬はどれが勝利してもおかしくないが、1番人気は承知の上でヴィクトワールピサを中心。どのような展開でも差し込める脚はやはり信頼に足る要素。
ただ、どう絞り込むかが難しい。
上記以外にも気になる馬はいるが、そこまで手を広げられない。
オッズを考えれば、さらに絞り込む必要もあり、ここはヴィクトワールピサの1着固定を本線としたい。
他馬はかなり微妙なので、3連単は頭固定のフォーメーション。
マギレの生じやすい皐月賞だけに、できれば押さえでヴィクトワールピサの2着固定も持っておきたいところ。
2010年4月11日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 晴・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 9  ○ アパパネ      牝3 55 蛯 名  1:33.3  1
2[4] 8  ▲ オウケンサクラ   牝3 55 安藤勝  1/2     3
3[6] 11  × エーシンリターンズ 牝3 55 福 永  クビ    11
4[1] 1     ショウリュウムーン 牝3 55 佐 藤  1/2     5
5[2] 3  △ アプリコットフィズ 牝3 55 横山典  3/4     2
6[8] 17  × シンメイフジ    牝3 55 岩 田  3/4     4
7[1] 2     ギンザボナンザ   牝3 55 北村宏  アタマ  10
8[7] 13  △ アニメイトバイオ  牝3 55 内 田  アタマ  6
9[2] 4  △ コスモネモシン   牝3 55 石橋脩  ハナ    9
10[3] 6     ワイルドラズベリー 牝3 55 浜 中  クビ    12
11[5] 10     レディアルバローザ 牝3 55 和 田  1.1/4   13
12[4] 7  × タガノエリザベート 牝3 55 川 田  1.1/4   8
13[8] 18     プリンセスメモリー 牝3 55 勝 浦  クビ    15
14[6] 12     ステラリード    牝3 55 藤 田  クビ    17
15[3] 5     モトヒメ      牝3 55 大 野  1/2     16
16[7] 15     サウンドバリアー  牝3 55 渡 辺  クビ    14
17[8] 16  ◎ ラナンキュラス   牝3 55 四 位  3.1/2   7
18[7] 14     ジュエルオブナイル 牝3 55  幸   2.1/2   18
  
払戻金 単勝 9 280円
    複勝 9 130円 / 8 310円 / 11 550円
    枠連 4-5 1030円
    馬連 8-9 1440円 / 馬単 9-8 2430円
    3連複 8-9-11 8500円 / 3連単 9-8-11 38520円
    ワイド 8-9 570円 / 9-11 1020円 / 8-11 3220円		
  

感想と言い訳?!

 順当といっていい、アパパネが一叩きの効果も大きく完勝の内容。
1番人気に応えました。
とにかく関東馬には辛い桜花賞なのですが、この馬が勝利したことで栗東滞在という手法は定着してゆくことになるでしょう。

 2着は前走が非常に強かったオウケンサクラ。
これも順当といえる内容で、心配された強行軍もなんのそのでした。

 配当をおいしくしてくれたのがエイシンリターンズ。
安定して繰り出せるこの末脚はやはり本物ですね。

 ややムリ目の本命だったラナンキュラスは全然ダメでした。(笑)
原因はよくわかりませんが、レース半ばで手応えのない状態。
幸い馬券は何とか押さえることができましたが、この馬の凡走は期待外れで気持ちは晴れません。

2010/4/11 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
大外不利とされるこのコースも、何故か8枠がからむこのレース。
良馬場予想で展開面での有利不利は少ない。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ショウリュウムーン 牝3 55.0 佐藤 哲三
1 02   ギンザボナンザ 牝3 55.0 北村 宏司
2 03 アプリコットフィズ 牝3 55.0 横山 典弘
2 04 コスモネモシン 牝3 55.0 石橋 脩
3 05   モトヒメ 牝3 55.0 大野 拓弥
3 06   ワイルドラズベリー 牝3 55.0 浜中 俊
4 07 × タガノエリザベート 牝3 55.0 川田 将雅
4 08 オウケンサクラ 牝3 55.0 安藤 勝己
5 09 アパパネ 牝3 55.0 蛯名 正義
5 10   レディアルバローザ 牝3 55.0 和田 竜二
6 11 × エーシンリターンズ 牝3 55.0 福永 祐一
6 12   ステラリード 牝3 55.0 藤田 伸二
7 13 アニメイトバイオ 牝3 55.0 内田 博幸
7 14   ジュエルオブナイル 牝3 55.0 幸 英明
7 15   サウンドバリアー 牝3 55.0 渡辺 薫彦
8 16 ラナンキュラス 牝3 55.0 四位 洋文
8 17 × シンメイフジ 牝3 55.0 岩田 康誠
8 18   プリンセスメモリー 牝3 55.0 勝浦 正樹
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
スローにはならない程度のミドルローペース。
極端な戦法の決まりにくい地力勝負濃厚。
信頼度
C
実力伯仲
力の差がほとんどないといっていい混戦模様。
予想本文 

 昨年暮れの阪神JFが関東馬のワンツー。
「牝馬は関西馬」という定説を覆す結果で、トライアルを経た後もその勢力図は大きく変わらなかった。
ここも大挙して関東馬が参戦し、長らく続いた冬の時代を打ち砕くべく主力を形成。
この傾向はおそらく近年の牝馬の活躍と同様の理由で、輸送や体調管理の技術向上が考えられる。
今は世界で戦う時代。気難しい3歳牝馬ではあるが関東や関西という違いはもはやないのかもしれない。

 それでも本命には関西馬、ラナンキュラス
馬混み苦手なこの馬にとって、外枠は歓迎材料。
昨年暮れはどうにも馬体が細く、ひ弱な感が否めなかった。
しかし、敗れたとはいえ、前走では随分しっかりしてきた印象があった。
今の状態で十分に調教を積んだ叩き2走目の今回、これだけの良血馬が人気的にもおいしい存在になる。
父スペシャルウィークもこのレースでは結果を出していることも強み。

 対抗にはやはり安定感でこのメンバーでは頭一つ抜けているアパパネ
前走の敗戦は重馬場だったことを考えると、上々の結果。
むしろしっかりと連を確保したところに凄みを感じる。
世代チャンプの貫禄も十分で、大崩れない競馬が期待できそう。
関東馬ではあるが、阪神JFの時と同じく、早くから栗東入りして体制を整えており、ほとんど関西馬といっていいほど。
力は出せる状態にある。

 本命にしようかと思ったほど前走が強かったオウケンサクラ
先行してあれだけの脚が使えるのはこのレースでは大きな武器となる。
それほどペースも早くならないため、前で競馬して早め抜け出せれば、前走の再現は可能だろう。
問題はやはり、権利取りのための強行軍。
タフな馬とのことだが、短い期間での3連戦がどう出るかには一抹の不安。
また、名手とはいえ、騎手の手替わりもやや気に掛かる。

 あまりそういう印象はないのだが、アニメイトバイオは未だ連を外していない堅実派。
中にはG1を含め、レベルの高いレースだけに一定の信頼は置ける。
前走は案外な結果だったが、休養明けで馬体も緩んでいた。
今回絞れてくれば、順調度的にも申し分なく、怖い存在になる。
早い流れでも持続力ある末脚を発揮でき、特に阪神JFでアパパネに再度差し替えそうと迫った状態にまで戻れば好勝負必至。

 アプリコットフィズは気性面で懸念が残る。
だが、前走クイーンCはかなりのハイレベルのレースで、そこでの完勝の1着は相当に重みがある。
ただ、馬体的にはギリギリで、当日馬体重が減っているようなら、黄信号かも。
本来もっと印を重くしてもいいのだが、特に鞍上人気で現時点で2番人気となると、ここはヒモまでに留めたいところ。

 コスモネモシンは現時点では実績やや劣るも先に期待がもてそうなタイプ。
父ゼンノロブロイ、母父シングスピールという血統はなかなか奥深そうで、距離が伸びてよくなりそう。
勝負強いという印象が強く、スタミナを要求される近年の桜花賞なら、ここで先物買いしておくのも悪くない。

 マイル戦2敗、阪神も3敗と強調材料に欠けるタガノエリザベートだが、内容はそれほど悪くはない。
追い込み一手は阪神外回り1600mではやはり怖い。
今回の本命ラナンキュラスをあっという間に差しきったファンタジーSを思うと、前走長い距離を経てここで変わり身があっても驚けない。

 シンメイフジもまだ見限れぬ。
とんでもないタイムを叩き出した新潟2歳S以降、敗戦続きだが、前々走はぶっつけでのG1で出遅れ、前走はやや掛かり気味での逃げ潰れ。
それなりに言い訳はある状態で、今回で真価が問われることになる。

 人気薄でエルフィンSを勝ち、続くチューリップ賞も重馬場ながら34秒台の末脚を使ったエーシンリターンズも少々。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

16=09→08,13,03,04,07,17,11
(42点)
安定感でアパパネが抜けているが、粒ぞろいの好メンバーが揃った今回の桜花賞。
例年と異なり、関東馬が多いせいか、どうも一筋縄ではいかない雰囲気もある。
拍車をかけているのが、実力馬が揃ったとはいえいわゆる堅実派が多く、パンチに欠けるメンバー構成。
冒頭で輸送と体調管理の技術向上を述べたが、若い牝馬だけに当日の馬体重やパドックでのチェックは重要視したい。
すんなりと人気どころでまとまる公算も高いが、ここでは少し冒険してラナンキュラスに白羽の矢を立てる。各馬実力伯仲で、BOX馬券を推奨したいところではあるが、相手が多く玉砕覚悟の割り切りも必要だろう。
大きな勝負は控え、ラナンキュラスとアパパネの3連単2頭軸マルチを推奨馬券に。

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bakusuinobitaです。
一応、「小心無用」がポータルページになっております。

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中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

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