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2013年10月20日(日) / 京都 3000m 芝・右 外 / 曇・不良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[2] 3  ◎  エピファネイア   牡3 57 福 永  3:05.2  1
2[7] 14  ○  サトノノブレス   牡3 57 岩 田  5      5
3[5] 10     Bバンデ       牡3 57 松 田  クビ    3
4[8] 17  ×  ラストインパクト  牡3 57 川 田  2      8
5[1] 1      ケイアイチョウサン 牡3 57 横山典  ハナ    7
6[2] 4  ▲  フルーキー     牡3 57 浜 中  2.1/2   6
7[8] 16      アドマイヤスピカ  牡3 57 戸 崎  アタマ  15
8[4] 8  ×  タマモベストプレイ 牡3 57 和 田  1.3/4   11
9[4] 7      アクションスター  牡3 57 秋 山  1.1/2   18
10[3] 6      ヤマイチパートナー 牡3 57 武 幸  3      9
11[3] 5  ×  テイエムイナズマ  牡3 57  幸   1      16
12[6] 12      ナリタパイレーツ  牡3 57 小 牧  1.1/2   12
13[8] 18  △  マジェスティハーツ 牡3 57 武 豊  クビ    2
14[5] 9  ×  インパラトール   牡3 57 リスポ  クビ    13
15[7] 15      ユールシンギング  牡3 57 北村宏  クビ    4
16[7] 13  △  ダービーフィズ   牡3 57 田中勝  3      10
17[6] 11      ヒラボクディープ  牡3 57 蛯 名  9      17
18[1] 2      ネコタイショウ   牡3 57 池 添  大差    14
  
払戻金 単勝 12 350円
    複勝 12 160円 / 13 220円 / 5 220円
    枠連 6-7 480円
    馬連 12-13 1100円 / 馬単 12-13 2040円
    3連複 5-12-13 3200円 / 3連単 12-13-5 12240円
    ワイド 12-13 490円 / 5-12 560円 / 5-13 860円	
  

感想と言い訳?!

 当日の重馬場が気になりましたが、エピファネイアが貫禄を見せつける余裕じみた圧勝。大方の予想通り、このメンバーでは力が違うところを見せつけてくれました。

 やや押し出され気味だった対抗格サトノブレスがしっかりと2着。予想通り!といえば喜ばしいのですが、これといった新星が出てこなかったという結果ともいえます。

  思惑が狂ったのは3着のバンデ。力は認めつつも、人気があったのと逃げ残りは厳しいとみた無印でしたが、人気応える見事なレースを見せました。対抗逃げ馬のネコタイショウが早々に潰れていることも注目です。

2013/10/20 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝3000m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
2度の坂越えの長丁場。やはりスローなりがちで、上がりの競馬になりやすい。最後方からの直線勝負はかなり厳しいだろう。先行、まくり型に有利。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ケイアイチョウサン 牡3 57.0 横山 典弘
1 02   ネコタイショウ 牡3 57.0 池添 謙一
2 03 エピファネイア 牡3 57.0 福永 祐一
2 04 フルーキー 牡3 57.0 浜中 俊
3 05 × テイエムイナズマ 牡3 57.0 幸 英明
3 06   ヤマイチパートナー 牡3 57.0 武 幸四郎
4 07   アクションスター 牡3 57.0 秋山 真一郎
4 08 × タマモベストプレイ 牡3 57.0 和田 竜二
5 09 × インパラトール 牡3 57.0 リスポリ
5 10   バンデ 牡3 57.0 松田 大作
6 11   ヒラボクディープ 牡3 57.0 蛯名 正義
6 12   ナリタパイレーツ 牡3 57.0 小牧 太
7 13 ダービーフィズ 牡3 57.0 田中 勝春
7 14 サトノノブレス 牡3 57.0 岩田 康誠
7 15   ユールシンギング 牡3 57.0 北村 宏司
8 16   アドマイヤスピカ 牡3 57.0 戸崎 圭太
8 17 × ラストインパクト 牡3 57.0 川田 将雅
8 18 マジェスティハーツ 牡3 57.0 武 豊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
Ms
ミドルスロー
10がなにがなんでも行く構え。内枠02が引かねば、ペースは例年以上に早まる。それでも、距離を踏まえると、それなりには落ち着きそう。
信頼度
C
軸不動
抜けた実力の本命馬に対して、他馬がどこまで食い下がるか。実力未知の存在も多く、不確定要素は高い。
予想本文 

 ダービー馬、キズナが凱旋門賞を選択し、皐月賞馬、ロゴタイプは不在。3冠最終関門としてはいささか寂しい構成ではあるが、やはり菊花賞というレースは暮れのグランプリや翌年以降の動向を占う上で、最も注視しておくべきレースではあろう。

 人馬とももはや2着でも許されぬ。そんな状況にまで追い込まれたエピファネイア。春2冠は主役と思われたが、いずれも2着の辛酸をなめた。リベンジを果たす相手は不在で、これといったライバル馬もいない。前走の神戸新聞杯では長距離レースで最大の懸念事項となる折り合いに進境を見せることができた。もちろんレースも完勝の2馬身差で、体勢に何ら不安はない。全く死角ない1強独裁体制だが、それゆえに逆に言いようのない不安感がつきまとう。もともとこの菊花賞は夏の上がり馬が台頭するケースも多く、どこから大駆けがあるかわからない状況。当然マークも厳しくなる状況で、それでも勝利しなければならない状況は思うより簡単なことではない。もちろん軸として本命は譲らない。だが、頭固定までとなるとやや不安が残る。

 1強体勢で残りのメンバーは横一線。ここからの比較は難しいが、大崩れない安定感と鞍上からサトノノブレスを相手筆頭に据える。春からの安定勢力でもあり、その足跡から大きく崩れそうな不安は少ない。一方、とりたてて大きな武器がないという点が魅力に乏しいか。前走の3着は立派だが、鞍上の叱咤激励に応えた形で、一杯の状況ではあった。しかし、その一叩きがよかったのか、現在、調教ではいい動きを見せており、人気的にも手頃なところで、地味ながら対抗格としてはうってつけの存在といえよう。

 期待感という意味では、フルーキーに大物感が漂う。条件戦からの上がり馬だが、ここ2走でみせた決め手は素晴らしいものがあり、相手強化のここでも十分に太刀打ちできそう。問題はやはり距離。マイル~中距離路線を使われてきたように、血統背景からも決して得意とはいえない。スローからの瞬発力勝負が理想だが、となれば、今度は折り合いの懸念が生じる。だがそれでも、他馬を見渡せばかなり魅力的な1頭だ。

 マジェスティハーツの前走の追い込みには目を見はるものがあった。スタートの拙さゆえの追い込みのレースが続くが、本来は中団からでも競馬ができる馬。フルーキーと同じくこの馬も末脚のキレに魅力がある。スローからの瞬発力勝負にも慣れており、長距離レースならお任せの名手を得た。大外枠と距離が気になるところでもあるし、思ったよりも人気もしてるので、やや評価を落としたが、上位争いは期待できそう。

 基本的に今年はセントライト記念組は軽視しているが、ダービーフィズは候補に含めたい。いかにもこのレース向きの血統背景と、現在の好調さもその理由ではあるが、それ以上に前走のレースぶりに一発がありそうな雰囲気を感じた。勝ち馬の強襲に屈したとはいえ、すっと抜け出したあたりにセンスの良さを感じた。

 以下は取捨選択に迷うところ。手広く押さえておきたいという意図で4頭を挙げる。

 距離的にはしんどいところだが、タマモベストプレイはまだ捨てきれない。混戦向きの地力に期待したい。うまく流れに乗れればその渋とさは春に証明済み。前走で調子の面でも問題ないところを見せた。

 パシフィカスの仔にディープインパクトという、その血統背景がやはり気になるラストインパクト。前走大敗も出遅れがあったものだし、それまでの成績の安定感も評価できる。ちょっと人気を背負いすぎている感もあるが、自分の形に持ち込めれば簡単には下がらないだろう。

 穴の域を出ないがインパラトールは未知のおもしろさがある。前走は破れたとはいえ、好走の部類ではあるし外国人ジョッキーを得て、その激しい追いに応える力強さを備えている。

 春上位好走していたテイエムイナズマも前走だけで見限ってしまうのはまだ早計かもしれない。スピード血統だがスタミナ面の不安はない。このメンバーなら好走も。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

03=14
→04,18,13,08,17,09,05
(42点)
エピファネイアの軸は文句なしに不動。ただ、先述したように頭固定で勝負できるほど楽観的ではない。元本割れも覚悟でマルチ馬券勝負としたい。
幸か不幸か、本命馬以外は大混戦の模様。1本かぶりでも、それなりにオッズは割れてくるだろう。とにかく相手さえ決まれば比較的迷い無く勝負しやすい。問題はその相手を誰にするかに頭を抱えるところだが、やや無難の嫌いがあるもサトノノブレスを指名。馬券はこの2頭からの3連単マルチながし。可能であれば相手をフルーキーに代えての押さえも一考。
2013年5月26日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[1] 1  ◎ キズナ       牡3 57 武 豊  2:24.3  1
2[5] 9  ▲ エピファネイア   牡3 57 福 永  1/2     3
3[2] 3     アポロソニック   牡3 57 勝 浦  1.1/4   8
4[8] 16     ペプチドアマゾン  牡3 57 藤岡康  ハナ    13
5[4] 8  × ロゴタイプ     牡3 57 Cデム  ハナ    2
6[6] 11     テイエムイナズマ  牡3 57  幸   3/4     14
7[3] 6     ラブリーデイ    牡3 57 川 田  クビ    17
8[5] 10     タマモベストプレイ 牡3 57 和 田  ハナ    10
9[1] 2  ○ コディーノ     牡3 57 ウィリ  1/2     4
10[7] 15  × フラムドグロワール 牡3 57 北村宏  アタマ  11
11[3] 5  △ メイケイペガスター 牡3 57 藤 田  クビ    6
12[8] 17     レッドレイヴン   牡3 57 内 田  アタマ  9
13[4] 7  × ヒラボクディープ  牡3 57 蛯 名  3/4     5
14[7] 14     アクションスター  牡3 57 戸 崎  1/2     16
15[7] 13     マイネルホウオウ  牡3 57 柴田大  クビ    7
16[2] 4     クラウンレガーロ  牡3 57 三 浦  3.1/2   15
17[6] 12     サムソンズプライド 牡3 57 田 辺  クビ    12
18[8] 18     ミヤジタイガ    牡3 57 松 山  3      18
  
払戻金 単勝 1 290円
    複勝 1 160円 / 9 240円 / 3 960円
    枠連 1-5 690円
    馬連 1-9 970円 / 馬単 1-9 1600円
    3連複 1-3-9 17130円 / 3連単 1-9-3 54950円
    ワイド 1-9 460円 / 1-3 2630円 / 3-9 4470円
  

感想と言い訳?!

 内心ではもっと楽に勝てるかと思っていたキズナでしたが、相変わらずのハラハラさせるモタつきぶり。ただ、トップスピードになってからは、グングン伸びて前を捉えきりました。仕掛けどころの難しい局面で、しっかり差し切るあたり、さすがの武豊騎手。5度目のダービー制覇というとんでもない大記録です。他では2度制覇までがやっとですから、ぶっちぎりです。スペシャルウィークで初制覇の時はようやく・・・という印象でしたが、ただただ驚くばかりです。凱旋門賞、ぜひ頑張ってください。

 2着にはこれまた後半伸びたエピファネイア。 皐月賞に続く2着で、準2冠。おしい競馬でした。

 この2頭が来るような展開にも関わらず、前残りは厳しいとみていたアポロソニックが3着に粘り込みました。 4着ペプチドアマゾンなら馬券をもっていただけにあの差し返しは・・・実に憎たらしい。w

 後は、コディーノが全く駄目でした。距離とは思いたくないですが、今後、復活してほしいですね。

2013/5/26 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
Cコースに替わり、内枠の不利は少なくなった。それでも外差しの決まりやすいコースには変わりはない。
良馬場に加え、ペースもあがりそうな今回、やはり外からの差しが最も有効か。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 キズナ 牡3 57.0 武 豊
1 02 コディーノ 牡3 57.0 C.ウィリアムズ
2 03   アポロソニック 牡3 57.0 勝浦 正樹
2 04   クラウンレガーロ 牡3 57.0 三浦 皇成
3 05 メイケイペガスター 牡3 57.0 藤田 伸二
3 06   ラブリーデイ 牡3 57.0 川田 将雅
4 07 × ヒラボクディープ 牡3 57.0 蛯名 正義
4 08 × ロゴタイプ 牡3 57.0 C.デムーロ
5 09 エピファネイア 牡3 57.0 福永 祐一
5 10   タマモベストプレイ 牡3 57.0 和田 竜二
6 11   テイエムイナズマ 牡3 57.0 幸 英明
6 12   サムソンズプライド 牡3 57.0 田辺 裕信
7 13   マイネルホウオウ 牡3 57.0 柴田 大知
7 14   アクションスター 牡3 57.0 戸崎 圭太
7 15 × フラムドグロワール 牡3 57.0 北村 宏司
8 16   ペプチドアマゾン 牡3 57.0 藤岡 康太
8 17   レッドレイヴン 牡3 57.0 内田 博幸
8 18   ミヤジタイガ 牡3 57.0 松山 弘平
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
逃げ馬2頭に加え、すぐその後に続くであろう有力馬も数頭。スローペースは考えにくい。
信頼度
B
上位拮抗
安定した地力上位馬の存在もあり、極端な波乱はなさそう。
問題はその上位馬の各力関係。その隙をついてヒモ穴が紛れ込む可能性も・・・。
予想本文 

 今週はいよいよ日本ダービー。ダービーメモリーズ シリーズが併せて開催され、伝説の名馬がレーシングプログラムに並ぶ。ワカタカ(1932年 1回)、トキノミノル(1951年 18回)、シンザン(1964年 31回)、タケホープ(1973年 40回)、シンボリルドルフ(1984年 51回)、ナリタブライアン(1994年 61回)、ディープインパクト(2005年 72回)。私の場合、生でみた記憶があるのは「皇帝」ルドルフ以降がせいぜい。しかし、最近の馬名をなかなか覚えられなくなってしまった今となっては、むしろこれら伝説の名馬の方が心躍ってしまう。いつの日か同じように伝説となる足跡を残すであろう名馬の誕生を今年も期待したい。

 タイプはやや異なると思うが、鞍上が武豊騎手の追い込み馬、キズナ。どうしても父ディープインパクトを彷彿させるこの馬が本命。皐月賞を回避し、別路線からの参戦となるが、満を持しての登場となる。すでに有力馬とはラジオNIKKEI賞、弥生賞で対戦済み。敗れはしているが、同等以上の実力馬であることは言うまでもない。特に中山の弥生賞では脚を余す結果となったが、東京コースならば絶好の舞台となろう。勝ち負け以前に、後塵を拝したエピファネイア、コディーノらとの再戦が純粋に楽しみ。前での競馬もできるが、ここ数戦は後方からの競馬。おそらくは直線外に出すのだろうが、最内枠からどう捌くのかが鞍上の手腕が問われるところ。距離については気性的にも全く不安がない。それよりも、ここ2走の前哨戦のように、前を行く馬は最後バテてくるような甘い相手ではないので、若干トップギアまでにもたつくこの馬には展開頼みの側面があることが不安点。

 対抗には安定感を買ってコディーノ。ここ3戦勝ち切れていないが、展開不問の安定感を信頼したい。ややマイラー寄りの血統だが、デビュー時より1800m中心で使われてきており、距離が伸びることにそれほど不安は感じない。それよりも気になるのは、やはり鞍上が代わった点か。確かに頼もしい外国人ジョッキーではあるが、この乗り替わりには藤沢師のダービーの執念を感じる一方で、果たしてプラスに働くのだろうかという不安も若干覚える。しかし、裏を返せば、それ以外にさしたる不安点はないということでもある。連軸としてはやはり申し分ない存在であろう。

 今年のメンバーの地力筆頭はエピファネイアではないかという想いは今も変わっていない。しかし、未だ折り合い難が解消してこない中、さらなる距離延長には不安を覚えざるを得なかった。そこに追い打ちをかけるように、ソエ不安が囁かれ、さすがに強気には推せなくなってしまった。ただ、忘れてはならないのが、この馬の母はオークス馬シーザリオ、父はシンボリクリスエスで、東京2400mの申し子的血統。順当ならば、おそらく変わらず本命に推していたであろう馬。評価を落とすといってもこれ以下にはできない。準対抗格として位置づけたい。

 上位陣の力は安定しているものの、盤石では決してない。当然、他馬にも付けいる隙は十分にある。特にメイケイペガスターはその地力差すら上位陣と差はないといっても過言ではないかもしれない。ただ、スタート難、折り合い等、気性的な部分でどうにもスムーズな競馬ができていない。この部分が解消してくれば大駆けあっても驚けない。レースのペースが速くなりそうな今回、スムーズにレースが運べる条件が整っているため、ここは少し怖い。

 実績は優に世代No.1のロゴタイプ。だが、どうもこの馬の強さがよくわからない。実際に同様に思われているのか、これだけの実績の割に人気も今ひとつ。父ローエングリンという血統的な地味さも手伝ってるのかもしれない。4強の内、そのままではあまりにも面白くないので、一つ落とすならば、どうしてもこの馬になってしまう。デムーロ兄弟が駆って4連勝中。当然ここも連覇してしまう可能性もあるものの、距離が伸びて何らかの変化が起こるならば、この馬ではなかろうか。

 青葉賞勝ちヒラボクディープ。皐月賞組とは少し差はあるような気もするし、穴人気もしていることを踏まえると、進んでの買いとは言い難い。ただ、意欲的な追い切りで状態は上向き。ここまでスローペースでのレースが多く、G1の速い流れの対応がこなせるかがポイントにはなるが、ここで好走するようであれば、一気に今後の主役を担うような存在にまでなり得る。

 G1馬マイネルホウオウを差し置いて、フラムドグロワールの一叩き後の復調にも警戒。京成杯の大敗はわからないところもあるが、父ダイワメジャーはともかく、母系にブライアンズタイムが入り、この距離には対応できる下地はある。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

01=02
→09,05,07,08,15
(30点)

01=09
→02,05,07,08,15
(30点)

私は個人的に差し、追い込み馬を好む傾向があるし、事実、東京コースではそのタイプの方が有利でもあろう。そういう意味で、昨年のこのレース、ワールドエースとゴールドシップの2強は妙な自信があった。しかし、あろうことか2頭とも差し届かなかった。そのトラウマにおびえながらではあるが、キズナの本命には変わりはない。ただ、エピファネイアよりもコディーノを上位にしたのは、やはり先行馬をからめておきたかったという心情がある。

キズナから、コディーノでの3連単マルチながし、個人的には相手をエピファネイアに代えても持っておきたい。

2013年5月19日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[2] 3  △ メイショウマンボ  牝3 55 武 幸  2:25.2  9
2[7] 13  × エバーブロッサム  牝3 55 戸 崎  1.1/4   5
3[3] 5  ○ デニムアンドルビー 牝3 55 内 田  2      1
4[2] 4     アユサン      牝3 55 丸 山  1.1/4   3
5[6] 12     フロアクラフト   牝3 55 松 山  1.3/4   17
6[4] 7     ティアーモ     牝3 55 藤岡佑  1.1/2   14
7[8] 17     スイートサルサ   牝3 55 蛯 名  1/2     11
8[5] 10  △ リラコサージュ   牝3 55 柴田善  クビ    13
9[5] 9  ▲ ローブティサージュ 牝3 55 岩 田  1.1/2   7
10[4] 8     ブリリアントアスク 牝3 55 武士沢  1.1/4   18
11[7] 14     プリンセスジャック 牝3 55 福 永  クビ    10
12[8] 16  × クロフネサプライズ 牝3 55 武 豊  1.1/4   4
13[7] 15     セレブリティモデル 牝3 55 田中勝  3/4     12
14[3] 6     サクラプレジール  牝3 55 横山典  1.1/2   6
15[8] 18  × トーセンソレイユ  牝3 55 ウィリ  アタマ  8
16[1] 2     ブリュネット    牝3 55 和 田  1.1/4   15
17[1] 1  ◎ レッドオーヴァル  牝3 55 Cデム  3/4     2
18[6] 11     クラウンロゼ    牝3 55 三 浦  5      16
  
払戻金 単勝 3 2850円
    複勝 3 710円 / 13 260円 / 5 150円
    枠連 2-7 1540円
    馬連 3-13 13880円 / 馬単 3-13 31120円
    3連複 3-5-13 15610円 / 3連単 3-13-5 150480円
    ワイド 3-13 3670円 / 3-5 2310円 / 5-13 490円
  

感想と言い訳?!

 メイショウマンボが鮮やかに快勝。期待された桜花賞から見事な巻き返しを見せました。武幸四郎騎手も本当に久しぶりのG1戴冠となりました。
一方で、桜花賞で好走したレッドオーヴァルは大敗。差し馬なら距離延長の影響は少ないと踏んでいましたが、さすがに距離の壁と思わざるを得ない大敗を喫しました。2,3着の上位を占めたのは別路線組。中でもトライアル2着続きのエバーブロッサムの2着は健闘と言えます。

 レッドオーヴァルが来なければどうにもならない馬券でしたので、カスリもしませんでした。w
どうも今年は調子が悪いです。次週はダービー。締めてかからねば。。。

2013/5/19 3歳牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
やや天候下り坂もひとまず良馬場開催の模様。この舞台設定はスローペースになりがちだが、このレースに限っては比較的ハイラップ。外も伸びるようになってきており、差し馬に利がありそう。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 レッドオーヴァル 牝3 55.0 C.デムーロ
1 02   ブリュネット 牝3 55.0 和田 竜二
2 03 メイショウマンボ 牝3 55.0 武 幸四郎
2 04   アユサン 牝3 55.0 丸山 元気
3 05 デニムアンドルビー 牝3 55.0 内田 博幸
3 06   サクラプレジール 牝3 55.0 横山 典弘
4 07   ティアーモ 牝3 55.0 藤岡 佑介
4 08   ブリリアントアスク 牝3 55.0 武士沢 友治
5 09 ローブティサージュ 牝3 55.0 岩田 康誠
5 10 リラコサージュ 牝3 55.0 柴田 善臣
6 11   クラウンロゼ 牝3 55.0 三浦 皇成
6 12   フロアクラフト 牝3 55.0 松山 弘平
7 13 × エバーブロッサム 牝3 55.0 戸崎 圭太
7 14   プリンセスジャック 牝3 55.0 福永 祐一
7 15   セレブリティモデル 牝3 55.0 田中 勝春
8 16 × クロフネサプライズ 牝3 55.0 武 豊
8 17   スイートサルサ 牝3 55.0 蛯名 正義
8 18 × トーセンソレイユ 牝3 55.0 C.ウィリアムズ
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
16のハナは濃厚。極力ペースは落としにかかる。それでも極端なスローペースは考えづらく、やはり差し馬有利。
信頼度
C
混戦
今年との牝馬クラシック戦線は各馬実力差は少なく、既存勢力は決して盤石ではない。新星出現もありえる混戦模様。
予想本文 

 デムーロ兄弟のワンツーとなった桜花賞、第2幕のオークスではC.デムーロはと大接戦を演じた兄の馬を駆ることになる。ひと昔前の「お手馬」という概念は希薄になってしまった。良い悪いは別として、外国人騎手の参戦はそういったところにも影響を及ぼしたのだということを改めて実感させられた。

 そのデムーロ兄弟のお手馬(?)、レッドオーヴァル。線が細い一方で、切れ味に優れるいかにも牝馬マイラーといったイメージがあるだけに、ここでの距離延長は歓迎とはいえない。だが、充実一途の追い切りをみせられ、ここにきてその不安は薄まってきた。決して絶対的に能力上位とも思えないが、前々走、チューリップ賞のような極端なスローでなければ、確実な末脚のあるこの馬の安定感は軸として安心感が高い。最内枠は少々気になるが、桜花賞から引き続き、この馬を中心視したい。

 オークスは桜花賞組からというセオリーを踏まえながらも、意識せざるをえないレースぶりを前走で見せたデニムアンドルビー。スローの流れの中、最後方から大外まくった挙げ句、直線でもそのまま押し切って力でねじ伏せた。フローラSのレースレベルうんぬんよりも、東京、中距離コースの舞台でこういうレースができたことが何より大きい。無論、一段と強化されたメンバー相手に同じようなレースができるか不安点はあるが、他馬が距離に不安を抱える中、その不安がなく臨めるだけでもアドバンテージを持つと言えよう。

 桜花賞では敗れたローブティサージュ。ただ、ややスムーズさを欠いてしまったレースになってしまい、敗戦の言い訳はできる状況。むしろ、大敗したチューリップ賞から、2歳女王復活を窺える復調ぶりで、結果としては収穫があったレース。1800mの経験があり、母父シングスピールからも距離にも不安は少ないはず。岩田騎手に代わって巻き返しを図る一戦。桜花賞では印を打たなかったが、今回は期待してみたい。

 前走は期待はずれとなってしまったメイショウマンボ。しかしまだ見限ることができない。むしろ人気落ちを考慮すれば積極的に買ってみたい。1400m戦の経験も多いだけに距離的な不安がないわけではないが、血統的には問題ないはず。桜花賞ではまるで不発に終わった末脚。その理由が今ひとつ不明だが、気分的にムラがあるのかもしれない。不確定要素は強いがハマッた時がやはり怖い。

 今回はフラワーC、スイートピーSなど、別路線組にも目移りする状況だが、こちらも拮抗した混戦模様。その中で2400mという距離伸びた舞台で楽しみ増すのはリラコサージュ。未勝利脱出にもたついたものの、ここ2戦の内容は素晴らしい。一瞬ポニーが混じっているのか?と思ってしまうほど小柄な牝馬だが、父ブライアンズタイムはまさにオークス向きで、小粒だと侮っていると痛い目に遭いそうだ。

 トーセンソレイユも、上記メイショウマンボと同じく、期待されながら桜花賞では末不発に終わった。もっとも出遅れがあったのは事実だが、それにしても勝ち馬から5馬身差はちょっと負けすぎ。それだけにG1の壁と切り捨てることが、逆にできなかった。人気的にはかなり落ちたのでその旨味も考慮。

 クロフネサプライズはハナを切りそうな今回、やはり逃げ切れるのかという不安がつきまとう。いっそ無印にとも考えたが、同じく軽視した桜花賞で4着と、馬群に飲まれそうになりながらも、驚異的な粘り腰をみせた地力はやはり認めざるをえない。

 後方からの末脚自慢のディープインパクト産駒、エバーブロッサム。僅差の連続2着で惜しいレースが続くが、それゆえやや地味に映っていることが逆に狙い目になりそう。無欲の突っ込みがはやり怖い。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

01=05
→09,03,10,18,16,13
(36点)

01=09
→05,03,10,18,16,13
(36点)

 桜花賞とオークスの連動性の高さはいうまでもない。大幅な距離延長にも関わらず、ここまで連動性が高いのは、レースペースにありそう。オークスでは距離が伸びるにも関わらず、若い牝馬のレースであるゆえか、意外にもスローペースにはなりにくい。結果、瞬発力に富むマイラーでも通用しやすいのではないだろうか。そういった意味では通常は桜花賞組中心で問題はない。ただ、今年の桜花賞は時計的にはかなり低レベル。今ひとつ主役とよべる中心馬も不在の状況でもあるため、別路線組の台頭や、波乱要素も少なからず内在する。

 その当たりの葛藤が、桜花賞馬を無印に追いやってしまったが、レッドオーヴァルについてはやはりここも中心視したい。相手は新星期待のデニムアンドルビーと、復活期待のローブティサージュとし、3連単マルチながし勝負。

2013年4月14日(日) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[4] 7  △ ロゴタイプ     牡3 57 Mデム  1:58.0  1
2[7] 14  ◎ エピファネイア   牡3 57 福 永  1/2     2
3[6] 12  ○ コディーノ     牡3 57 横山典  1.1/4   3
4[7] 15  △ カミノタサハラ   牡3 57 蛯 名  1.1/4   4
5[3] 5  × タマモベストプレイ 牡3 57 和 田  クビ    8
6[8] 18     テイエムイナズマ  牡3 57 武 豊  1      14
7[5] 10     マズルファイヤー  牡3 57 シュタ  1      15
8[8] 17     クラウンレガーロ  牡3 57 三 浦  ハナ    12
9[1] 1     メイケイペガスター 牡3 57 藤岡佑  クビ    10
10[1] 2  × インパラトール   牡3 57 Cデム  3/4     9
11[2] 4     ナリタパイレーツ  牡3 57 小 牧  1      16
12[8] 16  × フェイムゲーム   牡3 57 北村宏  1/2     7
13[4] 8  △ コパノリチャード  牡3 57 内 田  1.1/4   5
14[5] 9     サトノネプチューン 牡3 57 戸 崎  1.1/2   13
15[7] 13     ラブリーデイ    牡3 57 浜 中  1.1/4   17
16[3] 6     ミヤジタイガ    牡3 57 田中勝  クビ    11
17[6] 11     クリノヒマラヤオー 牡3 57 村 田  大差    18
18[2] 3     レッドルーラー   牡3 57 川 田  大差    6
  
払戻金 単勝 7 370円
    複勝 7 140円 / 14 150円 / 12 140円
    枠連 4-7 440円
    馬連 7-14 840円 / 馬単 7-14 1750円
    3連複 7-12-14 1210円 / 3連単 7-14-12 5920円
    ワイド 7-14 360円 / 7-12 320円 / 12-14 330円
  

感想と言い訳?!

  叩き合いに持ち込めばさすがのM.デムーロ騎手。ロゴタイプが見事にエピファネイアを力でねじ伏せる勝利を見せました。正直、3強の中では最も軽視していた・・・と言えるのですが、実に完成度の高い隙のない強さでした。力関係を明確化する非常に意味のある大きな勝利だったと思います。距離的にダービーでは微妙とささやかれていますが、評価を改める必要がありそうです。

 一方でエピファネイアは2着入線果たすも、それ以上に不安の残るレースでした。レコード決着の早い流れにも関わらず、またも折り合いを欠いてしまった。ダービーの頃には本格化との期待も持っていたのですが、距離が伸びて不安が増すのはむしろこちらの方かもしれません。ただ、それでも地力の高さはさすがとうならせるものがあり、巻き返しがあるか否か、ダービー予想はかなり難しくなってきました。

 コディーノもあまりスムーズな競馬が出来たとは言えませんが、こちらはきっちり3着入線してくれたことに個人的に評価です。やや、先着された2頭と離された印象もありますが、次走も期待できそうです。

 馬券的にはエピファネイアの3連単頭ながし推奨でしたが、一応2着ながしも押さえてました。
相手をコディーノのみ、またヒモも絞っていたので、堅い結果ながらも、幸いそこそこ利はありました。 ただ、それにしてもキレイに1~4番人気が並ぶとは・・・ですね。

2013/4/14 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 B
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
Bコース使用とはいえ、内の荒れ馬場の影響は顕著になってきている。昨年、内を突いたゴールドシップの奇襲もよぎるが、できるだけ距離ロスなく周り、好位から最後に外差しすることが理想型か。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   メイケイペガスター 牡3 57.0 藤岡 佑介
1 02 × インパラトール 牡3 57.0 C.デムーロ
2 03   レッドルーラー 牡3 57.0 川田 将雅
2 04   ナリタパイレーツ 牡3 57.0 小牧 太
3 05 × タマモベストプレイ 牡3 57.0 和田 竜二
3 06   ミヤジタイガ 牡3 57.0 柴田 善臣
4 07 ロゴタイプ 牡3 57.0 M.デムーロ
4 08 コパノリチャード 牡3 57.0 内田 博幸
5 09   サトノネプチューン 牡3 57.0 戸崎 圭太
5 10   マズルファイヤー 牡3 57.0 シュタルケ
6 11   クリノヒマラヤオー 牡3 57.0 村田 一誠
6 12 コディーノ 牡3 57.0 横山 典弘
7 13   ラブリーデイ 牡3 57.0 浜中 俊
7 14 エピファネイア 牡3 57.0 福永 祐一
7 15 カミノタサハラ 牡3 57.0 蛯名 正義
8 16 × フェイムゲーム 牡3 57.0 北村 宏司
8 17   クラウンレガーロ 牡3 57.0 三浦 皇成
8 18   テイエムイナズマ 牡3 57.0 武 豊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
M
ミドル
早々飛ばす馬はいないが、極端に緩むこともない平均ペースでの推移が予想される。
信頼度
B
頭信頼
不安がない訳ではないが、本命馬の頭を信頼したい。混戦に見えつつも、地力上位馬は比較的明確。
予想本文 

 クラシック第一弾、皐月賞。昨年は雨の影響と乱ペースの中、ゴールドシップが鮮烈な勝ち方を見せた。あのときにはまさかそのまま有馬記念まで制してしまうとは思わなかったが、今年はどのような馬が出てくるのか、見渡すとなかなか興をそそるメンバーが揃った。

 本命はエピファネイアで不動とする。スペシャルウィーク産駒の日米オークス馬、そしてやはり福永騎手のお手馬だったシーザリオの仔。否応なく注目されたデビュー戦を直線突き抜ける圧巻の勝利。続く京都2歳S、ラジオNIKKEI賞と、準王道路線を勝ち進んだ。そして迎えた豪華メンバーの弥生賞。当然の圧倒的1番人気も、4着と敗れてしまった。この結果は相応にショックではあるが、弁明できる言い訳も多々あった。直前の騎手の乗り替わり、休養明け、大外枠など・・・。まだ幼さゆえか、どうにも行きたがる馬ゆえ、いずれもマイナスに作用してしまった。それでも直線はいったん抜け出しながら最後に力尽きての僅差4着。見限るような結果ではなかった。やはり地力的には世代トップはこの馬ではなかろうか。気性的に難しいところのある馬だが、今度は手の内を知る主戦の福永ジョッキーに戻る。牡馬クラシックには縁遠い事が心配といえば心配だが、プライベートでの結婚も機として、かつての愛馬の仔でここはスカッと勝ってほしい。

 本来この世代の中心だったコディーノは、絶対に勝たねばならない朝日杯3歳Sで、ロゴタイプに敗れてしまった。その際は鞍上の横山典騎手はM.デムーロ騎手の握手を拒むほど。次の弥生賞では別路線のエピファネイアに1番人気を奪われる始末で、レースでは先着を果たしたものの3着という結果。ここも依然として1番人気を争う存在とはいえ、その絶対的信頼感に陰りがあるのは事実。また、もともと強い調教のいらない馬ではあるが、調教での熱意もあまり伝わってこなかった。その点で本命はエピファネイアに譲ったが、その地力の高さへの評価は変わらない。前走3着も、あの展開でもきっちり3着入線したことは、逆に大きなよりどころとなる。3着複勝圏という意味ではやはりこの馬の安定感がNo1だろう。

 ロゴタイプはM.デムーロ騎手が乗ってから土つかずの3連勝。やはり皐月賞では、先行できることはメリットが色々と多い。多数頭の中、経済コースをまわり、直線では馬場のいいところを選ぶという理想の競馬が可能。さらにこの馬は器用さとレースセンスの良さがあり、この鞍上にとっては実にうってつけ。難を言えば、ややスケール感に欠ける点は否めない。朝日杯での勝利は見事だが、鞍上の手腕によるものという印象はまだ拭い切れていない。もちろん、そんな中、1番人気に応えた前走はは十分に評価に価するが、メンバー的には1枚落ちだっただけに、過信はできない。

 同様に先行して突き放すことができるのはコパノリチャード。一介のマイラーと断じるのはどうにも危険な気がする。今回、場合によってはハナを切ることも考えられるが、そのまま押し切ってしまうことだってありそうだ。父ダイワメジャーの名を出せばそのイメージも沸くだろう。距離なのか、脚質なのかはよくわからないが、重賞勝ちを含む4戦3着以下なしという実績の割には、人気がないようにも思える。個人的にはもう少し評価されてもよいように思う。

 豪華メンバーの弥生賞、前哨戦にして2強対決となったこのレースを、してやったりで勝利をしたカミノタサハラ。無論、フロックなどではなく、実力を伴ってのものではあるのだが、相手はまだ本調子ではなく、またその際の鞍上だった内田騎手の好騎乗も光った。そういう意味で、今回主戦の蝦名騎手に戻るにあたり、名手に失礼ながら、あまり期待感が持てなかった。それゆえ、一時は無印も考えていたほどだが、馬自身の方がすこぶる調子よく、調教では素晴らしい動きを見せている。これなら例え本命馬に上積みがあろうと、なんとかなりそうだ。

 これ以下は中々混戦模様で、すべてを挙げきれないが、まずは前走スプリングSで届かないながらも、怒濤の追い込みを見せていたフェイムゲーム。京成杯で中山2000mでの重賞実績もあり、上手く流れに乗れれば、ここでも怖い存在。

 実績という点ではタマモベストプレイの安定感もなかなかのもの。距離不安がささやかれるが、きさらぎ賞、スプリングSを連対してきた馬があと1ハロンが効かないとは思えない。切れる脚がない印象もあるが、渋とい先行力は魅力。

 先週の桜花賞は見事だったC.デムーロの駆るインパラトールは1叩きの変わり身が怖い。1頓挫あった中での若葉Sでそれなりの競馬を見せており、まだ底を見せていない点が不気味。さらにこの鞍上と、ディープインパクト産駒である点は、どうしても意識せざるを得ない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
1着2着ながし:

1着:14
2着:12
→07,08,15,16,05,02
(6点)

1着3着ながし:
1着:14
3着:12
→07,08,15,16,05,02
(6点)

やはりプレ皐月賞といえる弥生賞組には信頼が置ける。
その中で圧倒的1、2番人気だったエピファネイアとコディーノ。 この両雄が敗れたことで、やや混乱気味になっていはいるが、引き続きこの2頭中心の舞台とみる。
どちらも依然として1、2番人気ではあるが、単勝4倍近い信頼度まで落ちていることは逆に絶好の買い場だ。
特にエピファネイアは、まだ危うさも残すが地力は世代トップの器とみる。

今回は軸の方を絞り込んで勝負したい。
エピファネイアの1着固定、さらに相手もコディーノに固定し、ヒモを点数を広げての戦略。

3連単、エピファネイア-コディーノで、1-2着ながしと、1着-3着ながし。
ヒモは全通りでもいいくらいには押さえておきたい。

2013年4月7日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 曇・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[4] 7  × アユサン      牝3 55 Cデム  1:35.0  7
2[7] 14  ◎ レッドオーヴァル  牝3 55 Mデム  クビ    2
3[5] 9     プリンセスジャック 牝3 55 福 永  2.1/2   14
4[7] 13  ▲ クロフネサプライズ 牝3 55 武 豊  クビ    1
5[3] 6     ローブティサージュ 牝3 55 秋 山  1.1/2   8
6[2] 4     サンブルエミューズ 牝3 55 岩 田  クビ    10
7[6] 12  △ トーセンソレイユ  牝3 55 シュタ  1/2     3
8[7] 15     ナンシーシャイン  牝3 55 大 野  アタマ  15
9[6] 11     サウンドリアーナ  牝3 55 戸 崎  1/2     13
10[8] 18  ○ メイショウマンボ  牝3 55 武 幸  ハナ    4
11[3] 5     ウインプリメーラ  牝3 55 和 田  1.1/4   9
12[5] 10     シーブリーズライフ 牝3 55 田中勝  1/2     17
13[4] 8     ティズトレメンダス 牝3 55 川 須  1/2     11
14[8] 16     ジーニマジック   牝3 55 川 田  3/4     12
15[8] 17  × コレクターアイテム 牝3 55 浜 中  1.1/4   6
16[2] 3  △ クラウンロゼ    牝3 55 三 浦  クビ    5
17[1] 1     ストークアンドレイ 牝3 55 藤 田  9      18
18[1] 2     サマリーズ     牝3 55 藤岡佑  大差    16
  
払戻金 単勝 7 1800円
    複勝 7 460円 / 14 200円 / 9 1860円
    枠連 4-7 1120円
    馬連 7-14 3300円 / 馬単 7-14 9350円
    3連複 7-9-14 102860円 / 3連単 7-14-9 679300円
    ワイド 7-14 1100円 / 7-9 12830円 / 9-14 7100円
  

感想と言い訳?!

 前日のアクシデントで急遽乗り替わりとなったC.デムーロ騎手。今回、武兄弟のワンツーはあり得るかも・・・と思っていたところに、デムーロ兄弟のワンツー。まさかこの舞台であっという間に実現してしまうとは・・・やはり「持ってる」人は違いますね。

 兄の駆るレッドオーヴァルを差し替えしてアユサンが勝利。3着にプリンセスジャックが入って波乱となりました。岩田、福永両ジョッキーは人気薄ゆえに、当然の「買い」なんですが、2頭軸ながしのヒモでした。本線のレッドオーヴァル1頭軸ながしではそこまで手を広げる度胸がなく、無的中です。比較的とりやすい68万馬券といえるだけにやや悔やまれます。

 1番人気のクロフネサプライズは、さすがにチューリップ賞より早いペースは厳しく、最後に力尽きました。それでも4着は立派だと思います。

 期待外れといえば、メイショウマンボでしょうか。直線いい感じで上がってきたので、期待したのですが直線は伸びきれませんでした。

2013/4/7 3歳牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り
  • 稍重
    見込み
コース図
展開の紛れ少ない良コース。
枠順、脚質による有利・不利は少ない。ペースも落ち着きがちにはなり、瞬発力が要求される。
前日の雨が残り、渋化傾向。それがどのように作用するかがポイント。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ストークアンドレイ 牝3 55.0 藤田 伸二
1 02   サマリーズ 牝3 55.0 藤岡 佑介
2 03 クラウンロゼ 牝3 55.0 三浦 皇成
2 04   サンブルエミューズ 牝3 55.0 岩田 康誠
3 05   ウインプリメーラ 牝3 55.0 和田 竜二
3 06   ローブティサージュ 牝3 55.0 秋山 真一郎
4 07 × アユサン 牝3 55.0 丸山 元気
4 08   ティズトレメンダス 牝3 55.0 川須 栄彦
5 09   プリンセスジャック 牝3 55.0 福永 祐一
5 10   シーブリーズライフ 牝3 55.0 田中 勝春
6 11   サウンドリアーナ 牝3 55.0 戸崎 圭太
6 12 トーセンソレイユ 牝3 55.0 シュタルケ
7 13 クロフネサプライズ 牝3 55.0 武 豊
7 14 レッドオーヴァル 牝3 55.0 デムーロ
7 15   ナンシーシャイン 牝3 55.0 大野 拓弥
8 16   ジーニマジック 牝3 55.0 川田 将雅
8 17 × コレクターアイテム 牝3 55.0 浜中 俊
8 18 メイショウマンボ 牝3 55.0 武 幸四郎
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MS
ミドルスロー
阪神外回りマイル戦は意外にペースは落ち着きがち。G1レースであることを考慮しても、緩めのミドルペースか。
信頼度
D
混戦
確たる軸馬不在の混戦ムード。加えて前日の雨の影響など、不確定要素も多い。
予想本文 

 ドバイシーマCのジェンティルドンナは2着に敗れ、何ともおしい結果。それでも世界レベルでの2着。昨年の年度代表馬は伊達でないことを思い知らされた。もはや強い牝馬の出現にはそう驚かなくなったが、早くも次世代の戦いが、早くも散り始める桜吹雪の中、幕を開ける。
今年の3歳牝馬戦線はG1馬や1番人気馬があっさり敗れたりと、混戦模様。このレースも例外ではなく、非常に難しいレースとなりそう。

 前走、不可解ともいえる大敗を喫したレッドオーヴァルを人気落ちの旨味も踏まえて、もう一度信じてみたい。前走の敗戦は、出遅れよりもむしろ馬体減が指摘されていた。直近発表の調教後馬体重は430キロ台まで戻してきているが、やはり当日の馬体重のチェックは必須となろう。そして後は脚質的な展開不利の懸念。3歳牝馬戦線がここまで安定しないのは有力馬に後方一気型が多く、ペースが落ちた時に対応出来ないことも原因となっている。今回のレースもこれといった逃げ馬不在だけにペースが緩んでくる可能性が多分にある。G1レースである以上、極端なスローはないとみて、この馬の台頭を計算しているが、それでも後方直一気は難しいだろう。すなわち出遅れは致命的になり、できれば中団あたりでの競馬が理想。

 メイショウマンボの能力は相当高いのでは?と思わせるほどの前走の好内容。まさかの位置から差しきる豪快な勝ち方を見せた。阪神JFでは大敗をしているが、今の状態ならかなりいいレースをみせてくれそう。ただ、この馬も後方からのレースが身上だけに、前が残るような展開と、雨による馬場渋化は歓迎しない。この馬の力の発揮できる展開になれば他有力馬にヒケはとらないはず。

 阪神マイル戦で逃げ馬は・・・と言いたいところだが、G1阪神JF、前走チューリップ賞といずれも先行押し切ったクロフネサプライズ。3馬身ちぎった前走、チューリップ賞は圧巻だったが、それよりも阪神JFでのレースぶりが凄い。ハイペースのレースとなり、直線坂の手前では完全に捕まってしまい、通常なら馬群に沈むところだった。しかし、勝ち馬ローブティサージュに並ばれると、再び二の脚で伸びて2着となった。この勝負根性は特筆ものと言え、この馬には確かに先行脚質が合っていると言えよう。順調度ではメンバー随一。人気薄だった阪神JFとは違い、今度は1番人気での競馬。当然ながら前を行くこの馬は後続馬の目標とされ、厳しいレースになる。ここで前走の再現すればたいしたものだし、その可能性も十分ある。だが、他馬が不安定の中、すがるように軸馬としての人気を集めている状況を考えると、この馬を中心に据えるのはあまり得策ではないと判断した。

 やはり無敗の良血、トーセンソレイユは人気でも気になる存在。過去2戦いずれも接戦での勝利だが、自在性のある脚質でセンスの高さを感じる。王道路線が今ひとつ安定しない現状、別路線組へ食指が動くのも仕方の無いところ。調教過程もさることながら、比較的長い距離を経験していることは、スローペース対応への安心感に繋がる。ここから大きく飛躍するであろう大物ムードが漂い、非常に怖い存在。

 もう一方の東の無敗馬、クラウンロゼも侮れない。こちらも派手な勝ち方こそないものの、前走では、これまでの先行一手から一転差す競馬で勝利したりと、一戦ごとに着実に成長の跡をみせている。近年では関東馬であることを意識する必要もなく、なんら気後れする必要もない。もっとも他有力馬との直接対決が少ないだけに、今後通用するかの試金石となる一戦とはなるが、期待感は大きい。

 コレクターアイテムや、ローブティサージュらの復活は怖いところだが、それよりもアユサンの方を評価したい。前走のチューリップ賞では、スローペースで差し馬全滅の中、差し一手だったはずのこの馬は、苦手のスタートも無難にこなし、うまく先行して、勝ち馬には離されはしたが、上位入線を果たした。混戦模様の今回のレースではこういった柔軟性のある馬の方がうまく立ち回れるかもしれない。

 最後の一頭には随分悩んだが、やはりコレクターアイテムを捨てきれなかった。父同様の差し一手で、スローペースが泣き所だが、阪神外回りは元来ベストに近い条件のはず。この馬向きの早い流れとなるかまでは疑問の余地を残すが、もともと地力は持っているだけに、あっさり勝利しても驚けない。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸1頭マルチ:

14
→18,13,12,03,07,17
(90点)

本来なら連動性の高い前哨戦チューリップ賞なのだが、今年はクロフネサプライズが3馬身もちぎって勝利したため、その判断が難しい。クロフネサプライズが群を抜いているのか、展開の影響が多分にあるのか・・・。やはり現時点では後者の可能性が高いとみる。であるならば、同じ舞台でも同じ展開にはならぬとみて、このレースの1番人気馬、レッドオーヴァルの復活に賭けたい。

ただ、それであっても混戦には変わりない。目移りするところをグッとこらえて、極力相手を絞って3連単マルチ1頭軸ながしで挑みたい。1頭軸だとどうしても点数が増えるため、3連複勝負も悪くないだろう。

2012年10月21日(日) / 京都 3000m 芝・右 外 / 晴・良 サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 馬齢
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[1] 1  ◎ ゴールドシップ   牡3 57 内 田  3:02.9  1
2[8] 16  ○ スカイディグニティ 牡3 57 メンデ  1.3/4   5
3[7] 15  × ユウキソルジャー  牡3 57 秋 山  2      7
4[2] 3     ベールドインパクト 牡3 57 四 位  アタマ  10
5[2] 4     ラニカイツヨシ   牡3 57 佐 藤  1/2     11
6[3] 6  △ ロードアクレイム  牡3 57 福 永  1.1/4   3
7[7] 13     ダノンジェラート  牡3 57 三 浦  1/2     12
8[1] 2     フェデラルホール  牡3 57 吉田隼  1.1/4   4
9[5] 10  ▲ マウントシャスタ  牡3 57 川 田  1/2     2
10[4] 7  × エタンダール    牡3 57 松 岡  5      8
11[4] 8     ニューダイナスティ 牡3 57 浜 中  2.1/2   13
12[7] 14     ミルドリーム    牡3 57 江田照  2.1/2   17
13[3] 5     アーデント     牡3 57 Mデム  3/4     16
14[8] 17  △ タガノビッグバン  牡3 57 太 宰  2      6
15[6] 11     ビービージャパン  牡3 57 武 幸  大差    14
16[8] 18     トリップ      牡3 57 小 牧  7      15
17[6] 12  × コスモオオゾラ   牡3 57 岩 田  3.1/2   9
18[5] 9     フジマサエンペラー 牡3 57 池 添  1/2     18
  
払戻金 単勝 12 350円
    複勝 12 160円 / 13 220円 / 5 220円
    枠連 6-7 480円
    馬連 12-13 1100円 / 馬単 12-13 2040円
    3連複 5-12-13 3200円 / 3連単 12-13-5 12240円
    ワイド 12-13 490円 / 5-12 560円 / 5-13 860円	
  

感想と言い訳?!

 ゴールドシップは大本命馬として、ある程度先行するか、3コーナーでのまくりをするだろうと思っていましたが、最後方からのレースはちょっと意外でした。さらに3コーナーでの大まくりも予想より早い仕掛けで、ハラハラしましたが、まるで地力が違うといわんばかりの完勝劇。堂々と自身のスタイルを貫きしっかり勝利したのはさすがです。本当の戦いはこれからでしょうが、今後が楽しみです。

 2着は対抗格に迷っていたスカイディグニティがしっかりと差し込んでくれました。メンディザバル騎手はスタートすぐに腕を脱臼していたそうでしたが、それでもあのパフォーマンス。馬もそれに応える好走でした。

 1、2着が本線のため、3着はベールドインパクトも、ラニカイツヨシでも押さえていましたが、やはり印通りユウキソルジャーが来てくれた方がうれしいです。激しい3着争いでしたが、混戦をアタマ差で制しました。

 まぁ、結局配当的には安い結果でしたが、なによりゴールドシップが圧勝の中では上出来だったのではないでしょうか。

2012/10/21 3歳オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    京都 A
  • 芝3000m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
スタート直後のコーナは外枠には厳しい。ただ、長距離ゆえ取り返すことも十分可能。
坂の上り下り、正面スタンド前など、距離以外にも難敵が潜む。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ゴールドシップ 牡3 57.0 内田 博幸
1 02   フェデラルホール 牡3 57.0 吉田 隼人
2 03   ベールドインパクト 牡3 57.0 四位 洋文
2 04   ラニカイツヨシ 牡3 57.0 佐藤 哲三
3 05   アーデント 牡3 57.0 デムーロ
3 06 ロードアクレイム 牡3 57.0 福永 祐一
4 07 × エタンダール 牡3 57.0 松岡 正海
4 08   ニューダイナスティ 牡3 57.0 浜中 俊
5 09   フジマサエンペラー 牡3 57.0 池添 謙一
5 10 マウントシャスタ 牡3 57.0 川田 将雅
6 11   ビービージャパン 牡3 57.0 武 幸四郎
6 12 × コスモオオゾラ 牡3 57.0 岩田 康誠
7 13   ダノンジェラート 牡3 57.0 三浦 皇成
7 14   ミルドリーム 牡3 57.0 江田 照男
7 15 × ユウキソルジャー 牡3 57.0 秋山 真一郎
8 16 スカイディグニティ 牡3 57.0 メンディザ
8 17 タガノビッグバン 牡3 57.0 太宰 啓介
8 18   トリップ 牡3 57.0 小牧 太
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
S
スロー
長距離ゆえのスローペースは間違いないが、その分上がりの競馬になりやすく、高い瞬発力が要求される。
信頼度
C
相手不在
確固たる軸馬がいるとはいえ、他は大混戦。不確定要素も多く、意外に困難。
予想本文 

 ワールドエースが屈腱炎で早々に戦線離脱、そしてダービー2着セントライト記念を勝ったフェノーメノも回避、トーセンホマレボシはすでに引退。そしてついにはダービー馬、ディープブリランテまでもがいなくなり、春の有力馬組では皐月賞馬ゴールドシップのみとなってしまった。菊花賞では夏を越えた新勢力と春の実績組との対決が見どころではあるが、今年は1強としてゴールドシップが他馬の挑戦を一手に受けることとなる。

 神戸新聞杯を圧勝して春の実績組ではただ一頭、それも強烈に順調度をアピールしたゴールドシップ。春のライバルはすべていなくなり、完全に一本かぶりとなってしまった。他馬から徹底マークされる状況は好ましいものではなく、最内枠も差し馬のこの馬には微妙なところもある。ただ、外枠よりはずっとよいだろうし、持てる地力差から、この程度は問題にしてほしくない。ダービーは5着に敗れたが、その脚色はワールドエースと同等のもので、着順以上に強い内容だった。加えて前走の内容からも、ここでは盤石な地位といっていいだろう。ただ、京都3000mはこの馬にとっても未知で、今や荒れるのが定番の菊花賞。超スローで上がり勝負になり、最内で包まれるようなら、ダービーと同じく差し届かないケースもありえるだろう。新興勢力にこの馬を脅かすほどの存在が見当たらないため不動の本命には違いないが、この圧倒的支持率ほどには楽観視はできないともみている。地力差と好枠を活かして先行押し切りが出来れば理想だ。

 ポイントとなる対抗格だが、前走セントライト記念を14番人気ながら2着と好走したスカイディグニティを抜擢。正直、まだ全幅の信頼を寄せきれないところはあるのは否めない。だが、6着に敗れた前々走が前が止まらないスローペースだったことを考えれば、ここでの評価もそれなりに説得力は持つだろう。セントライト記念組はあまりこのレースに結びつかない面もあるが、フェノーメノが出ていれば、ここではかなりの有力馬となったはず。その相手を果敢に追い上げた最後の末脚には見るべきものがあった。外枠は歓迎材料ではないが、スタートさえスムーズなら。

 このメンバーなら地力的にはNo2といっていいマウントシャスタだが、やはり距離への不安はどうしても払拭できない。だが、逆にそれで多少なりとも人気が落ちるようなら、やはり狙い目となる。懸念される気性面も緩和されつつある現状に期待したい。距離不安さえ除けば前走完敗のゴールドシップにはともかく、このメンバーなら他馬にはそう簡単に譲れない。神戸新聞杯で一度使った効果は大きく、調教過程の動きもよい。

 父はフジキセキも、母系にリアルシャダイの入るタガノビックバンは、いかにもこのレースで活躍するタイプの上がり馬。特に前走は素晴らしい3馬身差の完勝っぷり。立場的には格下の存在だが、今の充実ぶりなら十分好勝負できそう。先行脚質だけに外枠は痛いところだが、折り合い不安がなく長距離レースに対する安心感が相殺する。

 神戸新聞杯2着のロードアクレイムは、その勢いだけでなく、母がオークス馬というしっかりとした血統背景も後押し。距離的な不安はほぼないといっていいだろう。勝ち馬ゴールドシップには離されてしまったが、菊花賞では神戸新聞杯での順位はあっさり入れ替わることもザラなので、そう悲観する材料とは言えない。加えてこのメンバーなら、なおさら臆する必要はないだろう。ただ、その根拠も前走の好走実績のみであるため、ここは真価を問われる一戦となる。

 ぶっつけでも、コスモオオゾラも侮れない地力の持ち主。直前で代役となった岩田騎手がより怖さを倍加させる。休養明けだけに当日の馬体重には注意を払いたいところだが、春の実績馬が軒並み不在の中であれば、弥生賞馬の看板も大きくなってくる。皐月賞、ダービーでも大きく負けてないだけに、新興勢力に力がなければ浮上してくる。

 エタンダールも大駆けムードが漂う。母系にモンジューで、日本不向きの重目の欧州血統だが、スタミナには不安なく、これからさらなる成長も見込める可能性を秘めている。元々長距離を意識的に使われ、前走で一叩き。そこでは敗れたが、本番を意識した走りで無理はしていなかった。やはりここでの巻き返しは怖い。

 ちょっと当てにならないところもあるが、ユウキソルジャーも押さえておきたい一頭。前走、神戸新聞杯は勝ち馬とは1秒以上離されているので、4着といえども喜べない結果ではあるが、ステイヤー資質が高そうで、3000mとなるとさらに良さが出てきそう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

01=16
→10,17,06,12,07,15
(36点)

01=10
→16,17,06,12,07,15
(36点)

3連単ということを考えれば、やはり人気でもゴールドシップの軸は不動だ。ただ、2頭軸の相手となる対抗格がどうにも不在。ゴールドシップの1着固定を割り切ることができれば、後は相手を数頭変えての全ながしでよいのだが、それは誰でもおこなう戦略ともいえ、3連単でもオッズ的には軒並み低い状況。
ゴールドシップが2着、3着だったことの旨味を考えれば、こういうときこそ3連単は1着固定よりも、マルチながし勝負をしてみたい。

というわけで、ゴールドシップ、スカイディグニティでの2頭マルチながし。相手をマウントシャスタに変えて押さえとしたい。
ただ、この場合、点数が増えてしまい、順当にゴールドシップが1着の場合、元本割れリスクも高まる。
つまり結局は強気の勝負は避けたいレースともいえよう。

2012年5月27日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 10  △ ディープブリランテ 牡3 57 岩 田  2:23.8  3
2[6] 11     フェノーメノ    牡3 57 蛯 名  ハナ    5
3[7] 14  × トーセンホマレボシ 牡3 57 ウィリ  3/4     7
4[4] 8  ◎ ワールドエース   牡3 57 福 永  クビ    1
5[3] 6  ○ ゴールドシップ   牡3 57 内 田  クビ    2
6[4] 7     コスモオオゾラ   牡3 57 柴田大  1/2     10
7[6] 12     トリップ      牡3 57 田 辺  1.1/4   16
8[5] 9     エタンダール    牡3 57 松 岡  1/2     13
9[3] 5     ベールドインパクト 牡3 57 藤岡佑  クビ    12
10[8] 17  ▲ グランデッツァ   牡3 57 池 添  1.1/2   4
11[2] 4     ジャスタウェイ   牡3 57 秋 山  3/4     15
12[8] 16     モンストール    牡3 57 柴田善  1.1/2   17
13[8] 18     アルフレード    牡3 57 武 豊  1/2     8
14[1] 1     スピルバーグ    牡3 57 横山典  2      9
15[7] 13     クラレント     牡3 57 小 牧  3/4     14
16[2] 3     ゼロス       牡3 57 川 田  1.1/2   11
17[7] 15     ブライトライン   牡3 57 佐 藤  1      18
18[1] 2  × ヒストリカル    牡3 57 安 藤  4      6
  
払戻金 単勝 10 850円
    複勝 10 310円 / 11 390円 / 14 440円
    枠連 5-6 4870円
    馬連 10-11 5680円 / 馬単 10-11 10180円
    3連複 10-11-14 14160円 / 3連単 10-11-14 87380円
    ワイド 10-11 1730円 / 10-14 1450円 / 11-14 2080円
  

感想と言い訳?!

 私の想定以上にペースは速くなりました。
しかし、今の東京はそれでも本当に前が残りますね。
先行残りが嫌だっただけに、道中はむしろシメシメなんて思ってたんですが・・・。

 ゴールドシップはもっと前に行くかと思ったものの、ワールドエースも普段より前で競馬を進めてました。それでも、終わってみれば番手先行したディープブリランテが勝ちました。
そして、別路線組では印を打たなかったフェノーメノが僅差の2着。
3着にも先行馬のトーセンホマレボシ。

 勝ったディープブリランテは思えば2歳時にすでにダービー候補の呼び声高かった馬。
ただ、いかんせん折り合いに難があり、その後のレースでは、頭を上げる走法で直線失速する姿が目についていた。今回騎乗停止中の岩田騎手がつきっきりで調教し、それが実を結んだということでしょう。

 いやぁ、参りました。
本当に今年はワースト級に調子が悪いです。
まさか、ワールドエース、ゴールドシップの両馬とも3着にも絡まないとは・・・。

 それでも!それすらも!想定して先行残りを警戒しておりました。
それで押さえたのが、グランデッツァとトーセンホマレボシの2頭軸マルチを押さえ・・・。(おぉ、もう・・・)そういえば、グランデッツァは一体どうしちゃったのでしょうねぇ。

2012/5/27 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
高速馬場で好時計連発の今の東京コース。 前が止まりにくく、先行有利の状況が続いている。
ただ、それでも広く長い直線があるため、後方からの馬でも一応は勝負になる。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   スピルバーグ 牡3 57.0 横山 典弘
1 02 × ヒストリカル 牡3 57.0 安藤 勝己
2 03   ゼロス 牡3 57.0 川田 将雅
2 04   ジャスタウェイ 牡3 57.0 秋山 真一郎
3 05   ベールドインパクト 牡3 57.0 藤岡 佑介
3 06 ゴールドシップ 牡3 57.0 内田 博幸
4 07   コスモオオゾラ 牡3 57.0 柴田 大知
4 08 ワールドエース 牡3 57.0 福永 祐一
5 09   エタンダール 牡3 57.0 松岡 正海
5 10 ディープブリランテ 牡3 57.0 岩田 康誠
6 11   フェノーメノ 牡3 57.0 蛯名 正義
6 12   トリップ 牡3 57.0 田辺 裕信
7 13   クラレント 牡3 57.0 小牧 太
7 14 × トーセンホマレボシ 牡3 57.0 ウィリアムズ
7 15   ブライトライン 牡3 57.0 佐藤 哲三
8 16   モンストール 牡3 57.0 柴田 善臣
8 17 グランデッツァ 牡3 57.0 池添 謙一
8 18   アルフレード 牡3 57.0 武 豊
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
MH
ミドルハイ
皐月賞でハイペースを演出した03の出方がカギ。再度飛ばすなら、同じくハイペースも、今回は極力抑えたい思惑がありそう。
信頼度
B
上位拮抗
舞台、展開変わろうとも皐月賞上位馬優位は変わらない見解。
その中での地力は拮抗。
予想本文 

 やや重目の残る舞台の荒れた中山で、さらに予想以上のハイペースとなった皐月賞。大きく荒れる要素も強かったが、それでも結果は概ね上位人気馬で決まった。
そのため上位馬への信頼感はより増した状況だが、舞台を東京2400mに移し、また状況が大きく変わってくることになる。そんな中、加えて別路線組からも骨のありそうなメンバーが参戦し、馬にとっては生涯一度きりのダービーをどの馬が戴冠するか。
皐月賞時も述べたが、今年はハイレベルで粒揃いのメンバーにて、3歳クラシック最高峰決戦を迎える。

 勝ち馬も強烈だったが、後方から猛追してみせたワールドエースのインパクトは大きいものだった。スタート直後で躓いてしまい、大きくバランスを崩すというアクシデントにも慌てず、道中を後方で進め、コーナーでは皆が外を選択した中、さらにその大外から、短い中山の直線だけで猛追してみせた。このレース振りで例え人気になろうと、ダービーの私の本命は不動になった。
もちろん、皐月賞では馬場が緩く、今回はその時とシチュエーションはかなり異なるのは承知している。また、東京2400mという舞台、とりわけダービーというレースでは、極端な追い込みというのは意外に難しく、同馬の父、ディープインパクトやオルフェーブル級である必要がある。
さらに気になるのは、また同厩のトーセンホマレボシとの併せ調教が今ひとつであったこと、そしてあまり馬格がないタイプだけに当日の馬体重にも懸念が残る。こう述べると、不安点も多々あるように思えるが、広い東京コースにかわるのは確実に好条件で、皐月賞よりもレースはしやすいはずで、今度は突き抜けることを期待する。

 皐月賞を完勝したゴールドシップ。この馬もむしろダービーでこそと考えていただけに、当然、本命馬との双璧となる。ワールドエースがキレ味勝負の純然な追い込み型であるのに対し、この馬はマクリ型。すんなり行ければ先行も可能で、豊富なスタミナと長く持続できる末脚が武器。瞬発力では分が悪いが、他馬に脚を使わせる勝負になれば、前走以上に完勝する力がある。このタイプはダービーには実に向いたタイプといっていいだろう。
皐月賞では他馬が外を行く中、ただ1頭内へ切れ込み、荒れた馬場をもものともせず勝利した。馬の適正を踏まえた見事な戦略だったわけだが、反面、その戦略がうまくハマッたゆえの勝利という穿った見方もできる。ただ、それを踏まえても、完勝といえるほどの着差で勝利したという事実は大きい。ここでもおそらく大崩れはないだろうと思わせる説得力を持つ完成度の高さだ。

 単勝1番人気を皐月賞で裏切ってしまったグランデッツァの巻き返しが怖い。レース後、馬がのめってしまったとの談話があったように、どうやら馬場の影響は多分にあったといえよう。ただ、それよりもハイペースになったせいか、この馬本来の前々の競馬ができなかったことに大きな敗因がありそうにも思えた。直線ではワールドエースと同じ位置で共に上がりながら、キレ味で差が開いた。それでも5着に届いたのはある意味では上々の結果ともいえる。
この馬のよさは先行してこそ良さが発揮されるはず。鞍上はデムーロ騎手からの変更となるが、同じ轍は踏むまい。であれば、皐月賞1番人気馬の実力は、現時点で単勝7番人気という人気と釣り合わない。そういう意味では今回1番旨味がある存在といえよう。

 皐月賞3着入線のディープブリランテも引き続き要警戒。
ただ、この馬に常につきまとう問題はやはり折り合い。今回距離が伸びることでさらにその懸念は膨らむ。ただ、幸い引っ張る逃げ馬がいるため、速い流れになりそうであることは救いか。ゴールドシップに2連敗している以上、強調要素には欠けるが、やはり混戦での強さは連下候補に加えるにやぶさかでない。

 基本的には皐月賞での有力馬による再戦とみるが、別路線組も無視できるような存在ではない。
その中からは奇しくもノーザンテースト直仔母系にディープインパクトという同型血統のヒストリカルとトーセンホマレボシを挙げておきたい。

 ヒストリカルの前走、毎日杯は悪く言えばもの凄く乱暴な勝ちっぷり。直線で行き場を無くし、一旦後に下げて内から大外にまわって完全に後手のスパートながら、とても届かないと思われたところから差しきってしまった。前がバテたことと、長い阪神の直線を利したとはいえ、あの競馬はなかなかできることではない。また勝利後、すぐに短期放牧でここに備えてきた点も好感。

 前走が強い勝ち方だったトーセンホマレボシ。前走では先行抜け出しで日本レコード。高速馬場と化している今の東京コースなら、かなりやれそうな印象を抱かされた。やや奥手ながら重厚な血統を背景に、ここからの大いなる飛躍も十分。僚馬ワールドシップを煽るほどの好調さで本番が楽しみ。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸1頭ながし:

08
→06,17,10,02,14
(20点)

NHKマイルや各トライアル線組が加わってくるが、それでも皐月賞組が優位とみる。さらに極端な大敗からの巻き返しもなく、結局は皐月賞上位グループでの堅い結果で収まる公算が高そう。あとはその中での順位の入れ替わりとなる。
調教の中間過程が今ひとつである点がどうにも気に掛かるが、当初の予定どおりワールドエースを軸に据える。
相手も、ゴールドシップ、グランデッツァ、ディープブリランテあたりで、別路線からヒストリカルとトーセンホマレボシまで。

この中でもさらに点数を絞り込む中で、様々な買い方が考えられるが、ここは思い切ってワールドエースの1着固定ながしで勝負したい。
押さえでワールドエース、ゴールドシップの2頭軸マルチを持ってもよいが、おそらくオッズ的にはそこまで広げられないと思われる。

2012年5月20日(日) / 東京 2400m 芝・左 / 晴・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印  馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 14  △  ジェンティルドンナ 牝3 55 川 田  2.23.6  3
2[5] 9  ◎  ヴィルシーナ    牝3 55 内 田  5      2
3[2] 3  ×  アイスフォーリス  牝3 55 松 岡  3/4     9
4[1] 1      アイムユアーズ   牝3 55 ウィリ  ハナ    4
5[7] 15      サンキューアスク  牝3 55 北村宏  1      17
6[4] 7  ×  ダイワズーム    牝3 55 三 浦  クビ    8
7[5] 10  ×  ハナズゴール    牝3 55 田 辺  クビ    5
8[7] 13      サンシャイン    牝3 55 柴田善  1.1/4   13
9[3] 5  ▲  メイショウスザンナ 牝3 55 武 豊  クビ    6
10[8] 17      トーセンベニザクラ 牝3 55 津 村  1      11
11[3] 6      ダイワデッセー   牝3 55 武士沢  1/2     15
12[2] 4     Bオメガハートランド 牝3 55 石橋脩  クビ    10
13[4] 8  ○  ミッドサマーフェア 牝3 55 蛯 名  2      1
14[8] 16      キャトルフィーユ  牝3 55 福 永  クビ    7
15[6] 11      チェリーメドゥーサ 牝3 55 森 泰  2.1/2   18
16[6] 12  ×  エピセアローム   牝3 55 浜 中  6      12
17[1] 2      マイネエポナ    牝3 55 吉田隼  2      14
18[8] 18      ココロチラリ    牝3 55 横山典  大差    16
  
払戻金 単勝 14 560円
    複勝 14 200円 / 9 150円 / 3 560円
    枠連 5-7 740円
    馬連 9-14 820円 / 馬単 14-9 1900円
    3連複 3-9-14 6640円 / 3連単 14-9-3 30610円
    ワイド 9-14 380円 / 3-14 2620円 / 3-9 1200円
  

感想と言い訳?!

 桜花賞馬、ジェンティルドンナが圧勝しました。勝つことはある程度想定してても、桜花賞より着差を広げ、圧勝をするとは思ってもいませんでした。
その差はなんと5馬身差。桜花賞の僅差勝利は騎手の手腕によるもので、それゆえ、乗り替わりを割り引いてましたが、人馬とも恐れ入りました。お見事です。

 本命ヴィルシーナは2着でしたが、勝ち馬にあれほど離されては手放しで喜べませんが、一応の格好はつけてくれたといえるでしょうか。

  最終的に1番人気となったミッドサマーフェアが大敗した中、前走で同馬に敗れていたアイスフォーリスが3着に入って少しだけ配当をあげてくれました。

2010/5/20 3歳牝馬オープン 55キロ 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
先行残りの目立つ今の東京コース。とはいえ、基本的には先行、差しの脚質による有利不利は少ない。枠順もそう気にする必要もなさそう。ただし一気の距離延長となる点は忘れてはならない。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   アイムユアーズ 牝3 55.0 ウィリアムズ
1 02   マイネエポナ 牝3 55.0 吉田 隼人
2 03 × アイスフォーリス 牝3 55.0 松岡 正海
2 04   オメガハートランド 牝3 55.0 石橋 脩
3 05 メイショウスザンナ 牝3 55.0 武 豊
3 06   ダイワデッセー 牝3 55.0 武士沢 友治
4 07 × ダイワズーム 牝3 55.0 三浦 皇成
4 08 ミッドサマーフェア 牝3 55.0 蛯名 正義
5 09 ヴィルシーナ 牝3 55.0 内田 博幸
5 10 × ハナズゴール 牝3 55.0 田辺 裕信
6 11   チェリーメドゥーサ 牝3 55.0 森 泰斗
6 12 × エピセアローム 牝3 55.0 浜中 俊
7 13   サンシャイン 牝3 55.0 柴田 善臣
7 14 ジェンティルドンナ 牝3 55.0 川田 将雅
7 15   サンキューアスク 牝3 55.0 北村 宏司
8 16   キャトルフィーユ 牝3 55.0 福永 祐一
8 17   トーセンベニザクラ 牝3 55.0 津村 明秀
8 18   ココロチラリ 牝3 55.0 横山 典弘
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
Ms
ミドルスロー
実質はスローに近い。かかる馬次第で ペースは変わるが、やはり瞬発力勝負が濃厚で、折り合いと速い上がりを持つ馬に勝機が多い。
信頼度
D
混戦
牝馬クラシック戦線は中心馬不在で、空洞化した格好といえる。思わぬヒモ穴に注意を払いたい。
予想本文 

 桜花賞ではジェンティルドンナが混戦を制した訳だが、圧倒的な実力差を見せつけるまでには至らぬ印象が残った。そしてさらに距離が伸び、別路線組も合流してきて、牝馬クラシック戦線はますます混沌としてきた情勢となってきた。思わぬ穴馬が台頭してくる空気感も漂いつつ今年のオークスを迎える。

 ヴィルシーナを本命視。もともとオークス向きと思われている中での試金石となった桜花賞で2着と結果を残した以上、逆らう理由はない。気性的に安定しており折り合い面に不安がなく、この距離も願ってもないところ。加えて先行タイプであることも安心感。絶対視できるほど突出したパンチ力には欠けるものの、他馬と比べても欠点が少なく、軸としては最適の対象。

 桜花賞組が今ひとつパッとしないため、どうしても別路線に目がいってしまう。その別路線組での筆頭格となるのがミッドサマーフェア。ローテのキツさに不安は残るが、それを打ち消すほどの前走の圧勝ぶり。相手関係的に比較が難しいものの、東京コースであれだけのパフォーマンスが発揮できていれば、ここでも十分通用の下地。調教過程もよく、さらに、このレースに相性のよい鞍上を得て、戴冠を目指す。

 距離が伸びて気になるのがメイショウスザンナ。3馬身とやや離されたが、桜花賞での5着は好走といっていい内容。確実に桜花賞よりこの馬向きの舞台に戻り、逃げ差し自在の脚質を持ち、ペース判断に長ける名手が駆るとなれば、やはりクローズアップされてくる。時計的にはやくなると疑問も残るが、スローの混戦になればかなりのところまで食い込んできそうな怖さがある。

 通常ならこのオークスと連動性が高い桜花賞馬。そういう意味では、ジェンティルドンナはもっと評価してもいいのかもしれない。4戦連続で34秒台の切れ味を発揮。前走桜花賞でも力強い抜け出しを活かし勝利をもぎ取った。ただ鞍上の手腕も影響した感もあっただけに、ここでの手替わりは誰であれ、かなり痛い。それでもこの中団から差せるタイプであれば、マイラーでもオークスでの好走例も多く、加えて桜花賞馬となればやはり十分な注意が必要だ。

 やはり距離が伸びておもしろそうなのがアイスフォーリス。前走ではミッドサマーフェアに離されての2着のため、地味な存在となっているが、先行押し切りタイプでバカにはできない。もちろん実績は乏しく、過信は禁物だが、好走があっても驚けない存在。

 距離を考えればオレハマッテルゼ産駒のハナズゴールはやはり不安は残る。だが、それを補える爆発的な末脚はやはり魅力。オークスにおいては直線一気型は、展開さえはまれば、距離適性関係なく好走例がいくつもある。前走のNHKマイルCではスローペースで、あきらかに展開が向かなかった。牝馬同士の戦いに戻っての巻き返しの期待感が距離不安を凌駕する。

 2度のG1での大敗でもまだ捨て切れぬのがエピセアローム。小倉2歳S馬だけに、早熟の短距離馬のイメージがあるが、血統的には成長力とともに、距離をもこなす下地もある。短期放牧での立て直しでどこまで戻ってくるか。

 3連勝と波に乗るダイワズームにも1票。裏街道でメンバー的にもハイレベルとはいえないが、コンスタントに34秒台の末脚を繰り出している点を評価。連勝で人気を背負うのが玉にキズだが、未知の魅力に富む。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

09=08
→05,14,03,10,12,07
(36点)
メンバーの実力差が近く混戦模様ながら、ヴィルシーナとミッドサマーフェアの信頼感は意外と高そう。
無論、他馬がつけいる可能性もかなり高いが、ひとまずはこの2頭を信頼してもよさそうで、この2頭を軸としたい。
高配は期待できないかもしれないが、ヒモ穴が紛れ込んでくる可能性は高く、この2頭から3連単2頭軸マルチで極力手広くいきたい。
2012年4月15日(日) / 中山 2000m 芝・右 内 / 晴・稍重
サラ系3歳 / 牡・牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[7] 14  ○ ゴールドシップ   牡3 57 内 田  2:01.3  4
2[5] 9  ▲ ワールドエース   牡3 57 福 永  2.1/2   2
3[3] 6  △ ディープブリランテ 牡3 57 岩 田  3/4     3
4[7] 15     コスモオオゾラ   牡3 57 柴田大  ハナ    6
5[8] 18  ◎ グランデッツァ   牡3 57 Mデム  1.1/4   1
6[4] 8     サトノギャラント  牡3 57 横山典  ハナ    9
7[4] 7     ベールドインパクト 牡3 57 藤岡佑  クビ    13
8[2] 4     メイショウカドマツ 牡3 57 藤岡康  ハナ    11
9[1] 1     モンストール    牡3 57 柴田善  1/2     16
10[5] 10     スノードン     牡3 57 北村友  3/4     18
11[3] 5     アーデント     牡3 57 藤 田  ハナ    8
12[2] 3     トリップ      牡3 57 田 辺  クビ    7
13[6] 12     フジマサエンペラー 牡3 57 田中勝  1/2     17
14[8] 17     ロジメジャー    牡3 57 安 藤  3/4     15
15[7] 13     シルバーウエイブ  牡3 57 北村宏  アタマ  14
16[6] 11     マイネルロブスト  牡3 57 武 豊  3/4     10
17[8] 16  × ゼロス       牡3 57 川 田  5      12
18[1] 2  × アダムスピーク   牡3 57 ピンナ  8      5
  
払戻金 単勝 14 710円
    複勝 14 210円 / 9 160円 / 6 200円
    枠連 5-7 890円
    馬連 9-14 1220円 / 馬単 14-9 3190円
    3連複 6-9-14 2050円 / 3連単 14-9-6 12620円
    ワイド 9-14 500円 / 6-14 700円 / 6-9 460円
  

感想と言い訳?!

 なんとゴールドシップが圧勝してしまいました。いやもちろん期待はしてはいましたが、2馬身もあけるような実力差はなかったはずです。荒れた内を嫌って他馬が外に振る中、ただ一頭、内をすくったことが要因であることは誰の目にもあきらかでした。
前日の雨の影響も多分に残り、内は相当馬場が悪く、他馬が外を選んだのももっともで、いくらコースロスがなくとも内を攻めるのは人馬ともリスクは高かった。
そんな中での見事な好騎乗と、それにしっかり応えた馬に感動しました。

 そして他馬が大きく外にふくらんだ煽りをくったのが、ワールドエースとグランデッツァ。しかし超大外からワールドエースは猛追してみせた。 この末脚は凄まじく、ある意味一番強い競馬をしてみせました。皐月賞では直前で2番人気に落ちたが、これでダービーでは1番人気の座を不動なものにしたといっていいでしょう。私も逆らう気はおきません。(笑)

 軸に据えたグランデッツァの5着大敗は堪えました。複勝圏内はかなり自信あったんですが、まさかあんな後方から進めるとは思いませんでした。 もともと一瞬の切れる脚を持ってないので、直線ではワールドエースに並ぶ間もなく交わされてしまってました。
ただ、この馬の持ち味が活きたわけではないので、次回の巻き返しはまだ期待できそうです。

2012/4/15 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 B
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
パンパンの良馬場とはいわないまでも前日までの雨模様もひとまず回復。
内回りで直線短く直線の坂。展開一つでしばし大きな波乱も誘発するコース設定。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   モンストール 牡3 57.0 柴田 善臣
1 02 × アダムスピーク 牡3 57.0 ピンナ
2 03   トリップ 牡3 57.0 田辺 裕信
2 04   メイショウカドマツ 牡3 57.0 藤岡 康太
3 05   アーデント 牡3 57.0 藤田 伸二
3 06 ディープブリランテ 牡3 57.0 岩田 康誠
4 07   ベールドインパクト 牡3 57.0 藤岡 佑介
4 08   サトノギャラント 牡3 57.0 横山 典弘
5 09 ワールドエース 牡3 57.0 福永 祐一
5 10   スノードン 牡3 57.0 北村 友一
6 11   マイネルロブスト 牡3 57.0 武 豊
6 12   フジマサエンペラー 牡3 57.0 田中 勝春
7 13   シルバーウエイブ 牡3 57.0 北村 宏司
7 14 ゴールドシップ 牡3 57.0 内田 博幸
7 15   コスモオオゾラ 牡3 57.0 柴田 大知
8 16 × ゼロス 牡3 57.0 川田 将雅
8 17   ロジメジャー 牡3 57.0 安藤 勝己
8 18 グランデッツァ 牡3 57.0 デムーロ
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
Hs
ハイスロー
ともに前走でスタートに失敗した逃げ馬2頭。 有力馬に先行タイプが揃い、やや早めのペース予想。
信頼度
B
上位拮抗
実力馬揃いの好メンバー。
裏付け要素高く、堅めに収まるムード。それゆえ、波乱があれば大きく高配も。
予想本文 

 トライアルの結果から主軸候補となれるが5頭以上も揃うという好メンバーが揃った。
果たして世代最強への第一関門を制するのはどの馬か。競馬ファンにとっては心躍る垂涎の一戦となりそう。
それにしてもディープインパクト産駒が目立つ。SS後継種牡馬の座を確固たるものにしつつあるかもしれない。

 大外枠が気にならないわけではないが、グランデッツァを中心に据える。
ラジオNIKKEI賞2歳Sではアダムスピーク、ゴールドシップに遅れをとったが、鞍上変わって臨んだスプリングSをディープブリランテに快勝して復権。高いレベルのレースを常に勝ち負けしてきた内容に加え、ベースが中山向きの先行脚質で、さらにどんなレースでもできる自在性がある。
鞍上にデムーロを配し、調教内容も貫禄をみせつけるとあって、最も死角が少ないと言わざるを得ない。ただ、惜しむらくは大外枠だが、この馬はずっと外枠のレースを続けており、かえってその方が良いとも言えそう。スタート後、コーナーまで余裕ある今回のコースなら、すんなり先行できるのではないだろうか。実力馬互角の中、1番人気を本命に据えるのにはやや抵抗があるが、それだけの説得力は持っている。不動の本命とは言いがたい側面もあるが、まず大崩れはないだろう。

 メジロマックイーンの母系にステイゴールドというトレンド血統のゴールドシップ。血統はトレンドながら有力馬の中では実績の割には比較的地味な存在で馬券的には狙いやすい。この馬は基本は先行型だが、出負け癖がある。だが、その場合も後方からレースを進めることができ、しっかしと差せる自在性が頼もしい。特にずっとスタートで失敗していながら、前走、共同通信杯ではうまく出たのは成長の証と捉えても良さそう。ただ、その共同通信杯から間が空いて、ぶっつけというのは、やはり気に掛かる。また、その割に調教過程も積極的なものでもなかった。一応は予定通りもあるので、大きなマイナスとは思えないが、当日の気配は確認必須。距離が伸びても良いタイプでダービー向きとは思えるが、ここで大敗するようならもちろん話にならない。

 他の有力馬と直接対決のない別路線組となるワールドエース。その力関係が不明な以上、過信は禁物だが、軒並み先行馬が中心だけに末脚自慢のこの馬はやはり魅力的。特に2走前のきさらぎ賞は凄まじい。完全なスローペースの前残りの展開を33秒フラットという恐ろしい上がりで差しきった。長く持続力のある末脚は父親を彷彿させる。中山内回りは先行有利ではあるが、今回は逃げ馬も揃ってある程度ペースは速いはず。ならば未対戦の有力馬をまとめて差しきることも期待できそう。ただ一方、後半必ず伸びる脚があるが先行勢も強力な上、直線が短い。それゆえ追いつく頃にはすでにゴールという展開も逆にありえる。さらに未確定要素も比較的多く、初の輸送がどうかで当日の馬体重には注意が必要。やはり他有力馬との力関係が未知という点も気に掛かる。
その点で少し割り引いたが、破壊力は抜群。まさに▲の印がふさわしい馬だといえよう。

 ディープブリランテはここ2戦、1馬身以上離されての2着の続いてしまった。やはり気になるのは折り合いで、頭を上げながら前に出て行く姿が目に付き、案の定、直線で踏ん張れないことが続いた。しかし、前走に限ってはグランデッツァに離されたものの、意図的に馬を下げ、好位からレースを進めるという成長ぶりをみせた。もちろん、あれだけではまだこの相手には通用しないが、さらなる気性的な成長が見込めれば、もともと持っているポテンシャルは随一だけに面白い。あっという間に先行抜け出しを計る脚はあるだけに、とにかく最後の踏ん張りが利けば後続を完封することも可能。幸いペースがあがってレースはしやすくなる上、好枠を引いた。このままこの鞍上が黙ってやられるとも思えない。

 弥生賞の大敗で人気を落とすようなら、アダムスピークも狙い目となる。弥生賞は超スローペースで言い訳の効く内容だった。巻き返してくる要素は十分あり、内枠を引いて、ヤネには外人ジョッキー。今回の本命、対抗馬に先着した実績は評価せねばなるまい。馬場は良いに越したことはなく、当日の回復に期待したいところ。

 上記5頭がやはり中心となるだろう。しかし、他馬にも力のある馬が揃っており、食指は動く。とはいえ、概ね上位決着で、かつ実力伯仲となると、なかなか手も広げづらい。その中で1頭挙げるなら、前走スタートに失敗して逃げ切れず大敗したゼロス。5頭立てのレースでワールドエースを完封した実力は一介の逃げ馬ではできない芸当。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸1頭マルチ:

18
→14,09,06,02,16
(60点)

軸2頭マルチ:
18=14
→09,06,02,16
(24点)

主力馬はすでにトライアルで実績積み、一定の信頼を得ている。その中でもわずかに地力の優劣は測ることが出来たが、皮肉にも実績の高いものが外枠に割り振られた。どんなハンデキャッパーも舌を巻く見事なバランスの枠の振り分り。これで有力馬は完全に互角の様相を呈した。そしてそのレベルも高く、上位争いはこれらの上位人気馬で決まる公算が強い。ただ、3着圏内なら他馬にもつけいる隙はあり、楽しみが多い反面、馬券としては難しい。オッズの兼ね合いがあるため、ここは軸馬しっかりと定めて少数頭での勝負となる。

人気でもグランデッツァを中心視。馬券はここから3連単1頭軸マルチながし。ただ、100倍越えるのも難しくなるため、金額には差をつけたい。その意味で、グランデッツァ、ゴールドシップの2頭軸マルチながしを重ねておく。

2012年4月8日(日) / 阪神 1600m 芝・右 外 / 晴・良
サラ系3歳 / 牝(国際)(指定) / オープン / 定量
レース結果
着 枠 馬番 印 馬名               性齢 斤 騎手    着差   人気
1[5] 10  ▲ ジェンティルドンナ 牝3 55 岩 田  1:34.6  2
2[7] 15  △ ヴィルシーナ    牝3 55 内 田  1/2     4
3[6] 11  × アイムユアーズ   牝3 55 ピンナ  1/2     3
4[7] 13  ○ サウンドオブハート 牝3 55 松 岡  1.3/4   5
5[4] 7     メイショウスザンナ 牝3 55 武 豊  クビ    11
6[8] 17  ◎ ジョワドヴィーヴル 牝3 55 福 永  クビ    1
7[8] 16     ファインチョイス  牝3 55 池 添  アタマ  15
8[7] 14     トーセンベニザクラ 牝3 55 津 村  ハナ    12
9[3] 5     パララサルー    牝3 55 北村宏  クビ    7
10[2] 4  × サンシャイン    牝3 55 Mデム  1/2     8
11[5] 9     イチオクノホシ   牝3 55 田 辺  ハナ    9
12[2] 3     オメガハートランド 牝3 55 石橋脩  ハナ    13
13[4] 8     マイネエポナ    牝3 55 吉田隼  1/2     14
14[6] 12  △ プレノタート    牝3 55 安 藤  クビ    10
15[1] 2  × エピセアローム   牝3 55 浜 中  1.1/2   6
16[8] 18     アラフネ      牝3 55 丸 山  5      17
17[3] 6     エイシンキンチェム 牝3 55 川 田  3/4     16
18[1] 1     ダームドゥラック  牝3 55 小 牧  3/4     18
  
払戻金 単勝 10 490円
    複勝 10 180円 / 15 300円 / 11 270円
    枠連 5-7 970円
    馬連 10-15 1850円 / 馬単 10-15 3150円
    3連複 10-11-15 5110円 / 3連単 10-15-11 24020円
    ワイド 10-15 720円 / 10-11 740円 / 11-15 1180円
  

感想と言い訳?!

 前評判がよかったのが逆に気になって少し評価を下げたジェンティルドンナがあざ笑うかのような快勝劇でした。
予想された前残りの展開で、比較的前に進めたとはいえ、直線で抜け出すのは力の証明です。

 一時は大魔神 佐々木氏の戴冠か?と一瞬思わせたヴィルシーナ。内容的にはほぼ完璧な2着。オークスでは人気になりそうです。3着にはアイムユアーズで、やはり先行するとしぶとい。

 巻き返しを期待したジョワドヴィーヴルは大敗といっていい内容です。最後方に近いあの位置ではとても届きません。最後よく追い上げてはいましたが展開が向きませんでしたね。

2012/4/8 3歳牝馬オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
スタート直後と、ゴール前の十分な直線と、広いコースでマギレのない実力どおりに決まる公算の高いコース。差し有利ではあるが、Bコース利用でもあり、ペース緩めば前残りも十分可能。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ダームドゥラック 牝3 55.0 小牧 太
1 02 × エピセアローム 牝3 55.0 浜中 俊
2 03   オメガハートランド 牝3 55.0 石橋 脩
2 04 × サンシャイン 牝3 55.0 デムーロ
3 05   パララサルー 牝3 55.0 北村 宏司
3 06   エイシンキンチェム 牝3 55.0 川田 将雅
4 07   メイショウスザンナ 牝3 55.0 武 豊
4 08   マイネエポナ 牝3 55.0 吉田 隼人
5 09   イチオクノホシ 牝3 55.0 田辺 裕信
5 10 ジェンティルドンナ 牝3 55.0 岩田 康誠
6 11 × アイムユアーズ 牝3 55.0 ピンナ
6 12 プレノタート 牝3 55.0 安藤 勝己
7 13 サウンドオブハート 牝3 55.0 松岡 正海
7 14   トーセンベニザクラ 牝3 55.0 津村 明秀
7 15 ヴィルシーナ 牝3 55.0 内田 博幸
8 16   ファインチョイス 牝3 55.0 池添 謙一
8 17 ジョワドヴィーヴル 牝3 55.0 福永 祐一
8 18   アラフネ 牝3 55.0 丸山 元気
*騎手の赤字は乗り替わり
予想ペース
SM
スローミドル
逃げ馬不在。強いて言えば6の押し出され気味のハナ。レースはスローが予測され、追い込み一辺倒では苦しい。
信頼度
D
混戦
本命馬に不安要素あり。近年堅めの傾向も、各馬実力差少なく。中荒れ程度の混戦模様。
予想本文 

 ここ数年の傾向と異なり、抜けた馬のいない横一線の印象の強い今年の牝馬クラシック戦線。
名牝の異父妹で1勝馬の身でG1ホースとなったジョワドヴィーヴルがその地盤を固めるか、あるいは、そうはさせじと他馬がつけいるか。その結果次第で今年の流れも大きく左右されそうだ。

 やや迷いが生じたのは否めないが、G1の舞台での勝ちっぷり、チューリップ賞からという王道ローテ、この安定感と格を考慮してジョワドヴィーヴルを本命とする。
チューリップ賞では断然の1番人気も3着に敗れた。鉄砲は効かないタイプかもしれないのだが、絶好位から伸びを欠いた直線の姿はあまりよい印象ではなかった。加えて、不安を倍加させたのが現時点で発表されている馬体重がマイナスであること。ただでさえ小柄な牝馬だけにこれ以上のマイナスはあまり歓迎材料ではない。不安材料が多いといえば多いのだが、調教過程を見る限り上積みはありそうだし、やはりこれまでの実績から窺える地力は、軸筆頭ではあろう。好位差しという脚質を考えても大敗はなさそうで、少々の調子落ちでも阪神JFでの2馬身差はやはりそれなりの差を感じる。

 相手格もかなり迷ったが、サウンドオブハートを据えてみる。思い返せば阪神JFでは1番人気。当時、私はこの馬もジョワドヴィーヴルも無印にしていたが、両馬とも複勝圏内にしっかり絡んできた。今回のメンバーから予想される展開はおそらく先行有利。それゆえ、この馬がどの位置でレースを進めるかがポイントにはなるが、4角あたりでは先団にいる展開を予想する。何より評価したいのは、前走の紅梅Sで、直線届かないかと思われたところからぐんぐんと差しきった様は見事だった。またその後の調教過程がよく、ここはかなりいい状態で臨めそうだ。

 牡馬混合のシンザン記念を勝って一躍主役候補に躍り出たジェンティルドンナ。ジョワドヴィーヴルとの初対戦となった前走では4着と敗れた。熱発の影響があったといわれるが、今回どこまで巻き返してくるか。すべてをマイル戦でレースを続けており、高いレベルでまとまった完成度の高いタイプ。引き続き安定してレースができそうで、上位に顔を出す可能性はかなり高そう。

 展開向きそうなのがヴィルシーナ。黄菊賞、エリカ賞と牡馬混合の王道ローテをでの勝ち負けはここでは重みがある。距離的に短いかと思われた前走クイーンCも完勝してみせた。もちろん、距離は長いにこしたことはないのだろうが、ここはオークスにつながる走りが期待できそう。また、何より今回は緩い流れになりそうなのが、この馬には大きなアドバンテージ。テン乗りとなる鞍上がやや心配なところではあるが、高い能力と展開利で大きく浮上する。先行馬ながら速い上がりを持つことも強み。

 プレノタートは展開次第では本命まで考えたほど。それだけ魅力的な末脚を持っている。7着と大敗した阪神JFでも大外急襲しており、ジョワドヴィーヴルとは離れたものの、2着馬にはコンマ2秒差。その後も重賞で4着、3着と不利な展開であっても確実に差し込んで来ている。阪神外回りで絶好の舞台ではあるのだが、いかんせん今回のメンバーで早い流れは望めそうにない。いかな阪神外回りでもペースが下がれば先行が有利。だが、かといいって捨てきれる存在ではなく、どのような展開でも複勝圏内には十分考慮しなければならない。

 先行しての粘り込みは特筆モノで、ここは展開も向くアイムユアーズ。阪神JFでは2着とはいえ、本命馬に大きく離されてしまったが、復帰初戦をしっかりと勝利したことは評価に価する。これまで関西馬独占だった桜花賞も、前乗り作戦で近年は関東馬が好走。勝機は十分。

 不気味なのはサンシャイン。先行タイプの上、新馬戦を完勝した鞍上とのコンビが魅力。実績以上に人気も背負うが、それでも押さえておきたい一頭。

 折り合いに懸念の残るエピセアローム。今回は待望の内枠引いて馬群に潜り込むことで巻き返しを図る。前走ジョワドヴィーヴルに先着したように、スムーズに行けば、地力は上位陣とは互角。

馬券と総評
推奨馬券 総評

3連単
軸2頭マルチ:

17=13
→10,15,12,11,04,02
(36点)

BOX:
17,13,10,15,12
(60点)

正直、今回幾分自信が持てない。基本差し馬が好きなので、先行有利で印を差し替えたせいもあるかもしれないが、◎と○は随分迷ってのものだし、▲~△もほとんど同評価。本来なら、◎から○~△を格対抗格を変えての3連単2頭軸マルチ・・・といきたいところだがさすがに点数が多すぎる。
無難にジョワドヴィーヴルとサウンドオブハートの2頭軸マルチながしを本線に◎~△までの3連単ボックス馬券を押さえにしたい。

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bakusuinobitaです。
一応、「小心無用」がポータルページになっております。

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中央競馬のG1レースのみを限定して適当な予想を書いております。

2010年より、本ブログスタイルに移行しましたが、それ以前のものは「PakaPakaParadise」においてあります。
もっと前のは公開してません。もう色々めんどくさくてあきらめました。

後、定番のご注意ですが、適当にやってる以上、色々間違いはきっとあるので、馬券購入の際などは主催者側の発表にてご確認下さい。

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